おっとここからはあなた自信の目で確かめて貰いましょう。
私、風鳴 翼は、困惑している。死んだと思われた王我が帰ってきた。彼のエクスキャリオンが
私達のシンフォギアに変化した。そして、今王我がジオウと呼ばれる姿に変わった。一度にこの情報を整理出来ることは誰も出来ないだろう。
「お前ジオウを知っているのか?」
王我は少女に問う。
「ある奴に名前を聞いてな、でも詳しいことは知らないなぁ。でもお前はアタシの敵だ!」
少女とアナザービルドが襲ってきた。
ネフシュタンの鎧の攻撃、アナザービルドの野球ボール型の光弾。王我は、それを『ケン』と書かれた剣で切り裂く。
「くそっ、アイツ前戦った時より、強くなってやがる」
王我は以前にもアナザービルドと戦ったらしい。そして王我はまた時計のようなものを出す。しかし今度は、赤と青色をしている。そしてそこに描かれてる顔は、何処と無くアナザービルドに似ていた。
……
何も反応はない。
「…やっぱり駄目なのか…」
王我はそれを使えないのか…?使用を断念したかの様に先程と同じ戦いを繰り返し始める。
やっと体の感覚が戻ってきて王我に加勢しようとした途端、少女が攻撃を仕掛けてきた。攻撃を受け流しながら、王我と合流する。
「俺はアナザービルドをやる。翼はあの子を!」
「分かった!」
そしてお互い合わせていた背中をはなす
私がノイズに囚われてもなお戦いは続く。
最初はこっちの波だったが、時間が経つにつれ、相手の攻撃が激しくなっていく
私が奏さんの代わりになるには私にも‥アームドギアが必要なんだ‥
「出でこい、お願い出てきてよアームドギア‼︎」
私の願いは届かず、ギアには何の変化も起きない。
「何でなの‥」
「君!まさか、アームドギアが出ないことで悩んでるのか!」
戦いながら王我と呼ばれる人が私に声をかける。その問いに対して私は俯いた。
「君はまだ気づいてないみたいだね、アームドギアの意味をっ!」
アナザービルドの攻撃を受け止めながら、更に私に難しい言葉をかける。
「アームドギアの意味…」
こうして戦うと分かる
影縫い用のクナイを投げるが弾かれてしまう。
「ちょろクセェ!」
そして女の子は翼さんに強力な一撃を放つ。
「くぅっ…」
「翼さん‼︎」
一時は攻撃を受け止めるも、その威力は絶大で翼さんは吹き飛ばさら、地に伏してしまう。
「私は出来損ないだ。あの日…無様に生き残ってしまった…。出来損ないの剣として、恥を晒してきた…。だがそれも今日までのこと…。奪われたネフシュタンを取り戻し、生還した友にその姿を見せ、この身の汚名をそそがせてもらう・・」
翼は天羽々斬を地に刺し、なんとか立ち上がった。
「(違う…違うよ翼…)」
「そうかい…脱がせるもんなら脱がせて…」
少女の動きが止まる。彼女の影にクナイが刺さる。影縫いだ。
「こんなもんでアタシの動きを…まさか、お前⁉︎」
彼女も気付いたのだろう。これから翼が何をするのかを
「月が覗いてる内に決着をつけましょう…」
「まさか歌うのか…絶唱…」
駄目だ、翼。いくら適合者とはいえ、そんな状態で絶唱を使ったら…
「防人の生き様、覚悟を見せてあげる!」
ガングニールを纏う彼女に向けて宣言する。そして俺には軽く笑顔を見せ動き出す。
翼はゆっくり少女に近づき、そして…
『Gatrandis babel ziggurat edenal
Emustolronzen fine el baral zizzl
Gatrandis babel ziggurat edenal
Emustolronzen fine el zizzl』
謳った…
私はその姿をただ見てるだけだった。
膨大なエネルギーがノイズを飲み込む。
武装、起動‼︎
王我さんの声が聞こえた気がするが今の私は目の前の光景に呆気を取られていた。
爆破が収まると、あの女の子の姿はなく、現場には私と半壊した鎧を着ている王我さん、そして、その場に立ち尽くす翼さんだけだった。
弦十郎さんが到着し、
「私は防人、そして王我も返ってきてくれた…。こんなところで折れる剣じゃありません…」
翼さんが振り向くと、顔から大量の血が滝のように流れている。私はゾッとする。しかし、それ以上憎んだ。自分の無力さを。そして翼さんはその場に倒れる。
「翼さん‼︎」
静かな夜空に私の声が響いた。
その戦いの後、翼は緊急治療を受けていた。取り敢えず命に別状はないらしい。
