「ユニと近いのかな……まだ子供なのに母…か」
「ユニ?」
あれ?ユニちゃんのことってジッリョネロの皆には内緒じゃなかったっけ?
『うん。そうだよ。…多分うっかりとかじゃない?』
はっ!!
どうやらアリアさんは自分の失言に気付いたらしい。
「私ね、娘がいるの」
一瞬だけ気まずそうな顔をしてアリアさんは話し始めた。
「ユニって言って、ジッリョネロもマフィアも知らずに暮らしてる……。皆には内緒よ?誰にも言ってないから」
そう言って悪戯っぽく笑う。
「はい。ちなみに私は娘さんより年上です」
私はそう言って笑った。
アリアさんがはっとしてこっちを見る。
「二人だけの内緒ですよ?まぁ娘さんには言ってもいいですが」
そう言って私は人差し指を口元へもっていった。その後は他愛の無い話で盛り上がっていた。
っていうか千沙。
『?』
「姿変えてるんだしフード脱いでも良くない?」
暑い。
『たしかに』
「ん?どうかした?」
あれ?
『声でてる』
「あっ。いや、そういえば姿変えているからフード要らないんじゃないかって思って」
ちなみに敬語は要らないといわれました。
「姿を変える?」
私はフードをはずした。アリアさんが息を呑んでいる。銀色の長い髪に同じ色の瞳。私の面影が出ないように、外人風にしました。
「幻術みたいな?感じです」
『式』って言わないほうがいいよね……。しかも感覚で使ってるから、私自身どういうものかあんまり分かってないし。
「全く別物ですよ、なにせ幻ではなくそれ自体が一つの現実ですから」
あっ。ジョンがγさんを連れて帰ってきた。γさんほんのり顔が赤いですよ。酔っ払ってますね。
「アリアさん渡せました?」
「あ゛っ…ごめん、忘れてた」
アリアさんは苦笑いしながら頭をかく。
「何かあるんですか?」
アリアさんに聞く。
「そう。待ってて、すぐ取ってくるから」
「これ」
そこには明らかに銀製のマーレリングとアルコバレーノのおしゃぶりが……って
えぇぇええええええええ!?
『えぇぇええええええええ!?』
「ボス!それは一体……」
嘘!?こんなの原作になかったハズじゃ!?てか完全銀製!?レプリカかなんか!?
『私も知らなかった……』
千沙って神様なんじゃ……。
「今からちょうど2年位前に出てきたの。何通かの手紙と一緒に」
私は二つより先に、いかにも古い紙を数枚受け取った。
一枚目、二枚目は同じだった。
『母』がお帰りになった。
契約者の子孫よ、いまこそ契約を果たせ。
誰よりも強く
誰よりも儚い貴方へ
『子供達』から贈り物を贈ります。
贈り物に『母』の号を授けて
ただ貴方一人のために。
全ての幸せを願った貴方の
小さな幸せにならんことを。
全ての子供達はあなたの帰りを歓迎します。
三枚目
アルコバレーノに『終り』を
四枚目
マーレに『始り』を
最後の二枚。
おかえりなさい。
「……ただいま」
そうだ、二年前…私がこの世界に来た時……。
手紙の文字はほんのり光っていて、その一言一言から温かい『
その温もりに包まれながら、涙があふれて止まらなかった。
手紙を読み終えて一通り泣いた後、役目を果たしたと言わんばかりに、淡い光りとなって消えてしまった。
「大丈夫?これ使って」
アリアさんがハンカチを出してくれた。
「ありがとうございます…」
「『おかえりなさい』その言葉を
私の背中を優しく叩きながら、アリアさんはそう言った。
「絶対に『母』届けなきゃって、そう思った。ジョンに会ったのは本当に偶然で、貴方の事を聞けたのもそう。貴方の話をしてもらった時。きっとこの人だ……この人が手紙を受け取るべき『
子供達からの贈り物を差し出される。
「渡せてよかった。はい」
私は少しためらってからその二つを受け取った。
パリィィィイイン……
「「「『!?』」」」
アルコバレーノのおしゃぶりとマーレリングが砕けて、細いシンプルな銀のリングが二つ。
『Morte(死)』と『Vita(生)』
そう小さな字で彫られていた。
「一体……どういう?」
急展開に呆然とつぶやくγさん。すっかりお酒は飛んでしまったらしい。ごめんなさい。全く訳分からないですよね。私も分からないです。
γさんごめんなさい。扱いが軽いです。
一時間後に次が投稿されます。
そして一気に時間が飛びます。
とうとう主人公の嘘に『 』が迫る……!?