ただの人間やってました   作:書人

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千沙がはっちゃけたり。


問10私はプールに行く

もう夏休みです。

 

子供達の伝手とは中々凄いもので、予定が殆どとうまった。ちなみにこの世界の子供達の人口(?)は約1億8千万だそう。内一万人ほどが人間として生活しているのだとか。それ以外は『裏』と呼ばれる場所で生活していたり。

 

……これは多いのかな?

でも、世界を管理しているわけだし……。

 

 

 

 

来週はイタリアに3泊4日。今日も森夫さんと雛ちゃんとその他大勢(全員子供達)でプールに出かけることになりました。

 

学校だと巻き込まれるのが嫌で特に沢田君たちとか、周りを遠ざけてるけど、子供達はそう言う気遣いが無くてもいいので楽ではあったり。

 

「プール♪プール♪」

 

ちなみに今日は千沙も表に出てる。良く考えてみたら千沙は私の中にずっと居たらしいし、遊ぶのとか初めてじゃないかな……。千沙は森夫さんの運転する車の中で、まるで小学生のようにはしゃいでた。

 

 

 

 

「スライダー行こー!!」

 

私は現在雛ちゃんに引っ張られてる。

 

雛ちゃんとは並中(なみなか) (ひな)と言う名前で並森中学のツクモ神であると同時に、並盛全体の土地神様でもある。なんと今居る子供達の中で一番のお偉いさんらしい。子供達の中で一番、見た目年齢と実際年齢が私と近くもあるので、結構よく一緒に遊んでる。

 

実は雛と言う名前。これは初めてあった時。

 

「私の名前を付けて貰えませんか!?」

 

と手を握って頼まれて、私が考えた名前。呼び方も本当は『並中さん』にしようと思ったんだけど。

 

「せっかく可愛い名前を付けていただいたんですから『雛』って呼んでください!!」

 

と、これまた手を握って頼まれたり……。私が考えた名前って事もあって断りきれなかった。

 

「あれ?和田さん?」

 

「あ、笹川さん」

 

そこには黄色い水着を着た笹川さんが居た。

 

「和田さんのお友達ですか?」

 

雛ちゃんはもちろん笹川さんを知っているが、初対面なので知らないフリをする。

 

「クラスで一番中が良い人かな」

 

おにぎり騒動?があってから時々笹川さんと黒川さんとは話す様になった。とは言っても、向こうも無理にこっちに話しかけて来たりはしないし、ほとんど毎日の挨拶を交わすだけな位。笹川さんをできるだけ避けているのは、沢田綱吉周辺を避けたい我が儘だから、少し悪いとは思ってる。それだけの関係で友達なんていってしまうと、私の前世の友達と笹川さんの友達に悪い。

 

「そうですか。私は並中雛って言います」

 

雛ちゃんが笹川さんに笑ってそう言う。

 

「私は笹川京子って言うの」

 

笹川さんもそう答えた。

 

「京子~?何してんの?」

 

黒川さんが来た。

 

「あれ?和田さんじゃん」

 

黒川さんはこっちを見てビックリしていた。黒いビキニで大人っぽいのを着てた。って三浦ハルがいる!?

 

「はひっ。お知り合いさんですか?」

 

「こんにちは、黒川さん。…お隣さんは誰?」

 

「私は三浦ハルって言います!!」

 

「ハルちゃんは緑川中学の方に通っている子なの」

 

「そうなの。私は和田幸」

 

「あー!!貴方があの『和田さん』ですか!?」

 

え?

 

「京子ちゃんから色々話は聞いています!大人っぽい方と聞いていましたが、私はとってもキュートに感じます!!」

 

「え?えっと…ありがと」

 

私はそう言って笑った。

 

「照れてんの?和田さん」

 

「けど、今日の和田さんすごく可愛いい!」

 

この少し子供っぽい淡いピンクの水着は、千沙のチョイスです。ハズカシイカラかわいいってイワナイデクダサイ……。今、顔が絶対に赤い。

 

その後は他愛の無い話をしていた。

 

私がプールに来るなんて意外らしかったり。後で森夫さんたちが合流して、実は笹川さんと森夫さんが知り合いだったり。実は森夫さん自治会長だったり。子供達を見た黒川さんに、どうしてこんなに大人の知り合いが多いの!!?と驚かれたりした。おじいちゃんも居るけどね……。

 

 

 

 

 

「幸―――!!」

 

あ。千沙が来た。

 

「遊ぶのってすっごい楽しいね!!」

 

テンションが上がったまま私に抱きつく。

 

ちょっと待った!!!!笹川さんとか見てるから!!

 

『笹川さん?……あ』

 

笹川さんと黒川さんは、千沙が私を名前で呼んだことに一瞬、目をまん丸にして。

 

「えっと、和田さんのお姉さん?」

 

そう言った。

 

「ん?まぁそんな感じ。幸の知り合い?」

 

千沙は何とかごまかした。

 

『お姉さんだって!!』

 

滅茶苦茶嬉しいんですね。

 

「同じクラスなの」

 

私は千沙をはがしながらそう答える。

 

「そっか~」

 

千沙はいかにもお姉さんな落ち着いた感じで答える。もう、取り繕っても遅いと思うけど……。

 

『どうせなら一緒に遊べないかな!』

 

フフッ……。いけない笑いそうになった。千沙から聞こえてくる中と外のギャップが……っ!

 

「普段本読んでばかりだろうから、あんま話すことも無いだろうけど。よろしくしてあげてね」

 

『ねぇ?』

 

 

『どうせなら一緒に遊ぼうよ!こういうのって人が多いほうが楽しいんでしょ?』

 

…そうだね。今日は思いっきり遊ぼ。私が迷ったのは一瞬だった。

 

 

 

 

千沙は帰り、遊び疲れたのか私の中に戻ってぐっすり寝ていた。

 

 

 

 

あなただって幸せを掴んでいいと思う

人として笑っていいと思う

人として怒っていいと思う

人として悲しんでいいと思う

人として楽しんでいいと思う

私はあなたの(すべての)幸せを願います

 




本当は主人公は関わるつもりが無かったのですが、千沙に楽しんでもらおうと思ってOKをだしました。もちろん沢田君が居なかったのが大きいです。居たら千沙もこんな事を言ったりしません。
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