約一か月ぶりの投稿で、待った人もいるでしょう!
今回は約6900文字になりました!
それでは、どうぞ!
~マリアside~
私の名前は【マリア・カデンツァヴナ・イヴ】
現在はこの【パヴァリア光明結社】……略してパヴァリア社に保護されている身だ。
私は昔、自律型完全聖遺物ネフィリムの起動のせいで、最愛の妹セレナを失ってから約5年が経っている。
あのあとネフィリムの姿も一緒に消えたことに、ウェル博士はとても悔しがっていた。
だが、そんなことはどうでもいい。
問題は、五年前のあの黒いノイズ――あのノイズが人と共存可能だということだ。
『マリアマリア』
『すぐに来てほしいのデス!』
『どうしたの二人とも?私今忙しいからあとに――』
『マリアが言っていた、あの黒いノイズがテレビに出てるデスよ!』
『ッ!!?』
私はすぐにテレビを確認した。
そして、そこに映っていたのは紛れもない、あの時の黒いノイズだった。
『『どうしてノイズの着ぐるみを着ているんですか?』』
『”ご想像にお任せします”』
違う。あれは決して着ぐるみなどではない。
本物のノイズだ。忘れるはずもない、あの姿、あの色、あの体型、何もかもがあのときと一緒だった。
そして、それを知った私はすぐにインターネットで調べた。
そこには、SNSでさまざまなギャンブルの場所にいる黒いノイズの姿だった。
「……ッ!!」
それを見て、私は驚愕した。
なんであの時のノイズが今になって世間に姿を現したのか?
それで、私はこのノイズのことを知るためにサンジェルマンさんに話を聞いてみた。
『黒いノイズ?カルマのことか?』
『知っているんですか!?』
『もちろんだとも。なにせ、昔、病気だった母さんを助けてくれたことがあったからな』
私たちはサンジェルマンさんが錬金術師で、かなり昔から生きているということを知っていた。
これは私たちレセプターチルドレンでも、一部しか知らないことだ。
もちろん、調も切歌もこのことを知っている。
これを知れたのは、私たちがLiNKERを使わないとシンフォギアを纏えないエセ装者だとしても、装者であることは変わりないからだろう。
私たちは非日常を過ごしてきたから、今更この程度では驚かない。
『それじゃあ…セレナ、と言う女の子を知っていますか?』
『セレナ…。確か死んだとされているマリアの妹だったな?』
『はい』
『カルマがその時いたのなら…カルマが助けられる人を助けないはずがない。だが…あのときその女の子は見たことがなかったな。多分どこかにいたとかじゃないか?』
そのとき、私の中である希望が生まれた。
「もしかしたらセレナは生きているのではないか?」と言う希望を抱いた。
理由はそれだけではない。SNSであるコメントがあったからだ。
――あの着ぐるみノイズの隣にいた女の子めっちゃ可愛い――
――なにあの女の子?マジでかわいいわ――
――攫っちゃってもいいかな?ハァハァ(;゚∀゚)=3ハァハァ――
――変態は死んでください――
――ないわー、マジないわー――
――来ましたわ犯罪予告――
etc…
と、途中からコメントが炎上していたが、私もそう思う。
もしかしたら妹かもしれない人を――違ってたとしても誘拐は立派な犯罪よ。
今すぐにでもそれを確かめたい。
だけど、私たちの存在そのものが国際問題だ。
人権が確立されている世の中で私たちがされていたことが世間に知れ渡れば米国は数々の国や民かた批判を受けることになる。それもサンジェルマンさんたちは回避したいしらしい。
理由は「もしもなにかあった時に脅迫材料が使えなくなる」かららしい。
早くあの黒いノイズにあって、SNSの少女がセレナであるのか確かめたい。
もしそうなら、会ってみたい。
そんな思いを今日も抱きながら、私は今日もマムの仕事を手伝っている。
「マリア、これもよろしくお願いします」
「わかったわ」
マムは不治の病にかかっていたけど、サンジェルマンさんたちの錬金術でなんとか存命している。
だけど、根本的な解決には至っていない。これは応急処置に過ぎないのだ。
「ゴホッ!ゴホッ!」
「マムッ!?大丈夫!?」
マムが咳をした。元々咳をするだけで吐血していたほど重症だったマム。
錬金術でなんとかなってるけど、長命ではない。
「大丈夫です。もとより、サンジェルマンたちの錬金術を用いても、私の病は完全には治らなかった。それでも、こうして生きていられています。彼女たちの力がなければ私はもっと酷いことになっていたはずです。これでもまだマシですよ。さて、仕事の続きをしましょう」
「………」
「心配する必要はありませんよ。さて、次はこれですね」
マムは平気を装っているのだろう。
私たちを心配させないために。
マムにはできるだけ長く生きてもらいたい。
でも、マムがそう言っているのだから、私は今の仕事に集中する。
そんなとき……
「すまない。少しいいか?」
「サンジェルマンさん…どうしたのですか?」
部屋にサンジェルマンさんが入ってきた。
しかも、真剣な表情で。
「なにかあったのですか?」
「いやなに、少し合わせたい人物がいてな…。来てくれるか?」
「?分かりました」
なにかあったのだろうか?
