難易度ノーマル
HP500000
装甲 41cm以下無効(側面)28cm以下無効(甲板)
速力140ノット
武装
スロット1 七連装反物質魚雷×1
スロット2 12cm20連ロケット×10
スロット3 46cm40口径三連装砲×6
スロット4 超音速魚雷×20
スロット5 アスロック×5
スロット6 多弾頭ミサイルVLS×35
スロット7 重力砲×1(HP50%以下)
なんで一面ボスがこんなに強化されてんだよ
と思ったけどこれ作ったときは完全に三周目とか前提だったからね仕方ないね
ヴィルベルヴィント
彼女は初めてあっときは全く強くなかった。
所詮人類が劣化させ他だけのコピーだったからだろう。
それでも人類を滅ぼすほどには良かった。
「全艦!!再装填!!照準は要らないわ、ヴィルベルヴィント相手には慣れで射つしか無いわ、ハバキさん、タイラントさん、追えます?」
「無理!!」
「できらぁ!!」
鉄の嵐、破壊の魚群
まさに旋風のように舞い、何もかもを切り裂く風の船。
「結局、艤装なんて小型化しただけじゃないか......確かに費用削減だが...こんな質量じゃ満足にドリルも刺さらないわ......」
「結局、ただ『人類の兵器』を小型化しただけ、当然の結果ね、実際、艦娘の砲が当たってもまるで豆鉄砲じゃない...しょうがない、船体持ってきますか」
二人を即座に空中に投げ捨てる。
最大到達点辺りまで浮き上がった瞬間その艤装がバラバラになって拡大し、二隻の巨大な船に変形する。
「......」
これは何かがおかしい冷静に考えないと。
まず、状況だ。
これははっきりいって最悪すぎる。唯一の拠点は消滅し、補給も潰え、唯一の対抗手段『艦娘』も陸ではただの戦車と同じ程度の存在。播磨さんは敵の目標であり、あちらの播磨さんとの戦いには基本不干渉、なら、意味もなく人類を滅ぼす理由はなに?あの一見駄目人間の冷徹な女になにがある。
あの人は基本的には無駄を好まない合理主義者でもある。
「......いや、深く考える必要はない、彼女は同時に『身内を愛していた』ただそれだけだ」
あちこちにぶっぱなされる重力砲の引力を抜けながら、その船体に砲撃を加える。
そこには一コンマの狂い無き、砲撃。
「よし、ヒビが入った、取りましたよヴィルベルヴィント」
即座に艤装の一部を甲板のレールガンに戻し、発射。
その一撃はヒビの入った装甲を貫通し、機関を吹き飛ばす。
ただ、これで死ぬわけではない。
しかしその船体から逃げ出すつもりはなく、ただ海底に沈む。
今、追撃も構わないが、それをしてもたかが、一隻、なんの意味も無い。
すぐに総員に大陸への一時撤退命令が下され、次々と船体がドックに流れ、貨物列車に負傷した艦娘が運ばれる。
本当に終わったのか?
ヴィルベルヴィントは確かに装甲は脆い、だが、奴はレールガンごときは沈まない。
いや、違う、逃げた。
これか来る災厄から逃れるためだ。
私達が止めたがゆえ二個の選択をした。
「おいおいおい、嘘きついぜ、何でアイツが編隊組んで飛んでくるんだよ、ハボクックでもいるのか!!」
上空よりおぞましい速度で赤く発光しながらこちらに向かってくる五機の超巨大爆撃機。
焼きに来た。初めからこれが目的だった。
制海権さえ握ればあっとは空母超兵器のごり押し。
唯一無二の対抗できる場所である海さえ手に入れればよかっか。
音速で空を駆ける。
私は別に人類はどうでもいい存在だった。ただ、皆と一緒に居れれば良かった、皆と同じだった。ただ一人、純粋に『兵器』でありすぎた彼女を除いて。
理由はない、もしあるとするなら弔いだ。
飛んでくる無数の航空機を翼で切り裂き、風圧で押し潰す。
あの娘は色々不器用だった。
いや、戦術、戦略、設計、戦闘、艦隊指揮、演説、『戦争』に必要なすべてを持っていた。
だが、これっぽっちも『人』ではなかった。
「家族を大事にしているのが悪いことかしら?貴女は自分を捨てることしか知らなかった、誰かが教えるしかなかった、どうなの......」
切り離した十の核弾頭のミサイルをピンポイントで海岸施設や線路に直撃させる。
その閃光が収まる前に機関を最大出力で動かし、海面に突撃し、海底でピョンピョン跳ねるやる気の無いバカを回収し急浮上する。
「コラー!アルケオ!!もっとましな回収あるでしょ」
「別に不死身じゃない?たかが、船体どうでもいいでしょ」
