ただの人間やってました   作:書人

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一部次へ移したので今回短いです。


問28私は登校する

外をふと見ると雪が積もって一面白くなっている。今日は休みなんだけど……。

 

外は寒かった!!

 

『まさか休みに、学校に来る事になるなんてね』

 

 

 

 

『え?雲雀さん来た!?』

 

先輩が?嘘!?

 

ピーンポーン

 

チャイムが鳴り玄関先の気配を探ると、気配が確かに私の知っているものだった。

 

「はい……先輩?」

 

我が家の前にバイクに乗った先輩が居た。

 

「どうして君んちって携帯も電話も無いわけ?」

 

そして何故かそんなことを聞かれてしまった。

 

……まぁ。

 

「必要ないから?」

 

『あー。連絡は脳内電話(テレパス)使ってすればいいしね』

 

でも、確かにこの歳で携帯持ってないのはさすがに変か。

 

『携帯は高校からな気もするけど?』

 

でも表向き私一人暮らしだから、連絡手段無いのはおかしいでしょ。

 

『それもそうだね』

 

千沙は最近忙しかったけど、無事に仕事を終えたらしい。ただ、少し疲れたのか元気がないようにも感じることがある。

 

 

 

 

「今日用事無いんでしょ。学校に来て仕事して」

 

え?と言うか……。

 

「先輩どうして用事無い知ってるんですか?」

 

「自治会長に聞いたよ」

 

なるほど。

 

『なるほど』

 

「すぐ用意して」

 

中学生なのにバイクの二人乗りって……。けど正直楽しかったです。

 

……と言うか、休みの日は本当は仕事する義務無いんですが、なんで命令形なんでしょうね先輩。

 

 

 

 

 

ドガアンッ

 

書類を処理していると、そんな爆発音が聞こえてきた。

 

「外が騒がしいね……」

 

『あ、雪合戦してる!!』

 

アレ?それって『原作』に無かったっけ?

 

『あっ。あった』

 

見逃した……。

 

「って先輩?どこ行くんですか?」

 

「風紀を乱す奴を咬み殺してくる」

 

私は椅子にかけていた自分のマフラーをとって先輩に渡す。

 

「外は寒いですから。後、怪我だけはしないでくださいね?」

 

「……いってくる」

 

先輩はそう言って出て行ってしまった。

 

……先輩の顔が少し赤かった様な?

 

ヤバい。風邪引きかけだったんなら、行かせるんじゃなかった。……いや、止めるとか無理か。

 

『雪合戦、今からでも見る?』

 

別にいいや。それより、先輩が帰ってくるまでにある程度書類終わらせときたい。

 

『私ちょっと見てくる』

 

了解。

 

見てくるとは言っても、透視に集中して会話が出来なくなるだけだけど。

 

 

 

 

ドォオォォ……

 

そしてすごい爆発があった後、すごい窓ガラスが揺れた。

 

先輩は帰ってきたとき少し機嫌が悪そうでした。

 

 

 

 

こっちに何かが飛んできた。咄嗟にキャッチする。

 

「…雲雀さん!?どうして……」

 

そこにはあの草食動物が居た。

 

しかも、群れている(・・・・・)

 

「せっかくの雪だ。雪合戦でもしようかとね。といっても、群れる標的に一方的にぶつけるんだけど」

 

そう言って手に持った変なのを投げようとして、声をかけて来た赤ん坊に止められた。

 

「おいヒバリ」

 

「何?赤ん坊」

 

 

「お前に聞きたいことがある。風紀委員に新しく入った、和田って奴のことだぞ」

 

金髪の男がビクッと反応した。

 

「なぁツナ。和田って……」

「はい、多分ディーノさんを案内してくれた人のことです」

 

奥に居る草食動物達が何かこそこそ言っていた。

 

「……彼女が、何?」

 

「何でわざわざ特権を許してまで、風紀委員に入れたかったんだ?」

 

それ、草壁にも聞かれたよ。

 

自分にもはっきり分かっているわけではない。ただ。その言葉の裏に隠された『弱い奴なのに』という認識が許せなかった。

 

「さぁね」

 

他人と自分の彼女に対する認識の差に、最近いらつきを覚える。戦った事は無いけども。あの光りも、あの目も、ただのお飾りなんて思えない。

 

まぁ、彼女は隠しているみたいだから言わないけど。

 




次回は千沙視点になります。

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