冬休みが待ち遠しい今日この頃。今日は金曜日なので授業を終え、授業
『ディーノさんが来たらしいよ』
了解。それじゃ久しぶりの傍観かな……。
最近、やっとマフィアとか相手でも自分で透視して傍観する許可を千沙に貰った。もう自分でリボーンを透視してもばれないだろうとの事。(仕返しに本当にやってやろうかな……)現在位置を千沙に聞いて透視をディーノさんに合わせる。
うわー。本当に金髪って感じだ。
そして沢山の黒スーツ部下を連れています。そんな他愛の無い事を考えながら応接室に向かう。最近は調子がいい。盗聴器の心配も無くなったし。
私の仕事である職員室の書類の回収も、最初は中に入って教師陣が怯えながら渡してくるのが嫌だった。(そういえば、普通に接してくれた豪胆な先生も少しは居た)今は職員室内入り口横に
コンコン
「失礼します」
雲雀先輩は一人黙々と書類を処理していた。どうもその日ごとに書類をする日と、見回りしに行く日があるらしい。ただ、雲雀先輩の見回りが無い日を狙って風紀を乱されたりする事の無い様に、草壁さんがうまくスケジュール管理をしているんだとか。
『幸、私少し出かけて来るね』
行ってらっしゃい千沙。
いつ見ても高そうだと思わせる、私の為に用意された新しい机に座り、片手間でディーノさんを透視しながら書類処理を始めた。
「和田さん。こちらもお願いします」
いつの間にか来ていた草壁さんが話しかけてきた。ついでにお茶も入れてくれたみたい。
最初のイメージとして、何となく雲雀さんと対等の権限を得た私を『和田様』とか呼びそうな気がしたので、そう呼んでもらえたのは嬉しかった。それに気が付いた草壁さんは、風紀委員に迎えるにあたって失礼の無い様にある程度事前調査をしたんだ、と素直に教えてくれた。
これは後で知った話……。それは全部『
「わかった。あと草壁さん。これ出来たやつだから持って行っていいよ」
そういえば、草壁さんの呼び方。最初は同じ委員の、と言う事で先輩呼びしたらやはりと言うか呼び捨てにして下さい、敬語もいいです、と言われた。けどさん付けは勘弁してほしいと言ったらすんなりと引いてくれた。草壁さんは、真面目だけど話の分かるいい人だった。
「……」
ん?
「草壁さん?」
返事が無いのと、妙な視線が気になって顔を上げる。草壁さんと、雲雀先輩がこっちを見て唖然としていた。何故に?
「雲雀先輩どうかしました?」
先輩にそう聞いても答えてくれなかった。なので草壁さんに視線を移す。
「いや……今日はものすごく早いですね」
「え?そう?」
右を見ると処理が終わった書類と、雲雀先輩のハンコ待ちに分けられた書類が……どっさり。取りに行く作業を減らす為に机に入れていた、比較的優先順位の低い書類がほぼ全て、私の教室より大きな机の端に種類別に分けられて乗っていた。
「!?」
何時の間に!?
私が一番ビックリしてしまった。
『まぁ
千沙?…って、ぼけっとして
『集中力すごかったよ。私が帰ってきて声かけても気づいて無かったし』
「……それ終わったらこっちもしてよ」
何か呆れ気味に雲雀先輩にそう言われてしまいました。
あっ!!?
気がづいたらディーノさんが透視の視界から外れて、そこには部下の人しか居なかった。
『あれま……。探し直すの大変かもね』
なんで?
『今部下の人たちが見えててディーノさんが見えないってことは、はぐれたって事だよ?きっと今頃、突拍子も無いところに居ると思う』
そういえば部下が居ないとダメダメな人だったっけ……。
捜索を諦めて沢田君の家を張ることにした。もちろん、透視で。
ー後にそれを後悔するとも知らずに。
アレから一時間もたたないうちに仕事が終わってしまった。草壁さんいわく、普段の一週間分位だったとか。書類仕事が思いの他早く終わってひそかに雲雀先輩の機嫌がいい。そこにある茶菓子食べて帰ってもいいよ。僕は見回りして来るから。と応接室を出て行った後。
「和田さん。すみませんが、この書類をしまうのを手伝って頂けませんか?」
そういえば今日は書類処理専門の私が居るからか、貴重な書類戦力はみんな見回り当番に行っているんだった。一週間分を一人で整理するのはさすがの草壁さんも大変らしい。結局時間になるまで仕事をし、雲雀さんは帰ってこなかったので、草壁さんに一言挨拶して学校を出た。
そして帰り道。夕暮れ時、少し暗くなった道を私は歩いていた。
千沙さ、なんかあった?
『なんで?』
声が固い。
『んーちょっとね。けど大丈夫だから』
今度こそ書き換えてみせる
どうしようもない『運命回廊』を
世界の定めた崩壊を
遠い未来の話だったとしても
見せ掛けの時間ほど未来は待ってくれない
いきなり当分先のフラグです。
主人公が動揺している内に、ディーノさんは部下とはぐれてしまいました。
さらに透視からも外れて行方が分からなくなってたんですが……。