「いやー、痛覚シャットアウトしても痛いものは痛い」
雑に発射口から入るバカにタオルとドライヤーを投げ渡す。
「......あるぇ、このドライヤー動かない......バッテリーねぇ」
「私はあんたたちのところにある超技術な日用品は無いわよ」
「むぅ、生活レベル低すぎない?」
「寧ろ貴女達ドイツ組が未来に生きすぎなのよ」
パワーバランス?あぁ、そんなものあったな。
天に届くような死体を積み上げ、その天辺にテーブルを置く
「さっすが、播磨、あんだけズタボロの状態でも無傷って」
「深海棲艦......これで全部かぁ...全く、テュランヌス......何が目的?ロゼを殺して兵員皆殺しにして」
「別に?あの女がしょうもないことをほざいたから始末したそれだけよ、正直ウィルキア帝国とかどうでもいい、これは初めから侵略戦争よ、ただ、要素が変わっただけのね......なのにあの姉妹は好き放題してさ...」
間違いではない。だが、そんな簡単に終わるものでもない、いや、人類は勝てない。
何をしてもだ。
「侵略はする、だが、私は救う...と?」
「そういうこと、言うなればこれは『播磨ちゃん死なせたいレース』だからね、何が世界征服よ、そんなのおまけよおまけ」
「で、私が嫌いな人類を滅ぼし、最後の鍵である『艦長』を探し、奪い合っていると」
「そゆこと、そこはまぁ、ノリと勢いで超兵器全員での戦争さ、今はただ邪魔なこの星の生物を滅ぼし、捜索の邪魔を許さない、それだけさ」
「そう、余計なお世話とは言わないわ、ただ、『それならそれなりの事をさせて貰う』ただそれだけよ」
席を立ち、海上にある船体に転移して航行を始める。
進路はウラジオストクではなく、ジブラルタル。
負けた。
まんまとやられた。
「......これでもう艦娘は皆殺しですかそうですか...」
流石に核攻撃を防げるほど艦娘は丈夫ではない。
所詮ただの船だ。
生きていても当分の戦線復帰は不可能。
ヴィルベルヴィントはただ難民掃除をしただけ、恐らく次は固まっているところにソユーズでの狙撃。
即座に対宙レールガンを取りだし、構える。
すでに、見下ろしていた。
もしこの引き金を引く一手だけ遅かったら。
「本当にあの人は殺意が高いですね」
宇宙に放たれた弾丸は確実にその巨大な砲を破壊し、大気圏で焼き払う。
本当に無駄だ。
今の我々には実体がある。
「おぉ、ブラボーブラボー!!軽い遭遇戦のつもりで仕掛けたけどちゃんと生き残れたじゃないかぁ、さっすが人類」
ハウニブーの天辺に座りながら少女が拍手をする。
即座に皆が気付いて対空砲撃を繰り返すが一撃も傷にはならずただ見下し、なにもしない。
「......答えなさい、ソヴィエツキーソユーズ...なぜ『無駄に楽しむ』」
「楽しむ?そうねぇ、『出来レース』だからって言っておくわ」
「出来レース?」
それはおかしい。
あの攻撃にレース?
「......えぇ、総旗艦フィンブルビンテルが行動停止の今、臨時総旗艦たりえるのは各方面艦隊総旗艦の『ヴォルケンクラッツァー』、『リヴァイアサン』、『ハボクック』、『播磨』の四隻だけだもの、『絶対命令権』を持っている四人が個人的に参加しているこの戦争にしたっぱの私が勝てるわけ無いでしょ、まぁ、人類は滅ぼすけど艦娘の貴女達は生存できるし、悪い話じゃないわよ」
出来レース
それは理解した。
だがなぜだ、不可侵とかを諸々捨ててなぜここまで過激に出る。
なにか変わったものがあるのか?
恐らく、ある。
そしてそれを私は知らない
「そうですか、でしたらもう良いでしょう───」
それは唐突だった。
雷が落ちた。
ただ、晴れていた空から雷が落ちた。
驚きを隠せない。
いや、違う。
あり得ないと認識せざるえなかった。
「......」
ボロボロのマントとその忘れも出来ない南蛮風の鎧。
その顔すら隠す兜の隙間から見える炎のように紅い瞳
海面に急浮上した一隻のヴォルケンクラッツァーに匹敵するレベルの巨大戦艦。
「播磨のやつ...まだ本調子じゃないでしょうに...まぁいいわ」
嵐が訪れる。
いや、今からこの嵐に挑むのは不可能。
あらゆる攻撃を弾き返し
あらゆる搦め手をその力でねじ伏せ
砲煙弾雨の超兵器
「あ......うん...まだ......しゃべ、り、ずらい、なァ、でも、いいや、ねぇ、どこに居るのですか?............艦長」
B-1 砲煙弾雨