いやぁ~作った自分でも、今回の展開は驚くと思いますぜ。
それでは、どうぞぉ~~
どーもー、カルマノイズです。
今、俺は、自分、セレナちゃん、クリスちゃんとある場所に来ています。
「………ここに来るのも、久しぶりだな……」
「ここが、【バルベルデ】……」
そう、バルベルデ共和国である。
実はですね、実はですね、クリスちゃんの両親は生きていたんですよ。
え?なんで生きてんのかって?そりゃあ俺が手を加えた他ないでしょう。
その経緯は後程説明するとして、
”さて、さっさと行きますか……”
「ところで、私たち二人で来ましたけど、他には連れてこなくてよかったんですか?」
”いやぁ、MIKUSANが来たらいろいろとカオスになりそうだし、なにより……”
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」
俺がMIKUSANのことを書いただけで、クリスちゃんはこんな感じだ。
たぶん、あの時にすごいトラウマを植え付けられたのだろう。
こればっかりは慣れてもらうしかない。
「あのークリスさーん。大丈夫ですかー?」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんな……はっ!す、すまねぇ。つい……」
「分かります……その気持ち……」
「わ、分かってくれるのか!?」
「はい、私も経緯は違いますが被害者ですから」
「そうか……。それより!パパとママは本当に生きてんのか!?」
”生きてますとも。できればフィーネがいた方がよかったんだけど…”
「フィーネはいろいろと準備してますからね。二課にすべてを説明するにあたって、カルマさんの話し通りなら、フィーネを殺しかねませんから……」
”そのためのMIKUSANだ”
フィーネは二課にすべてを打ち明けるために日本に残った。
その際に一番割り切れないのはやはり奏さん。だけど、できれば穏便に済ませたいから、ここでMIKUSANの出番。
まず、響ちゃんの性格だと、フィーネを奏さんから庇うはずだ。それを奏さんが響ちゃんを悪口を飛ばしたら、あの人が動かないはずがない。
なんか悪役見たいな考えだけど、これが一番手っ取り早いのである。
「………ところでよ、ここ、バルベルデだよな?」
「そう、ですね。なんか、前来た時よりかなり発展してますけど……」
「いや、発展云々の話じゃねぇだろ!もう時代が変わってんぞ!」
そう……バルベルデは年月を得て大分変わった。
簡単に言えばこの世界のリディアンがある都市と同じような感じ。
つまり、日本と同じでメチャクチャ技術が発達している。
原作のバルベルデって、見るに堪えないほど家がボロボロだったり、形を保っている場所もレンガ建築だったし、鉄で出てきてるところとなんて軍事基地しかなかったし。
だけど、今のバルベルデにはそんなものは一切ない。
すべては、
「なんで、バルベルデがこんなことに……!もう日本じゃねぇか!」
「本当に何年か前までは内戦があったなんて、そんなの信じられませんね……」
「いや、一番信じられないのはアタシだよ!」
”いやぁ、変わったなぁ。バルベルデ。さて、そろそろ来るはず……”
そして、俺たちがいるところのまっすぐのところから、一人の
「久しぶりだな、カルマ」
”こちらこそ、久しぶりだね”
「あの、あなたは……」
”あぁ、セレナちゃんは初めてだったかな?”
