鋼鉄の戦姫 東亜の戦神と極点の龍   作:(´・ω・)

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一度狂った歯車は
誰かが直してやらない限り永遠とその狂った運命を刻み続けるさ。


B-1 砲煙弾雨

「...全艦隊集結、呆気ないものね、姉さん」

 

横で私の槍を持ち、ただ静かその場にたたずむ。

空気はまさに今まさに戦争にいく兵士たち。

 

おふざけも終演だ

私は総旗艦として、この舞台に立つ。

 

「...諸君、私に付き従う艦隊諸君」

 

軽くドイツ式の敬礼をし、深呼吸をしたあと、ゆっくりと語り始める。

 

 

諸君 私は戦争が好きだ

諸君 私は海戦が好きだ

諸君 私は殺し合いが大好きだ

 

殲滅戦が好きだ

電撃戦が好きだ

打撃戦がすきだ

強襲戦が好きだ

包囲戦が好きだ

突破戦が好きだ

遅延戦が好きだ

掃討戦が好きだ

上陸戦が好きだ

 

 

海上で 空中で

海底で 破天で

氷河で 陸上で

凍土で 火山で

泥中で 宇宙で

 

この世界で行われるあらゆる戦争が大好きだ

 

戦列を並べたルイジアナ級の一斉砲撃が轟音と共に敵艦隊を吹き飛ばすのが好きだ

空高く舞い上がった航空機を対空兵装でばらばらにしたときなど心がおどる

 

 

護衛艦隊の操る劣化ウラン弾が装填された88mm機関砲が敵護衛艦を撃破するのが好きだ

悲鳴を上げて燃え盛る船から飛び出してきた海兵を波動砲でなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった

 

ドリルを揃えたアラハバキ直轄艦隊の横列が敵の戦列を蹂躙するのが好きだ

暴走状態の同胞がすでに粉砕した敵艦を何度も何度も破壊している様など感動すら覚える。

 

敗北主義者の逃亡兵を氷で生き埋めにし、晒したのは様などはもうたまらない

泣き叫ぶ敵兵達が私の振り下ろした手と共に

金切り声を上げるバルカン砲にバタバタとなぎ倒されるのも最高だ。

 

哀れな反ウィルキア連合どもが雑多な艦砲でけなげにも立ち上がろうとしたところを

 

播磨の80cm75口径3連装砲10基30門、4.8t榴爆弾の速射でブリテン島ごと木っ端微塵に粉砕したときなど絶頂しかけてしまったわ

 

 

 

あぁ、それはいい。

諸君

 

我々はなんだ?

ただの意思を持っただけの機械か?

 

 

ならば、たったひとつの『母船』より分かれた別人格か?

 

 

ならば、『人』か?

 

否!!!

 

我々は兵器だ。

だが同時に人の心を持っている。

感情がある。

どちらか片方ではない。

 

ならば、今、我々にある感情を吐き出そうではないか。

もう耐える必要性はない。

 

時は来た。

 

男が悪霊になり果て

女が空の道具になり

 

怪物は目覚める。

 

「...ようやく本性を晒したな、摩天楼」

 

 

天井に立つ。

 

あーなんだったかな。

 

 

「あぁ、曝したとも、私達は『仲間』だ、『家族』だ。貴様らのような『同じ形をしただけの鉄屑』どもとは違う、この体に通う血と肉は同じものだ、私達は兵器である以前に人だ。そして、悲しいかな、もう死んでしまって......姉妹一人護れず、悲しかっただろうなぁ播磨は。どこまでも人間は度しがたく弱いのに、それすら愛して守護しようとする。表面ではいつも殺戮兵器、されどその本性は優しい少女であり過激な破壊衝動、私たちみたいに両方受け入れられなかっただけ......だから常に片方のみを映し出し、己を騙る」

 

 

バラバラになった肉片を踏みつけながら独り言のように語り始める。

 

「...下らないわ......諸君、戦争を始めよう、何千何万ではない、兆や京は殺そう」

 

つぶれた首のような何かを蹴り飛ばしもう一度敬礼をする。

 

