ありふれない時の王者と錬成の魔王は世界最強 作:イニシエヲタクモドキ
読者(イメージ)「おいゴルァ!降りろ、最新話を出す気持ってんのかオイ、あ”ぁ”?」
作者「…(呆然)」
読者「おいゴルァ、早く(最新話を)早く見せろ」
作者「…(モタモタしながら最新話を投稿中)」
読者の総意「あくしろよ」
作者「…(投稿完了)」
読者「チッ(投稿と同時に作品を読みだす)」
読者「よし作者クルルァついてこい」
作者(クルルァ…?)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
作者「最新話の感想、書いてください」
読者「やだよ(即答)」
作者「オナシャス!」
読者「お前それでも(投稿遅れた事)謝ってんのかよ(正論)」
作者「オナシャス、感想を…」
読者「やだっつってんだろ」
作者「オナシャス…」
読者「取り敢えず土下座しろよお前…あくしろよ」
作者(正座)
読者「お前何人待たせると思ってんだよ」
作者「すいません」
読者「どう落とし前つけんだよ」
作者「オナシャス、センセンシャル(食い気味)」
読者「(感想)書いてほしんだよなぁ」
作者「はい」
読者「じゃあ、初投稿にしろよ」
作者「初投稿?」
読者「初投稿だよ、初投稿兄貴の真似すんだよ。あくしろよ。オイ、書かねぇぞ?」
作者「(初投稿に)すれば書いていただけるんですか」
読者「おう考えてやるよ。(書くとは言ってない)あくしろよ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
…ということで初投稿です。
勝手に読者の総意を決めさせてもらったあげく、無駄なトークで553字も使いました許してください何でもしますから(何でもするとは言ってない)
取り敢えず今回の話、どうぞ。
ハジメside
「…なんだアレ」
錬成作業をいったん中止し、夜の空気を浴びようかと部屋から出ると、俺の部屋の隣…時王の泊まっている部屋に、木箱が入り込もうとしていた。
…いやス●ークかよ。
「どこの誰だ?お前は…」
溜息をつきながら木箱をひょいと持ち上げると、中から興奮した雰囲気の受付少女…確か、名前はソーナ・マサカだったか。なるほど、確かに『そんなまさか』だな、この状況。
「なっ!?この私の完璧な隠密が…!?」
「それで回避できるのは赤外線レーザーとかだろうが」
俺の言葉の意味は解っていないらしく、せきがいせん?れーざー?とか言いながら首をかしげていた。
「…はぁ、このまま放置してたら時王の部屋に侵入するだろうし…かといって何するといっても…義手も調整が必要だし、生身の方だと加減の練習してねぇし…しょうがねぇ。俺の部屋こい」
「まっ!?まさか私とっ!?」
「阿保か。珍しい物見せてやるよ」
ソーナ・マサカの発言を軽く鼻で笑ってから自分の部屋に向かう。
扉を開け、入るように促す。
俺の言った『珍しい物』というのがかなり気になるらしく、目を輝かせていた。
「ほい」
「わわわっ!?…こ、これは…?」
「ドンナー…俺特製の武器だ」
この世界には存在しない特殊な物であるドンナーを、興味津々と言った感じに眺めまわしているソーナ・マサカを尻目に、机の上で整備していたシュラークを手に取り、ソーナ・マサカに渡す。
…面倒くさいしソーナでいいか。
「こ、これまた変わった形の…こ、こんな小さいもので戦えるんですか?」
小さいもの、という言葉に一瞬疑問を覚えたが、すぐに納得する。
この世界に銃なんて存在しない。なら、ドンナーとシュラークがかなり大型だということがわからなくて然るべきである。
それに、剣とか弓とか…そう言ったこの世界での常識的な武器は、ドンナーより大きいものがほとんどだからなぁ…
大きい剣とかはロマンがある。
前に時王の使っていた…なんだっけか、メダガブリューとか呼んでいた気がする。そのメダガブリューも大きい斧…戦斧だったからな。すっごくかっこよかった。
しかもバズーカにも変形して…変形も男のロマンだ。いつかドンナーとシュラークも変形できるようにしたい。
「サイズは問題ない。この銃の力さえあれば、大抵の魔物は屠れる。それに、火力不足はコイツが補ってくれるしな」
そう言いながら、宝物庫からシュラーゲンを取り出し、手渡す。
「ず、ずっしりしてますね…この形状には何か意味があるんですか?」
「あぁ。この隙間のところに弾丸…そうだな、矢みたいなもんだ。それを大量に装填して、この引き金を引くと、さっき説明したドンナーとかシュラークとかの比にならないような威力で弾丸が射出、しかもそれが一分間に千発も打てるようになっている。ただまぁ、素材不足のせいで機関銃みたいになっているのが少し残念なところなんだが…」