”前来たときは合わずに帰っちゃったし”
「初めまして、お前がセレナだな。あなたのことはカルマから聞いている。よろしく」
彼女はセレナちゃんに片手を差し出す。
「よ、よろしくお願いします」
「……さて、今日来た理由は聞いている。雪音クリス。君の両親の元へ案内しよう」
「あ、あんた、誰だよ?」
「おっと、自己紹介が遅れたな。私の名前は、【サンジェルマン】だ」
そうして、サンジェルマンは笑顔になった。
「それにしても、久しぶりだな。カルマ」
”そうだね”
「あの……サンジェルマンさんとカルマさんはどういう関係で?」
歩きながら話をする。
ちなみに俺の姿は周りに怖がれるだろうから時間帯は早朝だ。
つまり太陽が出始めたばかり。
「数百年前、母親を病から助けてくれた恩人だ」
「数百年前!?」
クリスちゃんは驚き、俺とサンジェルマンを交互に見る。
「お前ら、そんなに生きてんのか!?」
「私は錬金術によって悠久の命を手に入れたんだ。だから今の今まで生きているということだ」
「錬金術…?」
「それでは、そのお母さんは…?」
「………老衰で死んだ」
「「……………」」
一瞬にして暗い雰囲気になる。
だけど、俺はこの話を前に聞いている。
「お母さんは、悠久の命を持つことを拒んだんだ。お母さんは言っていた。『命は無限じゃない。本来死ぬはずだった私を、カルマさんは助けてくれた。サンジェルマンの成長を傍で見れてよかった』、と……」
「……」
「だから、私は大丈夫だ。それに、恨むなどともってのほかだ。母さんが選んだことなのだから、私は最後まで見届けた。悲しかったけど、同時に感謝の念も持った。あのときどんなに辛くても、お母さんがいたおかげで、耐え抜くことができたから」
「……親を失った感情。それはアタシは分かる」
「でも、結果的には生きている。そう気を落とすな。さて……着いたぞ」
そして、俺たちの目の前には一つの扉。
クリスちゃんはその扉をゆっくりと開ける。
そして、そこには……
「く、クリス?」
「く、クリス…なのか?」
そこには、雪音夫妻の二人がいた。
「パパ、ママ……」
クリスちゃんの目から大量の涙が流れる。
それは雪音夫妻も同じだ。
「パパ、ママ!」
「「クリス!」」
それは、まるでドラマ。
セレナちゃんは実際に泣いてるし、俺にも涙腺があれば、こんな状況泣くしかない!
「パパ、ママ!!会いたかった、会いたかったよぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「俺たちもだ、クリス!」
「あなたが、無事で……本当に良かった…」
それはしばらく続いた。
親子の再開に、水を差すようなことをする者は誰もいない。
そして、クリスちゃんが二人に質問した。
「どうして…どうして生きてたんだ?あのとき、本当に死んじゃったのかと…」
「それは、話すと長くなるがな…」
さて、雅律さんが話す回想を、こちらも話すとしよう。
サンジェルマン
~回想~
あれは、セレナちゃんを救う前の話。
あのときの俺はどうせ原作ブレイクするのなら、雪音夫妻の死亡も回避させたいわけだ。
だが、雪音夫妻が死亡する明確な時間帯がわからない。
それさえわかれば大丈夫なのだ。雪音夫妻は有名人だ。だからバルベルデに行くとなればすぐ情報が出るはず。
と、考え、俺はしばらく待った。
そして、案の定その情報が来た。
俺はその日にすぐバルベルデへと向かって行った。
俺はそのときが来るまでそこで野宿をすることにした。
そして、偶然出会ったのだ。
「あら?ねぇサンジェルマン。ここに変なノイズがいるわよ?」
「本当なワケだ。……興味深いワケだ」
この喋り方、この語尾、すぐに分かった。
「どうしたの?カリオストロ、プレラーティ?変なノイズって……」
「どうしたの?サンジェルマン?」
「あの変なノイズがどうかしたワケだ?」
あの姿、形……見間違えるはずがない
「か、カルマ?」
「サンジェルマン、あのノイズ知ってるの!?」
「ていうかサンジェルマン……泣いてる?」
二人の言う通り、サンジェルマンは涙を流していた。
”久しぶり”
「えぇ……本当に、久しぶりだな。カルマ」
サンジェルマンは袖で涙を拭く。
この後、この場所にテントを張った。
「さて、あとは錬金術で周りから見えないようにしておいた」
”便利だな錬金術”
「そうだろう?」
「そんなことより、サンジェルマンとこのノイズの関係を教えてもらいたいワケだ」
「そうそう。人の言葉を理解できるノイズなんて、今までいなかったしね」
「あなたたちには話したんだけど……最初全く信じてなかったでしょ?」
「いやぁ。いくらサンジェルマンの言っていることでも、それはさすがにと思ったわよ?あーしも」
「カリオストロと同意見なワケだ」
「全く……そういえば、紹介が遅れた。この二人はカリオストロとプレラーティ。私の仲間だ」
「よろしくね、黒いノイズちゃん」
「よろしくなワケだ」
”よろしく”
この後、三人から今までの経緯とか教えてもらった。
ある程度は原作通りだったので言わないが、せいぜい違うところはサンジェルマンのお母さんが最後どうなったか。
それはさっき聞いた通りだ。
「治癒能力を持つノイズ……」
”まぁ欠点もあるけどね”
「その欠点とは?」
”体の組織を無理やり治すから結構体力いる”
「え?それだとあのときロクに体力がなかったお母さんは危なかったんじゃ……」
”そこらへんは、最初にあのタンポポ的なやつのおかげで回避してます”
「あぁ、あれのことか」
「時々話についていけないワケだ」
”さて……それで三人はどうしてここに?”
