RIDER TIME戦姫絶唱シンフォギア   作:バリート

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皆様大変お久しぶりでございます。ではいつもの通り‥この本によれば、逢坂王我、彼には魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っている。フィーネの野望を阻止した我が魔王達。海外からの詮索を避ける為、行動制限を設けられていた装者一同もそれが解除されることで、彼らには平和なる日常が戻った。しかしその影で新たな計画が始まっている事を彼らは知らなかったのであった。


EP28 ファイナルホープ2012→2043

行動制限が解除され、俺たちはそれぞれ元の生活へと戻っていった。そして今本部にて俺と響は飲み物を飲みながら話していた。

 

「最近皆忙しそうだよな‥」

 

「私もリィディアンが新校舎に移るにあたって学生寮も移動することになったんで荷造りが‥」

 

フィーネ‥了子さんとの一件もあり、リィディアンは完全に崩壊状態。建て直しは不可らしく、近くの廃校を新校舎として使用するらしい。そして寮も学校の近くにある建物を再築して使用。寮を使用していない翼はともかく、学生寮を響と未来は引っ越しの準備で大忙しみたいだ。

 

「翼も仕事が増えてきてるし‥雪音も新居の契約が落ち着いて家具を揃えないとだし‥俺も手伝った方が良いかな」

 

「おや、立花と王我だけか?」

 

噂をすれば何とやら。翼がこちらにやってきた。

 

「翼、今日は仕事休み?」

 

「あぁ、今日は打ち合わせだけだったからな‥ところで雪音はいないなか?」

 

「な〜にアタシをいないもの扱いしてんだよ」

 

そこに雪音も来て、装者勢揃いとなった。

 

「クリスちゃ〜ん!お買い物は終わったの?」

 

「まだ終わんねぇよ、家具買うのにそんなすぐな訳ねぇだろ」

 

そんな会話をしている中

 

「皆、ノイズが現れた!場所は‥」

 

 

 

 

おじさんが示したノイズ発生地点に向かう。そしてそこにはやはり大量のノイズがいた。市民の避難はほぼ完了していて被害者もいない。

 

「ノイズを肉眼で確認!」

 

「これより戦闘に移ります!」

 

「気合い入れるぜ!」

 

「行きます!」

 

翼の掛け声に雪音、響も士気を高める。

 

『アタシもやってやる!』

 

『Camustolron EXcalibur tron』

 

『Balwisyall nescell gungnir tron』

 

『Imyuteus amenohabakiri tron』

 

『Killter Ichaival tron』

 

俺達はそれぞれシンフォギアを纏う。

 

カイザ

 

奏はカイザライドウォッチを起動させカイザフォンの【9】【1】【3】のコードを入力し、さらにenterキーを押す。

 

Standing by

 

「変身!」

 

カイザフォンをベルトに装填する。

 

Complete

 

黄色のフォトンブラッドが流れ、奏は仮面ライダーカイザに変身する。

 

「よし、それじゃあ新しく‥」

 

投影【プロジェクション】!

 

『Killter Ichaival tron』

 

「アタシのイチイバルまで真似出来んのかよ‥」

 

「雪音の色々な戦いを見て、使い方は何となく分かった。数が多いし‥これで‥!」

 

両手にクロスボウを構え、背面には大量のランチャーを携える。そしてそれらは、クロスボウのトリガーを引くと共に一斉に散ってノイズにぶつかっていった。

 

「私達も続け!」

 

「皆、できるだけノイズを一点にまとめてくれ!」

 

「了解!」

 

剣型の武器である翼と奏はノイズの大群の一点を集中的に狙い、そして周りを響とクリスが倒していく形になった。

 

「はああぁぁ!」

 

奏はカイザの武器であるカイザブレイガンで豪快に斬りかかるのに対し、翼は綺麗な太刀筋で相手を倒していく。更に響は一体一体力のこもった拳で殴るが、雪音は大量の弾で相手を叩く。

 

Ready

 

カイザのミッションメモリーをカイザブレイガンにセットする。

 

Exseed chage

 

