やぁ、カルマノイズだよ。
あれから数年、俺は原作が始まるまでゆっくりしようかなってことで旅を本当にしています。
そしてですが、俺に人間が触れても炭化しない理由が、憶測ですが分かりました。
原因はたぶん、【ヒトヒトの実】が原因なんじゃないかと思っている訳ですよはい。
何故かって?理由はある。
まず、原作の【トニー・トニー・チョッパー】は、この実を食べた瞬間に人語を喋れるようになっていた。しかも体も人間らしく、ムキムキで。
だとしたら、俺が転生したときにすでに【ヒトヒトの実】の能力で、俺が話したり、人の姿になれたりもできるはずなのだ。なのになれないし喋れない(プラカードでしか)。
それで俺はピンと来たのだ。
もしかして、【ヒトヒトの実】の効果は、内部じゃなくて表面に出ているのではないのだろうかと。
言っている意味が分からないと思うが、わかりやすく言うと、俺の見た目はノイズなのだが、表面だけは人間と同じなのだ。まぁ要するに人間ノイズってことだ。
だから人に触れても炭化しない。
それに、俺が表面だけ人間と同じになっていると憶測したのはこれだけが理由ではない。
それは、カルマノイズの自己回復力だ。もし見た目がカルマノイズのただの人間だったらカルマノイズの回復力はないはずだ。それに、この回復力でサンジェルマンの母親を超回復させたのだから。
でも、炭化しないということだけで、俺がいるだけで他の世界にカルマノイズが出現しないとは限らない。
他にもカルマノイズには人に破壊衝動を植え付ける呪いを持っているが、サンジェルマンやその母親には効かなかったからこれもなくなっていると思う。
だが、カルマノイズの特性である別世界のカルマノイズの出現がなくなっていないとは限らない。
もし、そうだったとしら、俺は倒されなくてはならないのだろうか…?
いや、やられる気は微塵もない。
話を戻し、しばらく旅をしていたら、小屋を見つけました。
煙突から煙が出てるし、中に人がいるということか。
でも、初対面で俺の姿は驚かれるから、なんらかの方法で警戒させない方法はないだろうか…。
そうしてしばらく考えていると…
―ガチャ―
小屋の扉が開いた。
そしてそこからは…
「パパ、今日はなにする―――」
「ん、どうした【キャロル】……―――」
その瞬間、二人と目があった。二人は俺の見てキョトンとしている。
まぁそうだよな。扉を開けたら突然木に背もたれをかけている謎の黒い生物を見たら普通そんな反応するよな!!
ていうか今、【キャロル】と言ったな!
今度はGXのラスボスじゃねぇか!
しばらくの沈黙が続き、そして…
「き、君は誰だい…?」
金髪の男性が俺に話しかけて来た。……あ、思いだした。この人は【イザーク・マールス・ディーンハイム】って言って、時期に殺される人だ。
”どうもこんにちわ。自分の名はカルマノイズ、カルマと呼んでくれ”
俺はすかさずプラカードを出す。もちろん、日本語じゃなかった。
そして、今度は幼女のキャロルが口を開く。
「こ、こんにちは…」
「言葉は、話せないのかい?」
”生憎、口がなくてね”
「そうか……。それで、君は一体ここでなにをしていたんだい?」
”ちょっと野宿場所を…”
「野宿?そうか。だったら家に泊まっていきなさい」
何この人優しすぎるだろ。どうしてこんな人が処刑されなければならないのだ
”でも…俺の巨体だと入らないんじゃ…”
「そうか……。なら、屋根と毛布を貸してあげるよ」
”…ありがとう”
この人、絶対助けちゃる。
~朝~
”おはよう”
「おはようカルマ!!」
ていうかこの時期のキャロルはこんなに明るい子なんだよな…。
全く、本当に人間は腐っているぜ。
そしてキャロルは俺の体に抱きつく。
「カルマの体柔らかくてプ二プ二して気持ちいい~~」
この時期のこの子はこんなに可愛い子なのに、まったく…
「キャロル。そろそろ行くよ」
「パパ」
”どこに行くんですかい?”