「あぁ、実は……」
話をまとめるとこう
・二人を仲間にした後世界中から錬金術師を集めてサンジェルマン筆頭にし【パヴァリア光明結社】を設立したそうな。
名前に関しては、やはり世界から補正でもかかっているのか、結社の名前が原作通り
・それで、やることに関しては、まず表向きとして世界に名を轟かせたいらしい。その表向きで集めた資金で裏では聖遺物の研究とかをしたいらしい
・それで、まずは名前を出すために場所を探しているらしいので、このバルベルデでそれをやろうと
……二つ目に関しては、やはりあのZENRAがいないことが原因か。
まぁ、あいつ害悪だし?倒してもなんの問題もないよね
いやぁ~にしても、全員カルマ値が善よりでよかったわ。
それで、なぜここで名を轟かせようと思ったのだろう?
「この土地は、内戦のせいであまり世界にいいように思われていない。だが、その裏には栄養豊富な大地にバルベルデ独自に発達した技術。これを埋もらせるのは勿体ないだろう。だから、私たちはそれを使って起業をしようと」
”あーなんとも前向きですな”
「そうなのよ。それに、錬金術のことが世間に露見したらどうするつもりなワケだ?」
「それは大丈夫。社長とかはこの土地の人にやらせればいい。私たちは裏からサポートすればいいだけだ」
「まぁ、そういうわけであーしたちはこの国をどうにかしようってことで、来たわけ」
”なるほど……いいかもね。まぁ、目的は違えど、やることは同じかな”
「もしかして、カルマのここで…」
”YES!両軍を壊滅させようかなと”
「まさか、一人でやるつもりなワケだ?」
”That’s Right!その通り!最終的に両軍の壊滅って感じで終われせればいいでしょ”
「簡単に言うけど、それなりに準備は必要なワケだ」
「あーしたちも協力するから、もう少しじっとしててね?」
”はーい…”
そして、試行錯誤すること数日。
「よし、最終的にここを、こうすればいいな」
「完璧な作戦なワケだ」
「これでようやく行動に動かせるのね」
”よーし、早速ヤるか”
「やる気満々なワケだ」
”いやぁ、暴れたりないっていうか……”
「とりあえず、この計画でゆっくりと事を【ドゴォォォォォン!!!】この音は!?」
爆発音ッ!?
最近聞こえてこないと思ったのに!
「とりあえず言ってみるワケだ」
プレラーティの提案に全員賛成し、その場所に行く。
すると、途中で………
「パパァ!!、ママァ!!」
小さいが、確かに分かる!
この声は……!