カイザフォンのenterキーを押すと、カイザブレイガンにフォトンブラッドが流れ込む。奏はカイザブレイガンのショットで複数のノイズを捕捉する。動けなくなったノイズ達に向かいカイザは走り出す。そして一瞬姿が消えたかと思いきや走ってきた方向と真逆の方向に奏の姿がある。その瞬間、ノイズはたちまち炭と化していった。

 

「ノイズも減ってきたし、この調子で行けば‥!」

 

「王我、行けるか!」

 

皆ある時はあえて攻撃の対象となり、ノイズを誘導してくれた。そして俺は見晴らしの良いビルの上にいる。そして奏がビルの上の俺に確認をとる。

 

「あぁ!一気に叩く!」

 

投影を解除し、元の姿に戻す。そして左腕を伸ばすと光の弦が現れ、そこにエクスカリバーを弓矢のように設置する。狙いを定め

 

「いけッ!」

 

弦を弾いていた指を離した。

 

『フェイルノート』

 

エクスカリバーは大量のノイズを一直線に貫き、消滅させた。ノイズ達を撃ち抜いたエクスカリバーは自動で俺の手に戻ってきた。

 

「よしここまでくればあと少し‥」

 

ビルから降りて、皆と合流した時だった。

 

「あ、あそこに子供が!」

 

「本当ならノイズをぶち抜きてぇところだが‥」

 

雪音が動けないように全員が動けない。ノイズが子供も囲うように集まり、その距離もかなり近い。

 

「だが今攻撃してしまうとあの子にまで‥」

 

銃弾を放ってしまったら子供にまで怪我を負わせてしまうだろう。

 

「最悪な状態だな‥」

 

そう確かに奏が言うように最悪な状態だ。だが

 

「俺に任せてくれ」

 

そうして俺は

 

ウィザード

 

ウィザードライドウォッチを起動させる。服装も黒いジャケットに赤いパンツへと変わっていく。

 

『コネクト プリーズ』

 

右手にはめた指輪を腰のベルトにかざすと魔法陣が現れる。俺はそこに

手を入れ、ウィザードの武器、ウィザーソードガンを取り出す。

 

「えっ、何ですかそれ⁉︎」

 

魔法陣の出現に驚いてしまった響に説明も入れず、俺はウィザーソードガンのトリガーを躊躇わずに引いた。

 

「やめっ‥!」

 

弾はノイズを貫き、そのままの勢いで子供にも当たるはずだった。しかし

 

「当たってない‥?」

 

「いや、弾の軌道が曲がりやがった!」

 

雪音はさすが遠距離攻撃に慣れてるだけあり、最後の最後に銃弾の軌道を一気に下向きに変化させたことに気づいた。流石に魔法を使ったことには気づかなかったが。

 

そして俺は囲まれていた子供の元に駆け寄る。

 

「響、この子をシェルターまで頼めるか?」

 

「任せください!」

 

響が子供の手を引き、逃げ出したのを確認し、

 

『ドライバーオン!』

 

右手の指輪を腰にあるベルトにかざすと、ドライバーが大きくなる。

 

『シャバドゥビタッチヘンシン!シャバドゥビタッチヘンシン!』

 

バックルの左右にあるレバーを上下に動かすと、待機音が鳴り始める。そして俺は左手の指に赤い輝きを放つ指輪をはめ、

 

「変身!」

 

その指輪をドライバーにかざす。

 

フレイム!プリーズ!ヒーヒーヒーヒーヒィー‼︎』

 

赤い魔法陣が出現し、俺の身体を通り抜ける。そして姿が変わり宝石の輝きを持つ魔法のライダー。仮面ライダーウィザードに変身する。

 

「さぁ、ショータイムだ!」

 

ロングコートをたなびかせ、ノイズの軍団に攻め込む。

 

 

 

 

ジオウ‥いや今のアイツは確か‥ウィザードってライダーに変身している。

 

「はっ!」

 

ウィザードは銃でノイズを打ち倒しながら、軍団へと近づいていく。

華麗な蹴りでノイズを蹴散らしていく。泥臭く戦ってるというよりは何かの舞みたいだ。どんな攻撃も紙一重でかわし、その隙を狙い確実に仕留めていく。ノイズに与える蹴りもマントがたなびき、優雅に見える。

 

 

 

 