私はマムの車椅子を引いてサンジェルマンさんについていく。
そして、一つの部屋の扉の前に止まる。
「ある人物が今ここにいる。あとはそちらでやってくれ」
そう言い残してサンジェルマンさんは立ち去ってしまった。
「この扉の奥に誰がいるのでしょうか…?」
「分からないわ。でも、サンジェルマンさんの客人なら、悪い人ではないはずよ。とりあえず、入ってみましょう」
そして、私はその扉を開けて―――時が止まった。
マムも同じように動いていない。
あの甘栗色の髪。見間違えるはずがない。
私の知っている人物像よりも、さらに成長していた。
そして、その人が後ろを振り向いた――
「お久しぶりです。マリア姉さん」
あのとき、死んだと思っていたセレナが、そこにいた。
~カルマside~
ど~も~カルマノイズのカルマどゅえぇ~~す!
今頃セレナちゃんはどうしているかな?
マリアさん会ったら泣いちゃったりして!
普通にあり得るし!
俺は今現在イザークの後ろを歩いている。
いやぁ、久しぶりにキャロルちゃんに会えるのか。
何百年も会ってないしなぁ。
前回はなぜかいなかったし。
「さて、着いたよ」
イザークが手を向けたのは一つのドア。
お邪魔しまぁ~す。
「パパ…?ッ!!?嘘、カルマ!!?」
久しぶりに会ったキャロルちゃんの姿は大人姿でした。
あれぇ?原作だとあの姿って思い出を焼却してダウルダブラを纏わないとなれないんじゃなかったっけ?
それ以前にあの姿になるには力を使うはずだが…
「久しぶり、カルマ♪」
キャロルちゃんは俺に抱き着いてきた。
おぉ…。身体自体豊満だからいい感じなのだが、俺の体自体がプニプニしているからほぼ相殺される…。
”やぁキャロルちゃん。久しぶり。大分大きくなったねぇ”
「だって、もう数百年も経ってるんだよ?このくらい大きくなって当然だよ」
”そうかそうか。ところで、どうしてそんなに若いままなん?”
「それはね―――
順を追って説明してくれた。
まぁ要するに…
理屈はサンジェルマンたちと全く同じである。
錬金術の果てで悠久の命を二人とも得たらしい。
「今の現代、錬金術なんて創作物の中のものでしかないからね。二人で森でゆっくりと過ごすのもいいけど、今の暮らしにも満足しているし、キャロルがいいというのなら、ボクもそれでいいさ」
「あ、そうだ!カルマに見てほしいものがあるだ!」
”なになに?”
「皆、入ってきて!」
キャロルちゃんが大きな声でそう言うと、そこから、四体のオートスコアラーが出てくる。
「ど~も~、ガリィちゃんでぇ~す」
「ミカだゾ!よろしく頼むんだゾ!」
「ファラです。どうぞ、よろしく」
「レイラだ。派手によろしく頼む」
わぁ~お。オートスコアラー勢ぞろい。
なんでいんの?
”この子たちは?”
「これは私の作った人形――仲間のオートスコアラーだよ!」
……すげぇ思うが、キャロルちゃんの変化が半端ねぇ。
原作キャロルちゃんだとオートスコアラーのことただの道具としか思ってなかったのに。
”そのまんまの意味だと自動観測者?”
「その通りです」
「私たちは主にマスターの仕事を手伝ってるんだゾ」
「主に作ったものの私たちが実際に使っているんだ。……地味な仕事だがな」
「時々爆発するから面白いったらありゃしないのよねぇ~~!」
…オートスコアラーの面々の性格は変わってないなぁ。
……待てよ。これ――
”これ、なにで動いてんの?”