爆発の発生源に向かうと、そこには建物の瓦礫に体が埋まっている二人の姿だった。
「助けよう」
瓦礫はどかしたものの、出血量がすごい。
輸血できればいいのだが、あいにくここにそんな機関はない。
”とりあえず、怪我を治そう”
俺はサンジェルマンのお母さんと同じ【チユチユの実】と【ホルホルの実】のコンボで二人を救い出した。
「あとは血が足りれば大丈夫だけど、輸血できる場所なんてないから、栄養を与えて自然回復するのを待つしかないわね……」
”とりあえず…どこかでこの人たちを横にしよう”
「そうね。そうと決まればさっさと行きましょ」
「賛成なワケだ」
そこで俺たちはテントの場所に戻って二人を介護した。
「はぁ…聞いてはいたけど、まさかバルベルデがここまでとはね…」
「このナリ…この国の人間じゃないワケだ」
「じゃあ他の国の人ってこと?内戦中のこの国に自ら来るなんて、モノ好きもいたものね」
いやぁ…俺たちもこの人達のこと言えないだけど……
さて、そんなことより……
”ちょっと行ってくる”
「行ってくるってどこに……って、まさか!?」
”両軍、潰してくる”
「ちょっと待――
俺はそのときサンジェルマンの静止を聞かずに飛び出した。
ここはアニメの世界じゃない。現実の世界なのだ。
だから、人が死ぬのは極力見たくない。
俺がまず向かったのはあそこから近い軍事基地の本拠地点。
まず、ここから潰す。
「な、なんだこいつ!?」
「急に表れたぞ!?」
「撃て、撃て!!」
兵隊たちは俺に鉄の弾を撃ってくるが、今の俺の性質はゴム。
そのため、俺の体が貫かれることもないし、逆に跳ね返す。
「ぐわぁあああ!!」
「なんだこいつ!?化け物だ!」
化け物……。もうそんな言葉に慣れたから特になんとも思わない。
さて、今度はこちらの番だ。
「な、なんだこれ!?」
「す、吸い込まれる!」
俺は【ヤミヤミの実】の能力を発揮して、この辺り一帯にいる人や物をすべて飲み込む。
兵隊たちは悲鳴をあげるが、俺はそんなの聞かない。やがて兵隊のすべてが闇の中に消えていく。
死んではいないだろうが、せいぜい苦しんでくれ。あとで出してやる。
外に誰もいなくなった軍事基地。
俺はその中に入っていく。【イヌイヌの実(ウルフ)】を使用して狼の姿になる。
「なんだ、この狼!?」
「撃て!くそ、すばしっこい!」
俺は迫りくる弾丸を華麗に避け、爪を使って兵隊たちを死なない程度にひっかく。
「ぐはぁ!」
「た、助け――」
大丈夫だ、死なない。
それに、命乞いなんて、情けない。
俺は指令室らしき場所まで移動した。
「き、来たぞ!」
「撃つんだ!私を守れ!」
待ち伏せされていたのか、そもそも俺に銃は効かない
俺は覇王色の覇気を発動させ、全員を気絶させた。
………ずいぶんとあっけなかった
「カルマ!」
すると、そこへサンジェルマンたちがやってきた。
「急にどこにいったのかと思ったら……」
「まさか本当に一人で軍隊を壊滅させるとは……すごいワケだ」
「全く…計画を考えたばっかりだって言うのに…」
”ごめん。頭に血が上ってしまって……”
「まぁ、でも全員倒しちゃってるから、結果オーライってやつよね」
「とりあえず、資料をすべて回収してこいつらを捕縛するワケだ」
”よーし、やろう!”
そうして、この後気絶した司令官たち、兵隊たち、そして闇の中に引きずり込んだ兵隊たちを縛った後、資料を粗方回収した。
「うわーこれはないわー」
「まさかこんなことをしていたとは、思いもしなかったワケだ」
その資料の中からとてつもない内容が書かれた紙が見つかった。
「これは、脅迫材料になりえるな」
”脅迫材料て”
「世の中きれいごとだけじゃやっていけない。そうでしょ?」
”だね”
この後、もう片方の軍の基地を壊滅させて、そこからもまたまたヤバい資料が見つかった。
そして、戦争終結!!
