そして逢坂王我はとうとう未来の自分に…
おっとここから先はまだあなた方にとっては未来のお話でしたね
天羽 奏が絶唱を使った。そして彼女の周りには
膨大なエネルギーが放たれ、それによりノイズは全て消滅した。しかし、その代償は大きかった。
「奏…奏、しっかりしてよ‼︎」
私は奏のを抱えることしか出来ない。先の爆発で王我の姿が見えなくなり、私は今にもが狂いそうだ。正常な判断は難しいため、もう奏にまともな言葉をかけることは出来ない。
「なぁ…翼…」
「何…奏…」
相棒の声が聞こえて何とか反応できた。
「どうせ…王我のことだ…きっと生きてるよ…」
「じゃあ…奏も生きてよ‼︎また3人で楽しく過ごそうよ‼︎」
「ごめんな、翼…」
「うっ…奏…」
「泣くなよ翼…きっとまた会える…歌がある限り…」
そして、私が抱いて奏の身体は炭となり夕焼け空に散っていった。
失ってしまった。大事な友達を二人も…
私だけ残った…ワタシダケ…
「ウワアァァァァァァァァ‼︎」
押さえ込んでいた何か弾け、泣いた。大声を出して…
「奏‼︎王我‼︎」
弦十郎たち我駆けつけたときには半狂いになっていた翼と重症を負った彼女だけがいた。彼女は直ぐさま病院に運び込まれた。そして、翼の発言から、状況を察した弦十郎は狂った翼を抑えながら、ただ俯くしかなかった。
ー2068年
「…うっ…」
俺は何もない地面に寝そべっていた。
「ここは…どこだ…」
「(確か、奏が絶唱を使って…その後は…)」
寝起きで回らない頭を頑張って使おうとしたが、俺は目の前にあったものによって、考えることが出来なくなってしまった。
「これは…シンフォギア…?」
俺の前にあるのはシンフォギアの銅像。ガングニール、天羽々斬、他にも見たことないシンフォギアが並んでいた。俺は天羽々斬の銅像に近寄ってみた。大きさは俺の身長くらいある。最初は銅像の出来の良さに関心してただけだったが、そこに書かれていた文字を見て俺は目を疑った。
(天羽々斬 奏者 風鳴 翼 2025〜2057)
「(翼の墓だと⁉︎さらに2057年…どういうことだ)」
他の銅像も確認しようとしたが、俺は今更ながら、背後の大きな存在に気づいた。
振り向くと、そこには先程の銅像とは比べ物にならない大きなの銅像が円状に並んでいた。皆始めてみる見た目をしていたが1体だけ名前がわかった。あたり前だ、俺が一番知っているのだから…。
「俺…?」
特別感がある俺の銅像。腰にベルトのようなものをつけている。そして台座には
(逢坂 王我 初変身の像)と書かれていた。
「(どうして俺の像が…)」
「気がついたようだね、我が魔王」
何者かの声がする。
「お前は?」
「申し遅れました、私はウォズ。預言者であり、我が魔王の忠実なる下部でございます。」
我が魔王…?確かにコイツはそういった。でも周りには人はいない…もしかして…
「ねぇ、もしかして魔王って…」
「あぁ、君のことだよ、この世界を支配するね」
そんな…俺は王様になりたかったのに…
「俺が魔王に…?」
「あぁ、驚いているところ悪いが、君には色々と知ってもらなければならないことがある。聞いてくれるかい?」
これが本当かはわからない。でも今はコイツの話を聞いて情報を集めた方がよさそうだな…
「あぁ、わかった。出来るだけ手短に頼む」
「流石我が魔王、良い決断をなさった。ではまずは、見てもらった方が早いだろう」
ウォズの手が指す方向に視線をやると、そこには武装した人がたくさんいて、皆、銅像の下にいる奴を目掛けて攻撃する。
嫌な予感がして聞いてみる
「ねぇ、もしかしてだけど、あの黒と金の奴って…」
「あの方はオーマジオウ、ご察しの通り、2068年の君だ」
やっぱり俺の嫌な予感は当たるんだな…
「ここは2068年…未来なんだな」
「あぁ、君がこの時代を訪れるのはこの本にも書いてあるが、まさかの訪れ方だったがね…」
どういうことだ?と聞こうとした瞬間、爆発音が耳に入る。そして、爆発によって飛んできた武器とかが雨のように降ってくる。…ヤバない?
