ありふれない時の王者と錬成の魔王は世界最強   作:イニシエヲタクモドキ

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ウォズ「この話は、我が魔王と吸血鬼の姫の話…だが、つなぎの話らしいね…短めだが、許してくれたまえ…おっと、これはまだ先の話、だったかな?」


風呂場乱入ヒロイン(ヤンデレ属性持ち)/親友の煩悩

時王side

「ふぅ…気持ちいいな…」

オルクスの住処にある、巨大な風呂を貸し切りして疲れをとる。

「ハジメとユエはおきたのか…?」

肩までつかりながら(水圧で心臓が圧迫されて体に良くないらしいが、体は丈夫なので心配なし)、親友と…原作ヒロインについて考える。

「ま、今はこの時を楽しむとしましょうか…」

面倒くさいことを考えるのはやめだやめ、と言う事で、再び大きく息を吐き、力を抜く。

すると、風呂場の扉がガラガラと開く音が聞こえてきた。

「ん?ハジメか?」

「ふふ、わ、た、し♡」

ビシッ…と、俺の動きが固まった。

まさかのユエ乱入である。

「ちょ、ちょっと待って?なんでいきなり入ってきてるの?」

「…起きたらいきなり…時王がいなかったから…」

そう言いながら、風呂に入って俺の体に密着してきたユエ。

や、柔らかい…!どことはいわないけど…!!

「捨てられたのかと思った…もう私はいらないのかと思った…」

「…さすがにそれはねぇよ」

真剣な声音で言ってきたユエの頭を撫でながら、しっかり不安をなくそうとする。

すると、ユエが俺の顔を覗き込みながら、質問してきた。

「本当?」

「あぁ。本当だ」

俺の答えを聞くと、安心したように身を委ねてきたユエ。

しばらくの間抱きしめ合っていると、いきなりユエが不安げな声でこんなことを質問してきた。

「ねぇ、時王…」

「ん?どうした?」

「…私の事、好き?」

「当たり前だろ。それがどうかしたのか?」

好きか嫌いなら、迷いなく好きな方だと答える。

原作と違いユエがハジメに好意を持っていない以上、その好意が俺に来ていることもあるのだ。

「…その好きって…どういう意味?」

「どういうって…普通に」

「女として、好き?」

…非常に困る質問…

なんだろうか、魔物を食って、オーマジオウの力を使えるようになってからというもの、恋愛感情とか性欲とかそう言ったものがなくなってきているのだ。

例えるなら…オーズ終盤で、火野くんが魚を食いながら、砂の味しかしないって言った時みたいな感じ?

感覚がなんかこう…変になってるんだよ。

「…やっぱり、嫌い?」

中々答えずにいたせいで、不安げに…涙声で嫌いかと質問されてしまった。

「嫌いではないんだが…」

「…私は、時王の事…大好き。男として。LOVEって意味で」

「なんでお前が英語を…?」

異世界で英語が通じるのは、前々から疑問だったことだ。

っと、これはどうでもいいことか。

「と、とにかく…お前がいくら俺に好意を持とうと、俺がそう言った感情を持てない以上なんとも…」

「どうして?私に魅力がないから?」

「いやそうではなく…」

ずい、と身を乗り出して聞いてくるユエの全身を改めて見てみる。

月明かりのように美しい金髪。

神が直接手掛けた美術作品と言っても過言ではないほどの端正な顔立ち。

原作では描かれていなかった、瞳の奥に見えるハート。

とても巨大とは言えないが、そこそこにある胸。

細身の体は、不健康というわけではなく、むしろ健康的なみずみずしさがある。

プリンッとしてハリのある尻は、照明の月に照らされて魅惑的な光を反射していた。

総じていうならば、もし俺が前までの俺なら押し倒していただろうレベルだった。

「ユエは十分魅力的だ。そこは勘違いしなくていい」

「…本当?」

俺の言葉に、いまだに不安が払拭しきれないのかこちらに質問してくるユエ。

「…わかった。じゃあいい…行動で示そうか」

「行動…?きゃっ」

ユエの細身の体を抱き上げ、浴槽の淵に腰掛け、ユエの体に手を伸ばして、そして…

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ハジメside

「…き、気まずい…」

目を覚ましたら見知らぬ部屋の中にいたので探索してみれば、風呂を見つけた。

ある程度建物内は探索し終えていたので風呂に入ろうとしたら、風呂場からあの吸血鬼の嬌声と、親友の吸血鬼を激しく責めあげる声が。

なんと俺は、意図せず親友と吸血鬼の行為中の風呂場に来てしまっていたのだ。

未だに聞こえる吸血鬼の喘ぎ声と、親友のいじらしく責める声。

ユエのここ、こんなに濡れてる…と聞こえたくだりで、俺は聞き耳を立てるのをやめ、すぐさま脱衣所から外に出た。

「…あ、あれは不可抗力…」

なんだかんだ言って、俺は思春期の男なのだということを意識させられた。

親友の行為に聞き耳たてるとは…なんだろう、あとで土下座しておこう。

あの吸血鬼に下げるつもりは毛頭ないが。

…吸血鬼の声に集中していたのは、否定しないが。

「…そうだ、工房の鍵さがそう。それで道中にトイレがあったら寄ってしまう可能性があるが、それは仕方ない話だ仕方ない話」

ブツブツと言いながら、その場を高速移動する。

…俺は最低だ!と熊の親を絶望させたときに言ったが、今このタイミングでも使うことになるとは思いもしなかった。

この後、色々スッキリゲッソリしたのは言うまでもあるまい。

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時王side

汚してしまった風呂場の床をお湯で洗う。

「はぁ…はぁ…時王♡…」

蕩けた表情をしながら俺の方を見て、甘えた声を出すユエ。

「…なんか…その、いきなりやりすぎたな…すまん」

ユエに信じてもらうためとは言え(言い訳)、いきなり襲う(性的な意味で)のは流石にダメだったと思う。

「んーん。むしろ…嬉しかった♡…また、シよ?」

嬉しそうに口元を歪めながら、次の行為について言ってくるユエ。

なんだろう、よく一度関係を持ったら情が湧くというが、わかる気がする。

「…ユエ」

「ん?なぁーに♡?」

「…俺も好きだぞ、ユエの事」

「!?嬉しいっ…♡」

床に寝込みながら、とても嬉しそうに笑顔になったユエを見て、エヒトに乗っ取られないようにしなきゃな…と誓うのだった。




後で活動報告で、ありふれの18禁作るか募集取ります。
ハイスクールD×Dはヒロインと仲良くできてないのでまだ無理ですが、こっちはもうユエと致したので、そのシーンを書けばいけると思います。
しばらくユエとの行為ばかり続くとは思いますが、ご了承ください。

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