目が覚めると俺は普通の家に居て、しかもそこはあのボンゴレ十代目の家だと言う。そして、アルコバレーノから俺が気絶した後の話を聞いた。俺はあの
正直、骸と別にして貰ったことには感謝している。……そのおかげでボンゴレに世話をかけてしまったが。
「ランチアはランボさんと遊ぶんだもんね!」
「ランボ、一人ずるい!」
「僕も遊んでー!!」
「ランチアさん―!?」
ボンゴレが病院から退院したらしい。俺が病院に預けられなかったのは、
「世話になっている」
「い、いや!むしろこっちが何かチビ達の世話してもらってるみたいで、すみません!!」
ボンゴレはそう叫び勢い良く頭を下げた。
「気にするな、世話になっている礼だ」
「それよりも怪我……大丈夫なんですか?」
「あぁ、驚く位に怪我の直りが早い」
この調子だと明日には完治するだろう。
「そうですか……」
ピンポーン
「あっ、はーい!」
そう言ってボンゴレの母が玄関先へ走っていった。
「ツッくーんお客さんよ!」
「えっ?分かった!!」
俺に軽く会釈した後走って行く。
「わ…和田さん!?」
そんなボンゴレの叫び声が聞こえた。……その名前は確か……。
「俺の迎えか?」
「ランチアさん!?」
「はい。ここで話すのもなんですし、移動したいのですが」
「わかった」
俺を公園に連れてくるとベンチに座るように促す。その横に彼女も座った。
「まずは自己紹介ですね。初めましてランチアさん。私は
そう言って軽く頭を下げる。
「……知っているようだが、ランチアだ。大まかな事はアルコバレーノに聞いた。復讐者の件は感謝している。そのおかげでこうして外に居られるのだからな」
目が覚めれば、光の届かない牢屋の中。そう思っていた。
「元々ランチアさんは骸の被害者です。なのに私達の監視下に置くと言う条件付きになったんですよ?」
眉間に皺を寄せ、痛みをこらえる様な表情でそう言った。
「それでも、今まで多くを手にかけた事実は変わらん」
俺の両手は多くの血で染まっているのだから。
彼女が俺に掛けられた制限を話す。一見真剣な表情で宣告する様に話しているが、白くなるほど握りしめられている両手が、一番良く彼女の心境を表しているのだろう。だからこう言った。
「そうか……だが俺はもう、人を殺したいとは思わない」
表情が少し崩れて泣きそうな顔が見えて、俺は彼女の頭に手を伸ばし、なだめる様になでていた。
「だから気にするな」
「……はい、分かりました。やっぱりランチアさんは優しいですね」
そう言って微笑んだ彼女の顔があまりにもキレイで……。
「っ!!か……監視の方はどうなるんだ?」
とっさに視線をずらして手を戻し、無理矢理次の話を促した。
長くなりそうだったので、前半後半に分断。
先に言っておきます。
今回の話で立ったランチアさんのデレフラグは、恋愛として回収されません。
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……この話が完結するまでにお気に入り登録200件越えたら良いな。