モブ厳な世界で時の王者やってます。   作:あんこパンパンチマン

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前回の投稿からギリギリ一周間いないかな?
色々と文章を試行錯誤しながら執筆中、納得のいくようなクオリティにいかなく悔ちい。後で修正するかも。

そういえば最近ビビビのビビルゲイツ見ました。久しぶりに見たジオウメンバー最高でした、あと体育座りみたいにしゃがんで敵の攻撃を回避するジオウIIが可愛かったです。




モブ厳な世界で陽だまりに翳りなく。

──人混みを掻き分けながら走り続ける事数分、開けた大通りに雪音さんと未来の姿を確認した。そして二人に群がるノイズの姿も。

 

そんな二人を助けに入る為に、走りながらジクウドライバーを腰に装着してライドウォッチを取り出すが、このまま変身すれば確実に自分が隠していたジオウの事が、正体がばれる。

 

そんな考えが頭をよぎった時、足が止まった。

 

いくら彼女たちが危機的な状況に陥っていても、未来の隣にはシンフォギアの力で戦うことの出来る雪音さんがいる。

 

自分がわざわざ助けに入る必要があるのか。

せっかく今まで力の事を隠し通して来たのに。

 

──そんな馬鹿げた考えを一瞬でも脳裏によぎらせた自分自身に舌打ちして、再び走り出す。

 

ウール……オーラ……ミハル……ツクヨミ……ゲイツ……。手を伸ばすと決めたのに、助けたいと思ったのにとりこぼして来た命がいくつもあった。もうこれ以上目の前で友人が死ぬところなんて見たくない、後悔なんてしたくないっ。

 

だからいま彼女たちに秘密がバレようと関係ない、戦え。

 

「変身ッ!」

 

<ライダータイム! 仮面ライダー! ジオウ!>

 

起動させたライドウォッチをスロットに装填しドライバー本体を回転させる。出現したバンド状のリングが身体を包み込み文字通り姿を変化せて行く。

 

二人を踏み潰そうと跳び掛かって来たノイズに抉り込むような拳を叩きつけてそのまま吹き飛ばす。

 

「え……ソウ、ゴさん……」

 

「嘘だろ……なんで、アンタなんだよッ」

 

二人とも呆然と信じられないものを見たようにこちらを見つめている。

 

幸いにも周囲には彼女たち以外に人の気配は感じないし監視カメラの類もなかった。次同じような状況に陥ったらちゃんと確認してからもう少し考えて変身するか……なんて現実逃避に近いそんなくだらない事を頭の隅で考えながら仮面越しに未来と目線合わせるように膝を突く。

 

「……これが俺の隠し事なんだ。色々知ってたのに今まで黙ってた事なんかもある、ごめん」

 

「ソウゴさん……」

 

「状況が落ち着いたら未来にちゃんと説明する。だからそれまでは他の人にはこの事は内緒にしておいてほしいんだ。俺にも色々と事情があるから……お願いできるかな」

 

「……わかり、ました。だけど後でちゃんと説明してください。約束ですよ」

 

「うん、約束する。ありがとう」

 

未来に手を差し伸べて立ち上がらせる。次に座り込んだまま俯いている雪音さんに手を差し出すがそれを拒絶するように弾かれてしまう。

 

彼女は俯いたままゆっくりと立ち上がった。

 

「クリス……?」

 

そんな雪音さんの先程までとはどこか違う様子に、未来は戸惑い怪訝な表情を浮かべている。今まで敵対してた相手の正体が近くにいた人物なんだ、こういう反応されるのはなんとなく予想はしていた。

 

「未来は避難して、急げばおばちゃんとも合流できる」

 

「え、でもソウゴさんとクリスは……」

 

「俺と雪音さんは大丈夫だから、俺たちの近くにいると逆に危険な目に遭う」

 

こちらを心配するように見つめる未来の背を押して走らせた。

 

ここから走り去って行く未来に標的を変えたノイズが駆け出そうと動きを見せる。それを阻止する為にとドライバーからジカンギレードを出現させようとした瞬間、

 

 

── Killter Ichaival tron ──

 

 

歌を口ずさんだ雪音さんがシンフォギアを起動させて光に包まれながら鎧を身に纏うと、手に構えたクロスボウからエネルギー状の矢を発射して未来を追いかけようとしたノイズを貫き消滅させた。

 

それを合図に一斉にノイズが襲いかかって来る。

 

ノイズの攻撃を回避しながらジカンギレードで斬り裂き、雪音さんが変化させたガトリングで撃ち抜いて行く。この場に発生していたノイズを殲滅するのに時間は掛からなかった。