「それはエレメントパワーで動いてるよ」
なんかニューワード出てきたんだけど。
なんだエレメントパワーって。
「そのまんまの意味で、私たちは自然物のエネルギーを供給源として動いているの。ちなみにガリィちゃんは水と氷のパワーで動いてるわよ」
「私は火のパワーからだゾ」
「私は風力から」
「私は大地のエネルギー…分かりやすく言えば地震などが起きる要因のエネルギーなどだ」
わぁお……。新しい単語からエネルギー供給してたのか。
これは予想外だわ。
「エレメントパワーを見つけたのはパパなんだ」
”あんただったの!?”
「はは。元々、四代元素にはそういったエネルギーがあることは仮説していたんだ。そして、その力を錬金術によって引き出すことに成功してね。……当初、ガリィたちを動かす動力源として、思い出――記憶が候補に挙げられていたんだが、他人を巻き込みたくないしなにより、キャロルにそんなことさせられないからね」
「オートスコアラーはね、感情を出すために私の精神構造をインプットしたの」
”つまり、例えばこのガリィの性格も、キャロルちゃんのどこかにある性格だと?”
「うぅ///……お願いだからそれは言わないで…」
「あら?どうしたんですかマスター?なにが恥ずかしいんですかぁ?」
まぁ原作でもそうだったけど、自分の中にこんな性格があったと知ったら誰だって落ち込むわな。
「ははは。そうだ、エルはどうしているのかな?」
エル?
誰やそれ?
「エルならまだあっちの研究室に閉じこもってるよ。連れてくるね」
エル……。あ、もしかして…
「ほら、エル!こっち来て」
「ど、どうしたのキャロル!?」
「あなたも紹介しないと!」
「だ、誰にですかぁ!?」
あ、やっぱり予想通りぃぃぃん( ,,`・ω・´)ンンン?
「の、ノイズの着ぐるみ?」
「着ぐるみみたく見えるけどあれ本物」
「あ、危ないじゃないですか!?」
「大丈夫だよ。カルマはいいノイズだから」
「いいノイズってなんですか!?」
そこにいたのは、【エルフナイン】ちゃんでした。
エルってそういうことね。
でも…おかしい。
このエルフナインちゃんの姿が、キャロルちゃんと同じ姿と体型の大人や。
キャロルちゃんも性格が変わったから雰囲気も似とる。
”彼女は?”
(一応知らないフリしとこ)
「この子はエルフナイン。僕たちは略称してエルと呼んでいるんだ。この子はキャロルのホムンクルスでね」
「よ、よろしくお願いします」
”よろしく”
”ところで、何故にホムンクルスを”
「えへへ、実はね…」
キャロルちゃんは説明してくれた。
・20くらいのとき、錬金術の果てを得る前、長い時を生きるためにホムンクルスを作って自分の記憶をうんぬんかんぬん。(原作を識れ)
・そこでサンジェルマンさんが現れ、錬金術の果てを教えてもらう
・せっかくホムンクルス作ったのに、処分するのも気が引けるな。
・……と、いうことなので、この子を全く違う存在として育てよう。
と、言う感じらしい。
エルちゃんの姿が大人なのは作ったのが20歳辺りで自分の年齢に合わせて作ったからなのか。
それで、エルちゃんも悠久の命を得ていると。
「最初は驚いたけど、今じゃキャロルに妹ができたみたいで、ボクもうれしいよ」
”ほへぇ~~~”
「ふふ、驚いた?」
”そりゃもちろん。ところで、今はどんな仕事やってるの?”
「それは「見つけましたよッ!!」……あなたは…」
ん?なっ!?
こいつは…!!
