妖怪専門探偵日誌   作:インドレント

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早速、弐話目です。今度はどんな奴でしょうか。


第弐-0話 舞と蛇

愛媛県のとある町。夕方に差し掛かる頃、一人の女性が道を歩いていた。服装は着物に帯を巻いているというような和装。綺麗な着物と反比例して、女性の顔は浮かない表情である。彼女の名前は帯元 夢子(おびもと ゆめこ)。某商社で事務の仕事をしている二十代後半の女性で趣味は日本舞踊。この日は習い事としてやっている日本舞踊の稽古の日だった。日本舞踊を踊る事は楽しい。だが、今日は少し気に食わない、というよりは複雑な気分になる事があった。もちろん日本舞踊の稽古は彼女一人だけしかいないなんて事は無く、他にも稽古をしている人がいる。その中に淵森 蓮子(ふちもり れんこ)という同年代の女性がいた。この女性、踊りは真剣にやっているし、そこそこ顔も良いのだが、少々周りを見下し気味な所があった。聞いた話では彼女の家はそれなりにお金持ちであり、現在はマンションに一人暮らししている。稽古に来る際もいつも違う着物、違う帯で家にまだあるらしい。そして稽古に来るたびに

「あれ?みなさん前回も同じ着物、着てませんでしたかぁ?たまには新しい着物で来れば良いじゃないですかぁ。」

と言ってのけるのである。新しい着物を着て来れるのならばそうするところだが着物が高くて買えず今着ている着物しか無いし、他の人達も同じくらいで、あってももう一着くらいだった。彼女は確かに気に食わない性格であるが、それ以上に羨ましい気持ちもあった。もちろん彼女がそんな気持ちを知っている訳は無いのだがそんな気も知らずに自由に振舞っている彼女を見ると見下されている感が強まって余計に気に食わない人に思えた。

それに加えて今日見た光景が頭をよぎり、ますます落ち込む。

二ヶ月程前、日本舞踊の稽古を終え帰路についていた夢子は夕飯を買うためコンビニに行った。そこで「坂本」という男と会った。坂本はコンビニの店員で笑う顔が素敵な男だった。少しして稽古終わりになるとそのコンビニで夕飯を買いに行き、坂本に会うのが楽しみになっていた。つまり夢子は坂本に恋をした。いつか時期がきたら告白しようと想いを胸に秘めつつ過ごしていた。もちろん今日もそのコンビニに行った、だが今日は坂本の姿が見えず体調でも崩したのかと心配していた。コンビニから少し行った場所で私服の坂本を見かけた。誰かを待っている様子だったので友達との待ち合わせかなと思っていた。すると後ろから蓮子がやってきて坂本に話しかけた。しばらくその場で話してから二人は腕を組んで何処かへ行ってしまった。まさか坂本と蓮子が恋人同士だったとは…。憎いというよりは少し切なくなってしまった。顔も良くてお金もある。新しい着物も沢山あるし欲しければ買える。その上あんなに良い男も寄ってくる。もちろん坂本の全てを知っているわけではないが、表面的には自分が会った男性の中でトップクラスに良い人だった。そんな考えが頭の中でぐるぐる回りながら帰路についていた。家に帰り、着物の帯を解きながら考える、考えてしまう。(もしあのスペックが自分にあったら良かった。そうすれば着物も愛する人も手に入れられたかもしれないのに)と。

その夜は風呂に入り、夕飯を食べて早めに寝ることにした。寝れば嫌な事やこんな考えが浮かぶ事はないと信じて。

 

 

 

次の日、坂本は自宅で遺体となって発見された。ただ、その死に方は奇妙であり、殺人というよりは事故であった。何故なら彼は蛇に噛まれて布団の上で死んでいた。だが不思議なのは彼の自宅は恋人の蓮子が住んでいるマンションと同じであり、防犯システムは完璧な上に彼の部屋は十階だった。こんな高さに蛇がいるとは考えられないし、他の住人に飼っている人もいない。ではその蛇は何処から入ったのか。そしてその蛇は何処へ行ったのか。

 

 

 

 

今回の事件の犠牲者: 一人




早速弐話です。さてこの事件はどのように解決するのか。まだ犠牲者は増えてしまうのか。文章力はない方なのであまり期待せず待っていて下さい。今回も読んでいただきありがとうございました。
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