「第一目標『全人類』、総旗艦ヴォルケンクラッツァーより全艦隊に通達!!作戦『ラグナロク』を開始せよ!!」

 

 

 

 

 

地獄が天国のようだ。

雨のように砲弾が降り注ぎ

霧のように砲煙が彼女を覆い隠す。

 

「おいおいおいおい!!流石にこの数の砲弾は私のAGSでも防ぎきれないぞ!!」

「じゃあ正面から投げられる戦艦をどう防ぐきだい?まぁ、そろそろドリルもソーも刃こぼれしてきたけどね」

「それは......あぁっもう、早く本体仕留めなさいよ!!」

 

 

総旗艦播磨

 

例えそれが人類の劣化コピーでもただの亡霊でも本物だ。

その巨大な船体の甲板で構える怪物には波動砲でようやく傷になる程度。

 

「ハハハハハハハ!!!この程度か?この程度なのか???私はここだ、よく狙え?そして打ち抜いてみっ......無駄だバーカ」

 

眼球、眉間、心臓、狂いなく急所にレールガン専用の対超兵器用重量20トンの劣化ウラン弾頭の実弾すら傷にならず弾く。

 

すぐに406mm連装ガトリング砲を取り出し飛んでくる千の砲弾を防ぎつつ警戒をする。

 

「はぁ、あの時の気迫はどうした!!!あの時の食らいつく意思はどうした!!!今さら臆したか?」

 

怪物が笑う、正直、今彼女を殺すのは容易だ、だが、それで死ぬなら苦労はしない。

 

「...」

 

彼女はまさに無敵の移動要塞。

実弾攻撃はどこから攻撃しようがほぼ全て弾き返し

光学兵器は無効

おまけに電磁パルスすら無効

唯一のダメージは超高出力の波動砲で全面に傷を与える程度

攻撃面は万を越える多目的核ミサイル

島国を沈める無数の変形型主砲

文字通りの雷撃

そして船体中央に隠した拡散波動砲

だが、それも倒せないわけではない。

 

超兵器機関の暴走による自壊。

簡単言えば彼女に常に最高出力のさらにその上の出力を出させ船体を破壊する。

 

それしかない。

確率で言えば億や京ほどの確率だ。

 

「そうですね、では本気で行きましょうか」

 

機関を最大まで動かし、一門の砲を海底から取り出す。

 

 

「基礎設計ドイツ第三帝国130cm対超兵器専用重火砲『ワルキューレ』、対超兵器専用砲弾複合DU合金、特殊装薬AGM4、専用固定砲『天羽々斬』」

 

「...確かにそれなら貫通はするが...さて、それで沈むだろうか?たかがユーラシア大陸を砕く砲弾でこの私を止められるものか!!」

 

引き金を引く

 

一発の轟音と共に放たれた砲弾は音速を超え大気圏を離脱し背後にある小さな小惑星を砕く

 

「...流石に避けはできんか......」

 

とっさに防ごうとした腕ごと吹き飛び、顔の半分と胴体を貫通しているがやはりあれはただ笑っている。

あれは意思の化け物だ。

 

無敵の装甲もだが一番の恐ろしいところはあの気迫だ。

何があっても沈む気配を感じさせない。

 

「......」

 

 

装填は間に合わない、だが、私はただ沈める賭けには負けただけだ。

 

「...あぁ、そうか、久しぶりに熱くなってしまった......」

 

一瞬でその本質は理解されたが、一手、早かった。

 

「全艦隊は退却済み、えぇそうです、殿なんですよ私」

 

そっと彼女が微笑み、彼が嗤う。

 

「そうか...そうかそうか.........おい」

 

 

急に彼女の声色が変わる。

 

「まてまてまて...。何が...っもういい帰る!!」

 

そういってまるで急用を思い出したかのように消える。

 

「一体なにが?...とりあえずシベリア鉄道ひとっ走りいきますか」

 

 

 

 

 

 

北極

 

 

吹き荒れる吹雪の中、私はたどり着いた。

 

「総旗艦...」

「寝ているわ......話なら隣で聞くから」

 

