ありふれない時の王者と錬成の魔王は世界最強 作:イニシエヲタクモドキ
今回は、途中の部分に淫夢要素があるので、そういうのは無理ですって人は今回の話は読まない方がいいです。
あくまで覚えておいて欲しいことは、雫が幼稚園児のころからすでに時王の事が好きで、病化するまえはただイチャコラしていただけって事だけです。
次回、過去編の後編では、誘拐された雫を時王がかっこよく助けて終わり。
ヤンデレ描写…がんばります!
三人称視点
これは、時王がありふれ世界で幼稚園児だったころの事と、小学生だったころの事である。
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時王side
暇だ。すっごく暇だ。
気づいたら転生していた系男子の俺は、苦行の幼稚園入園前を過ごしてきた。
ようやく解放か…と思ったら、幼稚園も中々苦行だった。
さっさと小学生に…
いや、この調子で行くと小学校も苦行だぞ?
いやだなぁ…俺も年長だから、来年には苦行だろう事が待っているという事なんだよなぁ…
「母さん、俺小学校行きたくないんだけど」
「それは駄目よ。小学校はぎむきょーいくって言って…何だったかしら?」
「はは、幸恵。義務教育って言うのはな?教育の義務の事だ」
「まぁ!そうだったわね!さすが和仁さん!」
…今の二人がこの世界での俺の両親だ。
常盤幸恵と、常盤和仁。
先程の会話からわかる通り…少し、いやかなり馬鹿だ。両親に言うのはあれだけど。
「…義務教育は、中学生までは学校に通わせなきゃいけないっていう、親の義務だよ」
「義務…?あ、権利みたいなやつね?」
「違うよ、権利と義務は全く別だよ」
「そうだぞ。時王の言うとおりだ。義務って言うのは…真面目さってやつだ」
「まぁ!そうなのね!」
「それは違うよ」
何故か子供の俺が親に向かって、子供に何かを教えるみたいな感じになっているのはもう気にすることを止めたことだ。
「ていうか、俺そろそろ幼稚園行かなきゃじゃない?」
「そうだったわね!あら?もう行く時間過ぎてるわ」
「そいつぁ大変だ!僕が車で送って行こう!」
…因みにこのくだり、かれこれ数か月やっている。
入園初日にやらかしたことで、意図せず俺は遅刻の常習犯扱いである。
教師側のブラックリストともいう。
この後、何とか車で送ってもらったが、間違って高速道路に入ってしまったりとしたせいで、結局昼飯時に幼稚園についた。
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時王side
「…じおうくーん、あーそぼ!」
「…うん、何して遊ぶ?」
「かくれんぼー!」
「隠れる場所一つしかないけどどうするつもりだい?」
「えー?だいじょうぶだよー」
「そっか、じゃあ俺が鬼やるからね?
「はーい!」
昼食を終えてすぐに遊ぼうと寄ってきた少女…名前?知らないな、そんなもの。
その名も知らぬ少女と遊ぶため、取り敢えず百の階乗を画用紙に書いて計算開始。
答えは知っているが、律義に計算してあげるのが優しさである。
だいたい三十秒くらいで書き終わったので、どこかなー?とか適当なこと言いながら迷いなく俺達の今いる部屋の隠れられる唯一の場所に向かう。
因みに、うちの幼稚園は制服とかないので、お互い私服で、少女の方は女の子らしくスカートを穿いていたが…
うん、しっかりめくれて見えてる。
何が、とは言わないけど。
くまのプリントされてるやつがばっちり見えてる。
…何この状況。ねぎまかな?
「みーつけた」
「わー、みつかっちゃったー!」
「じゃあ次はそっちが鬼ね?」
「うん!」
俺に満面の笑みで返事をした後、その場で目を覆い、数字を数え始める少女。
どうでもいい話だが、この子はまだ俺の影響で素数しか数えられないので、29までしかカウントしないから、カウントが早い。
「じおうくーん!どこー!」
答えませんよ、答えて何の得があるんですか(正論)。
そういうわけなので、スネーク的な隠密を行う。
無言で近くにあったダンボールの中に入り込み、コソコソと移動する。
因みにだが、このダンボールには俺が事前に覗き穴を開けておいたので、少女の行動はこちらには筒抜けだ。
というわけで少女の視界に入らないように移動すること数分、いきなり少女の動きが硬直した。
や、ヤバイ…か?
