もしもハンコックがルフィと同い年で幼馴染だったら   作:夏月

2 / 22
2話

 東の海(イーストブルー)に浮かぶドーン島。ゴア王国なる国で栄え、東の海(イーストブルー)で最も美しいと評される国である。この国において半ば存在すらも忘れ去られた辺境にガープの故郷であるフーシャ村は位置する。

 

 数日の航海を経て、ハンコックとガープの乗った軍艦はフーシャ村へ到着。ガープの帰郷に村民全員が歓迎ムードで出迎えていた。

 

 

「どうじゃ、ここがわしの故郷。のどかで良い場所じゃろう?」

 

「ほう、マリンフォードとは比べてのん気な場所じゃな」

 

 

 海軍本部を擁するマリンフォードは四六時中、出撃する海兵や軍艦の光景が見られる。大海賊時代へと突入した現代。海には多くの海賊が蔓延(はびこ)り、民間人からの通報は間を置かずに殺到しているのだ。

 

 切羽詰った空気の漂うマリンフォードと比較すれば、ハンコックの抱いた感想の通り、フーシャ村は平穏過ぎる。しかし悪くはない、一目でこの村が気に入った。

 

 

「わしの孫はどこにおる? マキノの酒場にでも入り浸っておるか」

 

 

 ハンコックに気を遣って自身の孫の名を迂闊に呼ばぬように注意を払うガープ。彼女が自ら名前を訊くと言ったのだ。固い意志ゆえに無下には出来まい。

 

 そして件のマキノとはフーシャ村で酒場を営む若い娘。まだ17歳の未成年ではあるが、立派な店主として村の皆に認められている。ガープの孫はマキノの営む酒場でただ飯を食らうのが習慣となっているのだ。

 

 

「おお、村長。しばらくぶりじゃな」

 

「ガープ、いきなり帰ってきたから何事かと思ったぞ」

 

 

 ガープが村長と呼んだ眼鏡を掛けた小柄な男性の名はウープ・スラップ。ガープとは旧知の間柄で、親族不在の孫の世話を任せている。

 

 

「いやなに、孫の姿が見えんのでな。やつに会わせたい人間がおるんじゃがのう」

 

「お前の隣の女児か?」

 

 

 村長の視線はハンコックへと向けられる。随分と可愛らしく、将来が楽しみな程に美の要素が詰まっている。

 

 

「やつならお前の乗った軍艦を見た途端、逃げていったわい。大体、お前が自分の孫に厳しくし過ぎているのが原因じゃろうっ!」

 

「たかが千尋の谷に落としたり、夜の密林に放り込んだり、風船に括り付けて空に飛ばした程度じゃ。わしの孫がその程度で弱音を吐いたりすると思うか?」

 

「とんだ海兵じゃな、ガープよ」

 

 

 どうやらガープの孫への教育方針は度を超えたスパルタ方式らしい。傍らで聞いていたハンコックは冷や汗を流しながらガープの顔を見上げる。自分に対しては好々爺な面しか見せないので、にわかには信じ難い

が――真面目そうな見た目の村長が嘘をついているとも思えないし、第一、ガープ本人が認めている。

 

 

「っげ、じいちゃんっ!」

 

 

 噂をすればなんとやら。話に上がっていたガープの孫が港近くの酒場から骨付き肉を携えて出てきた。血相を変えて逃げ出そうとする。しかし、目にも留まらぬ速さでガープは孫の背後に回り込み、首根っこを掴んだ。

 

 

「祖父の顔を見て一目散に逃亡とは大した孫じゃな。お前に紹介したい子がおるというのに」

 

「しまったっー! 腹が減ったんでマキノの酒場に肉を取りに行ったら捕まっちまったっ!」

 

 

 自分の空腹に耐えかねて、せっかく港から離れたというのに舞い戻ってきたようだ。傍で見ていたハンコックは、その少年の様子を見て恋心が冷めかける。

 

 