 

「……雪音さっ」

 

茫然と立ち尽くす彼女に声を掛けようとした時、咄嗟に身を翻す。

 

彼女の変化したボウガンから放たれた矢が足元のアスファルトを砕き抉った。

 

「なんで……アンタなんだよ、アンタも最っ初からアタシを騙してたって訳か。知ってたんだろ、アタシがソロモンの杖とネフシュタンの鎧を使って襲いかかって来た奴だって」

 

騙していた。俺にそんなつもりはなくても、彼女からしたらそう感じてしまうのは仕方のない事なのか。俯いていて表情の見えない雪音さんの声は震えていた。

 

「……ごめん。けどそんなつもりは」

 

「どいつもこいつも、嘘つきばかりじゃねえかッ! これだから大人は嫌なんだ、信用出来ねえ! どうせアンタだって利用しようって、何か下心があってアタシに近づいたんだろッ!?」

 

「それは違う……。あの日君と出会ったのは偶然だし、雪音さんと行動してたのだって単純に君の事が知りたいと思ったからだ」

 

「今更、信じられるかよッ! そんな言葉!」

 

感情を抑えきれない様子で激しい怒りを露わにしている。

 

鋭い眼光がこちらを射抜く。雪音さんは手に持っていたクロスボウを構えると照準を合わせて引き金を引いた。

 

放たれたエネルギー状の矢を走りながら回避し、捌き切れないと判断した攻撃はジカンギレードで薙ぎ払う。

 

今までの戦いで、敵対した相手とは容赦なく戦って来た。お互いに戦う理由があったり、戦う事でしか解決できない事もあった。けどそれでも……。

 

「今更かもしれないけど俺は君と戦いたくない、もう戦う理由がないッ。それにこんな事してる場合じゃない、ここ以外の場所にもノイズが出現してる。俺も君も、協力しあえる筈だッ」

 

「うるせえっ!」

 

両手のクロスボウから次々と撃ち込まれる矢をジカンギレードで弾き叩き落として行く。どうにか雪音さんを落ち着かせたいが、どうするべきか。思考していると雪音さんが動きを見せる。

 

雪音さんがクロスボウをガトリングガンに変形させ跳び上がった。勢い良くバレルが回転して弾丸の雨が降り注ぐ。

 

<フィニッシュタイム! タイムブレーク!>

 

「スゥー……ふッ!」

 

ドライバーを回転させ回転運動によって生み出されたエネルギーを腕から伝わらせるようにジカンギレードへと流し込んで、強力な斬撃を地面に向かって放つ。

 

そのまま地面を斬り裂いて生み出した足元の瓦礫を上空へと掬い上げるように巻き上げて、即席の盾を作り出し弾丸を全て防御する。

 

「なっ!? 器用な真似しやがって……ッ」

 

着地後、攻めきれないこの状況に痺れを切らした雪音さんが、腰部のアーマーパーツを展開し小型ミサイルを放ってきた。

 

ジカンギレードをジュウモードに切り替えてフォーゼライドウォッチを装填し、同じミサイル弾の攻撃で対抗しようとした時、手に持っていたジカンギレードに重い衝撃が走った。ジカンギレードが手元を離れ、乾いた音を立てて離れた場所へ落下する。

 

前方にはガトリングガンを変化させたスナイパーライフルを構えた雪音さんがいる。そこでジカンギレードが狙撃され叩き落とされた事を理解する。

 

「砕け、散れッ!」

 

「マズっ……!」

 

目前には飛来する小型ミサイルの雨。後方に跳び回避しょうが間に合わない、それでも直撃を避ける為に防御しながら後方に跳んだ。

 

飛来したミサイルが地面に打つかった瞬間、鼓膜を震わせる爆発音と爆風が襲いかかって来た。

 

ミサイルの直撃は免れたものの、至近距離での爆撃だ。その威力の高さから身体は吹き飛び、商店街の大通り添うように敷かれた浅瀬の川に叩きつけられるように落下する。

 

ボディスーツ越しに水の冷たい感触を感じる。爆発と落下の衝撃で痛む身体に鞭を打ちながら即座に起き上がろうとするが、その行動は強制的に中止させられる。

 

眼前に突きつけられた銃口。あの爆撃で生じた一瞬の隙に乗じて距離を詰められた。

 

「……ざけてるのか」

 

「えっ……?」

 

「アタシを、この雪音クリスを、バカにしてんのかッ!」

 

