転生したら悪魔の実のカルマノイズだった件   作:龍狐

16 / 20
カルマノイズ、驚愕する。

やぁ、カルマノイズだよ。

前回のMIKUSANの暴走から早数日。

 

未来ちゃんか話を聞いたが、覚えてないとのことらしい。

本当にやばかった。……五千年くらい生きていて初めて死ぬかと思ったよ…。

 

それでだ、今回の山がとても酷い状態になり、立ち入り禁止になったほどだ。

しかもそこにはお偉いさん方たちも視察しに行ったらしい。

 

そしてお偉いさん方は山の残状と覇気をのことを伝えると、全員が『覇気やばくね?』と思ったらしい。

今回の件で『覇気』もシンフォギアと同等レベルの最高機密に分類されることになった。

 

まぁ、こんな風になったのだから、当然の処置だと思う。

そして、覇気を完全に取得した(本来ならありえないほどの速度で)未来ちゃんは二課預かりとなった。

正確には、監視の意味も含めて。

 

そして今現在………。

 

 

「……リディアン音楽院の地下に、こんな場所があったなんて……」

 

「私も本当に驚いているよ……」

 

 

響ちゃんと未来ちゃんは今二課に居ります。

え、なぜ未来ちゃんはともかく響ちゃんもいるのかって?

そりゃあ、間接的とは言え覇気のことを知ったからね。

 

それに、どうせ覚えてもらうつもりなんだし。

後ガングニールのことについても、知ってもらった方がいろいろといいかもしれない。

まぁデメリットもあるけど。そこらへんはMIKUSANがなんとかしてくれるはず……。

 

 

「ようこそ、響くん、未来くん。特異災害起対策動部二課へ」

 

「は、はい。よろしくお願いします……」

 

「こちらこそ、お願いします」

 

”まぁゆっくりしてけや”

 

「カルマさん!あなたもここに………」

 

「まぁ私もなんですけどね」

 

「セレナさんもッ!?」

 

「さてと、早速だけど未来ちゃん。ちょっと脱いでくれないかしら?」

 

「………え?」

 

 

出た、了子さん(フィーネ)醍醐味のこれ。

ただの身体検査なのに誤解されるような言い方すんなよと思う。

 

 

「ついでに響ちゃんも」

 

「えぇえええええええ!!?」

 

 

そりゃあ驚くよな……

 

 

「だって、覇気を少しでも習ったんだからなにか体に変化があるかも――」

 

 

だが、その誤解がまた()()を呼び起こした。

 

 

 

ドゴンッッッッッ!!!

 

 

 

「…え?」

 

 

突如、了子さん(フィーネ)の横の壁が破壊された。

これには全員どころが職員も驚いた。

 

 

そして、その逆向きには………。

 

 

 

響を…響を脱がす…?

 

 

 

武装色の覇気を纏ったMIKUSANが了子さん(フィーネ)の横の壁に向けて手のひらを向けていた。

でも、これはつまり……『弾く覇気』を使っただとぉッ!?

 

 

「うわわわわッ!!未来落ち着いて!!」

 

「落ち着け小日向!!」

 

「そうだぜ未来!誤解されるような言い方だけど、実際は身体検査するだけだッ!!」

 

「そ、そうよ……だからやましいことなんてしないから安心して…」

 

 

それを聞いてか、MIKUSANは覇気を戻して未来ちゃんに戻った。

 

 

「なんだ……びっくりした」

 

「びっくりしたのはこっちなんだけどな……」

 

「それと今、触れずに壁を破壊したが、もしかしてそれも……」

 

”覇気だね。ていうかこれも結構鍛錬しないといけないんだけど…”

 

「………もうあんな言い方するのやめようかしら」

 

「その方がいい……」

 

「そ、それじゃあ二人とも、身体検査するからメディカルルームに来て」

 

 

 

 

 

 

~キングクリムゾン!!~

 

 

 

 

 

 

 

~後日~

 

 

「今日も来てもらって悪いわね」

 

「いえいえ、それで、未来はどうなんですかッ!?」

 

「落ち着いて響ちゃん。……検査の結果、未来ちゃんは特に異常は見られなかったけど……逆に、響ちゃんに少し異常が見られたわ」

 

