転生したら悪魔の実のカルマノイズだった件   作:龍狐

15 / 20
カルマノイズ、命の危機を感じる。

え…?

待ってごめん。本当に理解できない。

 

や、やぁ……カルマノイズだよ。

前回、俺たちは四人に覇気を教えるために森に森に入った。

 

それで俺が奏さんと翼さん。

そしてセレナちゃんが未来ちゃんと響ちゃんを担当して……。

 

それでセレナちゃんが泣きついてきたと思ったら、一気に大量の木が横に一刀両断されて、そこには武装色を纏った木刀を持ったMIKUSANがいた……。

 

全く状況が理解できない

 

 

”せ、セレナちゃん…なにがあった?”

 

「じ、実は……」

 

 

 

 

―――――――――――――――

 

 

「それじゃあ、お二人とも準備はいいですか?」

 

「はい!」

 

「私も大丈夫です」

 

 

セレナはカルマとは少し離れた場所で二人に教えていた。

 

 

「それではまずは見聞色から始めましょう。ですので、まず目隠しをしてください」

 

「見聞色?」

 

「それはなんなんですか?」

 

「まぁ簡単に言えば相手の『意志』を読む力です。この二つを読むには目に頼ってはいけないので目隠しをするんです」

 

「なるほどぉ~~」

 

「いいですか?まず見聞色の基礎としてまず常に冷静でいてください。見聞色は冷静でないと発動しないんです。だから目隠しをして何も見えない状態でも冷静にいられるようにしましょう」

 

「冷静……響には難しいかもね」

 

「えぇええ!酷いよ未来!」

 

「…そういうところが冷静じゃないんだけど…」

 

「はっ!」

 

「響さん、見事に未来さんに嵌められましたね」

 

「うぅうう~~」

 

 

そうして顔を赤くする響。

だが、その時セレナは見逃さなかった。その時未来が何故か顔を赤くして呼吸が荒くなっていたところを……。

 

 

ハァ……ハァ…響……

 

「………(気のせい……ですよね……)」

 

 

セレナは、見なかったことにした。

 

 

「さて、それじゃあ目隠しをしてください。私が木刀でお二人を軽く叩くので、それを『気配』と『意志』だけで読み取って避けてください」

 

「よぉ~し、頑張るぞぉ~~!」

 

 

そうして、二人は目隠しをする。

 

 

「それじゃあ……行きますよ!」

 

 

セレナは方向を転換して未来をまず最初に叩こうとした。

だが……

 

 

「(サッ)」

 

「えっ!?」

 

 

だが、未来はそれを避けたのだ。

 

 

「(え……?今の避けた……?た、試しにもう一回……)」

 

 

セレナは今度は勢いよく降るも、それも避けられた。

 

 

「……お二人とも、一度目隠し外してください」

 

「え?」

 

「……」

 

「未来さん……昔から気配読む特訓でもしてましたか?」

 

「え、なんていえばいいのか……なんとなくわかったから」

 

「え、もしかして未来避けれたのッ!?」

 

「う、うん……なんとなく…」

 

「すごい!」

 

「なんとなくッ!?」

 

 

セレナは驚いた。無理もないだろう。セレナは見聞色を発動できるようになるのに2,3ヶ月はかかったのだ。

それを未来は今すぐに出来てしまったのだから

 

 

「…と、とりあえず、もう一度目隠しをしてください。続きを始めますので……」

 

「分かりました」

 

 

そうして再び目隠しをする二人。

 

 

「(未来さんのはまぐれ……?いや、もしかして本当に……)」

 

 

そうして、再び未来に木刀を振るう。

すると、今度はその木刀を捕らえた。

 

 

「ッ!?」

 

「あ、また私に振ったんですね」

 

「(ま、全く違う方向から振り下ろしたのに…、じゃ、じゃあ次は響さんを……)」

 

 

セレナは方向を変えて響に木刀を振るった。

そしてその瞬間、()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

バキッッッッッ!!

 

 

 

 

 

「……え?」

 

 

そう、響に向かって振るった木刀が、未来の手によって握りつぶされた。

だが、それだけではなかった。

 

 

 

「ぶ、武装…色…?」

 

 

 

そう、未来は武装色の覇気を纏っていたのだ。

しかも、『内部破壊』を使った。

 

 

 

響に……響に手は出させない……

 

 

 

ちなみにだが、この時未来はとてつもないほどの覇王色の覇気を放出しており、響は完全に気絶していた。

実際、セレナも気を失いそうになっていた。

 

 

「(こ、このままでは……危ない!)」

 

 

セレナは身の危険を本能的に感知してその場から逃げ出した。

そして、それを武装色を纏った木刀を持って追いかける未来。

というか何故か木刀が復活していたことにセレナはこの時全く疑問に思っていなかった。

いや、思えなかったと言った方が正しいだろう。

 

ちなみに、この謎は永遠に解けることはない。

 

 

「響…響……響にィィィ手を出すなァァァァァ!!」

 

「た、助けてえェエエエエエ!!カルマさぁあああああああん!!」

 

 

そうして、前回に至る。

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

さて、場面を戻しましてカルマです。

 

……ていうかマジかよ!!