おじさんの性格なら本来落ち着いた状況ならきっと帰還パーティーを開いただろう。しかし、それは俺も望まず、おじさんも開催しようともしなかった。当たり前だ。今はそれより翼が無事復帰するの待つだけだ。おじさんが医者に頭を下げ、ネフシュタンの鎧とアナザービルドの捜索の為動いた。俺とたちばなは近くのソファに腰をおろしていると、翼のマネージャー、緒川 慎次さんが来た。そして緒川さんは俺たちにあの事件以来の翼の状況を告げた…
「お帰り、王我‼︎」
特異災害対策機動部二課の本部で俺がおじさんの抱擁と共に聞いた言葉だ。拳が飛んでくると思ったがそんなことはなかった。俺は嬉しさで涙が出そうになったがぐっと堪えた。俺には伝えなければならないことがある。2年間のことや、アナザーライダーについて…
「仮面ライダー。それがあの姿なのか?」
「はい、そして先の敵はその一人、仮面ライダービルドのアナザーライダーです」
俺はビルドライドウォッチを見せながら答える。
「やっぱり、あの正体は人なんですね…」
やっぱり響には辛い現実だったか…
「あぁ、何者かが、彼女にアナザーウォッチを埋め込んだんだろう」
「あの少女についてはこちらで調べる。今はゆっくり休んでくれ」
昨晩現れたアイツ。姿ははっきりとは分からなかったが、あれはタイムジャッカーではない。一体何者なんだ…
ー昨晩
俺が現場に着いた時にはネフシュタンの鎧もなく、2年ぶりに姿を見せる王我と血にまみれた翼が目に着いた。
「翼さん‼︎」
「おい翼、しっかりしろ‼︎」
翼は倒れる。
「今すぐ、病院に行って治療さえすれば、命に関わることはありません」
「翼さんは大丈夫なんですか⁉︎」
「確かに、今の翼は重症です。でも、治療すれば治りますよ」
「どうして、そこまで分かるんだ…?」
王我の言葉に疑問を持つ。
「エクスキャリオンの別の力を使ったんです。装者のエネルギーを吸い取る能力、吸収【
あの擬似シンフォギアにそんな能力が…
「ゴホッ…」
王我の口から少量の血が流れてる。
「おい!大丈夫なのか‼︎」
「えぇ、致命傷をギリギリ命に別状のないラインまで力を吸収したので少し反動がきただけです…」
せめて軽い治療を受けるよう告げようとすると
『ううっ・』
まだ怪人が残っていた。あれが…アナザービルドか…しかしそいつは、その場で倒れ、姿が変貌する。その正体に俺と響くんは驚く。
「女の子…」
私が言葉を漏らす。そうあの怪物の正体は女の子。人だった。
「彼女を本部まで連れて行こう」
「駄目です‼︎」
王我さんが弦十郎さんを止める。
「何でですか⁉︎人が倒れているんですよ⁉︎」
「まだ完全にアナザーライダーを倒せてない以上、すぐにその子はまたアナザーライダーになる。もし本部でアナザーライダーになったらそれこそ手に負えない。例え警備が厳重な本部だとしても崩壊は免れません…」
「でもっ…」
私は王我さんの方を見る。すると王我さんは唇を噛み、悔しそうな表情をする。
アイツはいつも人のために行動出来る人間だ
弦十郎さんの言葉を思い出す。そうだ。人のために行動する場合王我さんが意味もなく人を見捨てたりはしない。
「この子も助かるんですよね…?」
「あぁ、必ず俺が救う」
私はその言葉を信じようと思った。その瞬間だった。
「あれがジオウの力か…」
そんな声が聞こえた気がした。
そしてまた時が動き出す。
なんか一瞬違和感を感じたような…そして私は変化に気づいた。あの子がいない…。
「アイツら‥」
王我さんは一部始終を知っていて何も出来なかったことを悔やむかのように、険しい表情を見せた。
俺はその後、軽い治療を受け、現在に至る。吸収の力は聞けば、相手の力を吸い取ることが出来るから無敵なのでは、と思うだろう。しかし、この力には欠点がある。それは力を吸い取るのに時間がかかることと、力の質や量によって体への負担が大きくなることだ。あの時は、俺は軽く血を吐いただけだが、あれ以上の量だと俺も危険な状態になってただろう…。
「次の戦いはあの力を使うかもな…」
私はとある場所に来ている。
「私に、戦い方を教えて下さい!」
弦十郎さんのところだ。
「俺のやり方は厳しいぞ?」
少し考えてから、最後の確認をしてくる。
私の答えは決まってる
「はい‼︎」
こうして私の修行の日々が幕を開けた。
「うーん、師匠との特訓はキツイなぁ〜」
まだ始めてから2日しか経ってないのにもうしんどい。でも頑張らなきゃ
、すると
「逢坂さん…」
本部の廊下でばったり会う。
「王我でいいよ、立花」
「あっ、はい。私も響で構いません」
休憩所で話をはじめる
「聞いたよ、おじさんの元で修行を始めたんだよね」
「はい、でも凄く大変で…」
「でも、凄いよ、響のその覚悟は」
