残っていた部分だけだと、かなり短くなりバランスが悪かったので。
すぐに削除し再掲載しました。
ジョイル、と彼女が呼んでいた人物に連れられ、転移した先は和風な畳敷きの居間だった。後ろから人いや、
「森夫さん」
後ろを振り返り、奥から出てくる人物に彼がそう呼びかける。
「いらっしゃい」
「「「!!?」」」
その姿を見て僕等は驚愕に染まった。
「ふふふ……懐かしいね、その反応。とりあえず、初めまして」
彼は僕等を見て人の良さそうな顔で朗らかに笑った。その姿は……。
犬が少し騒いだが、本人は全く気にする様子もなく笑って流していた。本当に別人だと分かると落ち着いたが。犬が落ち着くと彼は話し始めた。
「私はこの家の持ち主で、和田森夫と名乗ってる。母様と同じだし、名前で呼んでもらって構わないから。大体の話は母様から聞いてるよ。とりあえず治療しようか」
そう言って彼が後ろを見ると、さらに二人出てきた。
「助っ人も呼んでおいたんだよ」
一人は自分たちより小さな人物。少し長い黒髪を二つにくくり横にたらした、明るい雰囲気を持った少女。
「「「!?」」」
そして一人は……僕とほぼ全く同じ姿をしていた。ただ、日本人特有の黒髪黒目であること以外は。
「骸…さん……?」
……犬が間違えるのも無理はありませんか。その身に纏った気配すら僕と全く同じなのですから。
「クフフ……初めまして、僕の『
「……」
理由は分かっていても、自分とほぼ
「僕は
「それじゃあ私は城島君を診ようかな」
そう言って少女は僕と同じ姿をした彼から、犬へ視線を移した。
「俺はこのままM・Mをベットに運ぶわ。解毒は終わっているようだし」
M・Mを抱えた彼はそのまま光と成って消えた。
「それでは私は柿本君を診ようか」
この家の主はそう言い、千種を見て軽く微笑んだ。
それから、僕と同じ姿をした彼がこっちへと来た。
彼らは彼らが『
「……どうして、止めなかったのですか?」
僕は、彼に『
「彼女が
「貴方達は、彼女を『守るため』に創られたのでしょう?」
その言葉から抑え切れていない彼らへの批難と、彼女に対する罪悪感に気づき、さらに顔が歪む。それに気づいているだろう彼は、それに一切触れずに言った。
「正確には『願いを叶えるため』ですよ。『守る』ことはあくまで僕ら自身の意思ですから」
「『世界のプログラム』が意思を語るとは……」
「逆ですよ。意思を語れるからこそ、彼女には返さなければならない恩がある。『モノ』である僕らに『心』をくれたのですから。たとえ、それが間接的で、空白のある紛い物だったとしてもです」
「…………」
たしか、『死』に関する概念だっただろうか。
「そういえば驚きましたよ。貴方がこの話を受けるとは思っていませんでしたから」
そう言って一旦区切り、治療している部分から目を移し、僕の目を真直ぐ射抜く。
「同じ、『僕』として」
確かに『以前の僕』なら、マフィアに施しを受けるくらいなら監獄へ行くとでも言ったかもしれません。
「『千沙』が混ざっていますね」
それは薄々自覚していた事だったが、改めて言われると実感せざるおえない事だった。
「……でしょうね」
どこか苦い物を感じながら、それを認めた。
「まぁ母の決断が無駄にならなかったのですから、良しとしましょう。さぁ、終わりましたよ」
「骸さん、大丈夫れすか?」
犬と千種の治療は終わっていたらしい。終わったと分かると少しふらつきながら、こちらへ寄って来た。
「えぇ……僕は比較的軽症でしたから」
それにしても、ある意味一番軽症だったはずの自分が一番最後ですか……。
彼の方を見る。苦笑いしていた。確かに……いや、彼は自分と全く同じ姿なのだが、彼は全く治療が得意そうには見えなかった。
「僕らは少し『母様』と話をしてきます。あなた方3人はこれからの話でもするといいでしょう。僕等の事は骸に聞くと良い」
そう言って僕の方を見た後、後の2人を見る。
「そちらの二人に言っておきますが、ここは『
そう言い残すと、彼は光となって消えた。
「部屋のものは自由に使っていただいて構いませんので」
お辞儀をしてからこの家の主も消える。
「何かあったら『私』を呼んでね」
そう言って少女も消えた。
子供達の名前を、一切出さずに書くのがしんどかった……!
気をつけてはいますが、彼・彼女が多すぎて読者の方も読みづらかったと思います。
普通に読めたよ!と言って下さる方が少しでも多かったら嬉しいです。