もう夏休みです。
子供達の伝手とは中々凄いもので、予定が殆どとうまった。ちなみにこの世界の子供達の人口(?)は約1億8千万だそう。内一万人ほどが人間として生活しているのだとか。それ以外は『裏』と呼ばれる場所で生活していたり。
……これは多いのかな?
でも、世界を管理しているわけだし……。
来週はイタリアに3泊4日。今日も森夫さんと雛ちゃんとその他大勢(全員子供達)でプールに出かけることになりました。
学校だと巻き込まれるのが嫌で特に沢田君たちとか、周りを遠ざけてるけど、子供達はそう言う気遣いが無くてもいいので楽ではあったり。
「プール♪プール♪」
ちなみに今日は千沙も表に出てる。良く考えてみたら千沙は私の中にずっと居たらしいし、遊ぶのとか初めてじゃないかな……。千沙は森夫さんの運転する車の中で、まるで小学生のようにはしゃいでた。
「スライダー行こー!!」
私は現在雛ちゃんに引っ張られてる。
雛ちゃんとは
実は雛と言う名前。これは初めてあった時。
「私の名前を付けて貰えませんか!?」
と手を握って頼まれて、私が考えた名前。呼び方も本当は『並中さん』にしようと思ったんだけど。
「せっかく可愛い名前を付けていただいたんですから『雛』って呼んでください!!」
と、これまた手を握って頼まれたり……。私が考えた名前って事もあって断りきれなかった。
「あれ?和田さん?」
「あ、笹川さん」
そこには黄色い水着を着た笹川さんが居た。
「和田さんのお友達ですか?」
雛ちゃんはもちろん笹川さんを知っているが、初対面なので知らないフリをする。
「クラスで一番中が良い人かな」
おにぎり騒動?があってから時々笹川さんと黒川さんとは話す様になった。とは言っても、向こうも無理にこっちに話しかけて来たりはしないし、ほとんど毎日の挨拶を交わすだけな位。笹川さんをできるだけ避けているのは、沢田綱吉周辺を避けたい我が儘だから、少し悪いとは思ってる。それだけの関係で友達なんていってしまうと、私の前世の友達と笹川さんの友達に悪い。
「そうですか。私は並中雛って言います」
雛ちゃんが笹川さんに笑ってそう言う。
「私は笹川京子って言うの」
笹川さんもそう答えた。
「京子~?何してんの?」
黒川さんが来た。
「あれ?和田さんじゃん」
黒川さんはこっちを見てビックリしていた。黒いビキニで大人っぽいのを着てた。って三浦ハルがいる!?
「はひっ。お知り合いさんですか?」
「こんにちは、黒川さん。…お隣さんは誰?」
「私は三浦ハルって言います!!」
「ハルちゃんは緑川中学の方に通っている子なの」
「そうなの。私は和田幸」
「あー!!貴方があの『和田さん』ですか!?」
え?
「京子ちゃんから色々話は聞いています!大人っぽい方と聞いていましたが、私はとってもキュートに感じます!!」
「え?えっと…ありがと」
私はそう言って笑った。
「照れてんの?和田さん」
「けど、今日の和田さんすごく可愛いい!」
この少し子供っぽい淡いピンクの水着は、千沙のチョイスです。ハズカシイカラかわいいってイワナイデクダサイ……。今、顔が絶対に赤い。
その後は他愛の無い話をしていた。
私がプールに来るなんて意外らしかったり。後で森夫さんたちが合流して、実は笹川さんと森夫さんが知り合いだったり。実は森夫さん自治会長だったり。子供達を見た黒川さんに、どうしてこんなに大人の知り合いが多いの!!?と驚かれたりした。おじいちゃんも居るけどね……。
「幸―――!!」
あ。千沙が来た。
「遊ぶのってすっごい楽しいね!!」
テンションが上がったまま私に抱きつく。
ちょっと待った!!!!笹川さんとか見てるから!!
『笹川さん?……あ』
笹川さんと黒川さんは、千沙が私を名前で呼んだことに一瞬、目をまん丸にして。
「えっと、和田さんのお姉さん?」
そう言った。
「ん?まぁそんな感じ。幸の知り合い?」
千沙は何とかごまかした。
『お姉さんだって!!』
滅茶苦茶嬉しいんですね。
「同じクラスなの」
私は千沙をはがしながらそう答える。
「そっか~」
千沙はいかにもお姉さんな落ち着いた感じで答える。もう、取り繕っても遅いと思うけど……。
『どうせなら一緒に遊べないかな!』
フフッ……。いけない笑いそうになった。千沙から聞こえてくる中と外のギャップが……っ!
「普段本読んでばかりだろうから、あんま話すことも無いだろうけど。よろしくしてあげてね」
『ねぇ?』
?
『どうせなら一緒に遊ぼうよ!こういうのって人が多いほうが楽しいんでしょ?』
…そうだね。今日は思いっきり遊ぼ。私が迷ったのは一瞬だった。
千沙は帰り、遊び疲れたのか私の中に戻ってぐっすり寝ていた。
あなただって幸せを掴んでいいと思う
人として笑っていいと思う
人として怒っていいと思う
人として悲しんでいいと思う
人として楽しんでいいと思う
私は
本当は主人公は関わるつもりが無かったのですが、千沙に楽しんでもらおうと思ってOKをだしました。もちろん沢田君が居なかったのが大きいです。居たら千沙もこんな事を言ったりしません。