ウィザードの魔法の力でノイズを一切寄せ付けず、有利な状況で戦うことができている。

 

「そろそろ決めるか‥」

 

ノイズの軍団相手に蹴りがつきそうになった時だった。

 

「何だ⁉︎」

 

突然俺達の周りに大きな影が現れる。上を見上げると

 

「あの時のタイムマジーン⁉︎」

 

アナザーエグゼイド戦で戦ったタイムマジーンがそこに立っていた。本当なら俺もタイムマジーンで対抗したいが、今俺はウィザードの力を使用している為タイムマジーンを呼び出す事は出来ない。

 

「アタシに任せろ!」

 

ゲイツ

 

「変身!」

 

『ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!』

 

奏はカイザの変身を解除し、ゲイツに変身し直した。

 

タイムマジーン!』

 

「奏いつの間に‥」

 

奏もタイムマジーンを呼び出し、あちらのタイムマジーンと交戦する。

 

「いい機会だ。アタシもこのデカブツ倒すの手伝うぜ!」

 

「こっちはアタシ達に任せて、お前らはノイズを倒せ!」

 

「よっしゃ!頼んだぜ、クリス!」

 

「あいよ!」

 

奏のタイムマジーンの肩に雪音が乗り、機械同士の戦いに加わった。

 

「奏、雪音、そっちは任せた!」

 

俺は左手の指輪を交換し、ドライバーにかざす。

 

ハリケーン!プリーズ!フーフーフーフー、フーフー‼︎』

 

今度は緑の魔法陣が現れ、フレイムスタイルからハリケーンスタイルに変わる。そしてウィザーソードガンをソードモードにし更に逆手に持ち、再び攻撃を始める。先程よりも早く相手を斬り裂き次々と数を減らしていく。

 

「王我の攻撃、早い‥まるで風みたいだ‥」

 

「翼、俺の周りのは全部俺が倒す。お前は俺から遠いのを頼む!」

 

「承った!」

 

そして風の力で体を浮かせノイズ軍団のど真ん中に移動すると、ウィザーソードガンの閉ざされていた手型の部分を開く。

 

『キャモナ・スラッシュ・シェイクバンド』

 

ウィザーソードガンにもドライバーと同じように手型部分にハリケーンのリングをかざす。

 

ハリケーン!スラッシュストライク!フーフーフー!』

 

「はあぁッ!」

 

風を纏ったウィザーソードガンで全てのノイズを切り裂いていく。辺りからノイズが消え、必殺技が当たらなかった範囲も翼が倒してくれた為こちらはほとんど役割を終えた。

 

 

 

 

 

 

「ここだッ!」

 

「ナイスだクリス!あっちの機動力が落ちてる!」

 

ジオウが戦っている他、アタシとゲイツはこのデカブツを相手にしていた。こっちもゲイツがロボで格闘し、関節部をアタシが攻めていく。

 

「動きが鈍いなら‥」

 

アタシは肩から飛び移り、ハッチの開閉部にやってきた。

 

「とっとと素顔を見せやがれ!」

 

思いっきり力を入れ、無理矢理ハッチをこじ開ける。すると少しだけ前の開いたので、相手の姿を確認する。相手の姿は黒服を着て、更に帽子にサングラス。顔を認識するのには情報が足りなさすぎる。

 

「テメェら、このデカブツが使えるってことはフィーネとつるんでた奴だろ!」

 

とりあえずこの状況ならアタシがイチイバルで攻撃すれば生身の相手は命の保証はない。圧倒的有利な状況。だが

 

「ふっ‥正義ぶりやがって‥本当にお前のやっている事は正義なのか?」

 

「はぁ?知るかよ!テメェらみてぇなのが気にくわ‥」

 

「そうやって私達を否定するのか。今までお前もこちら側だったというのに」

 

「なっ‥⁉︎」

 

その言葉でアタシは構えるのをやめてしまった。その一瞬をつかれ、アタシは機械から振り落とされ、そのまま飛び去ってしまった。

 

 

 

こっちのノイズは片付き奏達を援護しようと急ぐも、あちらは逃亡する瞬間だった。

 

「待て!」

 

すぐに攻撃しようとするも、相手のタイムマジーンはかなり上空にいて、更に上から手榴弾が降ってくる。相手が逃亡する為に落としたのだろう。

 

