ありふれない時の王者と錬成の魔王は世界最強 作:イニシエヲタクモドキ
まぁユエとの交わり(意味深)を書く時はパソコンじゃなくてスマホでやっているので仕方ないです。
一応進捗はまぁまぁなんですが、しばらくかかりそうですね…
こっちの通常の方の小説の問題は、どうやってシアをヤンデレ堕ちさせるかですね。
駄龍をドM+ヤンデレにする方も大変ですが…
時王side
「…んで、ハジメは何を見つけたんだ?」
「骨」
「それは…説明じゃない…」
「うるせぇ」
ユエと一晩愛し合った(あの風呂場の後も色々あってベッドで改めてすることになった)後、なぜか申し訳なさ気な表情のハジメに謝られてから、何かを発見した旨を伝えられた。
どうやら骨…オスカーさんの死体を発見したらしい。
「そこでこの指輪…なんだろうな、なんかの鍵?になってるんだが…まぁそれが手に入ったんだ」
「ふーん…で、何かあったのか?」
「それが…まぁ実際聞いてもらった方が早いな」
「聞いてもらった方が?」
まぁ大体わかってるんだけどね?
どうせオスカーさんのお話の件でしょうに。
まぁ俺が知っているわけないから、話合わせるためにも一応そのイベント回収するけどさぁ…
「ここだ」
ある程度歩くと、ハジメがある部屋の前で立ち止まり、扉を開いた。
そこには椅子と、その椅子に座る白骨死体があった。
「…あれ?毛が残ってる…?」
どうやら原作よりもオスカーさんは毛根が強かったらしい(すっとぼけ)。
ハジメに誘導されて、ユエと一緒に(手を繋ぎながら)死体の前まで行くと、いきなり足元にあった魔法陣が輝きだし、原作で書かれていたように、俺の脳裏に今までの奈落での光景が走馬灯のように…
流れた
全く別の…なにかが俺の脳裏を侵食していった。
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時王side
【ようやくお目覚めかな?】
「…ようやく?俺はずっと目を覚ましていたつもりだがな」
【違う】
姿が見えないのに、
そんな不気味な
【お前の力が目覚めたことに対してだ。私の与えた、その力に対してだ】
「…逢魔時王か」
【わかっているなら話は早いな…今からお前に、完全に力を継承させる】
「あ?もう継承は終わったんじゃ…」
【今までの継承者が受け継いできた記憶、その他諸々すらお前の力として必要なものだ。受け取れ】
その言葉と同時に、俺の意識は混濁し始めた。
何百人、何千人もの記憶が、俺を満たす。
【…終わったな。これで完全に本来の王に継承できた…王位を返還できた、と言うべきか】
「…どういうことだよ」
【私の力…すなわち逢魔の力は、お前の魂のためにあった。ようやくその器が完成し、お前に返還された】
「…俺の魂って、最近できたんじゃなかったのかよ?」
こういうオカルティックな話は限りなく不得手なのだが、他人事ではないのでしっかり聞いておく。
【最近できたことに変わりはないが…お前の魂が出来たから逢魔の力が与えられたわけじゃないんだ】
「…えーっとそれは…」
スケールがでかすぎてわからなくなってきた。
え?俺の魂が出来て、その魂が逢魔の力を受け止められるほどの凄さがあったから力が宿ったんじゃなかったの?
【お前の魂は、逢魔の力を継承するために創られたのだ。故に、この力のあるべき場所はお前の魂でしかなく、前までのオーマジオウでは最低最悪の王にしかなれなかった】
「…頭が痛くなってきた」
【それはそうだろうな、いきなり数千単位の記憶を継承すれば、頭痛もあるだろう】
「違うそうじゃない」
なんだかわけのわからない話になって来たな…
あまり重たい話をされても、俺にはとても理解できないんだが…
【まぁいい…とにかく、この力は正真正銘お前のものだ。存分に振るえ】
「…ま、いいかそれで」
【もう粗方説明は終えたし…必要な戦闘技能などはすべて記憶と共に送った…変身前でも負けが無いように、今までの継承者たちの力全てをお前の…ステータス?とやらに加算しておいた。これで大丈夫だろう】
最後の方でとんでもないことを伝えられた気がしたのは果たして俺だけなのだろうか…
そう思っていると、次第に周囲が光に包まれて行ってそして…
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時王side
「試練を乗り越え、よくたどり着いた…私はオスカー・オルクス。ここに来る前に戦っただろう銀髪の彼から聞いているだろう?解放者の一人だ」
目を覚ますと、ホログラムのような感じで、黒髪で長髪の男が話していた。
どうやら、先程の見えない何かとの話の時間は経過していないらしい。
「…あぁ、色々聞きたい事はあるだろうけど、僕はただの記録映像…意思は存在しないから、受け答えは不可能だよ?そこは注意してくれ」
それだけ言うと、
まぁそこは原作と変わりなかったので、全カット。
「君が何者で何の目的でここにたどり着いたのかはわからない。君に神殺しを強要するつもりもない。ただ、知っておいて欲しかった。我々が何のために立ち上がったのか。……君に私の力を授ける。どのように使うも君の自由だ。だが、願わくば悪しき心を満たすためには振るわないで欲しい。話は以上だ。聞いてくれてありがとう。君のこれからが自由な意志の下にあらんことを」
それだけ言うと、俺の頭が再びズキズキと痛みを放った。
これで記録映像は終わりのはず…
だったが、オスカーは消えず、話を続けた。
「それと、この映像を見ている中に、ジオウという名の男がいるだろう。何故知っている、などの質問は受け付けないよ?残念ながら記録映像だし、僕もジオウについてはほんの一端を垣間見たかもしれないってだけだからね…」