「……え?」

 

 

それには部屋にいた全員が驚いた。(俺以外)

そりゃああんな異常性を見せた未来ちゃんが異常なくて、逆になんの異常がなさそうに見えた響ちゃんが異常あるって言われたらそりゃあ驚くよな

 

そして、その異常とは…

 

 

「どういうことだ?了子くん?」

 

「なんで響の方に異常があるんだッ!?」

 

「私から見て、小日向の方が充分異常だと思うのですが……」

 

「翼さん酷いです!」

 

 

いや、実際『異常がありすぎるのは未来(さん)(ちゃん)(くん)でしょ(だろ)(ですよね)…』と全員が思った

 

 

「単刀直入に言うわ。まず、これを見て」

 

 

そうしてレントゲンに映し出されたのは響ちゃんの心臓部分。

 

 

「ここに、なにか刺さってるでしょ?」

 

「あ、本当だ……」

 

「櫻井女史の言っている異常とは、この破片か何かのことですか?」

 

「ッ!!……了子さん、これって、もしかして……」

 

「奏ちゃんは察しがいいのね。実はね、これはただの破片じゃないの」

 

「……それ、私がライブの時に怪我をしたところです」

 

「…………」

 

 

「この破片はね………奏ちゃんのガングニールの欠片よ

 

 

な、なんだとぉッ!!?

 

 

OTONA……もう弦さんでいいや。

弦さんの大声がメディカルルームに響く。

 

実際一番驚いていたのは奏さんだ。

そしてすぐに暗い顔になってしまった。

 

 

「もしかして…あの時の…」

 

 

奏さんの言うあの時とはもちろんあのライブのことだ。

 

 

「ノイズの攻撃で欠けたガングニールの欠片…」

 

「………」

 

「聖遺物の欠片が、立花の心臓に…!」

 

「あの、了子さん。確かにこれは私の体にとって異物ですけど、聖遺物ってなんですか?」

 

「あぁ、そこから話さなきゃならないわね」

 

 

 

~説明中~

 

 

 

「ノイズを倒す…シンフォギア…そんなものがあったなんて…」

 

「ああ。ノイズに対抗できる唯一の方法だ。しかも、シンフォギアの存在自体が憲法に触れてしまうために、世間には公開できないことなんだ」

 

「それと、このことは他の誰にも話しちゃだめよ。シンフォギアは世界中が狙っているほど、強力なものだから。もし知っていると知られたら、その情報を聞き出そうと他の国から狙われる可能性だって十分にあるわ」

 

「それほどッ!?」

 

「あぁ。そして、響君の心臓に刺さっている欠片が、聖遺物なんだ」

 

「そんなものが…私の心臓に…」

 

「それに、今まで聖遺物が体に埋め込まれるなんてことはなかったから、響ちゃんの体にどんな異常が起きるかわからないの。だけど安心して。そういうのは私たち、二課がなんとかしてあげるから」

 

 

了子さん(フィーネ)は子供のような声で言う。だけど…

 

 

”了子さん。もう少し自分の歳を考えて

 

 

その瞬間、俺の顔に強烈なドロップキックがお見舞いされる。

身体はゴムだったから大丈夫だったものの、この人の歳に関しての敏感度忘れてた…

 

 

「歳が、なんですって?」

 

”…なんでもありません”

 

「そう。それならいいわ」

 

 

「(…バカだなぁ~~カルマ)」

 

「(櫻井女史にその言葉は禁句だ)」

 

「(知らなかったとはいえ、俺にはどうすることもできん…)」

 

「(ご愁傷様です。カルマさん…)」

 

「(カルマさん……女性に歳は聞いてはいけませんよ…)」

 

「(了子さんの胸、大きいな…私もいづれ……大きくなったら、それで響と……あ、鼻血出てきた)」

 

「み、未来、鼻血出てるけど大丈夫…?」

 

 

皆からいろんな目で見られる。

そんな目で見ないでくれ。

 

それと、約一名全く違うことを考えている人がいたような……そしてそれもすぐに分かった。

……触れないでおこう。その夢が儚く消え去ることも。

視線があそこに向いてたからな。考えていることはある程度分かった。

 