 

落下する雪音を奏が上手く受け止め、更に手榴弾をレーザーを当て、上空で爆破させる。しかしいくつかは防ぎきれずそのまま落ちてきてしまう。

 

ランド!プリーズ!ドッドッドンッドッンドッドッドン!』

 

今度は防御に適したランドスタイルへと変身し、

 

ディフェンド プリーズ』

 

岩の壁が現れ、攻撃を受け止めるも相手の姿は完全に無くなっていた。

 

「ちっ‥逃げられたか‥」

 

奏は獲物を逃して悔しそうにしていた。

 

「でもまだ時間は経ってない」

 

俺はそのまま、四つの指輪を手に取り

 

『ルパッチマジック!タッチ ゴー!ルパッチマジック!タッチ ゴー!』

 

ガルーダ!プリーズ!』

 

ユニコーン!プリーズ!』

 

クラーケン!プリーズ!』

 

ゴーレム!プリーズ!』

 

ウィザードリングにより、プラモデルのランナーらしいものが現れる。そして勝手に形が変わっていく。これはプラモンスター。簡単に言えば使い魔みたいなものだ。

 

「まだ近くにいるはずだ、よろしく」

 

プラモンスター達にリングを取り付け、先程の男を追跡させる。そしてプラモンスターが見えなくなり、俺達は戦闘モードを解除した。

 

「さて

 

「悪いが王我、アタシは休ませてもらうぜ。5分以上経ってるからしんどくてさ‥」

 

確かに若干粒子が漏れているし、顔色も悪そうだ。

 

「あぁ、お疲れ奏」

 

そして奏は粒子上になり消えていった。

 

「じゃあとりあえず響達のところへ行こう」

 

 

 

 

 

「あ、いたいた」

 

ちょうどシェルターから出てきた響に会う。

 

「王我さん、そっちは終わったんですか?」

 

「あぁ、それでさっきの子は?」

 

響がさっきの男の子に目線をやる。となりには母親らしき人もいる。

 

「あ、さっきの‥」

 

「あ、息子を助けて下さった方達ですよね。本当にありがとうございます」

 

「いえ。すみません、少し息子さんにお話しがありましてお時間よろしいでしょうか?安全は保証しますので」

 

「分かりました。えっと因み私は‥」

 

「もうすぐ上の者がこちらに来ますので、そちらの指示に従って貰えますか?」

 

「わかりました」

 

そんな訳で

 

「さてとりあえずはいいとして、何かあった時のために少し人手が欲しいな‥雪音、頼めるか?」

 

「お、おう‥」

 

「じゃあとりあえず話せる場所に行こうか」

 

 

「魔法‥」

 

ジオウに指名され、あのガキんちょの世話を一緒にすることになってしまった。

 

『今までお前もこちら側だったというのに』

 

アタシは知らなかったとはいえアナザーライダーを生み出すことに協力した。そのせいで大勢の人間が被害にあってしまった。

 

「パパ‥ママ‥アタシは‥ここにいる資格はあんのかな‥」

 

 

 

 

 

 

とりあえず話を聞く為に俺らが向かったのは

 

「あら、王我くんいらっしゃ〜い。今日も新作あるわよ〜」

 

ここはドーナツ屋『はんぐり〜』。俺も結構頻繁に来ている。

 

「とりあえず好きなの頼みな」

 

「えっと‥これ‥」

 

「ほら雪音も」

 

「お、おう‥じゃあ‥」

 

「は〜い。新作のスペシャルあんドーナツ二つね。王我くんは‥」

 

「プレーンシュガー」

 

「また〜⁉︎別のも食べてよ〜!」

 

「いいからプレーンシュガー!」

 

「もう、いじわる!」

 

注文が終わり、席に着くと

 

「ねぇ兄ちゃん、さっき兄ちゃんが使ってたのって何?」

 

さっきから黙り込んでいた少年が話始める。多分だけど響と一緒に逃げるとき、俺の戦いを見たのだろう。

 

「あれは魔法だよ」

 

「本当?」

 

さすがに男の子も首を傾げた。そりゃ魔法って言われたら真っ先に疑うのが普通だ。

 