この状況に陥った時はマズイ。この後、俺が最も嫌いな事、「窘めるような説教」が待っているのだ。早急に何とかしなくては。
「ひぐっ、ぐすっ…じおうくんがいなくなっちゃったぁあああああああ!!」
「落ち着け!!落ち着いて!?落ち着こうよ頼むから!!ほら、いるぞ!俺はここにいるからなー!?」
「ひぅっ、えっぐ…じおうくん…?」
「そうだぞー…よしよーし、いなくなったりしないからなー」
少女を抱き寄せながら、頭を撫でる。
すると、すぐに泣き止み、(俺の服で)涙を拭って、二パーと笑ってこういった。
「じおうくんみーつけた!」
「…見つかっちゃった」
…子守りって、大変なんだなぁ…
ベビーシッターとか言う仕事をしている人たちを、心の底から尊敬した一日だった。
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三人称視点
「ただいまー!」
背後を歩く母親を押しのけて扉を開けた少女。
何を隠そうこの少女、先程時王と遊んでいた(遊ばれていた)少女なのだ。
「今日も元気いっぱいね。前から聞こうと思っていたけれど、何かいいことあったの?」
「うん!じおうくんといっぱい遊んだの!」
「じおう…?」
そう言って顎に手を当てた母親。
母親は、必死にじおうという少年についての記憶を掘り起こす。
そして、すぐに思い出す。
(そうだわ、じおうくん…時王くん。名簿に書いてあったわね…あのキラキラネームの…)
思い出した後の感想は、お世辞にも時王が良く思うような思い出し方ではなかった。
(なぜか両親に似合わず賢かったのよね…前に一回話した事あるじゃない)
この話した事あるというのは、幼稚園の中で迷子になっていた時に時王が颯爽と現れて道案内したばかりか、通っている幼稚園での生活について述べてきた事を言っている。
またその時の演劇で主役を演じた時王は、とても幼稚園児とは思えない演技力と表情で観客を魅了していた。
親の中には、普通に泣いている人が沢山いたとかいたとか…
「それでね!じおうくんがいなくなったとおもってないてたら、じおうくんがなぐさめてくれたんだよ!!」
「あ、あらそうなの?」
(き、聞いてなかったけど…え?泣き止ませた?本当に幼稚園児?)
平然と俺SUGEEEE!を行っていた時王に内心驚愕する母親。
それを知らずに話を進める少女の顔は、とても明るいものだった。
「…そ、そんな事があったのね…これからも、仲良くしてもらうのよ?雫」
「うん!私じおうくんだいすきなの!」
「な、なんだとぉ!?」
「あ、あなた!?いきなり二階の部屋から隠し通路使って降りてきてまで驚愕しないで!?」
雫と呼ばれた少女の父親が、いきなりジャパニーズシノビのように回転扉的なものを使って一階に降りてきた。
そう、この少女、若き日の八重樫雫である。
「雫!!い、今のはどういう意味だ!?」
「?どういういみって?」
「い、今の好きっていうのは…どういう意味なんだ!?」
「んー…なんだろ、かおりちゃんへの好きと違ってー…けっこん?したいって感じかn」
「よしソイツ殺そう」
「落ち着いてみんな気持ちは同じよ」
雫の言葉に、両親はバーサーカーになりそうになった。
いや、ただのバーサーカーではない。これは…親バ(ーサー)カ(ー)である。
「なんでそんなおこるの?じおうくんは、かっこよくてやさしくて…あたまもよくて…お父さんがしょうらいもしかりにけっこんするとしたらこのじょうけんはかならずいるっていってたじょうけんぜんぶそろってるよ?」
「だ、だが…ぐぬぬぅ…おのれ時王ぅううううううううううう!!!」
夜の街に、我が娘を思う父親の声が響いた。
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時王side
なんだかんだで小学生になった。
あの少女とは未だに交流がある。
小学生になってからも、俺に懐いている様子は全く変わらなかったばかりか…余計にかかわってきているような気すらする。
美少女だからいいんだけどさ?