 

「さて、話を戻すわよ。ノイズに対抗できるのはシンフォギアだけ……今まではそう思われてきたわ」

 

「へ?今までは?」

 

「そう。今までは。でもね、最近、シンフォギア以外でノイズを倒す方法が見つかったの。それが覇気よ」

 

「ええっ!?」

 

「覇気でノイズを倒せるんですかッ!?」

 

「ええ。確かにそうなんだけど……覇気でノイズを倒すためにはシンフォギア装者であることが必要不可欠なのよ」

 

「つまり、翼さんや奏さん、セレナさんでないとだめってことですか?」

 

「そういうことだ。それに覇気もシンフォギアと同等に最高機密扱いになった。だから、くれぐれも人前で使わないようにしてくれ。特に未来くんは」

 

「は、はい……(どうしよう……そうなると響に群がるハエを潰せない……密かに使えばいいよね)」

 

 

なんかヤバい考えを持っているようで怖い……。

後で【ギロギロの実】で頭の中覗いてみよ

 

 

「さて、これで説明は終わりだ。解散してよし!」

 

「…………」

 

「…そうだ、立花、小日向、よかったら私と奏でお前たち二人を送っていこう」

 

「えっ、いいんですか!?」

 

「そんな…悪いですよ…(せっかく響と二人でいられる時間が減るし…)」

 

「気にするな」

 

「あ、ああ……分かったよ。翼………」

 

 

そうして四人はメディカルルームから出て行った。

 

 

「さて……俺たちはこれから忙しくなるな……」

 

「そうですね」

 

「それじゃ、お互い頑張りましょうか」

 

 

そうして三人も出ていき、ここには俺とセレナちゃんの二人だけになった。

 

 

「…カルマさん…女性に歳を聞いてはいけませんよ?」

 

”反省してます”

 

「本当ですか?」

 

”はい”

 

「それならいいんですけどね……」

 

”それじゃあ、食堂で何かおいしいものでもヴッ――――――ッ!!!ヴッ―――――――――!!!

 

 

「この音はッ!!」

 

 

 

ノイズの出現音…なんつうタイミングで……。

フィーネにはいろいろと言ってあるからこれはたぶん自然発生……だとしたら尚更たちが悪いな…

 

 

俺たちはすぐに指令室に向かった。

そこれではすでに調査が開始されていた。

 

 

「くそ……翼も奏もいないときにノイズが出現するとは……」

 

「司令ッ!!出現ポイントを絞りこめましたッ!!」

 

「よくやった!!」

 

「…指令ッ!少しまずいですよこの場所……」

 

「どうしたんだ?」

 

「この場所、響ちゃんたちの家までのルートに現れています!」

 

「何ッ!?」

 

 

なんとッ!普通ならまずいところだか……

 

 

「司令ッ!天羽々斬とガングニールの反応をキャッチしました!」

 

「……二人がすぐに近くにいたのは不幸中の幸いだが…未来くんと響くんが心配だ…」

 

 

確かに。未来ちゃんは覇気を使えるとはいえまだシンフォギア装者じゃないためにノイズを倒せない。

だから心配d「ッ!?指令!!」

 

 

 

「今度はどうしたッ!?」

 

 

 

「この場所から……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう一つのガングニールが検知されました!!

 

 

「なんだとぉッ!?」

 

 

はぁッ!?

どゆことッ!?確かにいづれ覚醒するけど早すぎやしませんかねッ!?

 

 

「もしかして、響くんか…?」

 

「確かに、ガングニールの欠片が刺さっている響ちゃんならありえるけど…探知機に引っかかるほどのものじゃないんだけど…」

 

「モニターに移します!!」

 

 

 

そうしてモニターに映ったのは………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ガングニール】を纏って戸惑っている響ちゃんと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

覇気を纏って響ちゃんの姿を見ながら、鼻血を流していながらノイズを倒している、MIKUSANの姿があった。

 

 

 

……いやちょっと待てやぁッ!!?(。´・ω・)!?

いろいろと突っ込ませろぉぉぉぉぉぉぉッッッッッ!!!

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。