「見てろよ」

 

『コネクト プリーズ』

 

俺は魔法陣が展開された下に手を伸ばすが、その俺の手はもう一つ魔法陣が展開されたドーナツの上にあった。そしてそのままプレーンシュガードーナツを掴み、口に運んだ。

 

「凄え‥」

 

ちょっとびっくりさせてしまったみたいだ。

 

「さてと‥」

 

それぞれドーナツを食べながら先のノイズの事について聞く。

 

「君は何故かノイズに狙われていた。理由はわかるか?」

 

「そんなのわかる訳ないよ」

 

それもそうだ。見たところ特に変わったところは無く、どこにでもいる普通の少年だ。

 

「あ、でもこれを拾ってから何か襲われたんだ‥」

 

背負っていたリュックから何かを取り出す。

 

「これは‥」

 

取り出したのはなんかよく分からない機械だった。でも見た目は何かの発信器みたい。

 

「これをどこで?」

 

「この前なんかリィディアン‥っていう大きな建物が壊れたじゃん。その跡地で拾ったんだ。そしたら黒い服の人たちが渡せって‥」

 

「そうか‥」

 

黒服の人間が狙っているのは正確にはこの子ではなく、こっちの機械なのかもしれない。

 

 

 

 

 

『なるほどな‥』

 

とりあえず入手した情報をおじさんに伝える。

 

『もし、その黒幕らがその装置を欲しているなら、それが何か重要な意味を持つと考えていいだろう』

 

「重要な物‥まさかとは思いますがソロモンの杖‥」

 

『有り得ない話ではないかもな』

 

あの戦いの際、完全聖遺物同士のぶつかり合いでデュランダルとネフシュタンの鎧は互いに消滅してしまった。しかし、まだソロモンの杖だけは現状が分からない。ただ一つ言えることはまだ効力があるままこの世界のどこかに存在するということ。

 

「そうですよね‥」

 

『とりあえずその装置はこちらで預かるとするか』

 

「それが良いかもしれませんね」

 

これからの事も決まり、話も済んだので早くこの子を親元に返してあげよう。母親も今頃本部にいると思うから、早く会わせるのが一番だと思う。

 

「あれ?王我くん、どうしたの?」

 

「凛子ちゃん。そっちこそ何やってんのさ」

 

この人は大門凛子。ノイズ事件がきっかけで関わりを持つことになった女性警官である。

 

「私はさっき起きた事件の調査よ」

 

「どうせまた独断でしょ?」

 

「うっ」

 

凛子ちゃんはノイズに関する事件は危険なので首を突っ込まないように言われているけど、

 

さっき追跡させていたガルーダ達が帰ってきた。

 

「いたか」

 

ガルーダは頷くような動きをし、それに続きユニコーンとクラーケンも戻ってくる。

 

「雪音、さっきの男が見つかった。いくぞ」

 

「あいよ!」

 

雪音はドーナツを口に詰め込み、俺と共にその場を立ち去ろうとするが

 

「兄ちゃん、魔法が使えるんでしょ⁉︎じゃあ俺を強くしてよ!俺を魔法使いにしてよ!ノイズと戦えるようにしてよ!」

 

男の子が俺のコートの裾を掴んで、動きを止める。

 

「それは出来ない」

 

「どうして‥いいじゃん、魔法使いって」

 

「‥魔法使いって別にいい物じゃないさ」

 

「何でだよ‥魔法があればなんでも自分の思った通りに出来るだろ?」

 

「そうじゃない。確かに魔法の力は人間には出来ない事を可能にする。そりゃ皆憧れるさ。でもそんな力が何の代償も無く手に入ると思うか?」

 

「‥」

 

そう言われ、男の子は下を向いてしまう。

 

「しかもどれだけ力があろうとノイズとの戦いは常に危険と隣り合わせだ。そんな危ない事、君にはさせられないさ」

 

「‥じゃあ兄ちゃんは‥どうするの‥?」

 

「俺はノイズの魔の手から人々を守るために力を使う。そして俺が皆の最後の希望になる。それが俺の使命だから」

 

そうして俺は頭を撫でる。

 

「安心して。君が守りたいものは俺が守る。君の希望は俺だ」

 

