転生したら悪魔の実のカルマノイズだった件   作:龍狐

11 / 20
パソコンを修理に出していたので、投稿するのにかなりかかりました。


カルマノイズ、闘いを見る。

やぁ、カルマノイズだよ。

前回、俺はOTONAと勝負し、俺が勝ちそうになった途端にノイズが現れた。

空気読めやノイズ。

 

 

「ノイズの出現ポイントはッ!?」

 

「今現在絞りこんでいます!!」

 

 

さっきまでのことが嘘のように慌ただしくなっている。

 

 

「絞り込めました!!」

 

「よし、翼、奏!!すぐにポイントに向かってくれ!!」

 

「「了解!!」」

 

 

そうして二人はノイズ出現ポイントに向かって行った。

 

 

「カルマさんは行かないんですか?」

 

”OTONAとの勝負で疲れたの”

 

「なんでローマ字表記なんですか…?」

 

”いやさ、なんなのあれ?”

 

”HAKKEIを出すなんて普通のOTONAじゃないよ?”

 

「はぁ、もういいです」

 

 

「…最近、ノイズの発生被害が多くなってきているな…」

 

「そうですね……このままじゃ、翼さんと奏さんの二人では無理がありますね…」

 

 

そして、モニターに映る二人がノイズと戦っているところ。

 

 

「…にしても、今回はかなりノイズの出現量が多くないか?」

 

「そうですね…これは少しいじょ……ッ!!?司令!!ノイズが大量に出現しました!!」

 

「なんだとォッ!!?」

 

 

モニターには大量出現したノイズを二人が倒すが量に追いついていない。

このままじゃジリ貧だな……。

 

 

「……カルマ君。さっきの戦いでお疲れのところ申し訳ないが、どうか、二人を助けてくれないか…」

 

”その必要はないよ”

 

「?どういうこ……セレナ君がいない?」

 

「そういえば……どこに行ったんでしょうか?」

 

”俺の変わりに行ってくれた”

 

 

俺がこう書かれたプラカードを出すと全員が驚く。

 

 

「どういうことだッ!?」

 

”いやぁ、あんたとの闘いで疲れたんだよ”

 

「だからセレナくんをッ!?なぜノイズの出現場所に向かわせたんだッ!?一般人ではノイズを倒せない!」

 

”大丈夫。ほら、映った。”

 

 

それとともに全員が画面を見ると、セレナちゃんが画面に映っていた。

 

 

『なっ!?なんで来たんだッ!?』

 

『一般人のあなたがいても邪魔になるだけよ!!』

 

『まぁ見ててください』

 

 

そして、その瞬間にセレナちゃんの腕が()()()()

それと同時に数匹のノイズがセレナちゃんの元に向かう。

 

 

『危ない!』

 

 

二人がセレナちゃんを助けようとするが、その心配はいらない。

なぜなら……。

 

 

櫓流桜(やぐらりゅうおう)!!

 

 

セレナちゃんの手のひらから衝撃波が出て、触れずにノイズを吹き飛ばして炭へと変えた。

 

 

「な、なんだとぉ!!?」

 

「触れもせずに…いえ、それ以前にノイズを倒したッ!?」

 

覇気、うまく使いこなしてるね”

 

 

うーん。さすがセレナちゃん。才能ある。

俺はセレナちゃんを育てることを決心してからセレナちゃんに覇気を教えたのだ。

本来、この世界に覇気はないが、ワンピース要素満載の俺がこの世界に来たことによってこの世界の人間全員が特訓さえすれば覇気を使えるようになるのだ。

元々、この世界の住人には【フォニックゲイン】なんてものがあるんだ。だから覇気を持っていたとしても不思議ではない。

だが、覇気を取得して必ずしもノイズを倒せるという訳でない。その理由はいずれ話すとしよう。

 

 

『な、なんでシンフォギアじゃないのにノイズを倒せてんだよッ!!?』

 

『それに、手が黒くなった!?』

 

『久しぶりでしたけど、なかなかうまくいきましたね。さて、ここからが本領ですよ!!』

 

 

そしてセレナちゃんは赤色のペンダントを取り出した。

それをみてさらに驚きに包まれる指令室。

 

 

「し、シンフォギアッ!!?」

 

 

そう、それはセレナちゃんのシンフォギア、【アガートラーム】である。

長い間俺の体に仕舞っていたために取り出すのに苦労した。

 

 

『Seilien coffin airget-lamh tron』

 

 

聖詠を歌って、シンフォギア、【アガートラーム】を纏ったセレナちゃん。

アームドギアの短剣二振りに【武装色】の覇気を纏って喜々としてノイズを倒す。

 

 

『なんでお前がシンフォギアを持ってるんだよッ!?』

 

『しかも、見たことのないシンフォギア…』

 

『アガートラームですよ!!』

 

 

「アガートラーム…だとッ!?」

 

「そんな聖遺物が…!」

 

「……」

 

 

そして、俺は見逃さなかった。

【櫻井了子】…つまりフィーネがセレナちゃんを忌々しく見ていたところを。

まぁ、これが終わったら絶対質問されるだろう。だってシンフォギアはフィーネにしか作れないのだから。

 

 

”あ”

 

 

映像にない目を戻すと、セレナちゃんが針のように変化したノイズに攻撃されそうになっていた。

 

 

『『あ、危ない!!』』

 

 

二人は叫ぶが、問題なし。

セレナちゃんは目を閉じていた。

そして、目を閉じながら迫ってくるノイズを倒していた。

 

 

『め、目を閉じながらッ!?』

 

『攻撃してくる場所がわかるのッ!?』

 

 

”見聞色の覇気‼”

 

 

さすがセレナちゃん。

そしてしばらくした後、雑魚ノイズは一掃された。

 

 

『さて、終わりましたね』

 

『…お前、どうしてシンフォギアを持ってるんだ?』

 

『それは本来、政府の持っている情報の中でも最高機密の存在。なのになぜそれを…!?』

 

『……それはカルマさんに聞いてください』

 

 

ちょッ!?セレナちゃんッ!?面倒ごとを俺に押し付けやがった!

知らぬ間にそんなことを考えられるところまで成長してたとは‼

 

 

そして、戻ってきました。

三人が戻って来るまでに結構時間があったので、もう言い訳は考え付きました。

まぁその考えは俺にだけ被害行くけど。

 

 

「さて、どういうことか説明してもらう前に―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

了子君。どうして君にしか作れないシンフォギアがある?」

 

「………」

 

 

全員の目が了子さんに向かう。

 

 

「シンフォギアは本来君にしか作れない。もし作っていたとしたら、なぜ報告しなかった?」

 

 

……さて、ここでもう原作を潰すのもいいが、それだと了子――フィーネが奏さんの家族を殺したと知ったときに奏さんが割り切れないだろう。だから、ここは俺が助け舟を出そう

今思ったが、俺がシンフォギア出さずに、セレナちゃんが行かなく俺が行っていればこんなことにはならなかっただろうが、もう過ぎてしまったものはしょうがない。

 

そうして、俺はあることが書かれたプラカードを出した。

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。