「……何、群れてるの?」
春休みが始まった僕の前には群れたの草食動物が居た。それぞれが獲物を持ってこっちを見ながら威嚇していた。
「いや、せっかくの春休みだから。お前をぶっ倒してすっきりしよーぜってなぁ風紀委員長さんよ!!」
……はぁ。
弱い奴ほど良く群れる。黙ってトンファーを構えた。
「一つ良いこと教えてやるぜ」
「?」
「『特別風紀委員』だったか?」
「!!」
トンファーを強く握る。
「人質だから、お前が手ェ出したら俺の仲間があの女を壊しちまうかもなぁ!!!!」
それを見た草食動物はそう付け足した。
「ギャハハハハ!!」
目の前の男は気持ち悪く嗤っていた。
「……」
巻き込んだのが自分な以上、それによって彼女に
「おうおう。それで良いんだよ!!」
その言葉を皮切り体を衝撃が襲った。
彼女を人質にしたと言う話はどうやら嘘だったらしい。声を聞くなり確認を取らなかったのはこちらのミスだ。そんな事も考えつかなかったなんて。
さすがの僕でも、怪我が酷すぎたようだ。だけど……だけどあいつらは絶対に咬み殺す。
ふら付きながらそんなことを考えていた。そして身体を誰かに受け止められた。
「先輩」
なぜか遠くに居たはずの彼女の顔が見える。
「後は私がどうにかします。だから安心して眠ってください」
彼女が笑ってそう言うと、理由も無いのにもう大丈夫だと思ってしまう。
僕はそこで意識が完全に閉じた。
俺達は学校も終わって獄寺君や山本君と家に帰る途中だった。
「何だよ…これ……」
ボカッ
グシャ
ドンッ
そこで見たのは、沢山の不良に囲まれ、無抵抗で殴られ蹴られるヒバリさんだった。
「……酷いぜこりゃ」
「何で……雲雀は抵抗しねぇんだ!?」
……どうして!?
「止めなきゃ!!」
「十代目!」
「ツナ!!」
あまりにも酷くて、自分が弱いことも忘れて飛び込みそうになった。それに2人が続こうとする。
「待ちやがれ!」
俺達を止めたのはリボーンの叫びだった。
「リボーン!!」
「このまま入っても自体は好転しねーぞ」
なんで止めるんだ。リボーンならむしろ嬉々として行って来いと言いそうなのに。
「っ!けどあれは……!!」
「それより『和田幸』を人質に取られたらしい」
「「「!!?」」」
和田さんが!?それで雲雀さん抵抗できないんだ!!
「もしも雲雀を助けてーなら、まずは
結局そんな必要は無かった。ただ、ただ……。
「先輩っ!!」
その悲鳴に心を抉られた気がした。
和田さんは不良達をあっという間に倒してしまった。……いや、けどあれは一体何?
「並盛」
和田さんは雲雀さんを横抱きにすると、そうつぶやく。
「はい」
今度は何も無い所から女の子が出てきた!!?
「草壁さん達をここに案内してから、こいつらの全員の名前と住所をリストにでもしてもらっておいて。私は家で先輩を
「分かりました」
そう言って女の子は消えた。それから和田さんは不良達に近づく。
「聞きなさい」
震える不良達を彼女は睨みつけ、差し出したナイフを数ミリの所で止めた。
「正面からなら手を出す気はないけど、こんな事を待たして先輩に手を出す気なら……次は無いから」
そういって和田さんがナイフを引くと、不良のリーダーは、ガクガク震えながら頷いた。和田さんがこっちを見た。
「……君等に見られちゃったね」
悲しんでいる様な、呆れている様なそんな顔をすると、光になって雲雀さんと消えた。
驚きに固まった俺たちを他所にして、風紀委員が到着し不良達を処理していく。
「……十代目、オレもう訳わかんないっス」
「オレもだ…」
「オレも……」
一体『和田さん』って……。
「……アイツは一体何なんだ?」
リボーンが眉を寄せてさっきまで和田さんが居た所を睨んでいた。
この話は、昔書いたときの矛盾をいかに消しつつ、それによってストーリー展開が変わらない様に考えるのが難しい話でした。
もう少しで更新するのを忘れる所でした。