あまりにも驚愕したせいで、先に映像を見ていただろうハジメの方を見てしまう。
だが、ハジメもこんなことは最初に見た時は無かったと言いたげに目を見開いていた。
「ジオウ…いや、オーマジオウか。彼には僕達が神に対して反逆する為の力を集めている時に出会った」
感傷に浸るかのように瞳を閉じながら語るオスカーに、俺は驚愕したまま硬直していた。
「彼は、私たちに未来を見せてくれた。神との戦いの未来…そして、君が僕の迷宮を訪れるという未来。その二つの未来をね。それで僕は、この記録映像を流すにあたって、逢魔の力っていうのを持っている者が訪れた時に映像が流れるように細工をしておいたんだ」
何という無駄な技術力…というツッコミが脳裏をかすめたが、言わずに黙っておく。
オスカーは話を続けた。
「そこまでして伝えたい事…それは君に関係することなんだ。…君が王として生きていくつもりなら、この世界の神を殺す必要がある…ってね」
神殺しを強要するつもりはないんじゃなかったか。
「君の力があれば、世界を越えることは容易い。だが、エヒトは君のその世界を越える力を封じたんだ。…敢えて君の闘争心を駆り立てるために言うなれば…傲慢にも、王たる君の力を封じ、君の上にたって、嘲笑っている。そしてエヒトは、君すら…王すらただの駒に過ぎないと見下している…という感じかな?」
…エヒトが…俺を…見下している?
俺は王だぞ?
全ての頂点なんだ。
理不尽だろうと何だろうと薙ぎ払える、強大な王なんだ。
それが…駒?
「…ふざけやがって」
「…時王?」
隣で震えながら俺を見るユエを安心させるように頭を撫でながら、殺意を込めて上を見る。
「…さて、これを聞いた君は一体どうするかな?神の駒として見下され続けるか…それとも神を殺し、真に頂点として君臨するか。選ぶのは君自身だ。王として…進みたい道を選びたまえ」
それだけ言うと、オスカーは消えていった。
「…いいだろう…オスカー・オルクス」
「じ、時王?どうしt」
「ハジメ、ユエ…俺は神を殺す。復讐じゃない。王による処刑だ」
「…構わねぇよ。お前のやりたいようにやれ。俺はお前に付いていく。その道中に復讐を果たす。それだけだ」
「私の居場所が時王の隣で、時王の居場所が私の隣。それに変わりはない。一生一緒、死んでも一緒。…逃がさないから」
ハジメとユエが、肯定的な返事をくれた。
だから、俺は俺らしく生きようと思う。
「帰ろう、俺達の故郷へ。神を…エヒトを殺して、あの日常を手に入れよう。…ま、その日常に一人増えるけど、な?」
「…あぁ!」
「んっ!」
しばらくの間、お互いに笑い合い、和気藹々とした雰囲気が周囲を満たした。
「…そういや、オスカーからなんかもらってたな」
一応確認がてらステータスプレートを見る。
そこには、とても前見た時からは考えられないような内容が書かれていた。
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逢魔時王 17歳 レベル:ムテキ
天職:最高最善故に最低最悪の魔王
筋力:99999999999999999999E+20
体力:99999999999999999999E+20
耐性:99999999999999999999E+20
敏捷:99999999999999999999E+20
魔力:99999999999999999999E+20
魔耐:99999999999999999999E+20
技能:逢魔時王[+時間操作][+昭和、平成、令和ライダー][+変身][+超回復][+創造][+破壊][+玉座召喚][+ライドウォッチ生成][+次元移動][+空間移動]・言語理解・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・天歩[+空力][+縮地][+豪脚][+瞬光]・風爪・夜目・遠見・気配感知[+特定感知]・魔力感知[+特定感知]・熱源感知[+特定感知]・気配遮断[+幻踏]・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・恐慌耐性・全属性耐性・先読・金剛・豪腕・威圧・念話・追跡・高速魔力回復・魔力変換[+体力][+治癒力]・限界突破・生成魔法
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「…時王?これって…」
「…まさかこんなインフレが…」
ハジメとユエが俺のステータスプレートを見てはなった言葉が、なぜか妙に俺の心に突き刺さる。
「…ま、まぁ強いことは良いことだろ」
「E+20ってなに?」
「E+ってのは…まぁ桁を追加するってことだ。だから…99999999999999999999にあとニ十桁追加ってことだな」
「…時王、人間?」
「かろうじてな」
色々言いたいことはあるが、まぁ言わなくていいか。
「なんだろうな…時王が強すぎて、俺が霞んで見える…」
「仕方ないだろ、俺は王だぞ?」
「それ、理由になってない…」
落ち込んでいるハジメを元気づけようとするも、ユエに冷たく突っ込まれてしまった。
「…そ、そうだ!オスカーの死体を片付けなきゃな!」
「…畑の肥料でいいだろ」
「ん、ハジメにしては良いことを言う」
…原作通りこいつ等は慈悲がなかった。
まぁ俺も肥料でいいかなぁとは思っているけども。
結局この後、オスカーはしっかり埋葬した。
主人公ここまで来てもいまだに不明な点が多いというね。
まぁ逢魔時王だしね、仕方ないね。
そして前の話で主人公、ヤンデレに手を出してしまうという…(死亡フラグ)