「本当に…セレナ、なの?」
「はい。そうです」
時間は少し遡り、姉妹再開のとき。
マリアはゆっくりと涙を流していた。
そして、走り出した。
「セレナァァァァァ!!!」
「姉さん!」
二人は抱き合い、涙を流した。
「よかった…。本当に生きて、いたのね…」
「うん。カルマさんのおかげで、今もこうして生きてるよ」
「カルマって誰のこと?」
「黒いノイズのことです」
一度抱き合った状態から離れ、涙を拭く。
「そのノイズにはお礼を言わないといけないわね…」
「そうですね。……お久しぶりです。マム」
「えぇ…お久しぶりです。セレナ」
ナスターシャも涙を流していた。
「先ほど、切歌と調にもここに来るよう連絡を入れておきました」
「お二人とも、元気ですかね?」
「えぇ。二人そもすくすく育っているわ」
「よかった……」
そして―――
「マム。用ってなんで―――
「呼ばれたから来t―――
切歌と調も部屋に入ってきた。
セレナを見た瞬間、二人の時も止まった。
「……お久しぶりです。お二人とも」
「「せ、セレナァァアアアアア!!!!」」
二人の涙が決壊したダムのように流れた。
すごい勢いでセレナに抱きつき、倒れる。
「ど、どうじで…!?死んだど思っでいだデス…!」
「どうして…どうして生きてるって言ってくれなかったの!?急でビックリしちゃったじゃん…!」
「ごめんなさい…」
「言い訳はあとで聞かせてもらうデス!それで、どうして生きていたのデスか!?」
「詳しく聞かせてほしい…」
「私も、詳しく聞きたいわ」
「実はですね――――
セレナは今までのことを洗いざらい話した。
カルマに助けてもらったこと。
特訓してもらい、覇気を習得したこと。
二課の協力者になったこと。
さまざまな日常など、すべてを。
「そう…。楽しかったのね」
「うん!皆とても優しい人たちだよ」
「ところで、その話に出てきたノイズは今どうしているのデスか?」
「それは―――
そのとき、ドアが開かれる。
カルマなら今イザークのところに行っていたぞ」
サンジェルマンだ。
よく見るとカリオストロとプレラーティもいる。
「サンジェルマンさん!」
「およよ!こんにちはなのデス!」
「せっかくの仲間の会合を邪魔して悪いな」
「いえいえ。問題ありません」
「ところで…行っていた、ということはもう戻ってきているんですか?」
「あ、あぁ…まぁな…」
サンジェルマンの回答は、歯切れが悪かった。
よく見ると、二人の顔も少し微妙だった。
「な、なにかあったんですか…?」
「もしかして、そのノイズがなにかやらかしたのデスか!?」
「そうだとしたら、危ないかも…」
「一体、どうしたのですか?」
「ま、まぁ…やらかしたと言ったら、やらかしてるな…」
「えぇ!!?」
「一体どんなことを!!?」
「それは―――
そのとき、ある人物が部屋に入ってきた。
「やぁ、皆さん。お揃いで」
その人物は、ドクターウェル。
「ゲッ!ドクター!」
「なにしにきやがったのデスか!?」
「………ジ――――――――」
ちなみに、ウェルの評判は最悪である。
性格は原作通りであり、一部からは『イカレ博士』の称号をもらっているほどである。
技術面を買われて今ここにいるが、信用されているのは技術力であって、彼自身の人柄ではない。
あのネフィリムの事件のせいでネフィリムがいなくなったことによりウェルが暴走し、信用は地どころが奈落の底まで落ちている。そのときになにをやったのかは伏せておく。
「いえいえ。ただナスターシャ教授のお体が心配なものでして」
「…あなたに心配されるほど、私はまだ弱くはありませんよ」
「そうでしたか。それは失礼しました。ところで―――
そのとき、ウェルの口から衝撃の一言が発せられる。
―――実は僕、皆さんのために料理を作ったのですが…いかがでしょうか?」
「「「「「ッッ!!!!???」」」」」
その発言に(元)FISの面々は驚愕の顔を浮かべた。
「はッ!!まさかあなたドクターウェルの偽物ね!!?ドクターがそんなこと言うはずないわ!!」
「そうデス!ドクターはそういうのには疎いどころかダメダメデス!」
「偽物…正体を現せ!」
マリア、調、切歌に疑いの目で見られるウェル。
実際、ウェルが料理を作るなどありえない。
「どうしたのですか、皆さん。ボクがなにか変なことを言いましたか?」
「変すぎよ!」
「そうデス!そもそも、お菓子しか食べないドクターが料理なんてするはずないデス!」
「バレバレ。偽物なのはわかってる」
「あの…。私がいない間にドクターになにが…?」
「それは…いろいろとあったんです」
疑いの目で見る三人に対し、困惑の表情を浮かべるウェル。
この時点でおかしい。
そこに、サンジェルマンが割り入った。
「落ち着け皆…。これが、カルマのやらかしたことなのだ」
「これが?まさか、このウェルの正体は黒いノイz”なんか呼んだ?”「カルマさん!?」」
そこにカルマが現れる。
”あ~やっちゃったねぇ~”
「カルマさん!?一体なにをやったんですか!?」
”いやぁその場のノリで――――
―――――ウェルの人生と言う名の記憶、全部一から変えちゃった。テヘペロ♪”
「「「「えぇええええええええええええッッッッッ!!!!!???」」」」
「はぁ~~」
「本当に…」
「困ったワケだ…」