「そうですかね…」
私はそれでも疑問に思ってしまう。
「もっと自分に誇りを持って。そうじゃないと守りたい人を笑顔になんて出来ないよ」
私はその言葉にハッとする。
「もちろん、技術も大事だけど、一番は笑顔でいること。これを忘れないでね」
「…そうですよね!」
この人に色々聞いてもらったらなんか少しスッキリした…。
「あの…どうして、そんなに相談に乗ってくれるんですか…」
あの事件で会っているので初対面ではないが、昨日も慌ただしく、まともに話せたのは、今さっきなのに、何故この人はこんなにも私の相談に乗ってくれるんだろう…
「俺、王様になりたいからさ、自分の民が困ってたら相談に乗るのも、良い王様になるのに必要かなってね」
私は驚いてしまう。本当に弦十郎さんの言ってた通り、王様になるのが夢なんだなぁ〜と思った。でもそれ以上に凄い人だと思った。とても大きな夢を見ていて、それを全力で叶えようとしている。
「でも、たまに危ない行動しちゃって翼に心配かけてたなぁ〜」
あっ、私も同じだ。
「私も、誰かの為になれたらなって、よく危なかっかしい行動しちゃうんですよね…」
こんな凄い人と共通点があり、少し嬉しい。
立花響、この子は見返りは関係なく人のために頑張ることが出来る。
俺と少し似てるな…
「俺達、ベストマッチだな」
俺は
「ベストマッチ…ですか?」
「そう、ベストマッチ!」
「はい、ベストマッチ!ですね!」
「「アハハッ」」
思わず笑みが溢れる。そんな時、電話が鳴る。
おじさんからの伝達により、俺と響は現場に向かう。そこにいたのはやつだった。
『BUILD』
「アナザービルド…」
俺は戦闘の構えを取る。今回はネフシュタンの鎧を纏う少女はいないみたいだ。
「あれは、人…何ですよね…」
やっぱり、アナザーライダーの正体が人間だと、躊躇いが生じるか…戦うのを無意識に避けようとしている響。更にはアナザービルドがノイズを生み出す。翼が入院中の為大量のノイズと共にアイツを2人で倒さなければいけない。でも、まだおじさんの元で修行したての響に無理はさせられない…。
「‥奥の手を使うか‥」
「奥の手…ですか?」
「ちょっと面倒だけど、上手くいけば、アイツを倒せるかもしれない」
「どうするんですか…」
「響、俺の変身が解けたら、俺を庇ってくれるかい?」
「えっ、はい…」
反射的に頷いてしまったが、どういうことだろう…?
「今こそ使う、あの力!」
そう言って取り出したのはジオウのウォッチではなく、あの赤と青のウォッチだった。それは、前の戦いで起動しなかったはず…でも王我さんは笑顔のまま、ウォッチを回し、ボタンを押す
『ビルド』
何故か今回は起動する。ウォッチから放たれた赤と青の光が王我さんを飲み込む。するとカラーシャツにチノパンだった格好が変わる。今は無かった筈のトレンチコートを羽織ってる。更に、手に持っていたものすら変わる。
王我さんが手に持っているのは、ライドウォッチを持っていた手には赤と青の小さなボトル。ベルトを持っている方には以前とは形が異なるベルトが握られていた。あの人はそれを腰に巻く。
「さぁ、実験を始めようか」
そういうと、王我さんは赤と青のボトルを振る。
「(うわっ!なんか変な式出てきた⁉︎何これ、全然意味わかんない…)」
振り終わるとそれぞれボトルをベルトに差し込む。
『ラビット!タンク ! ベストマッチ!』
「(え、ラビット?タンク?ウサギと‥戦車‥だっけ?なんで?)」
と思っていると、王我さんはベルトの横についているレバーを回した。すると、王我さんを囲むようにベルトから管が出現し、それぞれ人間の半身のようなものを形成する。
『Are you ready?』
そして、あの時と同じ言葉を発する。
「変身‼︎」
半身の鎧は王我さんを挟み、姿を変える。
『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!』
「ええぇぇっ⁉︎」
「(王我さんまでアナザービルドに⁉︎…いやあれが王我さんが言ってた本物のビルド。仮面ライダービルドなんだ)」
ビルドは角を指でなぞりながらこう宣言する。
「勝利の法則は決まった‼︎」
次回 RIDER TIME戦姫絶唱シンフォギア
「私、やっぱり人を攻撃出来ません…」
「二人ならきっとできるよ」
「傷つけるのではなく、救う為に拳を振るう」
「俺は平和な世界をビルドしてみせる!」
「受け継いだ力…」
「これがビルドアーマーの力だ!」
EP08 インヘリデットパワー2017→2043