突きつけられた銃口が横にズラされる、鎧の首元を掴まれるとそのままグッと顔がぶつかりそうな距離まで引き寄せられた。

 

「アンタはアタシより強いだろうがッ! さっきから避けて防ぐばっかでロクに攻撃もして来ない。アタシをおちょくってんのか! 戦えよッ!」

 

首元を掴む小さな手も、その声も酷く震えていた。表情を歪めた雪音さんが視界に映り込む。

 

「大人は信用できねえ、今まで信じてついて来た人も、アタシを利用するだけで裏切られて殺されそうになったッ!……どうせまた裏切られる。そう割り切ろうとしてるのに、アタシに信じてみようなんて思わせるなよッ!」

 

「雪音さん……」

 

「……わかってんだよッ。アンタもあのバカも、一緒にご飯を食べたあの子も……打算とかそんなつもりはなくて、ただ優しいだけなんだって」

 

握り締めていた銃はするりとこぼれ落ちて沈み込み、水面に波紋を広げる。雪音さんはポロポロと涙を流していた。

 

「ア、タシはフィーネを信じて、言われるがまま戦って。関係のない人も巻き込んで……アンタたちにもたくさんひどい事した。なのになんで、何も言わないんだよ、なんで責めないんだよッ」

 

雪音さんは力なく座り込み、水で身体が濡れるのも気に留めずすすり泣いていた。そんな彼女の姿を見て、やっぱり彼女は純粋で優しい子なんだ再認識した。

 

「……雪音さん」

 

「……ッ!」

 

しゃがみ込み泣きじゃくる彼女に声を掛けると、身体をピクリと震わせて反応する。

 

「そのうちあの黄金聖闘士(ゴールドセイント)、フィーネの目的を潰しに行こうと思うんだけど一緒に来る?」

 

「……え、は?」

 

泣きじゃくり俯いていた雪音さんは顔を上げると、突然こいつは何を言ってるんだと赤くなった目を向けてくる。

 

あの邸宅の一件で雪音さんの後をつけさせたカンドロイドから得た情報。カディンギルだかメラムディンギルだか知らないが、フィーネが“それ”を使って何かしようとしている事は確かだ。

 

それがなんなのかはわからないが、大勢の人を巻き込む危険なモノなら潰さなきゃいけない。俺の直感がそう言ってる。

 

「え、いや、今言うことかそれ」

 

「元凶を倒しに行こうって元気付けたつもりだったんだけど。あれ、なんか違った……?」

 

「普通もっとこう、慰めたりとか……アンタあんましモテないだろ」

 

「そ、そんな事はない……はず」

 

そんな事はない、今まで恋愛とかそんな余裕がなかったしそもそも出会いがなかっただけで……うん。えっツクヨミ? ないないツクヨミは友達というか頼りになる漢女というか。

 

閑話休題、なんだかユルい空気になってしまったが話を戻そう。

 

「とりあえず、俺はフィーネの目的を果たさせるつもりはない。雪音さんが手を貸してくれるのならすごい助かる」

 

立ち上がり、しゃがみ込む雪音さんに手を差し出す。彼女は差し出された手と俺の顔に視線を何度か向けると、おずおずと手を伸ばして掴んでくれた。

 

「……はっ、いいぜアタシもフィーネには返さなきゃいけない借りがあるしな。けどその前に、お片付けと行こうか」

 

手を引かれ立ち上がった雪音さんが、拾った銃を構え直す。

 

銃口を向けた先には飛翔するノイズの姿が見える。他にもオレンジ色のヘンテコなマスコットのようなノイズがぞろぞろとこの場所に集まって来た。

 

「ジオウ、アンタは他の場所のノイズを片付けに行ってこい。ここのゴミ掃除はアタシがやる」

 

「……わかった、雪音さん一人で大丈夫?」

 

「大丈夫だから言ってんだろうが、さっさと行きやがれっての」

 

銃身で叩かれるように背中を押される。戦い慣れたシンフォギア装者からすればノイズ程度なんてことないのかもしれないが、数が多い。一人だけで大丈夫だろうかと心配したが、銃弾をばら撒きノイズを殲滅する彼女を見たら、余計な心配だなと判断する。

 

その様子を視界の隅に入れながら地を蹴り、他のノイズの気配を感じる場所を目指した。

 

 

 

 

 

 

 

逃げ遅れた人がいないか確認しながら市街地を疾走する。

 

沢山の人たちで賑わい美しかった街並みは、荒れ果てて無惨な光景へと様変わりしてしまっていた。鉄骨が剥き出しになった建築物や、セキュリティアラームを鳴らし続ける無人の車、そして積み重なった炭素の山……。

