おにぎり騒動?
「ねぇ?和田さんってどんなおにぎり作るの?」
同じ班になった笹川さんが普通に話しかけてきた。
「昆布にしようかなって、好きだし。笹川さんは?」
なので普通に答える。笹川さんは、私の言葉に少しあっけに取られたような顔をして。
「そっか~。私はね、鮭にしようかなって」
そうすごく嬉しそうに笑った。
『鮭は刺身のほうが好きかな』
私も。今日の晩は鮭のカルパッチョにしよっか。
「私変なこと言った?」
笹川さんの反応を少し疑問に思い、そう聞きながら千沙の話に答える。
「まさかアンタが普通に答えるとは思わなかったから、ビックリしてんのよ」
笹川さんの横に居た黒川さんが、答えてくれた。
「?」
『多分何時も幸が独りだし、雲雀さんみたいに群れるのが嫌いな人だと思ったんじゃない?』
「アンタ何時も一人で本読んでるから、他人と話すの煩わしくて嫌なんじゃないかって」
千沙と黒川さんの声が被った。なるほど。
「話す相手もいないから。本読んでるときじゃなかったら別に嫌じゃないよ?」
…はぁ。
ため息をついて苦笑いされてしまった。
「アンタ大体本読んでるじゃない」
あっ。
…フフフッ。
「それもそうだね」
!
「和田さんが笑った。」
そう言って笑う笹川さん。まさにひまわりだよね。…ってあれ?普通に笑うけど?
『それは子供達《みんな》の前での話でしょう?』
あっ、そっか。なんせ巻き込まれないように、極端に周り避けてるからな……。
「和田さん笑うと可愛いね」
ふえっ!!?
「そ…そうかな……」
何か面と向かって『可愛い』とか言われると恥ずかしい。
クスクス
『顔真っ赤だよ』
そこは突っ込まないで!!!!
中の千沙と笹川さん達が笑っていた。その後は一緒におにぎりを作った。他の人とも少し話した。……『人』と話すの久しぶりかもしれない。
『幸はちょっとクラスで気を張り過ぎな気がする。無茶したらダメだよ?』
『もう大丈夫だよ』
せっかく作った
確かに沢田君が倒れて…る……?
何かすごい視線を感じる。
「まだあそこに無事なおにぎりがあるぞ!!!!!」
「しかも和田さんのだ!!」
「「「何ぃいいいいいい!!!!!?」」」
「おにぎりください!!」
「幸様!!お恵みを~!!」
私は丁重にお断りする。
「ゴメン。これ私のお昼ご飯だから」
あと、二番目の人には死んでもあげない。
「くそっ。沢田の奴~」
皆の怒りがまた沢田君に向かい始める。
「あとさ」
その言葉で一気に空気が冷えた。
「同い年に『様』って何?それに家族でもない人に名前で呼ばれたくないんだけど。と言うか呼ばないで。普通に『和田』でいいから」
割と本気で私は怒ってた。
「「「……」」」
男子のみならず、クラス全員が沈黙する。
私は言いたい事を言ったので自分の席について、黙々とおにぎりを食べ始める。
(((こ…怖っ……。)))
少しは気持ちは分かるけどそこまで言うこと?
クラス全体がそう思わずにはいれなかったとか。
リボーン:今時の奴にしては中々骨があるな。
ビアンキ:中々やるわね。将来きっといい女になるわ。
山本:怖かったぜ。怒らせねー様に気をつけねーと。
獄寺:なんだ?あの女…。それより十代目!!
笹川:すごい怒ってたな和田さん。私も名前で呼ぼうとしてたの花に止めてもらってよかった。
黒川:…。『幸ちゃん』って話しかけようとしてた京子止めてよかった!!
私の名前は『過去』と『今』をつないでいるから
大切にしたい。
あなたの名前はあなたの願い
とても素敵な願い
だからこそ私達は、あなたも守りたい
幸にしたいと願うのだから
京子ちゃんが何故主人公を名前呼びしなかったかと言うと
黒川さんに止められていたからでした。
主人公をユニみたいな、ほわほわな雰囲気をもった優しい子にするつもりだったんですが。
クールっ子になってしまっている……という最近の悩み。