「それより、ほれ。こいつがわしの孫じゃぞ。お互いに自己紹介をせんか」

 

 

 ガープに促され、気を取り直して声を発する。

 

 

「う、うむ。わらわはハンコックじゃ。そなたの名は?」

 

「おれか? おれはルフィ。じいちゃんの孫だ!」

 

 

 首根っこを掴まれた状態にも関わらず、名乗った少年ルフィ。マイペースではあるが骨のある男かもしれないというのがハンコックの感想。

 

 

「そなたがガープの孫――」

 

 

 感慨深そうにルフィを見つめる。野生児のような見た目だが――ハンコックの女の勘が囁く。眼前の少年はガープのように大成するのだと。けれどその方向性までは特定できなかった。彼が祖父のような英雄となるのか、はたまた海賊となるのか。どんな道を歩むのか、先が楽しみである。

 

 

「ハンコック、お前もこの肉を食うか?」

 

「よいのか? そなたもお腹を空かせておるのじゃろう」

 

「いいぞ、飯は誰かと食った方が旨いからな」

 

 

 食い意地が張っていると祖父からのお墨付きの少年。ガープの目から見ても、そんな孫があっさりと食べ物を分けようとする姿が珍しい。何かお互いに魅かれるものがあるのだろうかと思案する。

 

 

「じゃあ、ハンコックにルフィ。わしは数日間、村を拠点にそこらの海で見回りでもしておる。しばらくの間、2人で過ごしておれ」

 

「おう、じいちゃん。おれがハンコックにフーシャ村を紹介してやるんだっ!」

 

「ぶわっはっはっは。なんじゃい、お前。年の近い女の子の前だからって良いところを見せたいのか?」

 

「ちげぇっ!」

 

 

 必死に否定するルフィ。本人の否定するように彼にそんな意図は無かった。純粋に村には少ない同年代の子ども。仲良くなりたいという感情が強いのだけである。

 

 

「ハンコックよ、数日間は村長の家にやっかいになれ」

 

「わかった、おじいちゃん」

 

「ガープ、わしは構わんが事前に話を通せ。これではハンコックちゃんにたいした歓迎が出来んじゃろ」

 

「すまんすまん。思い付きで村に帰ってきたんで連絡を忘れとったわ」

 

 

 マイペースなのは祖父と孫とでお揃いのようで、ハンコックはそれが可笑しくて心底より笑ってしまう。結果としてルフィへ微笑む恰好となる。間近でハンコックの笑顔を見た彼は、じっとみつめ一言だけ漏らす。

 

 

「それにしてもお前、美人だなー」

 

 

 何気ない一言。特に深く考えたわけでもない感想。けれどルフィは感じたままの忌憚の無い気持ちを出した。

 

 

「び、美人? わ、わらわの事を言うておるのか?」

 

「お前以外に誰が居るんだよ」

 

 

 色恋への意識が希薄なルフィをして美人と言わしめるハンコックの美貌。ハンコックは自らの容姿の程度を理解していたが、尊敬するガープの孫に面と向かって言われては照れを隠せない。

 

 

「ぶわっはっはっはっ、さすがはわしの孫っ! 出会って早々、女の子を口説きおったわっ!」

 

 

 愉快そうに笑うガープは嬉しそうにルフィの背中を手の平でバンバンッと叩く。本人としては軽く叩いたつもりでも、孫のルフィが地面へと前のめりに倒れるほどの威力。顔面を強かにぶつけたルフィはすぐさま起き上がると、祖父を睨みつけた。

 

 

「おお、怖いこわい。じゃが、ルフィ。悔しかったらわしに仕返しが出来るくらい強くなれ」

 

「言われなくてもそのつもりだっー! 見てろ、じいちゃんっ! おれはじいちゃんをぶっ飛ばせるくらい強くなってやるっ!」

 

「言ったな、ルフィ? ぶわっはっはっはっ、わしも気長に待つとするかのう」

 

 