 

シェルターへと避難した未来とおばちゃんは大丈夫だろうか。

 

「ふっ、セイッ!」

 

ノイズを叩き割るようにジカンギレードを上から下に振り下ろして両断、さらにその横にいたノイズを袈裟懸けに斬り裂く。

 

背後から飛び出してきたノイズを返す刃で斬り付けようとした瞬間、ノイズが大きく横に吹っ飛んでいった。

 

「えっ?」

 

「ジオウさんッ!」

 

砲弾のように吹っ飛び瓦礫の山に突っ込んでいったノイズに驚いていると、空から隕石のように降ってきた響が轟音を鳴らしながら着地。舞い上がった土煙の中から姿を見せた。

 

彼女の登場の仕方に更に驚いていると、詰め寄られて肩を痛いくらい掴まれる。

 

「ジオウさんこの辺りで女の子を見ませんでしたかッ!」

 

「お、女の子……?」

 

俺もノイズを殲滅しながら生存者を探していたが、誰かがいた形跡を発見するだけで今のところ遭遇してはいない。そのことを伝えようとした時響の口から出た言葉に硬直した。

 

「制服姿で、私と背丈が同じくらいの黒髪に白いリボンの女の子なんですけど」

 

「……ッ!」

 

一瞬で息が止まった。

響の言っている女の子とは間違いなく未来の事だ。

 

詳しく話を聞くと、おばちゃんと合流した未来がシェルターに避難している途中でノイズに出くわしたらしい。ノイズに追われている途中で廃墟に逃げ込むとノイズの攻撃で建物足場が崩壊して落下、

 

おばちゃんが頭を打ちつけ気を失い動けなくなり、追いかけてきたノイズは音に反応して行動するようで未来も身動きが取れなくなったところに、生存者を探していた響が遭遇。

 

シンフォギアを身に纏い戦おうにも、起動させるには歌を口ずさむ必要がある。動くにも動けない状況。その時未来が囮になりノイズを引きつけ響が変身する時間を稼いだらしい。

 

そして現在、響は飛び出していった未来を探している。

 

「ごめんなさい、急いでますから先に行きますッ! その女の子を見つけたらお願いしますッ!」

 

「あ、ちょっと待って」

 

「へぶっ!」

 

「……あっ」

 

脚部に装備され武器のギミックを利用して飛び上がった響の足を掴むと、響は転ぶようにその勢いのまま顔から地面に落下した。

 

響が顔面を打ちつけた地面は蜘蛛の巣状の亀裂が入っていた。動く様子にない響を前に冷や汗を流していると涙目でぷるぷると震えながら彼女が立ち上がった。

 

「きゅ、急に何するんですかー! すごく痛かったんですけどッ!」

 

「ご、ごめん。今のは流石に痛かったよな。けどどうしても話すことがあって、その女の子の場所がわかるかも知れない」

 

「ほ、本当ですかっ!」

 

俺はノイズの気配を感じると言ってもバッチリと正確な位置がわかる訳じゃない、感覚的に大体ここら辺だなーという感じだ。

 

そしてノイズの気配を探してみたが一匹だけ集団で行動していないノイズの気配があった。他のノイズの気配は雪音さんがいた場所や俺の所へと集中していたがその一匹だけが全く関係のない場所に移動していた。

 

恐らく誰かを追いかけている。もしかするとその追われている人が未来の可能性が高い。

 

「どこら辺に未来はいるんですかっ」

 

「今から向かう。あ、ちょっと離れてて」

 

詰め寄って来ていた響を後ろに下がらせた後、ライドウォッチホルダーからライドウォッチを取り外して起動させる。

 

<キバ!>

 

キバライドウォッチを起動させると仮面ライダーキバの専用オートバイ、いや『鋼鉄の騎馬』マシンキバーが光に包まれながら出現する。

 

「え、えええ!? バイクゥ!?」

 

「おっと、悪いけどもっと凄いのが来るよ」

 

<ブロンブースター!>

 

軽快な笛の音が鳴り響くとマシンキバーと同じように光に包まれながらモアイ像に似た黄金のゴーレム型魔獣魔像ブロンが召喚される。

 

大きく口を開くようにブロンが分割されマシンキバーを前後から挟み込むようにドッキングする。ブロンブースターの総重量は780㎏。その重量からズシンと地面がひび割れる。

 

「えっ、モアイ……が、合体したぁっ!」

 

「よし、じゃあ行くよ。後ろに乗って、狭いかもしれないけど我慢してね」

 

「乗るって……これにですか!?」

 

