前書きに再投稿しましたと言う記述を見ていない方は、最初が大体前と同じになります。
申し訳ございません。
「骸様、彼らは……」
「僕が巡った中に『天界道』と言うものがあるという話しはしましたね」
二人共が頷く。
「彼らはそこに住まう天人……いや、彼らの名乗るファミリー名に会わせて『子供達』と呼ぶべきでしょうか。僕ら『人間』とは異なる存在であり、土地神・ツクモ神と呼べる『モノ』です」
「なっ!!?」
2人は目を見開いた。信じられないと表情が語っていたが仕方が無い。僕も、信じるまでに相当時間がかかりましたし。
「その主な存在目的は『世界の創造と維持の補助』になります。彼らがマフィアを語っている理由は知りませんが、おそらく
それと、『子供達』は人を殺すことが出来ません。元々そういう仕組みなのだそうです。そんな彼らをマフィアと呼んでいいのやら。まぁ、それが僕がこの話を受けた大きな理由の一つでもありますが」
「彼女も……ですか?」
「あぁ、彼女は唯一の人間ですよ。彼らに『母』と呼ばれています。彼らが『子供達』を名乗っているのはそれに合わせてでしょう。そして実質的な世界の創造と維持は、彼女が行っているんです。『子供達』はあくまで補助のための『モノ』ですから」
人の想像する都合の良い『神様』を必死で演じる少女。
「まぁ、彼女こそが『神』と呼ばれるべき者なのでしょう……本人は余り自覚が無いようですが」
「……自覚無しで神様できるんれすか?」
半分呆れも入った声で、犬が訪ねてきた。
「僕らが生きているのですから出来るのでしょうね」
おそらくそう言う事は『千沙』が肩代わりしているのでしょう。
「『神』……」
「千種、一応言っておきますが、僕らの今までについて彼女を恨むのは全くのお門違いです。むしろ、一度死してなお『他人の幸せ』を願い動き続ける彼女に、何もしない僕らが何かを言う資格はありません」
「……死ん、で?」
僕の言った『死して』の言葉に、2人は息を飲んで絶句した。
「一度死に、その代償として『神としての力』を得ながらなお、他人の幸せを願う。それが僕が知り得た『母』である彼女……『
一息ついた後。僕はもう一つ、言っておかなければならないであろう話を切り出した。
「2人に言っておきます。今なら貴方達が望めば、この闇がうごめく
最初にそう僕は口を開いた。
「「!?」」
「彼女にはそれだけの力と権限がありますから。頼めばきっと迷う事無く『分かった』と言うでしょうね」
きっと……あの陽だまりの様な笑顔を向けて。
「普通の一般人の
あの時、僕らにはそんな選択肢は無かった。裏の世界で逃げ延びるか、何もせずに捕まって死ぬか。それだけだった。
「骸様は……?」
「僕は彼女から受けた『借り』を返すだけです」
例え、それが一生かかっても返せないものだと分かっていても。
「
『人』はどれだけ尽くそうと彼女に借りを返せはしない。それを僕は、
「二人はどうしますか?」
これはあくまで僕自身の意思。この二人を巻き込むことも無い。当たり前の日常が、すぐ手の届く所あるのだから。
「骸様に付いて行きます。
千種がこちらを真直ぐ見て答えた。
「あー!!柿ピー俺の台詞取るなビョン!!」
それに犬が千種を指差して叫ぶ。それから僕を見ながら笑った。
「俺も骸さんについていくビョン!」
「……分かりました」
もっと、考えなくていいのか。そんな言葉は必要ない。二人の目には覚悟がある。
それは、ただの『
……まぁ、口には出しませんが。
コンコン
「入って良い?」
少し高い声が小さく響いた。
「……どうぞ」
ガラガラ……
「私達の話は聞けたみたいだね」
犬と千種の反応を見て、千種を治療した少女は言った。
「それじゃあとりあえず自己紹介しておこうかな。私は
そう言って
あれ?あの骸が雛を名前呼び捨て……?
そんな風に思っている方がいらっしゃるかもしれませんが、その認識は間違っていません。
これも本人の無自覚な千沙の影響……?
かと思いきや、どちらかと言うと『天界道』を巡った人物の記憶の影響だったり。
実は『子供達』は骸にとって……?
と言うのも設定で公開しようかな、と思ってます。