 祖父と孫の微笑ましきやりとり。ハンコックはその関係を羨ましく思えた。いくら自分がガープを実の祖父同然に見ていても、血の繋がりはやはり無いのだ。本当の孫には決して成れない。

 

 

「なんじゃい、ハンコック。辛気臭い顔なんぞしおって」

 

「べつになんでもない……」

 

「なんでもないことはないじゃろ」

 

 

 と、言いながらガープは幼い子をあやすように頭を撫でる。この感覚、ハンコックは嫌いじゃない。だからだろう、本心がポロッと漏れてしまうのは。

 

 

「わらわはおじいちゃんの本当の孫ではない……。だから寂しいのじゃ。おじいちゃんの本当の孫であるルフィが羨ましい……」

 

「むう、なるほどのう……。お前の悩みはそれか」

 

 

 真剣に悩みを聞いてくれたガープの優しさを感じる。

 

 

「なぁ、ハンコック? 血の繋がりも大切じゃがな、この海にはそんなモノが無くとも家族だと胸を張って生きる男がおる」

 

「本当……?」

 

「生憎と海兵のわしとは相容れぬ海賊の男じゃがな」

 

 

 海賊王亡き今、この海で世界最強と謳われる男の在り方だ。海賊王のライバルでもあった男で、ガープとも馴染みが深い。

 

 

「じゃから血の繋がりなど気にせんで良い」

 

「……うん」

 

 

 尊大な口調は影を潜め、生来よりのハンコックの素直な言葉で返事をする。しょげたハンコックも可愛い孫のようだとガープは内心で思っていたが、この場では黙っておく。

 

 

「それじゃあ、わしはもう行く。ルフィ、ハンコックを頼むぞ」

 

「おう、まかせとけ。今日からおれとハンコックは友だちだっ!」

 

「ルフィ……。ありがとう……」

 

 

 ルフィの言葉に心を打たれたハンコックは一気に彼へと傾倒していく。彼となら末永く仲良くしていけそうだと改めて感じた。

 

 

「よし、ハンコックっ! 向こうまで競争だっ!」

 

「ま、待つのじゃっ! ルフィーッ!」

 

 

 合図も無く走り出したルフィを追いかける。ガープの孫だけあって強引な部分がある。されどそれも彼の魅力。その人間性をハンコックは受け入れつつある。

 

 

「おれの勝ちっ!」

 

「わらわが負けたのか?」

 

 

 運動神経に自身のあったハンコックだが、駆けっこでルフィに負けてしまった。しかし不思議と悔しくはない。いや、正確には悔しいけど不快感が全く無いのだ。彼と一緒に居るだけで楽しい。そんな感覚である。

 

 

「じゃあ、こっからじいちゃんにお別れを言おうっ!」

 

「うむ、わかった!」

 

 

 ルフィに同調して機嫌良く了承する。そして彼方に見える大柄な老兵ガープへ向けて、二人して別れの挨拶の言葉を送る。

 

 

「じいちゃん、またなっー!」「おじいちゃん、またなっー!」

 

 

 ワンテンポ遅れたものの、ルフィの言葉をほぼ変わらぬ形で借りてガープへ別れを告げた。手を振って名残惜しそうにハンコックは見送る。ガープもそんなハンコックに報いるように笑顔で手を振り返してくれた。

 

 

「そんじゃあハンコック。運動したら腹が減っただろ? この骨付き肉、食おうぜ」

 

「そうじゃな、わらわもお腹が空いてならん」

 

 

 丘に丁度良い木陰があるとして、ルフィに自然と手を握られ誘導された。手の振れた瞬間より、顔が熱くなるのを感じるハンコック。ガープのような温もり――。それとは別の何かも女として感じる。

 

 

「この感覚はもしや――恋っ!」

 

「なに言ってんだ、お前?」

 

「むむ、なんでもないのじゃっ!」

 

 