因みに、今の俺は小学3年生。
只今登校中である。
「…で、なんで俺に引っ付いて来るんだ?」
「いいじゃん!」
俺の腕に引っ付いている少女(名前はまだ知らない。自己紹介の日は、呪いか?と思うくらい風を引いていたため、こいつの自己紹介を聞いていないからだ)を鬱陶し気に見つつも、まぁ別にいいかと思いながら放置する。
「おっ、見ろよ見ろよ!またアイツらいちゃいちゃしてるゾ」
「見ないですよ、見てなんの得があるんですか(暴論)」
「あの二人を見てると、なぜか頭にきますよ!」
「人前でイチャコラするのはやめちくり~」
「だ、駄目だよひでくん。馬鹿になんてしたら…」
「別に問題ないんだにょ」
「でもステラな人だし…お母さん知らない人を馬鹿にしちゃダメだって言ってたよ?」
「だいちは良い子すぎるんだにょ」
…(すごく汚い)ギャラリーが来てしまったので、隣の少女に、離れるように声をかけた。
すると…
「?なんで離れるの?」
「いやお前…俺と付き合ってるって勘違いされるのは嫌だろ?」
「?全然?」
…どうやらこの子は、無自覚で元陰キャボッチ童貞を勘違いさせて殺す才能があるらしい。
癖になってるのか?男(を社会的に)消して歩くの。
「はぁ…ま、どうでもいいか。早く行こうぜ。遅刻しちまう」
「うんっ!」
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時王side
「じゃあお前ら、気を付けて帰れよー」
形式上、全員を気遣うような言葉を言いながら教卓に突っ伏した担任教師を横目に、帰宅の準備を終えた俺はそのまま教室を出ようと…
したが、背後から抱き着いてきた少女に歩みを止められた。
「…なんのようだ?」
「一緒に帰ろ!」
「…お前、えーっと…あいつ、なんだっけ?か…か…かお…?まぁいいや、そいつと一緒に帰らなくてもいいのかよ?」
「うん!行きも帰りも時王と一緒だって、随分前に説明してあるから!」
「あ、そう…」
すっごく良い笑顔で答えてきた少女に毒気を抜かれた俺は、諦めて一緒に帰ることにした。
校舎から出て、朝の奴等+αにからかわれるというイベントを回収してから、二人で誰もいない路地を歩いている。
「…アイツら毎日飽きないなぁ…一回黙らしてやろうか(平然を攻撃的な事を口にする人間の屑)」
「でもあの中の三人は空手習ってるらしいよ?」
「…俺だって強いんだぜ?一応鍛えてるし」
鍛えてると言っても、転生特典がない上に、ここがどんな世界かもわからない以上、油断は禁物だということで全身を虐げているだけなのだが…
この小学校にいる奴等がもうすでに汚い(直球)からなぁ…
この前なんて、平野先生が「がわ”い”い”な”ぁ”だい”ぢく”ん”!」って言いながらハンディカムで隠し撮りしてたしなぁ…うちの学校ホモしかいないのかよ(愕然)。
あ、俺はノンケです。(嘘じゃ)ないです。
俺が虚空に向けて身の潔白を証明しようとしていると、少女にくいくいと引っ張られた。
一体何事でしょうか?
「どうした?」
「あれ…」
「…あぁ、捨て猫か」
残念ながら犬派なので、猫ちゃーんとか言うことは無い。
ケモ耳でもそうだ。秋刀魚の祭りのたびに秋刀魚を口元で加えてるあの子も嫌いではないが、改が2になったら犬耳らしきものが出てくる止まない雨は無いが持論のあの子の方が好きとか、そういう感じに。
でも、ウサミミかなぁ~やっぱW。
いやそうじゃなくて。
「どうするんだ?まさか連れ帰るわけじゃないだろう?」
「…でもぉ…」
「……言っておくが俺は無理だからな?アレルギー持ちだし」
動物は基本触れません。
転生前は触り放題だったんですがねぇ…
「むぅ~~~!!!時王くんのバカァッ!」
「え?あっ、ちょっ、オイ!?」
涙を目元にためて、捨て台詞をはいて走っていた少女。
…なんで俺が怒られたんだろうか。
そんな泣くくらいなら、自分の親にも頼めばいいだろうに。
走って追いかけたらすぐに追いついてしまうので、視界から離れないレベルの距離を置きながら追いかける。
落ち着いたと思ったら声をかけよう。
そう思って後ろの方を歩いていると、いきなり少女の隣に大きい車が止まり、扉が開くと同時に少女を車内に引きずり込んだ。
「…誘拐犯…かよ」
一瞬硬直して、すぐに走り出す。
追いつけるだなんて思わないが、向かう先で大体の潜伏先を特定する。
最悪の場合、あの少女の親に頼んで、携帯のGPSでも使えばいい。
アイツはいつも電源つけっぱなしだったはずだからな。
…あ、やっべ。俺はアイツの親知らねぇ…
冷や汗を流しながら、俺は無心で走り続けるのだった。
前書きで言うべきだったのですが、最近の投稿ペースが遅いのは、俺がようつべでヤンデレASMRを聞くことが出来るとようやく学習したからです。
最ッ高ですね。ヤンデレASMR。
耳が幸せ。心も幸せ。
ヤンデレ女子に溺愛されたい人生だった(ただし二次元に限る)。