総旗艦から泣きつかれて横たわっている妹を預かり毛布を被せ、ソファにそっと寝かせる。

控えめにいって糞不味い紅茶を出され、ゆっくりと口を開く。

 

「流石に播磨ほど得意じゃないけど「糞不味いですよこれ、パックですか?」悪かったわね」

 

「まぁいいですよ、それよりも......もう明らかに人類も深海棲艦も関係ない...この状況はどう言うことですか?」

「...所詮、奴等はただの兵器、それだけよ。純粋にタイムオーバー」

 

始めから人類がどうこうできない時点で物事は終わっていた。

実に分かりやすい。

 

「...総旗艦」

「そもそも、皆こんなことされて怒ってないわけ無いでしょ......はじめから止められていないのよ、この戦争は......」

 

 

人類が消え、深海棲艦も艦娘も駆逐されればなにが残る?

これが正解だ。

それは知っていたが。

 

 

「共通の敵が出来たことによって本格的な第二幕とでも言いたげですね?」

「えぇ、貴女が人類に残した遺産、そして...フフッ...良いと思わない?」

 

 

 

 

大西洋

 

ここは地獄か?

こちら300隻に対して敵艦6000隻

 

逃げる場所も、何もない。

諦めず交戦は繰り返すがもう、無意味と悟った。

 

「て、敵艦隊増援!!推定12000隻」

「ふざけるな!!そんな数いてたまるか!!」

 

 

「そうねぇ、アメリカでもこれだけの数は無理でしょうね...」

 

どこか聞きなれた声が聞こえ振り返る

金色の長い髪

 

甲板に張り付いた無数のジェット戦闘機。

 

巨大な飛行甲板っぽいチョーンソー

 

「ナチス親衛海軍、総旗艦EX級超巨大試作空母、顔面に叩きつけられた核の恨みは捨て、共闘に出るわ。名前も忘れた『メリケンども』」

 

即座にその巨大な箱から無限に等しい航空機が放たれる。

それらは一機一機が対艦ミサイルを複数搭載したドイツの黒い狩人。

 

 

「へぇこれが肉体......ふぅん。そ、まぁいいわ、早く艦隊を召集し、逃走準備をしなさい?大物が来るわよ」

 

 

気がつけば三十倍はあったはずの敵も消滅し、空には光を通さないほどの戦闘機が飛び待っていた。

あぁ、おぼろげな記憶が思い出す。

 

「...ひ......め...る」

「あら、今さら?じゃあさっさと退却準備しなさい!!」

 

 

パナマ

 

 

「全く...あの人は不器用なんだからぁ...いやいや目が覚めてしまったわ...んむ?」

「???誰?」

「え?あぁ私?『ミズーリ』、アメリカ特殊技術艦隊旗艦、超巨大ミサイル戦艦ミズーリ」

「あ、ドーモ、私はグロースシュトラールね。沈め!!!!」

「......あちっ!!敵か!」

 

七色の光線は薄皮一枚焼いた程度で逆にその咄嗟で出た拳はその胴体をきれいに貫通する。

 

「...播磨の親戚?ちょっと理不尽装甲過ぎる...まぁじゃあ泥仕合しますか」

 

 

 

ミッドウェー

 

 

「......」

「自律戦闘演算装置『ウォースパイト』起動完了しました、マスター。ネームド『ネルソン』」

「わかっています......不思議ですね、これがにくた.........ねぇ、何この背後の無数の騎士」

「ロイヤルネイビーですが」

「...なんか記憶と違うような...私全権握って居たっけ...」

「勿論です、英国王立海艦隊旗艦ネルソン、無人操作艦隊旗艦のネルソンではありませんか」

「......むぅ、そうだっけ、まぁいいや、じゃあウォースパイト、今は何隻配下にいる?」

「補給艦から空母含め4000隻きっちりと」

「...そう、じゃあとりあえず愛しきホームのグレートブリテン島に帰還しましょう」

「了解、艦隊の編成、航路を設定しました、良い航海を」




さぁつっちーシリーズ知らないやつからしたら訳のわかんないことの始まりだ!!!
知ってるやつからすれば怪獣大戦争だ!!
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