男の子はまだ若干負に落ち表情をするものの、顔をゆっくり縦に振る。

 

「凛子ちゃん、この子を頼んだ」

 

「任せて」

 

スマホで凛子ちゃんにガルーダが指し示した方向とは逆の場所を指定する。そして同時に緒川さんに連絡をし、凛子ちゃんと同じ場所に来てもらうように頼む。

 

「あ、兄ちゃん。これ‥俺が持ってても意味ないし」

 

「これ、さっきの‥」

 

先程の機械を渡される。緒川さんに渡す手もあるが、俺が持っていた方があちらもおびき寄せられると思ったので受け取ることにした。

 

「兄ちゃん、必ず守ってね」

 

「あぁ、当たり前だ」

 

機械を受け取った後、少年は凛子ちゃんに手を引かれその場から去る。そして俺らも行動を開始する。

 

『コネクト プリーズ』

 

魔法陣からウィザード専用バイク、マシンウィンガーを取り出す。

 

「乗りな」

 

「お、おう‥」

 

後ろに雪音を乗せ、ガルーダの案内の元移動を開始する。

 

 

「最後の希望か‥お前はアタシの希望にもなれるのか‥?」

 

「?雪音、なんか言ったか?」

 

「んでもねぇよ」

 

 

 

 

ガルーダは示した場所に着き、辺りを捜索しようとした時、タイミング悪くノイズが現れてしまう。

 

「ちぇ、またノイズかよ‥」

 

「雪音、いけるか?」

 

「たりめぇだ」

 

『ドライバーオン』

 

『シャバドゥビタッチヘンシン!シャバドゥビタッチヘンシン!』

 

「変身!」

 

ウォーター!プリーズ!スイ〜スイースイースイ〜

 

『Killter Ichaival tron』

 

ウィザード ウォータースタイルへ変身する。そして雪音もイチイバルを纏い戦闘へ出る。幸いこの辺りは無人区域。人を気にする事なく戦うことができる。

 

「うおりゃあ!」

 

雪音も周りを気にする事なく、銃火器を放つ。

 

リキッド プリーズ』

 

ノイズが俺に攻撃してくる瞬間にリキッドの指輪を使い、俺は液体状に変化した。ノイズはお互いにぶつかり、その反動で静止していた。そしてその隙に実体化し、全て切り裂いた。

 

フレイム!プリーズ!ヒーヒーヒーヒーヒィー‼︎』

 

俺はフレイムスタイルへと変身する。そしてノイズの軍団に斬りかかろうとしたその時、俺達の目の前に‥

 

「!アイツ‥」

 

ノイズの大群の向こうにあの時の黒服の男が立っていた。

 

「くそっ!ノイズが多すぎて近寄れねぇ!」

 

黒服の男は俺達の戦いから背を向け、その場を立ち去さろうとする。

 

「時間がない‥」

 

ウィザードリングホルダーからまた指輪を取り出す。

 

「力を借りるぞ、ドラゴン!」

 

今度はフレイムスタイルの指輪と似ているが何処か装飾が異なる指輪をつける。

 

フレイムドラゴンボゥーボゥーボゥーボゥーボゥー‼︎』

 

先程のフレイムスタイルに似ているが、赤いコートを纏い更に胸にはドラゴンの顔のような模様がある、フレイムドラゴンへと姿を変える。

 

『コピー プリーズ』

 

ウィザーソードガンをコピーし、二刀流の状態でノイズの軍団を次々と倒していく。ドラゴンの力を借りている為先程よりも高い攻撃力を持っている。

 

「先を急ぐんでね。お前に構ってる余裕はないんだ」

 

右手にまた指輪をつけ、かざす。

 

『チョーイイネ!スペシャル!サイコー!』

 

体だ浮遊し、その周りを炎が龍の形を描きぐるぐると回る。そしてそのドライバーは背に展開された魔法陣に突っ込む。すると胸にドラゴンの頭部が実体化する。

 

「フィナーレだ」

 

ドラゴンが灼熱の炎を放ちノイズは消し炭にされ、周りには火の粉が散っていった。

 

「あの野郎は‥逃したか‥」

 