 まだこの気持ちの正体に完全には気付いていない。ハンコック自身も未だ半信半疑。それでもこの気持ちだけは手離したくはないし、大切に抱いていたい。

 

 

「それより肉だー!」

 

 

 男らしく肉にかぶりつくルフィを真似て、ハンコックも大胆に噛み付く。骨付き肉の両側がルフィとハンコックによって(かじ)り取られていった。やがて肉の中心、骨が見え始めて互いの顔が接近。

 

 

「(ルフィの唇が近づいておるっ! これはもしや接吻してしまうのかっ!)」

 

 

 だが、その考えは杞憂に終わる。なんとも浪漫の無いことか、2人の幼子は仲良くおでこをぶつける。ガツンッ、と盛大に音を立てて、痛みから同じタイミングで額を押さえる。

 

 両者共に涙目になるが、そんなお互いの顔を見て2人して笑い始めた。

 

 

「しししし! ばかだなー、おまえっ!」

 

「ふふふっ! そなたこそ馬鹿げておるわっ!」

 

 

 ひとしきり笑い合ったところでようやく落ち着く。

 

 

「ルフィ、そなたとは仲良くなれそうじゃ。わらわはそなたを気に入った」

 

「おれもおまえと友だちになれて良かったと思ってんぞ」

 

「その言葉、そっくりそのままお返ししよう」

 

 

 友情の成立。短い交流だが確かな友情を結べたとそれぞれが胸中に思う。

 

 

「いやー、肉を食ったら今度は喉が渇いたっ! よし、ハンコック。今度はマキノの酒場まで競争だっ!」

 

「マキノ? マキノとはそなたのなんじゃ?」

 

「んー、メシを食わせてくれるねーちゃん?」

 

「よもやその女っ! わらわの友だちを(たぶら)かす不届き者ではなかろうなっ!」

 

 

 自分以外の女の影をハンコックは認めない。これは世に言う嫉妬であり、束縛なのだろうか?

 

 

「なに怒ってるか知らねぇけど、マキノは良いやつだぞ」

 

「でもそなたをマキノとかいう女に取られとうないっ!」

 

「おれはだれのもんでもねぇっ!」

 

 

 怒ったルフィに対しても魅力を感じる乙女心満載なハンコック。けれども怒らせたままというのも心証が悪い。ゆえにすぐに頭を下げる。

 

 

「すまぬ、ルフィ。わらわが悪かった……」

 

「いやー、そんな怒ってねぇから謝られてもよぉ」

 

 

 戸惑うルフィの反応から、彼の人の良さを実感する。寛大な心で女の子を許す彼の度量。やはりそうだ。ルフィはただ者ではない。恋は盲目とばかりにハンコックは彼にぞっこんである。

 

 

「ルフィ……。本当に怒っておらぬのか……?」

 

「怒ってないから、お前も元気を出せって」

 

「では……そうしよう」

 

 

 仲直りに至る。まぁ、元々ルフィはさほど怒ってはいなかったのだが――。気になる男の子に対して顔色を窺う乙女チックなハンコックには勘違いをするなと言う方が酷薄である。

 

 

「ハンコック、準備は良いか?」

 

「いつでも構わぬぞっ!」

 

 

 改めて、かけっこのスタートに備える。数秒後、ルフィが飛び出すと同時にハンコックも彼を追走。その背中を追いかけてつかず離れず。今度こそは勝ちたい。ハンコックの中にも燃える競争心が脚を動かした。

 

 そして、かけっこの勝敗は――。

 

 

「うはー、今度は一緒にゴールだなっ!」

 

「そのようじゃ。ふう、良い汗をかいたわ」

 

 

 ――同着である。示し合わせたわけでもないが仲良く同時にゴール。こんな些細な事柄でも、ハンコックは運命を感じるほどに浮かれていた。実際、ルフィとの出会いは彼女にとって運命の転機とも呼べる出来事であったから。

 

 

「マキノー! なんかジュースをくれっ!」

 

