ただの人間やってました   作:書人

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視点を出来るだけまとめたい関係で、前話の最後らへんに何行か付け足しました。
今日続きを書いている時にあのエピソードの存在に気が付いたので。
子供達の設定を書く際に身バレ?をしようと思うので多分読んでいた方が良いです。


第八章 認識
問41私は間違える


私に判断を迫られた骸は、凄く苦い顔をしていた。

 

「助けて恩を売った所で、僕等はマフィアになるつもりなど有りませんよ」

 

「それだと助けたって言えないけど。必要最低限の約束さえ守ってくれれば私としては制限するつもりもないし、この子等にそれを許すつもりも無い。まあ()が表に出てしまった事は変わらないのだから、収穫として復讐者からの解放はこっちで勝手にさせてもらおうかな」

 

私は脳内通信を送ってジョンを呼び出す。

 

「ジョイル」

 

「はい」

 

「あれ?あの人……」

 

そういえば、沢田君はジョンを体育祭の時に見てたっけ。

 

 

 

 

ガチャン

 

六道骸、城島犬、柿本千種、M・M、ランチアの5名が開放された。

 

ここがきっと分岐点になる。形作られた一筋の物語(マンガ)から、無数に分かれる現実(リアル)へ。これ以上、有るべきはずだった『原作』が変わる事は止められない。そんな漠然とした予感を抱きながら、けどそれに立ち向かう為の覚悟を決めた。……決めたと言ってもそれは心づもりを持った位で、本当の覚悟を決めれるのは、何かしら自分が関わる『事』が起った時なんだろうな……。 

 

 

「いいのですか。……利用するだけして、また貴方を狙うかもしれませんよ」

 

それから私達が引き取る為に歩み寄った時、沢田君達に聞こえない様にそう言った。

 

「それは無い」

<それは無い>

 

「!?」

 

私達は骸の言葉に即答した。千沙も同じ意見らしい。千沙の声も聞こえていたのか、骸は目を見開いた。

 

「……根拠は有るのですか?」

 

「勘」

 

<<『世界の器と神様(わたしたち)』が言うのだから、とても信憑性が有るでしょう?>>

 

「……それは確かに、そこら辺のあやふやな物より、よほど信憑性が有るかもしれませんね」

 

一見皮肉に聞こえる様な事を言いながら、骸は何かつかえが取れた様な、すっきりとした顔をしながら言った。そこでボンゴレの医療班が到着した。

 

「ジョイル、先に四人を私…いや森夫さん家に送って治療しておいて」

 

「了解しました」

 

骸達とジョイルは光りとなって消えた。

 

え?

 

消える直前に少しだけ見えた(むくろ)の顔が……。何か覚悟を決めた様な、そんな真剣な眼差しで、私をはっとさせた。

 

 

 

 

それからランチアさんを軽く手当した後、ボンゴレに彼を任せて、彼らの後を追い森夫さん家の玄関内へ飛んだ。

 

「ただいま」

 

「私も出よ。ただいまー!誰かこれるー?」

 

ランチアさんの治療を始めてから、今までずっと黙っていた千沙が出てきた。

 

「……千沙、私うまく出来てた?」

 

「んー」

 

千沙は少し悩んだ様子を見せてから言葉を続けた。

 

「それはこれからの幸の行動次第だと思う」

 

「そっか……そうだよね」

 

そう、まだ私がしたのは『復讐者』から彼らを遠ざけただけだ。まだ、これからだ。これから、どうするのか。少なくとももう、血と屍の上に立たせるつもりは無い。

 

「おかえりなさい幸、千沙!」

 

雛が飛びついてきた。

 

「こっちの部屋で皆集まってる」

 

そう言って雛は私の手を引いて行った。

 

 

 

 

そこにはジョンと森夫さんと骸が居た。

 

「あれ?城島犬と柿本千種一緒に居ないの?」

 

私は何か変わった気がしないでもない彼に、そう問い掛ける。……あれ?

 

「「「「……」」」」

 

皆の反応がおかしい。

 

「……僕は(かれ)じゃないですよ。『母様(かあさま)』」

 

「へ?」

 

あれ?確かに気配とかがっ!?

 

「ごっごめん!!」

 

『子供達』でした。確かに気配が六道骸と同じではあるが人のそれでは無い。しかもよく見ると黒髪黒目だし。

 

「初めまして『黒曜』です」

 

彼に苦笑いされてしまった。

 




素で骸と黒曜を間違える主人公でした。
なんか暗い話ばかりだったので最後に明るい話を入れました。

黒曜担当の『子供達』は六道骸そっくりさん。一応ちゃんと意味が有ります。天人の言い伝え云々ではありませんが。『子供達』としてです。
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