雪音の言葉通り、周りを見ると先の黒服の男は姿を消していた。やはりノイズの襲撃の隙を見て逃げたのだろう。周りにもう敵はいないことを確認し、変身を解除する。

 

「でも何故逃げた‥?アイツらの目的はこれのはずなのに‥」

 

俺は手に持っている機械を見つめ考察していた。そうこうしてる内に警察がやってきた。そしてそこにはおじさんも含め、知ってる顔もあった。

 

「これは我々が本部にて解析を行う。それで良いか、照井」

 

「あぁ、構わない。現場の調査は俺らが行う」

 

「じゃあ照井、後は頼んだ」

 

おじさんと話していた赤いライダースーツを着た男の人、照井竜。若いながら警視の地位まで登り詰めたエリート警察官だ。

 

「任せておけ。氷川も頼んだぞ」

 

「了解です。しかし逢坂さん、君はいつも厄介事に首を突っ込むんですか」

 

「まぁ性分なもんで‥」

 

こちらの人は氷川誠。ちょっと頭が固く不器用だが、責任感のあるしっかりとした人だ。

 

「本来君がやることではない。後は私達に任せなさい」

 

「まぁ氷川、俺が指示しているんだ。ちゃんと安全も確保している。だからあまり王我を責めないでやってくれ」

 

「風鳴さん‥分かりました‥」

 

氷川はおじさんの警察時代の後輩にあたるのであんまり頭が上がらないみたい。

 

「王我く〜ん、大丈夫だった?」

 

「凛子ちゃん、俺は大丈夫だよ」

 

「って、弦十郎先輩⁉︎あなたまで‥」

 

「凛子くん、君も調査に来ていたのか」

 

「はい、ノイズが関わっていると聞いたので‥」

 

そう、凛子ちゃんも一応おじさんの後輩にあたる。凛子ちゃんが務めた時には既におじさんは警察ではなかったが、氷川らを通じて知り合ったらしい。

 

「またか‥」

 

「んでおじさん、それ預かるって言ったけど‥」

 

「一度研究所の者に調査してもらい、もしわからないなら夜忍さんの手を借りるとしよう」

 

「それより大門、どうしてお前がここにいる‥?」

 

「ひえっ⁉︎て、照井総監‥な、何であなたまで‥」

 

「俺に質問するな」

 

「ひ、ひえっ〜」

 

凛子ちゃんは照井にスーツの襟を掴まれ連れてかれる。

 

「凛子ちゃんも大変だなぁ‥」

 

「そうだ‥逢坂、これをお前に」

 

去り際に照井が俺に何かを投げつける。

 

「ライドウォッチ!何で‥?」

 

受け取ったのはブランクライドウォッチだった。

 

「俺に質問するな‥と言いたいが、変な男に渡された。機会があればお前に渡せと伝えられてな」

 

「俺に‥」

 

「そ、そうだ、私も‥」

 

氷川は照井のやりとりを見て思い出したかのよう、胸ポケットから同じものを出し、俺に渡した。

 

「では私もこれで」

 

二人とも事件解決のため仕事に戻っていく。そして少し後、二つのウォッチが光出す。

 

アクセル

 

G3

 

「また力が宿った‥」

 

最近新たなウォッチを手にする頻度が高すぎる。それにさっき照井が言っていた言葉。ウォッチを持っていたということは少なくとも現在に存在する人間が行えることではない。しかし俺に渡せと言っていることもあり、フィーネと協力していた人間の仕業とも思えない。

 

「一体誰なんだ‥」

 

ウォッチの謎は深まるばかりだった。

 

 

 

 

 

 

「‥様。例の物は突起物の手に渡りましたね」

 

「あぁ、全て計画通りだ。私は親方様に報告をする」

 

「‥はい‥フェーズ1が完遂致しました。現時刻からフェーズ2へ移行して下さい」

 




次回 RIDER TIME戦姫絶唱シンフォギア

「何⁉︎爆発事故⁉︎」
「まだ黒幕の正体が分からないままだしな‥」
「これも黒服の人が関係するんでしょうか?」
「この街は俺の庭だ。安心して待ってな」
「ゾクゾクするねぇ」
「さぁ、お前の罪を数えろ!」

EP29 ハーフディテクティブ2009→2043
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