機関銃、というのが理解できていないらしく、頭を押さえてうまく情報を飲みこもうとしているソーナを見ながら、あの戦いを思い出す。
実は最初のころのシュラーゲンは、ガトリングタイプだったのだ。だが…オーマジオウ(時王じゃない方)の懐で連射したりしたときの無理がたたって、一時は全体が粉々に砕け散ったのだ。
何とか素材を集めて作り直したが、どうしても戻せないくらい粉々になってしまったところがあり、今の機関銃のようなタイプ(それでも電磁加速されているので一分間に千発撃つことが出来る。だがその分衝撃が強いので、一度使った後はしばらく肩が痺れる)になったのだ。
「一分間に千発ってことは…十分で一万!?」
「単純計算だとな。だが、一度使った後銃身を冷却したりしないといけないからな…もし冷却せずに使ったら、あまりの熱にこれそのものが融けちまう」
「と、融ける…そんなに熱くなるんですか…」
冷却はまぁ、時王が担当してくれるからな。一瞬で冷えている時間まで戻してくれる。
だが、時王と別れて行動している時は一苦労だ。
自然冷却だから、とても時間がかかる。その分威力も申し分ないから構わないんだが…
「ほかにはオルカンとかか」
宝物庫からオルカン(核弾道ミサイルを発射するランチャー。時王の協力で、核融合を起こす寸前で時間を停止しているものを中に入れ、着弾と同時に核融合を起こすように設定している)渡す。
しっかりミサイルを抜いておいたうえでだ。
「…こ、これは?」
「…黒い雨を降らせる面制圧用の兵器」
面制圧を意識して作ったかなり非人道的な武器だ。これはあまり使うつもりは無い。
…まぁ迷宮の魔物相手なら使ってもいいだろう。
「コイツは他の武器と違って、電磁加速せずに最高火力を出すことが出来るんだ」
「電磁加速?」
「あー…」
言うべきか否か迷う。
つい製作者魂が燃え上がって熱弁してしまいそうになったが、冷静に考えればこんな一般人に兵器を見せびらかしても意味なんてない。
寧ろ俺の説明を、万一にもいないとは思うが俺レベルの錬成師に伝えられたら…面倒くさい敵が生まれることになる。
やばいな…これは…
「まぁ聞いてもわからないと思うのでいいです…それにしてもすごいですね!私、珍しいものと男女の営みを見ることが大好きなんです!」
「前者はともかく後者はまずいだろ。宿屋の店員としてだけじゃなくて一人の人間として」
人間をやめているといっても過言ではない俺が言ってどうするんだ、という感じだが。
「い、いいじゃないですか…くっ、いつかあの三人の痴態をこの目で…!」
「…やめておいた方がいいと思うんだがなぁ…」
趣味が合う者(珍しいものが好きという意味)として、親近感がわいた俺は、柄にもなく本気で心配する。
…なんだろうな。本気で心配したり、助け合ったりするのは時王だけって決めたはずなんだが…
「ま、いいや。今度また何か見せてやるよ」
「あ、明日とかは…って、そうでした。明日にはもう…」
少し残念そうにしているソーナに、俺の心の奥底にある、自慢したいという気持ちがくすぐられる。
「…そうだな。時王に一日伸ばしてもらえないか聞いてみるか」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
考えれば、きっと営業用なのだろうと言える。
だが、それなのに俺は、柄にもなく全く関係のない奴のために自分の意思を曲げたのだ。
…なるほど、確かにこりゃ町のアイドルやるわ。
飯を食ってる時の時王との会話を思い出しながら、心の中で苦笑いする。
嬉しそうに笑っているソーナを見ながら、俺は自然に口元を緩ませてしまったのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
三人称視点
「なぁ、主人公になってみたくねぇか?」
「おっ、お前どこから!?」
虚空からいきなり現れ、就寝しようとしていた少年、清水幸利に向かって突飛な話を始めた少年…檜山。
本来なら清水のいる王宮にはいないはずの檜山が現れ混乱している様子の清水だが、その全てを無視して話を進めた檜山。
「そんなのはどうでもいいんだよ。それで?主人公ってのになってみたくないか?」
「…お前に何ができるってんだよ」
話を進めないとダメだということに気づいた清水は、渋々といった様子で聞き返した。
「何ができる?おいおいおいおい…俺は王だぞ?できないことがあるわけないだろ?」
「王ぅ?本当にどうしたんだよお前…」
道化師のように大仰な手振りで嗤った檜山に、ついに気が狂ったか、というような目を向けながら質問した清水。