このことに現地の住民は大喜び。
俺の存在は明るみに出たらヤバイので、三人が住民に話をし、【両軍の相打ち】と言う結末にした。
それから、なんやかんやあってサンジェルマンは起業。
名を【パヴァリア社】と名付け、仲間たちとこのバルベルデを少しずつ変えていった。
まず、バルベルデでやられていたことを中心にやっていき、そこから徐々に周りに広めていき、他の国の会社などと合同で事業をやったりなどして、ここまで発達した…らしい。
そして今や世界に名を轟かせている。
詳しいことは知らないが、とにかくサンジェルマンたちはがんばった。
がんばった…んだと思う。
~~~~~~~~~~~~~~
「まぁ……その後、俺たちが目覚めたのはクリス、お前が日本に帰国して行方不明になった後だったんだ。愕然としたよ……。まさかお前が行方不明になっていたなんて」
「それでしばらくの間ここで働く代わりに住まわせてもらってたの。…大事なときにそばにいなくて、ごめんね」
二人の言葉にクリスちゃんは首を横に振った。
ちなみにだが、クリスちゃんのことも助けようとは思っていたが、サンジェルマンたちの手伝いですっかり忘れていた……
「大丈夫……。パパとママは悪くない」
「ありがとう、クリス」
親子団らんの中、セレナちゃんは別のことを考えている様子だ。
「…………」
三人を見て、悲しい表情になっていた。
おそらく、マリアさんたちのことを思い出しているんだろうな……
するとそこへ……
「サンジェルマン。見てほしいものがあるのだけれど…。おや、カルマじゃないか!久しぶりだね!」
聞きなれた男の声。この声は……この会社が発展途中に一度会って、滅茶苦茶はっちゃけた記憶がある。
この声は……
「【イザーク】じゃないか。どうしたんだ?」
そう、【キャロル・マールス・ディーンハイム】の父親、イザークだった。
「いやぁ。見てほしいものがあったんだけど、まさか来ていたのか、カルマ!」
”お久です。いやぁ、まさかまた会えるとは”
「キャロルも出会ったらまた喜ぶでしょう。会っていくかい?」
「カルマさん。この人は?」
”イザーク・マールス・ディーンハイム。自分の友達”
「よろしく。君は?」
「私の名前はセレナ・カデンツァヴナ・イヴと申します。よろしくお願いします、イザークさん」
「カデンツァヴナ・イヴ?」
すると、そのときセレナちゃんの苗字にサンジェルマンが反応した。
「お前の苗字はカデンツァヴナ・イヴなのか?」
「そうですけど……」
「それでは、【マリア・カデンツァヴナ・イヴ】と言う名前に心辺りは?」
「ッ!!」
えっ!?なんで知ってんの!?
いや……知ってても当然か?マリアさんたちF.I.Sを独立組織にしたのはパヴァリアだ。
いや……でもマリアさんたちが動いたのは月の落下を公表するためだ。だからそれは当てはまらないか……
「わ、私の、姉です…」
「やはり、か。実は、あそこは聖遺物の実験が行われていたということで一度行ったことがあるんだ。だが、あそこは非人道的な行為が行われていた場所だった」
「………ッ」
やはり、過去の記憶がよみがえっているのか…
「だから、私たちでつぶした」
「…は?」
は?
ちょっと待ってなに言ってんのこの人?
潰した?F.I.Sを?あそこって米国政府のコントロール下にあったはずなんだけどなぁ~?
国際問題には……ならないか。そもそもあそこ秘匿されてる場所だもん。
「ふ、なに。米国政府の弱みを握っただけだ」
その弱みが怖すぎる。
「今や米国政府は私たちに尻を敷かれている状態。それに、情報はたくさんあったほうがいい。そのおかげであいつらは迂闊に動けまい」
「そ、それで、F.I.Sはどうなったんですか!?」
「安心しろ。そこにいた少年少女は皆私たちの方で保護したり解放したりしている」
なにそれ初耳情報
「それじゃあ……!!」
「あぁ。お前の姉はこの会社で保護している」
まさかまさかの展開ぃぃぃぃぃぃ!!!??
これには俺も驚きだよ!
セレナちゃんはあまりの感動に泣いていた
「よかった…よかった…!」
クリスちゃんと二人の再開で感動は足りてるのに…これ以上見たら耐えられそうにない。
”セレナちゃん”
「な、なんですか?」
”会ってきな、お姉さんと”
「はい!」
「それでは、行ってきます!」
「それでは、ついてきてくれ」
そして二人は扉の向こうに消えていった。
「どうやら…そちらの家族も、無事だったみたいだね」
「よかったですね」
「パパ、ママ、もっとアタシに集中してくれよ」
「ははは、ごめんね」
クリスちゃんも子供化してるけど、まぁいい。
「さて、キャロルに会いにいくかい?」
”行きましょう。家族との出会いを邪魔しちゃ悪いからね」
そうして、俺はイザークの跡をついていくのであった。