ダンボール戦機 -イクサ-   作:幻宮 水希

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まずは挨拶から、

はじめまして、この作品は見たとおり(?)レベルファイブさんの「ダンボール戦機」という作品の要素を使い、自分なりに、こういうのがあったら面

白いかな~。と思いながらダラダラ連載していくお話です。

文字を真ん中に寄せて書かないのは自分の好み……、では無く単なる初心者だからという訳で。


事の始まり

いきなりだが俺、陣我才人の元に、一通の手紙が届いた。

 

「どっから来たんだ?」

 

そう言いながらリビングのコタツ(今は冬だ)に入り、やけに豪華な文字が書いてある手紙の差出人を見てみると。

 

「LBXイクサの会ィ~?」

 

きっちりとした毛筆でそう書かれていた。やけにダサいネーミングセンスの団体だな。と思いながら受取人を見ると。

 

「ちゃんとオレの名前が書かれてる……」

 

もし誰か他の人の名前が書かれていたのなら、今の変なもやもやは無く、すっきりとした気持ちでその他人に押し付けていただろう。

 

「まあ、俺宛てだから内容ぐらいは見てやるか」

 

はあ、とため息をついて、裏面を見る。

 

「うおっ」

 

思わず声を出してしまった。そこには、ほとんど見たことのないLBX(全長15センチのホビー用小型ロボット)達が、一騎当千らしき事をしている写真が三つあった。その三つの写真を見て、思わずカッコイイと思ってしまったから声が出た。

 

今更だが俺もLBXプレイヤーだ。実力もそこそこある……と、思っている。一応大会も優勝した経験がある。

 

そして、かっこいい事が好きである。かっこいい事が、大好きであるっ!(ここ重要)

 

「よし行くか」

 

その写真に写っている三つのLBXがとてもかっこよく見えたから。さっきとは一転(自分で言っていいのか?)、物凄くLBXイクサの会に興味が出てきた。玄関を飛び出し、走り出す。

 

「おっと、危ない」

 

とっさに玄関の鍵を閉めた。防犯はしっかりしていないと、オレのかっこいいコレクション(プラモとか絵とか、そしてLBXも)達が危険な目にあう。

 

 

 

 

 

 

走って三分。

 

 

「さて、ここが手紙に書かれていた場所だな」

 

あまり、というか全然人気の無い廃工場に着いた。

 

「さて……」

 

どうしよう?この手紙にはここまで来いとしか書かれていない。どうすればいい。

 

「誰かー いませんかー」

 

情けなくそう言ってしまった。だって頼るものが無いんだもん。

 

「はい、ここにいます」

 

「うわああっ」

 

いつの間に後ろに居たんだ? という疑問を持ちながら。オレは問う。

 

「この手紙の関係者か」

 

俺が手紙を突き出した先にいる彼女は、可愛い笑みを返し、答えてくれた。

 

「はいそうです。この度才人様のナビゲーションをさせてもらう、長谷 裕香(はせ ゆうか)です。ちなみにこの会の創始者の孫娘です」

 

今エライ事をさらっと口にしたのはあまり突っ込まないでおこう。下手したらこのまま回れ右をして帰らされてしまうかもしれないという恐怖があるから。

 

「では、今から才人さんの軍へご案内しますね」

 

 

それはそうと、LBXイクサの会。ナビゲーションの人をつけてくれるなんてえらく親切じゃないか。

 

「では、この部屋が才人様の率いる軍です。名前はまだ決まっておりませんので、もし決まったのならば、私に言ってください。その軍名で登録がされます。では、私は用事があるのでここで」

 

そうか。と生返事を返すよりも早く彼女は走って長い廊下の向こうへ行ってしまった。大変なんだなあ。と、あの髪の毛の量でよくあそこまで早く走れるな。と思った。

 

「すうううう、はあああああああああ」

 

深呼吸をする。

 

「俺、いきなり将軍か」

 

そう言うと、思わず顔が緩み、にんまりしてしまう。さっきまで彼女が説明してくれたので、ある程度知識があるので説明をしよう。

 

将軍というのはその名の通り、自分の軍を持ち、指揮をする。他のLBXプレイヤーとは違い、十人に一人ぐらいの確率でなれる。というレアなものらしい。

 

オレはその位を入りながらにして持っているので。選ばれた者という事だろう。いや、絶対にそうだ。その緊張のせいで、さっき深呼吸をした。

 

「待っててくれよぅ」

 

うきうきしながら、鏡で今の顔を見たら気持ち悪いと思えるぐらいにやけているだろうオレは、鉄製の引き戸をあける。

 

「オレの家臣たちイイイッ」

 

ドアを開けると、後ろから漫画のようなパンチ発射装置のパンチをくらい、ドアの向こう五十センチぐらいのところに吹っ飛び、思いっきり顔面を強打する。 ちなみに……、家臣って言うのは…………、将軍に従う………………、LBXプレイヤーの事ね…………。

 

 

 

「はっ、ここはどこ、私は才人」

 

気絶してからどれだけ時間が経ったかは知らないが、ちゃんと記憶があるので良かった。そして辺りを見回す。

 

「ここはどこ?」

 

さっきの反射的なボケとは違い、今度はマジだ。なんと、辺りが戦国漫画に出てくるような木々や民家、そして城が建っているのだ。

 

「タイムスリップデモしたのか?」

 

そういい首をかしげ、あごに手を当てると、違和感を感じた。

 

あれ、この体、少しおかしいぞ。

 

そう思い、自分の手を見る。

 

「うわああああああああああああああああああああっ」

 

