黒子のバスケ キセキを討つ奇跡   作:のなめん

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はじめまして、投稿はお久しぶりです。のなめんと申します。
ハーメルンで小説は読むんですが、なかなか書けないで現在書いている魔法科の投稿が全然出来ておりません。そんな折、バスケの日本代表戦を見まして、高校時代にやっていたバスケの作品を書いてみたくなって、思いつきでやってみました。こちらも不定期ですが、書いてみようと思います。よろしくお願い致します。


第1Q

「ハァ、、ハァ、、」

敵わない、素直にそう思った。これが才能の差なのかと。しかし、諦めるには彼の性格は少々、いやかなり負けず嫌いが過ぎた。

「いいぜ、こいよ」

目の前で大きく手を広げて待ち構えるのは、キセキの世代のエース、青峰大輝。何度かのジャブステップの後、ゆっくりと左右にボールをつく。隙をうかがい、タイミングを見て右から抜きにかかった。しかし青峰が簡単に抜かせてくれる訳もなく、難なくついてくる。もちろんこれは予想できていたことだ。レッグスルーでボールを左手に持ち替え、その場で急停止する。一瞬開いた青峰との間は、すぐに詰められる。ならばと持ち替えた左手でそのままロールターン、再び右から抜きにかかる。それでもついてくる青峰。しかし、青峰がついてくるために足の向きを変え、1歩目を踏み出した瞬間にステップバック、またもや青峰から距離を取る。すかさずボールを持って後ろに飛ぶ。フェイダウェイショット。さすがの青峰もギリギリ追いつけない。

(決まる…!いつも通り、何本も練習してきたシュートだ)

点差は歴然、もう敗北は決しているが、意地でそのシュートを決めようとしていた。

膝を使って滑らかに飛び、手首のスナップを使って高いループのシュートを放つ。得意な形、得意なシュート。決まる、そう思ったその時……

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

「……ああ、またか」

この夢を見るのは何度目だろう。もう敗戦から1ヶ月も経ったというのに。

彼の名は来栖黎。1ヶ月前、全中2回戦にて帝光中学との試合に負け、中学バスケを引退。現在は夏休み中だが、毎日ランニングやハンドリングなどで軽く体を動かしている。いくつかの強豪校から誘いは来ているのだが、どこに進むかはまだ決めかねていた。

「軽く外走るか」

シャワーを浴び、服を着替えて家を出たその時

「よう、黎。1ヶ月ぶりだな」

見知った顔が目の前に立っていた。

「秀か、何か用か?」

渋谷秀、黎と同じ中学のバスケ部に所属していた。実力は黎に次ぐ2番手で、全国でも戦えるPGである。上背はあまりないが、クイックネスに長け、ガードに必要なスキルは一通り揃っている。加えて左利きである。

「久々に一緒にバスケやらねえか?」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

突然の秀の誘いを受け、2人が向かったのは近所のストリートコート。黎と秀以外には誰もおらず、ドリブルの音とシューズのスキール音がよく響く。両者譲らない1on1が繰り広げられるが、やはり押しているのは黎。黎の身長が188cmなのに対し、秀が170cm。加えて黎は手足も長いので、どうしても黎が有利なのだ。10本先取で始めた勝負だが、終わってみれば10-4。最初こそ秀の緩急とクイックネスを活かしたオフェンスに苦戦したが、徐々に対応して、最後はしっかりと抑え込んだ。

「ふぅ…やっぱ敵わなねえな、黎には」

「まだまだお前には負けねえさ」

「……」

秀が急に口を閉じ、真剣な目で黎を見る。

「俺は、やっぱりお前と高校でもバスケがしたい。」

「いきなりどうしたんだ?」

「今週末、千葉の椿丘高校に練習に来るよう誘われてる。黎もぜひ連れてきてほしいって言ってた。一緒に行かないか?」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

「椿丘高校、ねえ…」

秀への返事は保留にさせてもらい、自宅に戻った黎はインターネットで椿丘高校について調べることにした。

「へえ、結構強いとこじゃん」

インターハイやウィンターカップにも度々顔を出し、全国ベスト8まで上り詰めたことのあるチーム。現在就任6年目の若林という監督が新卒で入った年から力をつけ、最近では千葉でも1,2を争う強豪だという。

ガード、フォワード、センターにそれぞれ全国区の選手が揃っており、バランスのとれたチームと言える。

「吉永優斗、180cmのPG、スピードと技術を兼ね備え、攻守共に隙のない司令塔」

「白石雅史、185cmのSF、柔らかいシュートタッチと高い1on1能力で得点を重ねるスコアラー」

「森田康平、198cmのC、強靭な体とそれに見合わないスピードでゴール下を支える大黒柱」

インターネットで見つけた記事では、この3人がチームの中心らしい。ネット上には試合の動画も一部載っていた。

「へえ、オフェンスは文句ないし、ディフェンスもさすが全国区って感じか。…それに、いいバスケするな」

動画では惜しくも負けていた椿丘だが、それでもそこに映る選手たちは輝いて見えた。

「チームカルチャーがいいんだろうな。…行ってみるか」

黎は携帯で秀に連絡を取った。




今回はここまでにします。しばらくは熱が残ると思うので次も比較的早く上がると思います。それでは、ここまで読んで下さりありがとうございました!
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