ただの人間やってました   作:書人

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予定通りランチアさん視点です。


問46俺は対面する

 

目が覚めると俺は普通の家に居て、しかもそこはあのボンゴレ十代目の家だと言う。そして、アルコバレーノから俺が気絶した後の話を聞いた。俺はあのBambini(バンビーニ)ファミリーに身柄が移る事になった。だが六道骸と同じ場所で預かるのを避けるため一時的に、俺と面識のあるボンゴレに身柄を託されたとの事だった。

 

正直、骸と別にして貰ったことには感謝している。……そのおかげでボンゴレに世話をかけてしまったが。

 

「ランチアはランボさんと遊ぶんだもんね!」

 

「ランボ、一人ずるい!」

 

「僕も遊んでー!!」

 

「ランチアさん―!?」

 

ボンゴレが病院から退院したらしい。俺が病院に預けられなかったのは、Bambini(バンビーニ)の側でされた治療のおかげで、一晩眠れば回復する程度になっていたからだ。

 

「世話になっている」

 

「い、いや!むしろこっちが何かチビ達の世話してもらってるみたいで、すみません!!」

 

ボンゴレはそう叫び勢い良く頭を下げた。

 

「気にするな、世話になっている礼だ」

 

「それよりも怪我……大丈夫なんですか?」

 

「あぁ、驚く位に怪我の直りが早い」

 

この調子だと明日には完治するだろう。

 

「そうですか……」

 

ピンポーン

 

「あっ、はーい!」

 

そう言ってボンゴレの母が玄関先へ走っていった。

 

「ツッくーんお客さんよ!」

 

「えっ?分かった!!」

 

俺に軽く会釈した後走って行く。

 

「わ…和田さん!?」

 

そんなボンゴレの叫び声が聞こえた。……その名前は確か……。

 

 

 

「俺の迎えか?」

 

「ランチアさん!?」

 

「はい。ここで話すのもなんですし、移動したいのですが」

 

「わかった」

 

 

 

 

 

俺を公園に連れてくるとベンチに座るように促す。その横に彼女も座った。

 

「まずは自己紹介ですね。初めましてランチアさん。私は和田(わだ)(さち)と言います。Bambiniファミリーのボスです。『和田』とでも呼んでください」

 

そう言って軽く頭を下げる。

 

Bambini(バンビーニ)ファミリーはマフィア界最大の謎とも呼ばれているが、まさかこんな少女がボスをしているとは……。

 

「……知っているようだが、ランチアだ。大まかな事はアルコバレーノに聞いた。復讐者の件は感謝している。そのおかげでこうして外に居られるのだからな」

 

目が覚めれば、光の届かない牢屋の中。そう思っていた。

 

「元々ランチアさんは骸の被害者です。なのに私達の監視下に置くと言う条件付きになったんですよ?」

 

眉間に皺を寄せ、痛みをこらえる様な表情でそう言った。

 

「それでも、今まで多くを手にかけた事実は変わらん」

 

俺の両手は多くの血で染まっているのだから。

 

彼女が俺に掛けられた制限を話す。一見真剣な表情で宣告する様に話しているが、白くなるほど握りしめられている両手が、一番良く彼女の心境を表しているのだろう。だからこう言った。

 

「そうか……だが俺はもう、人を殺したいとは思わない」

 

表情が少し崩れて泣きそうな顔が見えて、俺は彼女の頭に手を伸ばし、なだめる様になでていた。

 

「だから気にするな」

 

「……はい、分かりました。やっぱりランチアさんは優しいですね」

 

そう言って微笑んだ彼女の顔があまりにもキレイで……。

 

「っ!!か……監視の方はどうなるんだ?」

 

とっさに視線をずらして手を戻し、無理矢理次の話を促した。

 




長くなりそうだったので、前半後半に分断。

先に言っておきます。
今回の話で立ったランチアさんのデレフラグは、恋愛として回収されません。

よければ感想・コメントお願いします。
……この話が完結するまでにお気に入り登録200件越えたら良いな。
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