「では、この部屋が才人様の率いる軍です。名前はまだ決まっておりませんので、もし決まったのならば、私に言ってください。その軍名で登録がされます。では、私は用事があるのでここで」
そうか。と生返事を返すよりも早く彼女は走って長い廊下の向こうへ行ってしまった。大変なんだなあ。と、あの髪の毛の量でよくあそこまで早く走れるな。と思った。
「すうううう、はあああああああああ」
深呼吸をする。
「俺、いきなり将軍か」
そう言うと、思わず顔が緩み、にんまりしてしまう。さっきまで彼女が説明してくれたので、ある程度知識があるので説明をしよう。
将軍というのはその名の通り、自分の軍を持ち、指揮をする。他のLBXプレイヤーとは違い、十人に一人ぐらいの確率でなれる。というレアなものらしい。
オレはその位を入りながらにして持っているので。選ばれた者という事だろう。いや、絶対にそうだ。その緊張のせいで、さっき深呼吸をした。
「待っててくれよぅ」
うきうきしながら、鏡で今の顔を見たら気持ち悪いと思えるぐらいにやけているだろうオレは、鉄製の引き戸をあける。
「オレの家臣たちイイイッ」
ドアを開けると、後ろから漫画のようなパンチ発射装置のパンチをくらい、ドアの向こう五十センチぐらいのところに吹っ飛び、思いっきり顔面を強打する。 ちなみに……、家臣って言うのは…………、将軍に従う………………、LBXプレイヤーの事ね…………。
「はっ、ここはどこ、私は才人」
気絶してからどれだけ時間が経ったかは知らないが、ちゃんと記憶があるので良かった。そして辺りを見回す。
「ここはどこ?」
さっきの反射的なボケとは違い、今度はマジだ。なんと、辺りが戦国漫画に出てくるような木々や民家、そして城が建っているのだ。
「タイムスリップデモしたのか?」
そういい首をかしげ、あごに手を当てると、違和感を感じた。
あれ、この体、少しおかしいぞ。
そう思い、自分の手を見る。
「うわああああああああああああああああああああっ」
なんと、自分の手、というか腕全体がロボットになっていた。そして肩、胴体、脚、と順番に見ていく、そして最後に手で顔を触ってみると、明らかに人間じゃない感触がした。
「もしかして……、俺、ロボットになっちゃったの!? どうしよう。というか、今ここでどうすればいいんだ!」
そう叫んでいると、敵だ!という機械音声が聞こえた。声がする方を見ると、
「オバケLBXだ……」
なんと、自分と同じ大きさのLBXが三体もいたのだ。しかもそのLBXがこちらにやってきたので、恐怖は倍増。しかも刀を持っている。
「このままじゃやばいだろ……」
いや、相手だけでなく、こちらもロボットだ、相手がLBXという事から察して、こちらもそうなのだろう。そしてオレはLBXの大会に一回優勝した自信があるし、
「こんなところで終わったら格好つかないしな」
そう、かっこいい感じに終わらせたい。だからまずは、
「かかって来い!」
三体のうちの何とかはがす事にする。
三体がこちらに来る。それと同時に俺は近くにあった小屋に隠れ、そこから反対側へ移動する。
それから、三体のうち二体が先に入ると同時に、後ろを警戒していた三体目に後ろから乗っかり、手に持っていた片手剣を奪い、そのコアパーツど真ん中にブッ刺す。と、爆発せずに青い波紋のような光を出して動きが止まった。
「普通にブレイクオーバーされるんだな」
あのまま機体が爆発していたらこちらは大変な事になっていただろう。
「お」
他の二体が音に気付き、オレに向かって走ってくる。しかし、俺はもう武器を持っている。
「丁度メイン武器が片手剣一本だったから助かったぜ」
敵の一機目が剣でこちらののど元を突こうとするが、首は当たる面積が小さいので横に少し移動するだけで完全にかわし、その腕を手で持ち攻撃を封じる。
その後ろから跳躍し、上から槍で突こうとする二機目に一機目を投げぶつける。と同時にこちらもジャンプし、狙って重ねた首を二つまとめて一薙ぎにする。そして着地。こういう時は爆発して欲しいな。カッコイイから。
「まあ、勝てたんだからいいか」
まだ途中までしか書いてないので、すみません。