なんと、自分の手、というか腕全体がロボットになっていた。そして肩、胴体、脚、と順番に見ていく、そして最後に手で顔を触ってみると、明らかに人間じゃない感触がした。

 

「もしかして……、俺、ロボットになっちゃったの!? どうしよう。というか、今ここでどうすればいいんだ!」

 

そう叫んでいると、敵だ!という機械音声が聞こえた。声がする方を見ると、

 

「オバケLBXだ……」

 

なんと、自分と同じ大きさのLBXが三体もいたのだ。しかもそのLBXがこちらにやってきたので、恐怖は倍増。しかも刀を持っている。

 

「このままじゃやばいだろ……」

 

いや、相手だけでなく、こちらもロボットだ、相手がLBXという事から察して、こちらもそうなのだろう。そしてオレはLBXの大会に一回優勝した自信があるし、

 

「こんなところで終わったら格好つかないしな」

 

そう、かっこいい感じに終わらせたい。だからまずは、

 

「かかって来い!」

 

三体のうちの何とかはがす事にする。

 

三体がこちらに来る。それと同時に俺は近くにあった小屋に隠れ、そこから反対側へ移動する。

 

それから、三体のうち二体が先に入ると同時に、後ろを警戒していた三体目に後ろから乗っかり、手に持っていた片手剣を奪い、そのコアパーツど真ん中にブッ刺す。と、爆発せずに青い波紋のような光を出して動きが止まった。

 

「普通にブレイクオーバーされるんだな」

 

あのまま機体が爆発していたらこちらは大変な事になっていただろう。

 

「お」

 

他の二体が音に気付き、オレに向かって走ってくる。しかし、俺はもう武器を持っている。

 

「丁度メイン武器が片手剣一本だったから助かったぜ」

 

敵の一機目が剣でこちらののど元を突こうとするが、首は当たる面積が小さいので横に少し移動するだけで完全にかわし、その腕を手で持ち攻撃を封じる。

その後ろから跳躍し、上から槍で突こうとする二機目に一機目を投げぶつける。と同時にこちらもジャンプし、狙って重ねた首を二つまとめて一薙ぎにする。そして着地。こういう時は爆発して欲しいな。カッコイイから。

 

「まあ、勝てたんだからいいか」

 

さて次は、と思ったところで、いきなり画面が現れる。

 

「おわっ」

 

その画面には裕香が映っている。その彼女がこちらが見ていることに気付くと、深々と頭を下げた。

 

『すみません。回線をつなげるのに時間がかかってしまいました。今はあたりに敵の反応は無いですが、大丈夫ですか?』

 

いきなり変な場所に放り出されて浪花分からなくて大変だ。と思ってたけど。何だ回線トラブルか。と安心した。

 

「ああ、この通り、得物もあるし、ほら」

 

『うわっ。もう三機全て倒したんですか?』

 

「ああ、この通り。って言うか、いきなりなんなんだこれ? 危うく死に掛けそうになったぞ」

 

俺が怒り気味なのを気にせず彼女は喋る。

 

『実はこれ、ちゃんとこのシステムで動くかどうかのテストをしていたんです。…………、回線トラブルって言うのはもっぱらの嘘なんですよね』

 

「何か言ったか?」

 

『いいえ何も』

 

「ならいいんだ。で、この状態って、元に戻る事って出来るのか?」

 

そう問うと、彼女は残念そうな、そして真剣な顔をする。え、まさか。

 

「もしかして、元に戻れないってパターン!?」

 

そりゃあないぜ。と思ったところで、彼女が一言。

 

『いえ、簡単に戻れますよ。今映っているウィンドウの左下のメニューボタンを押すと、そこから出てくる一覧の一番下にログアウトボタンがあるのでそれを押してください』

 

「なんだ、良かった」

 

ここでへなへなと座り込みそうになる所だが、このLBXの体は脚の関節が90度までしか曲がらないので、ガシャンという音を立てて尻もちをついた。

 

このままじゃ格好がつかない。ログアウトっと。

 

ボタンを押すと、急に意識が遠のく……

 

 

 

「よし、戻った。ちゃんとオレの体だ」

 

気が付いたら変な機械的な空間に閉じ込められていた。それが急に開くと、椅子が自動で床まで降り、足がつく。

 

そして目の前にいる裕香と目が合う。

 

「テスト、お疲れ様でした。あとこれが、才人様が使っていた、ここの創始者が用意したここ専用のLBXです」

 

そして受け取ったのはLBXショウグン。

 

「ってそのまんまかよッ!!」

 

将軍にショウグン、そしてあの時の漫画風パンチングマシーン。

 

「いい趣味してるね。アンタのじいちゃん」

 

「はい」

 

彼女は自信満々で俺の皮肉を受け取った。ああ、コイツの将来が楽しみだ。

 

「それと、これ、ここの戦いに関するガイドマニュアルですので、明日までにはちゃんと読み終えてください」

 

そう言われ、直径二センチ、幅20センチの巻物を渡される。ホント、良い趣味してやがる。

 

「じゃあ、また」

 

どれだけ時間が経っているのか分からないので、早めに帰ることにする。

 

「はい、あと、ここに関する情報をここの関係者以外に話すと、大変な事になるので注意してください」

 

「へえ、他言禁止ってことか。ちなみにもし他人に話したら?」

 

「強制的にLBXにさせた上での、市中引き回しの上で獄門です」

 

「公事方御定書かよ!」

 

この言葉を笑顔で言う彼女と、そんな事まで昔にする(あと内容がひどい)彼女の爺さんは恐ろしいと思った。




やっと二話が終わりました。ここから挽回していけばいいなと思っているので。期待するかどうかはさておき、この作品をライトに(要するに軽く)読んでください。
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