ただの人間やってました   作:書人

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精神世界は人それぞれ?


問35私は訪問される

 

目が覚めたのは『私達』の精神世界だった。ちなみに家のリビングと全く同じだったりする。そして私はテーブルに突っ伏していた。

 

「おはよう。幸」

 

そして千沙は、表に出ていない時精神世界(ここ)に何時も居る。

 

「おはっ……!!」

 

意識がハッキリしてきた私は、千沙に挨拶を返そうとして起き上がった。

 

「あの後どうなった!?それとさっきのって……」

 

「幸は(むくろ)のマインドコントロールに落ちた。まああ半分だけど。私が無事だから」

 

私は六道骸に捕まった振りをしようとして、本当に身動きが取れなくなっていたはず。あれは……。

 

「幸は彼と相性が良いみたいだね。力的に」

 

「えっと…それは喜んでいい所?」

 

予想はしていたが、どうやら千沙に付けられたの弱点設定が出てしまったらしい。

 

「そういえば、私の事『母様』って呼んでた。どうしてその事を知って……?」

 

ん?今。あれ?何か……。

 

「それは私も気になってた」

 

私は何か違和感を感じていた。

 

「まぁ、本人に聞いてみようか」

 

千沙がリビングの入り口の方を向く。

 

「クフフ……気が付かれてましたか」

 

「!?」

 

そこには六道骸が居た。警戒する。

 

「それで、どこで『母』の存在を知ったの?」

 

「その前に一つ。ここは『和田幸(かのじょ)』の中のはずですが、貴方は一体誰なのです?」

 

表面上は冷静に返している様だが、気配が動揺で揺れていた。そういえばこの状況って、普通からしたら変なのか。一人の人間の中に二人居るわけだし。

 

「人に名前を聞くときは自分から、って教えてもらわなかった?」

 

千沙は冷たくそう返した。空気がピンと張る。

 

「それは失礼しました。僕は六道骸です。以後お見知りおきを」

 

そう言って彼は丁寧にお辞儀した。私の知る『原作(マンガ)』と違う素直な態度だった。

 

「え?えっと……私は和田幸です」

 

その行動に何かしらの(うそ)を全く感じず、戸惑って私もお辞儀をしかえした。

 

「ぷっ…あははは!!」

 

千沙がふいていた。

 

「幸、聞かれてたの私じゃなかった?」

 

笑いで肩が震える千沙から、さっきまで漂っていた冷たい空気が収まって、空気が(たゆ)んだ。

 

「まぁ幸が言ったし。私も貴方の素直な態度をを買って言おうか。私は『千沙』。教えたのは特別だから。軽々しく人に言おうとしたら止めさせてもらうね」

 

そう言って千沙は首をかしげる。正直その顔少し怖いよ?……いや、顔の作りは私と全く同じなのだけども。雰囲気が。

 

<幸>

 

「クフフ……それは光栄ですね千沙さん」

 

彼は特に気にする様子も無く、『原作(マンガ)』の彼らしい笑みで不適に笑っていた。それと同時に千沙から脳内通信(でんわ)が来た。

 

<何所まで話して大丈夫?>

 

<彼がどれくらい知ってるか、教えてもらってから考えた方が良いと思う>

 

<了解>

 

 

 

 

張った空気が(たゆ)んだ後、私達はのんびり紅茶を飲んだ。……私のお腹が鳴ったからだけども。本来はここではお腹がすくとかは無いらしいけど、私達は思った事がすぐに反映されるらしい。そういえば、朝結局何も食べれなかった……。とか考えたら……恥ずかしい。

 

ちなみに六道君(かれ)は普通に、千沙が出した軽食(もの)を食べていた。何をされるとも分からないのに……彼は中々豪胆(ごうたん)らしい。

 

「で、六道君。貴方は一体どこまで知っているの?」

 

ご飯が食べ終わった所で千沙がそう話を切り出した。

 

「『世界の器』あるいは天人たちの『母』全ての始まる所でありすべての帰る所」

 

……?

 

「要するにあらかた全部知っている。と言う事でいいかな」

 

今の説明。私にも分からないのがあった。

 

「全部ではありませんよ。現に僕は貴方が何なのか解らないのですから」

 

なるほど、たしかに。

 

「私は幸の中に入っている『世界』そのものあるいは『世界』を管理するための『神様』という管理システム。全ての始まる所でありすべての帰る所。って言うのはどちらかと言うと私を指すかな」

 

……どういう事なのだろうか?『全ての始まる所でありすべての帰る所』というのは。

 

「なるほど、そう言うことですか」

 

彼は納得して、少し考えているようだ。私は納得してないけど。……後で聞けるかな?

 

「それにしても、一体どこで『母』の事を知ったの?」

 

「貴方の『子供達』には輪廻の果てで世話になりましたので。僕には……前世の記憶と言うものがあるんですよ」

 

そういえば、彼も私と同じで……。

 

「彼らに会ったのは『天界道』でです」

 

「あぁ。『裏』か」

 

「え?『裏』が?」

 

私も行った事がある。

 

へぇ、『(あそこ)』って天界道でもあるんだ……。

 

「クフフフ……」

 

「?」

 

「本当に僕は運が良い」

 

無邪気な子供のように彼は笑っていた。

 

「貴方を使えば、ボンゴレボスの身体など必要無いでしょう。全マフィアをその圧倒的な力によって全滅させられる」

 

いや、目の奥だけ妖しく笑っていた。

 

「私がそれを許すとでも?」

 

そんな彼を千沙が睨む。

 

「お忘れですか?」

 

しかし、こちらに向ける笑みは変わらない。いや、むしろ深くなった。

 

「貴方の方は無理だった様ですが、少なくともこちらは確実に僕のマインドコントロール下にある」

 

そう言って私に目を合わせた。

 

「「!?」」

 

ウ゛ゥン

 

グラリ

 

「見せてもらいましょうか?貴方の全てを。そして僕の駒となって頂きます」

 

またもや私の意識が完全にブラックアウトした。

 





一人の人間の心の中に二人居たら驚きますよね。
ちなみに二重人格だと二つ世界があります。

『子供達』から『天人』。呼び方が変わるだけで怪しい集団からすごい人達に見える。
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