「どうしよう⁉︎エクスキャリオン使えないし…」
と慌てていたらなんか俺の目の前で跳ね返っていった。助かった〜
「安心したまえ我が魔王、私たちには特殊なバリアを張っている。怪我の心配はない」
確かに俺らには傷一つ付いていない。だが周りはどうだ。傷つき、血を流している人がたくさんいる。俺は拳を強く握った。
「どうして…どうしてアイツはこんなことしてるだよ‼︎」
俺は未来の俺に対しての怒りが収まらなかった。
「お前たちに私を倒すことは不可能だ。何故か分かるか?」
おそらく未来の俺…オーマジオウは兵に対し言い放った。そして、黒い波動を放ち人を全員…消した。そしてこう告げる。
「私は生まれながらの…王である」
嘘だろ…未来の俺はこんなことを…
「気持ちはわからないでもない。でも落ち込んでる場合ではない。本題はここからだ」
ウォズが絶望している俺に声をかける。
「君にはこの魔王の力を受け取ってもらう」
魔王の…力…?
「ふざけんな‼︎人を殺す力なんて、そんなのいる訳ないじゃないか‼︎」
俺は人を救う為に王になりたいんだ。人を殺すためではない。当然力を拒絶する。
「確かに、オーマジオウの力は人を殺めることなどたやすくできる。ただ、その力を人類の為に使うことができるとしたら?」
俺ははっとなった。そうだ、これは未来だ。未来はいくらだって変えられる。
「君がこの力を手にし、現代に帰ることが人類を救う最善の方法じゃないかな?」
この力を使えば、ノイズを殲滅出来る。人類を守れる。
「この力があれば…皆を救えるのか?」
「あぁ、きっと」
「…わかった。俺やるよ」
人を…自分の民を守るのが王の役目だ。
「力に溺れ、最低最悪の魔王になるとしても?」
「ならないよ、なるとしても最高最善の魔王になる」
ウォズは少し驚いた表情を見せたがすぐに整えて
「では、我が魔王 儀式の準備を」
いつの間にかオーマジオウもいなくなり、無人となった銅像の前を歩く。
「この像の中心部に儀式のための祭壇がある。ついてきたまえ」
言われた通り、銅像の中心部に行くとそこには不思議なアイコンの書かれた床にそれぞれ鏡が銅像と同じような並びで並んでいた。
「君にはライダーの力を継承してもらう」
ライダー?何だそれ?
「いいから、この19枚の鏡の中心に立ってくれ」
疑問は残るが、とりあえずウォズが言った通りに中心に立つと違和感を感じた。
頭が痛い。色々なことが頭に入ってくる。
「意識を集中させるんだ、我が魔王」
集中か…言われた通り目を瞑り、痛みに耐えながら神経を統一した。すると、身体が一瞬フワッとした。
なに事かと思い目を開けると、そこには、たくさんの俺がいた。大量の鏡の前だから当たり前だと思うだろうが、違う。皆来てる服が違う。
ある俺は白衣、またある俺は学ラン、また別の俺はスーツを着ていた。そして鏡の中の俺達は鏡に吸い込まれるように消えていった。
「何だったんだ、今の…」
「今ので、ライダーの力を継承する準備が整ったのさ。」
えっ、今ので継承の準備だったの⁉︎変なの
「でも何も変わった感じしないよ?」
なんかいっぱい分裂したけど、特別俺に影響とかはなさそうだった。
「あとは彼らの活躍を待つだけだ」
「ふーん、んでどのくらい待つの?」
「力の回収には大体1年くらいかかる」
「うそーん」
え、1年も待つの⁉︎めっちゃ暇じゃん‼︎どうしよ⁉︎
「だが、君にはもう一つやってもらうことがある。待ってる間にやっておこう」
「あ、そうなんだ」
良かった〜暇が潰せる〜
「んで、それって何?」
「それは…エクスキャリオンの強化だよ」
「えっ、こいつの⁉︎」
エクスキャリオン強化しちゃうの⁉︎了子さんいないのに?
こうして運命の歯車が動き出した。
次回 RIDER TIME戦姫絶唱シンフォギア
「くそっ、俺じゃ出来ないのか…」
「それはライドウォッチという」
「俺は生まれたときから決めていた気がする」
「使い方はご存知のはず」
「天羽々斬…?」
「変身‼︎」
EP04ファーストライダータイム2018