「今日はね、仙草を取りに行くよ」
”仙草?”
「そう言えば、カルマにはまだ言っていなかったね。ボクとキャロルは錬金術師で、仙草――アルニムを取りに行って、それから出来る薬を作っているんだ」
”どうして?”
「この山を下りた先に、村があるんだけど、その村では今流行り病があってね。その病にかかった人たちを治すためだよ」
”なるほどなるほど…病気とは無縁だったからな…”
いやーまじでいい人だわ。
こんなにいい人を魔女狩り見たく殺るやつはクソすぎる。
”それじゃあ、俺は再び旅に出る”
「え!もう行っちゃうの!?」
「キャロル。カルマにも、いろいろあるんだ」
「……そうだよね…」
”まぁ、またいつか会えるって”
「本当!?」
”まぁきっとね”
「じゃあ約束だよ!!」
”………”
「ゴメンね…」
俺の出したプラカードを見て、イザークが謝罪する。
”それじゃあね”
「じゃあね!」
「また、いつか会おう」
そうして、俺は【トリトリの実】の力を使って【ファルコン】の姿になって、空を飛んでその場を去って行った。
「カルマが鳥さんになっちゃった……」
「姿まで変えることが出来るのか……。不思議だな、カルマは」
~三人称side~
「パパ、パパ!!」
時間は変わり、この時間がきた。
イザークの力を恐れた村人たちは、その力を恐れてイザークを火刑に処そうとしていた。
そんなときだった
―ドン!―
「な、なんだッ!?」
「く、黒い化け物!?」
「き、君は…」
「カルマ!?」
”俺、参上”
カルマノイズのカルマであった。
~カルマside~
ついにこの時が来て、俺が邪魔した。
”おい村人ども!!”
「な、なんだ…?」
「文字が書いてあるぞ…」
”貴様ら、なにをしている?”
「か、火刑だ!!この力は危険だ!!」
”ほう?貴様ら、恩を仇で返すクズ野郎と言う意味か”
「ど、どういうことだ!!」
”イザークは今までお前等の流行り病を治すために頑張ってきた。それをお前等は仇で返そうとしているだろ”
その瞬間、俺は光速で移動して
それが終わったら、村人たちの顔が変わる。
「そ、それは…」
「か、考えてみれば……俺の母さんも、イザークさんの薬で治ったんだった…」
「わ、私のおじいちゃんも、彼の薬のおかげで…」
「お、俺達は……間違ったことをしていた!!」
”考え直したようだな。さて…”
そうして俺は【スパスパの実】の力で手を刃物にしてイザークが縛られている木を斬り、燃えている場所をすぐに【メラメラの実】の力で火を消す。
「パパ!!」
キャロルはすぐにイザークに抱きつく。
「キャロル!!……カルマ、行ったんじゃなかったのかい?」
”心配になったから見に戻ってきた。そしたらこの有様だった”
「そうか…でも、ありがとう」
俺達の話が終わると、村人たちはイザークに向かって土下座をした。
「済まなかった!!俺達は、あんたのおかげで家族を救われたのに、あんたへの恩を仇で返しちまった!!」
「ごめんなさい!!」
「いや…分かってくれればいいんだよ」
「本当にすまなかった!!」
やれやれ…これで一件落着だな。
”それじゃあ、本当にバイバイだ”
「またね、カルマ」
「カルマ、パパを助けてくれてありがとう!!」
”それじゃあね”
そうして、俺はその場から立ち去って行った。
さて、あの時の細工について語ろうか。
俺はもう人間が説得ごときでそう簡単に変えられるものではないと分かっている。
ならば、都合のいいように記憶を改ざんすればいいんだ。
俺は【メモメモの実】の能力で都合のいいように村人たちの記憶を変えた。
もちろん、誰にも見えないように【ピカピカの実】の力で光速で移動した。
本当に使えるなピカピカの実。
これで、二人は安心して暮らせるだろう。
さてと。
……もうGXも潰しちゃってるし、【G】も潰しても何も問題ないよね