ただの人間やってました   作:書人

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転載前からかなり書き換えました。完全ツナ視点です。
また投稿が遅く……。


問40俺は頼まれる

 

正直、何がなんだか訳が分からなかった。和田さんがマフィアのボスらしくて、何故か骸達を助けようとしているみたいで。黒曜の一人が拒否したら『利用しろ』って言って。骸の様子がどこか変で。

 

……骸は和田さんとどういう関係なんだ?

 

他の黒曜の2人の反応を見ても、余計訳が分からなかった。呆然とただ傍観したまま話は進んで行った。

 

 

 

 

「ジョイル」

 

「はい」

 

和田さん誰かの名前を呼ぶと、そこから人が現れた。

 

「あれ?あの人……」

 

体育祭の時、自治会長と一緒に居た……?

 

「こちらが用意したのは、復讐者(あなたたち)の重要危険人物リストの上位70名の、現在の位置情報。次に、彼らの明日から一週間分、一日に付き上位から10名ずつの位置予測。最後に、あなた方に遭遇した場合の逃走ルートの行動予測」

 

そう言って70名のリストが載った紙をあの(くろい)人達に投げた。

 

「……ドウヤッテ、コノリストヲテニイレタ」

 

「うちの情報は『世界最高』ですから」

 

そう言って彼は執事のごとく、丁寧な礼をしていた。

 

「コレで十分足りるよね?」

 

和田さんはそれを見てから復讐者に笑いかけた。

 

「まさか今更、私達に彼らを預けるのは信用できない。などとは言わないですよね?今までそれなりの『情報』と『囚人』を提供してきたはずですから」

 

彼の雰囲気(ふいんき)がガラリと変わって、どこか怖さを感じるにやりとした笑いになった。

 

「……イイダロウ」

 

何処かからランチアさんとM・Mが現れた。

 

ガチャン

 

六道骸、城島犬、柿本千種、M・M、ランチアの5名が開放された。

 

「詳しい内容はまた書類にして、そちらへ送らせて頂きます」

 

去って行くあの(くろい)人達に和田さんと一緒に居る彼がそう言った。

 

 

 

 

それから、ボンゴレの医療班が到着した。

 

「ジョイル、先に四人を私…いや森夫さん家に送って治療しておいて」

 

「了解しました」

 

そう和田さんが言うと、骸達と男の人は光りとなって消えた。ランチアさんは残っている。……ひょっとして、骸みたいに幻覚を使ってるのかな……?

 

「さてと……」

 

「え!?」

 

和田さんはランチアさんの様子を見ると、何所からか治療箱のようなものを出して治療をし始めた。

 

「……おい」

 

リボーンが和田さんに話しかける。

 

「何?」

 

和田さんはリボーンを全く見ずにそう答えた。

 

「お前は一体何者だ?」

 

あの時と同じ質問を問い掛けた。

 

「Bambiniファミリーの初代ボスについさっきなった、沢田君と同じクラスの元一般人少女こと『和田 幸(わだ さち)』」

 

「「!?」」

 

そういえば、骸も聞いてた。さっきって……え?まさか?

 

「リボーン君、私の周り色々探ってたでしょ?」

 

「……」

 

「大変だったんだけど?あの子らが『ボンゴレの上に掛け合って止めさせる!!』とか『それで無理だったらボンゴレとの同盟を破棄してやる!!』とか言うもんだから」

 

「っ!?」

 

リボーンが焦ってる?

 

「そんな事したら、私に何かありますって言ってるようなものなのにね」

 

そう言って和田さんはこちらを見ないまま苦笑いしていた。

 

「あぁ、沢田君」

 

「?」

 

突然、和田さんがこっちを向いて俺に話しかけてきた。

 

「うち、一応ボンゴレの同盟ファミリーだからよろしく……?ちなみに対等な関係らしいよ?」

 

「なんで色々疑問系!?」

 

はっ!

 

つい勢いで突っ込んじゃったー!!

 

「一応まだ沢田君は『候補』だし。マフィアのボスになるつもりも無いんでしょう?」

 

「そりゃそうだよ!!…ってオレがボンゴレのボス候補って知ってたの!?」

 

「そりゃ私はマフィアから隠れる必要があったからね。そっちに関わりのある人間は、避けないといけなかった」

 

「……それで笹川さんと黒川さんには悪いことしたけど。あの子達自身はいい子なのにね」

 

「えっ?」

 

「笹川さんって沢田君達とも仲が良い。だからあまり関わると貴方達と接触回数が増える危険性があった」

 

「どうして……」

 

俺たちのせいで京子ちゃん達と仲良く出来なかったってこと?

 

「まぁ実際私が避けたかったのは貴方達じゃなくて、リボーン君だけだったけど。まあ、まさかの雲雀先輩とジョイルのおかげで、完全に目を付けられちゃったけどね……よし。終わった」

 

ランチアさんの手当てが終わったみたいで、軽く手を叩いた。

 

「沢田君達にお願いがあるんだけどいいかな?」

 

「え?」

 

「……何だ?」

 

「ランチアさんを、そっちで一時的に預かって欲しいんだけど」

 

「ランチアさんを?」

 

あれ?そういえば、どうして和田さんはランチアさんの名前を知ってるんだろ?

 

「起きたら突然、全く知らない人間に保護されてるのは嫌でしょ?それに、私よりは貴方達の方が信頼されてると思って。それにもう六道骸と一緒に居たく無いだろうしね。だからジョンに、骸達と一緒に連れて行かせなかった」

 

「……」

 

確かに、ランチアさんはもう骸から解放されたいと思う。

 

「どうするツナ?お前が決めろ」

 

リボーンが問い掛けてくる。

 

「……わかったよ、ランチアさんは任せて」

 

「ありがとう」

 

そう言う和田さんの笑顔は、凄く綺麗だった。

 

「あと、先輩に伝言お願いしたいんだけど……」

 

その視線の先では雲雀さんが病院に運ばれようとしていた。

 

「見舞いが少し遅れますって」

 

「……うん」

 

返事に少しためらった。何か断れないんだよ!と言うか。

 

どーしよー!ヒバリさんと話すとか無理だー!!

 

「それじゃあ行くね。ランチアさんに会いにまた沢田君の家訪ねるから」

 

そう言うと彼女は光りに包まれて消えた。

 

「い゛!?いでででででで」

 

 

 

 

こうして六道骸の襲撃事件は本当に幕を閉じたんだ。

 

 

 

 

次の日、突然オレの病室に知らない人が尋ねてきた。全く普通の女の人だ。

 

「こんにちは」

 

「こ…こんにちは。え?えっと…貴方は誰ですか?」

 

「医者です。『母』…いや、和田幸さんに頼まれて、貴方達の治療をしに来ました」

 

そう言って女の人はニッコリと笑った。

 

次の日俺は病院を退院した。

 

 

 

 

俺は和田さんに対する疑問を、今まで以上に持つ事となった。

 




あの(くろい)人達は復讐者です。ツナって、良く考えると結構自分に直接関わらない人の名前って、覚えてないですよね……。
雰囲気(ふいんき)はわざとです。一度普通にルビを付けたのですが、ダメツナが知ってるか?と考えて書き換えました。本当は雰囲気(ふんいき)です。

そんな感じでいくつか、一度書いた難しい?言い回しを書き直しました。
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