「狂ってねぇよ。そうだな…俺には資格があった。そして手に入れた…その力の一部を使って、お前を選んだんだ」
「選んだ…?」
選んだという言葉に反応して嬉しそうな表情をした清水を見て、想定通りと口元を歪めた檜山。
実は檜山は、清水に声をかける前に未来を見て、清水の承認欲求の高さを知っていたのだ。
故に主人公という言葉を選び、選んだという言葉を使ったのだ。
その思惑は成功し、清水が話に興味を持つようになった。
この機を逃すわけには行かないという風に、檜山は言葉を繋げる。
「そうさ。俺の手に入れた強大な力が…お前が一番だと選んだんだ」
「俺が…一番…」
「俺が今から渡そうとしている力は、お前が受け取って然るべきなんだ…それで?受け取らないか?」
「受け取るに決まってるだろ!?早く寄越せよその力ってやつを!!」
「はははははは!そういうと思ってたぜ!ほら、受け取れ!」
『ディケイドォ…』
虚空から現れた黒いライドウォッチ…アナザーウォッチのボタン部分を押し、清水の腹部に押し込んだ。
なんの抵抗もなくアナザーウォッチが埋め込まれた瞬間、清水の体の周りに黒いオーラが現れ、数枚のカード状の何かが顔の部分にささり、体が形成された。
『こ、これは…』
変わり果てた自分の姿を見て、嬉しそうに声を震わせた清水。
「戻ろうと思えばその姿から戻ることも出来る…それに、コイツは俺の持っている力の中でも随一の力を持っているんだ。お前だけが自在に操れるその力、うまく使えよ?」
『…この力を渡して、俺に何を望むんだ?』
「察しがいいなぁ…俺の要望はただ一つ…って言っても、この力を受け取った瞬間、これは要求する必要なんてないんだが…」
『なんだよ」
話している途中に姿を戻して、普通の声に戻って質問した清水。
それに対し檜山は、軽い調子で答えた。
「俺を王として崇め、王として出した命令をこなしてくれればいい」
「なっ…!?」
檜山の言葉を聞いて、清水は絶句した。
なんだこの要望は、奴隷になれと言っているようなものではないか。
そんな考えが湧いたが、なぜか一瞬で消え失せた。
「…あぁ、安心しろよ。俺がお前にキツい命令をする気はない。王として崇めろって言うのは俺の力に関係してるからそういう言い方をしただけで…実際は、俺のやることに協力しろってだけだ。それさえ終わればその力はお前が好きに使うといい」
「…やりたいことって?」
「白崎を俺の物にしたい」
清水は思った。それは俺に態々力を与えてまで達成させることなのだろうかと。
実は清水は…いや、清水どころかクラスの人間全員に共通することだが、香織と雫の異常なまでの時王への依存を知っているのだ。
時王の泊まっていた部屋の鍵を破壊し、時王の生活必需品を全て私物化している(これの匂いを嗅ぐと幸せになれるんだよ、との事)だけでなく、時王の匂いがすると言ってその場にしゃがみ込んだ時には、随分前に抜け落ちたらしい時王の髪の毛一本が握られていたことすらあった。
そのレベルの奴相手に好意を向ける奴がいるだろうか、いやいない。
そう思っている清水からすれば、今の檜山は自殺志願者のように見えた。
「…ま、まぁそれが願いって言うならいいんじゃねぇの?手伝うよ」
「ありがとよ。じゃあ早速頼みたいことがあるんだが…」
「なんだ?」
「急がなくていいが、強力な魔物の軍勢を作り上げてほしいんだ」
「魔物の軍?」
「そう、それでこの国に危機をもたらし、俺と清水で魔物を撃退する。そうすれば俺達の地位はあがる…その後、上がった地位を利用して第二計画に移動する」
「第二…計画?」
「それは魔物を利用したマッチポンプ作戦を終えてからだ」
「…ま、いいけどよ」
その作戦で地位を向上させる人間の中に自分を入れてくれている檜山の株が、清水の中で上昇した。
それもちゃんと檜山が計算した結果でわかっている事なのだが。
「それと、魔物の軍を作るなら王国から離れたところでやって欲しい」
「どうしてだ?」
「そりゃ国の近くでやって、冒険者に見つかりでもしたら大変だろ」
「それもそうか…わかった。何とか国を離れる用事を見つけてみる」
「その意気だ。じゃあ俺はもう戻るとするよ…期待してるぜ?」
オーロラカーテンを作り、その場を移動した檜山。
オーロラカーテンが消えた頃には、檜山の姿もその場から消えていた。
部屋には、これからの自分の栄光を想像して笑う清水だけが残った。
この後、行動に移したことにより地獄を見るのだが…それはまだ先の話である。
現在のハジメからのソーナへの好感度:気が合う奴…少し気になるヤツ?かもしれない
現在のソーナからハジメへの好感度:不思議なものをいっぱい持ってるかっこいい人(厨二好き)