 

それに常に覇王色の覇気を放出しまくってるし……。

 

 

「な、なんだ…ッ!?小日向から、凶悪な何かが放出されている……ッ!!」

 

「き、気を失いそうだ……」

 

 

戦闘経験者の二人でさえも気を失いそうなほどの覇気を放出しているMIKUSAN。

セレナちゃんもこれでよく気絶しなかったほどだ。

この俺でさえもチビってしまいそうだぜ…!まぁ生殖器はないけどね。ノイズには。

 

 

「響は…響は私が守る……」

 

 

あれ?よく見るとMIKUSANの目にハイライトがない……。

もしかして……意識ない?

そう考えると……無意識下で今までの行動を行っているのかッ!?

 

だとしたら、暴走状態に近い…!

 

 

 

”ここは自分が引き受けよう”

 

 

「お、お願いします…」

 

「あ、アタシらは先に避難してるから……」

 

「た、頼んだぞ!」

 

 

そうして、三人はその場から立ち去った。

ちなみに、途中から黒服さんたちを何人も担いでその場を離れる三人を見た。

おそらく監視しているところを覇王色の覇気で気絶したな……

 

 

 

ガキィィィンッッッッッ!!

 

 

 

あっぶねぇ!!

考え事している最中にMIKUSANは木刀で俺を殴ってきた。

この状態だと自然系(ロギア)は効かないので【スパスパの実】で自分の体を刃と化してその攻撃を防いだが、威力が高すぎて遠く後ろに吹っ飛ぶ。その衝撃で大木が大量に破壊される。

 

ていうかMIKUSAN、もう自然災害クラスまでいってんじゃん!

覇気は成長すれば自然災害クラスになるが、いくら何でもこれは早すぎる!!

 

REZUだからかッ!?レズだからかッ!?レズだからこんなに成長速度が速いのかッ!?

 

 

俺が考えている合間にもMIKUSANの攻撃は続く。

仕方がない、少し荒くなるが……こちらも攻撃するしかない!

 

 

俺は【モアモアの実】の能力で拳の速度を最大の100倍速にした。

喰らえ、モアモア百倍速!!

 

 

俺は高速で拳をぶつけるが、すべて木刀で防がれる。

嘘だろおい!なんでついてこれるんだよッ!?これ100倍だよッ!?

 

 

「響響響響響響響響響響響響!!」

 

 

こえぇええええええ!!

もうこれ呪いの類だよ!

 

 

仕方ない……これだけは使いたくはなかった。

 

 

俺は、拳に白い膜を纏った。

これは悪魔の実超人系(パラミシア)最強……【グラグラの実】を使うしかないね。

 

多少骨にヒビが入る程度にしておこう。

それで【チユチユの実】で治そう。

 

 

そうして俺は、振動波を纏った拳でMIKUSANに攻撃した。

だが………

 

 

 

 

「………」

 

 

 

 

なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!?

 

なんと、MIKUSANは俺の攻撃を覇気を纏った手で俺の攻撃を掴んだのだ。

ていうかなんで無傷なのッ!?なんで怪我してないのッ!?

 

 

………はッ!

 

 

そこで俺は、ある一つの結論にたどり着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさかMIKUSAN、骨にも覇気を纏っているッ!?

いや、それどころの話じゃねぇ!!

 

 

身体中の骨に覇気を纏っている、だとぉ!?

 

 

どういうことだよッ!?

彼此十分は戦ってるぞッ!?なんで覇気がなくならないんだよッ!?

 

覇気は使えば消耗する。それはルフィのギア4を見れば誰でもわかる。

なのになんで一向に消耗してないのかなぁッ!?なに?この人の覇気は無尽蔵なの?

 

 

「響に手を出す奴は…皆死ねぇ!!」

 

 

これ、俺死ぬかも……

 

 

 

いや、このまま死んでたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

 

 

 

喰らえ、【ネムネムの実】の能力!!

 

 

 

―パタッ―

 

 

 

そうして、MIKUSAN……未来ちゃんは眠った。

【ネムネムの実】は相手を眠らせる能力。こんな能力があって、本当に良かった……。

 

 

 

さて……

 

 

俺の目の前には、MIKUSANとの闘いの影響で木が倒れ、地面にクレーターができている地面……。

これ、どうすればいいのかな?

 

 

 

ちなみに、気絶していた響ちゃんは無事回収されました・

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。