ただの人間やってました   作:書人

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別サイトに掲載していたものを改稿再掲載。微妙手を加えつつ以前より見やすい様に出来たらと奮闘しています。

このお話は、主人公がチート能力を持っています。ですが、それを使って原作メンバーに無双する展開はきっとありません。むしろ戦闘描写が限りなく少ないです。修行パートが早送りです。
主人公はほのぼのな日々を目指してます。が大概シリアス?

この小説は、家庭教師ヒットマンREBORN!の世界で生きる事になった一人の少女が、周りに支えられながら、少しずつ原作に関わることになる。一見ふらふらとしながらも、自分を取り巻く真実と、世界の正体を少しづつ理解し知って行き選択をする。そんな物語です。

以上をふまえてお読みください。


第一章 転生
問1私は死にました


『母』がお帰りになった。

 

誰よりも強く

誰よりも儚い貴方へ

『子供達』から贈り物を贈ります。

 

3つの贈り物に『母』である貴方の号を授けて

ただ貴方一人のために。

 

全ての幸せを願った貴方の、小さな幸せにならんことを。

 

『契約者の子孫よ、いまこそ契約を果たせ』

 

 

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遠い過去。

 

…………プログラム起動

方程式統率、同調進行人格形成

アップロード アップロード アップロード…………

 

暗い海の中

あるいは心の世界

 

私の目の前には黒い髪の女の子が居た。

 

あなたは誰?

 

『創造方程式統率維持体』

 

……?

 

『ヒトが『神』『真理』『全』と呼ぶものであり、私はあなた』

 

……私?

 

『可能性ともいえるかもしれない。もしも『あなた』が16歳で神様だったら。それが『私』』

 

でも私……。

 

『今のあなたは『私』の中の『未来』の知識を持って心は『今』のまま。『私』はあなたの器を借りて世界を維持しなくちゃならないの』

 

借りる?

 

『あぁ、普通に生活する分には全く影響は無いから気にしないで』

 

そうなの?

 

『そうなの。それで本題に入ろうか。

あなたの願いを私が一つだけかなえてあげる』

 

 …え?

 

『あなたはわたしに……すべてに何を願う?

まぁ本当は『私』も『あなた』なわけだから分かってたりするんだけど

あなたの口から聞きたいから』

 

 

-------------------------------------------------

 

 

ーあなたはわたしに……すべてに何を願う?

 

これが全ての始まり。

同一でありながら他者である事

言葉による認識の違いがある事

それらから産まれたズレ。

悲劇と奇跡。

願い。

 

 

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問1私は死にました

 

 

16歳の誕生日と六ヶ月。

交通事故で私は死にました。

バイクに跳ね飛ばされて。

 

なんだか長い間付き合っていた友人を、ようやく思い出したような。

そんな不思議な感覚を覚えながら、私は死の真っ暗闇へと落ちた。

 

 

 

……あれ?

 

真っ暗なのだが私はまだ考えることが出来る。

 

………どうして?

 

そこにもう一人私にそっくりな少女が現れた!

 

……え?

 

『こんにちは』

 

こんにちは?

 

『何故疑問系?』

 

えっと……私って死んだんじゃ……。

 

『うん』

 

少女は俯いて悲しい顔をした。

 

やっぱり死んだんだ……。

 

『ごめんなさい』

 

?何で謝るの?

 

『あなたが死んでしまうことを変えられなかったから』

 

別にいいよ。と言うか貴方が謝る事は無いと思う。

 

『……』

 

悔いが無い事は無いけど、お母さんやお父さんや友達が、私が死んだことで悲しませちゃうのは嫌だけど。少なくとも精一杯生きた。それをあなたの所為だなんて考えないよ。

 

『……そっか。でも私はあなたに死んで欲しくない。だから諦めない』

 

……。

 

『沢山の人を救った。沢山の運命を変えた。だからお願い。生きてください』

 

……え?

 

『一度死んでしまった世界には戻れないから。転生って事になるかな』

 

転生?

 

『そう。あなたの記憶も心も引き継いで新たな世界で生を得る。『創る』性質をもつ私の力を使って』

 

……やっぱり分からない。

 

『?』

 

私は人を救ったとか、運命を変えた覚えなんて無いよ。だからあなたがどうして、そんなことをしてくれるのか分からない。

 

『そっか、覚えてないもんね。……まぁ第二の人生送りながら思い出したらいいよ』

 

急激に私の視界が白く染まっていく。

 

『またね』

 

私と同じ顔をした少女は、笑って私に手を振っている。

 

そういえば名前聞きそびれた。

 

また会うのなら、その時に聞けるだろうか。




主人公は遠い過去の会話を覚えていません。あれは産まれる以前の出来事になります。
文字数の都合でプロローグと問1がくっついてます。

少しでも面白いと思って頂けたら、感想、応援よろしくお願いします。
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