「あら、ルフィ。可愛い女の子を連れているのね」

 

「おう、おれの友だちだっ! さっき会ったばかりだけどな」

 

 

 マキノと呼ばれた女性。まだ未成年らしいが、子どものハンコックからすれば十分に大人の女性である。美貌では自分が勝っていると絶対的な自信はあるが、油断ならない相手だ。当然、警戒心を剥き出しにする。

 

 

「あなた、お名前は? わたしはマキノよ」

 

「わらわの名はハンコックじゃ」

 

「そう、ハンコックちゃん。ルフィとは仲良くしてあげてね。この村には同年代の子が居ないもの」

 

「言われずともそのつもりじゃ。要らぬ心配よ……」

 

「ふふ、頼もしいわね。それに可愛い」

 

「ふんっ……!」

 

 

 顔を背けて不機嫌な態度を隠そうともしない。されどマキノからは、そんな子ども染みた態度ですら可愛げがあると捉えられていた。

 

 反抗的な姿勢なハンコックではあったが、マキノから差し出された飲み物については躊躇することなく口にする。喉が渇いていた為か堪えられなかったのだ。

 

 

「なっ? マキノは良いやつだろ」

 

「そうじゃな……」

 

 

 ルフィの為、否定するわけにはいかない。渋々と肯定しながらもマキノへの睨みは切らさない。とはいえ、マキノが善人である事は認めざるを得ない。あくまで恋敵認定しているのはハンコックの都合によるだけなのだから。それくらいは自覚は出来ている。

 

 

「あなた、ルフィのことが好きなのね?」

 

「……何が言いたいのじゃ?」

 

 

 突然、胸中を言い当てられたようで警戒を払う。だが、質問を投げかけた彼女当人は悪意など無縁の優しげな表情をしていた。

 

 

「安心して。わたしはルフィに恋愛感情は無いから。そうね、年の離れた弟って感じかな?」

 

「その言葉に嘘は無いな?」

 

「えぇ、誓いますとも」

 

 

 目の前の女の言葉――信じて良いものかと悩みに悩むが……あのルフィが信頼を置く人物。ならばハンコックとてその意思を尊重する。

 

 

「うむ、わらわはそなたを信じよう」

 

「ふふ、ありがとう。ハンコックちゃんは、いい子ね」

 

「それと……」

 

「なあに?」

 

 

 少しだけ言葉を溜めてから発言する。

 

 

「我ながらそなたに対する態度が悪かったと反省しておる。すまぬ、こんなわらわを許して欲しい」

 

「あら、そんなこと!? いいのよ、気にしていないから」

 

「そうか、礼を言おう……」

 

 

 無事にマキノと和解したハンコック。ルフィとは別のベクトルで彼女に気を許す。ガープと出会ってからの人生は何もかもが新鮮だ。ルフィとの出会い、マキノとの出会い。今後の人生にも様々な出会いがきっとあるのだろう。

 

 

「さっ、ジュースはまだまだあるからね。お腹を壊さない程度ならいくらでもおかわり自由よ」

 

「ではお言葉に甘えよう」

 

 

 グラスに注がれたジュースを飲み干し、すかさずおかわりを要求する。その飲みっぷりに触発されたルフィもハンコックに負けじとおかわりをする。

 

 

「良い村じゃな」

 

「だろ? でもたまにじいちゃんが帰ってきて、おれを殺そうとするんだぞ。それさえ無きゃ、おれも文句はねぇんだけどな」

 

 

 祖父によるスパルタ方式の教育。ルフィの境遇に同情せざるを得ない。次にそんな教育法が実行されるとするのなら、自分も帯同して彼を支えなければと決意する。

 

 

「よーしっ! おれとハンコックが友だちになった記念に乾杯だっ!」

 

「それは良い提案じゃっ!」

 

 

 マキノからおかわりとしてグラスへと注がれたジュース。2人の出逢った祝いとしてグラスがぶつかり合って乾杯と相成った――。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。