マシンキバーへと跨り困惑している響を後ろへと乗せる。響は何がどうなっているのか戸惑いを隠し切れていない様子だ。

 

「あ、結構スピード出るから気をつけてね。大丈夫だと思うけど一応言っとく」

 

「へっ? うわああああああっっ!?」」

 

響がしっかりと腰を下ろしたのを確認してからアクセルグリップを捻って一気に加速。動力ユニット、マオーブーストエンジンが炎を噴射し前輪が持ち上がった状態で発進する。

 

「うわわわ、ちょ、待ってジオウさんこれ速すぎですってぇ!?」

 

「安心しろ、まだスピード上がるから」

 

「全然っ何も安心できないッ!」

 

推進力を爆発的に高めると更に速度が加速し、背後から響の悲鳴が聞こえる。ブロンブースト装備時のマシンキバーの最高時速は1550㎞。一応バリアのシャドウベールが車体を覆っているので衝撃から守られているが、この速度で事故った場合どうなるんだろう。

 

車の残骸や瓦礫を吹き飛ばし、市街地を黄金の軌跡を残しながら加速する。ついでにドップラー効果の響の悲鳴も。

 

マオーブーストによる爆発的な推進力により地形を問わない高速走行が可能となっている。だから直角の壁だってそのまま走行できる。背後の響が悲鳴を上げて死にかけているが、気にしない。

 

「ッ……見えた」

 

マシンキバーを走らせて数十秒、タコのような姿のノイズに追われて坂道を走る未来を視界に捉える。

 

「見つけたよッ。黒髪に白いリボンの女の子!」

 

「うぅ……なんか吐きそう……あっ、未来!」

 

未来を亡き者にしようとタコ型のノイズが飛びかかるが未来がそれを紙一重で回避するが、ノイズの一撃で崩れた地面に巻き込まれた未来が落下していく。

 

「くそっ! 響は女の子をッ!」

 

「はいッ、行ってきます!」

 

落下していく未来の元へと響がバイクから飛び出した。響は腰部のブースターの推進力で姿勢を整えながら一気に加速して未来を捕まえると脚部のギミックを操作して地面と衝突する衝撃に備えた。

 

俺は二人を未だに狙うタコ型のノイズにマシンキバーで突進して粉々に砕き消滅させる。そのあと高所から落下した二人の様子を確認すると、怪我はなく二人は舞い上がった土煙に包まれて汚れながらも笑い合っていた。

 

「よかった、無事だった……仲直りもできたみたいだし」

 

その時、こちらに気がついた響と目があった。

古代ローマで、満足できる、納得できる行動をした者にだけ与えられる仕草と言われるサムズアップを送ると、響も笑いながらサムズアップを送り返してくれる。

 

これ以上この場にいるのもなんだか野暮な気がしたのでマシンキバーを発進させて離れていった。雪音さんとも合流しなきゃ。

 

 

 

 

 

 




オーロラカーテンで未来の元に移動とか言っちゃいけません。
最近翼と奏が空気だから絡ませたいんだけど絡ませたら絶対日常回になって話の展開が進まなくなってしまう。

そして初のレジェンドビークルはマシンキバー。


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おまけ、憑依ソウゴのジオウトリニティVSギンガ。

「くそっ! 強いな……“あれ”を使うか」

「なるほど、“あれ”ね……ん? あれって何?」

「ゲイツ君……あれではわからない」

「い、いや、あれはあれだ!」

「いやだからあれってなに!? プランがあるんならもっとわかりやすく、ぶへっ! ギンガ(こいつ)会議中に蹴り入れて来やがった! ああもうっ!とりあえず俺が行くぞ!」(ジオウサイキョウー!

「流石は我が魔王……んん?」

「あ、やっべ。ちょ、まって! それ絶対痛いやつじゃん! ストップストップ! ぐはっ!」

「っつう……全然効いてないじゃないか!」

「う、うるさいな! そもそもゲイツはノープランだったじゃん! はい次ウォズの番!」

「はあ、わかりました。では私がっ!……ほう、やるじゃないか……あれ?」(ジカンデスピアー カマシスギ!

「おい、なにしてる早く抜けウォズ!」

「いやそれよりも武器から手を離せばって、イッタアアーッ! っぅ、
前から思ってたんだけどトリニティ(この)状態で一撃喰らう事に俺が一番ダメージ貰ってる気がするんだけど気のせいだよね!?」(早口)

「ならば次は俺だっ!」(スピードクロー!

「話聞いてくれよッ!」


この後めちゃくちゃボコられた。
 
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