ただの人間やってました   作:書人

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長くなりすぎそうだったので分断。
完全幸視点に変えました。


問44私は方針を出す

 

復讐者達との話を終え、役目を果たしたジョイルをイタリアへ帰した。

 

「母様、私の名前をつけて頂けませんか?」

 

その後、唐突に黒曜担当の(むくろみたいな)子供達()』に名前をつけてほしいと言われたので考えた。

 

「え?うん、分かった」

 

 

 

 

「それじゃ、黒で」

 

「「「え?」」」

 

千沙以外に疑問の声を上げられた。

 

<千沙……変?>

 

<私は変じゃないって思うけど、基本考える事が同じな私に聞くのは間違ってると思うよ?>

 

<……だよね>

 

かといって聞けそうな人がここには居ないのだけど。

 

「黒ですか。承知いたしました」

 

少し戸惑われたが、他のを考えてくれと言われるほどは、ひどく無かったらしい。

 

 

 

 

それから雛に連れられて骸達(今度はちゃんと本物)がやって来た。骸以外の2人は私の方を訝しげに見ていたが、黒曜ランドで見た時の刺々しい空気は無くなっている。

 

「私達の話はしたの?」

 

「えぇ、大体は」

 

やはりというか、骸が答えた。他の2人は話すつもりは無いのかな……?

 

「そ、とりあえず紹介だけするね」

 

「あっ、私はもうした!」

 

雛が手を上げる。

 

「それじゃあ、まずこちら和田森夫さん」

 

最初から誰かに似てるって、ずっと思ってるけど……なかなか思い出せないんだよね……。

 

「この家の持ち主で並森神社とその周辺の森を担当してる。こっちの貴方に似てる彼は、黒曜 黒(こくよう くろ)。私、さっき会ったとき貴方と勘違いしちゃったんだよね……」

 

ゴメンと言う意味をこめて苦笑いする。黒曜三人と黒が、微妙な顔をしていた。

 

「担当は苗字のまま黒曜町。名前はさっき命名した」

 

「………」

 

あれ?なんか視線が痛いような……。

 

骸が反応して顔を少しだけ更にゆがめていた。

 

(むくろ)的にこの名前は微妙らしいね>

 

……。

 

「黒曜ランドで、貴方達をここに連れて来たのはジョイル。彼は担当がイタリアの方だから、あんまり日本(こっち)に長居できないし、用事をあらかた終わらせて、話は私がするって言って帰ってもらったの。最後に、骸は知ってるけど私は『和田幸』。『和田さん』って名字で呼んで」

 

「とりあえずここまではいいかな?」

 

三人とも頷いてくれた。

 

一気に話したので一旦間を置いたが、必要なかったらしい。

 

「それじゃあ、これからの話をしようか」

 

そう言って私は三つのミサンガを取り出した。

 

「まずこれを付けて貰うから」

 

私や子供達に疎い城島君と柿本君は不思議そうな顔をした。まあ、ただのミサンガにしか見えないだろうしね。

 

「難しい説明を(はぶ)くと、それは特別なもので出来てるの。それで『子供達』がそのミサンガが居る事を感じると、近くに居る子かその土地の担当の子が貴方達を勝手に監視する形になる」

 

「どちらかと言うと『加護』の意味合いが強いですが」

 

<黒!余計な事は言わなくていい!!>

 

脳内通信で叱りつけ黒を睨んだが、本人は全く答えている様子が無い。(ここら辺は骸に似たんだろうな……)ため息を一つはき、私は気を取り直して話の続きを始めた。

 

「完全保護下に入ってもらうにあたって、こっちで用意した場所で暮らしてもらうから。黒と貴方(むくろ)が似てるのを利用して、六道骸の親が六道黒で、城島犬と柿本千種は六道黒が預かってる養子って言う設定で家を取るから」

 

「彼が、僕の『親』ですか」

 

むしろ双子のほうが説得力がある気がするが。

 

そんな事を考えているのがありありと見て取れた。三人の視線が黒へ向けられていた。

 

「僕らはある程度自由に姿を変えられますからね」

 

そう言うと黒の体をインディゴの光りが包む。そして、光が消えたそこには黒い髪で青い瞳を持った『大人の男性』がいた。『大人の男性』な姿でにやりと笑う黒に、骸が少し苦い表情をしていた。

 

「まあ、家での細かいルールはまぁ後々として……最後にこれからの約束事」

 

最後の言葉に少し力を込めて言うと視線がこちらに戻った。私は三人の眼差しをまっすぐと見返した。……本当は、制限なんて付けたく無いけど。

 

「まず、貴方達が持つ『力』をみだりに使用しないこと」

 

これは仕方が無かった。むやみやたらに使われて混乱を招かれても困るし、今回の事件の根源の一つでもあるから。

 

「次に三食きちんと食べること」

 

「「「……」」」

 

原作(マンガ)』を見る限り彼らは、彼ら自身だけでまともな食生活を送れるとは思わない。黒を付けたのは『子供達』の持つ豊富な知識の中に『料理』があるからというのもあったり。

 

にしても……なんか空気変わった?緩くなったと言うか……。

 

「最後に……絶対に、今後一切誰も殺さないこと。これだけは、お願いではなく『呪い』だと思ってもらって構わない。これから先、貴方達は例え、どんな状況になろうとも殺せない。皆(子供達)と同じように」

 

まあ、子供達が人を殺さないのと彼らが殺せないのは全く違う理由だけど。

 

「以上で大体の説明終わり。質問とかある?」

 

「……それだけなのら?」

 

犬が驚いたように私に聞いて来た。ひょっとすると彼らは、もっとひどいのを想像していたのかもしれない。……なら。

 

「うん、だからちゃんと守ってね」

 

凄くいい笑顔で私は答えた。思っていたより条件が良い。そう思ってもらったままの方が、嫌悪感なく約束を守ってもらえるだろうから。

 

 




視点変更する事で分からなくなった所は発展問題として出そうと思います。

犬が以外に難しい事が判明しまた。
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