ただの人間やってました   作:書人

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長らくお待たせしました。



問48私達は回想する

←Back times(遠い過去)

 

親愛なる幸へ

 

お帰りなさい。幸がこの手紙を読んでいる頃には俺達はきっと死んでいるのだろうな。あれから色々あって、今ではボンゴレの名がマフィア界に知れ渡られている。名が売れる以上敵も増えた。味方も増えては居る。しかし俺はこれ以上ボンゴレを拡大させたく無かった。それに俺はそれを考える立場じゃない。もうボンゴレを立ち退くのだから。

 

いや、こんな話は遠い未来の友人に送るべきではないか。俺はその書きかけの手紙を捨て、新しい紙へ手を伸ばした。

 

ー引退したら日本へ行こうと思ってる。雨月から聞いて興味もあった。君の故郷だ。とは言っても時代が違えば景色も違うのだろうと思うが。

 

贈り物を用意したが君は気に入ってくれるだろうか。

 

君の時代のオレの後継者が、贈り物と俺の思いを一緒に渡してくれることを願う。

 

 

 

 

←Back times(中学一年の夏休み)

 

親愛なる並盛の家族へ

 

イタリアでの旅行はリムジンと執事から始まりました。なぜかマフィアを訪ねて、ボスと話して、なんかすごいのをもらってしまいました。豪勢な屋敷に行きメイドさんが出迎えてくれました。しかしながら自分が普通とはほど遠いことを、改めて自覚させられます。まあ色々大変だけど私は元気です。

 

いや、この話方はなんか馬鹿っぽいし送れないか。私は書きかけの手紙を捨て、新しい紙へ手を伸ばした。

 

ー明日は普通に観光しようと思ってる。ジョイルから聞いて興味あったし。とは言っても実際の景色は聞いただけとは違うと思うから楽しみ。

 

お土産買うつもりだけど皆は喜んでくれるかな。

 

この手紙が届くのが、土産と私が並盛に帰るより先に渡される事を願っときます。

 

 

 

 

「そういえばさ、千沙」

 

中学1年夏、最大の事件はそんな一言から始まった。

 

「ん?どうしたの?」

 

「未来の私達ってどうなってるんだろな……って」

 

その時私は、ジッリョネロの話から関連で白蘭の話になり、唐突にそう思った。未来の私は、平凡で平穏な幸せを生きているのだろうか……と。

 

「居ないよ」

 

千沙の固い声が返って来た。

 

「え?」

 

「私達は『今』と『過去』にしか存在しないの。そして全ての世界を探しても『幸』は一人しか居ない。私達は『今』に存在を上書きすることで存在しているからだし、私達は未来と全ての世界に干渉する力があるから、重複して存在してはいけない。能力が干渉し合わない様にね」

 

未来や世界に干渉するとか言うのは特に実感が無い。そういえば私って、一応神様の器だったっけ。

 

「だから未来の世界に私達は居ないよ。まぁだからこの世界に限っては『今』と『未来』はそれこそ別世界なんだけどね」

 

「……そっか」

 

あれ?それってさ……。

 

「もし十年バズーカが当たったらどうなるの?」

 

「どうもならないよ?入れ替われないし。まぁ、その気になれば自前で飛べるから!」

 

「嘘っ!?」

 

「当たり前でしょ、何だって『神様』だし」

 

「あっ」

 

そう千沙は小さく声をあげると、ポンと手を叩いた。

 

「何なら飛んでみる?」

 

名案だ!!と言わんばかりに顔を輝かせる。

 

「いや、いい「Let‘s GO!」」

 

ちょっいきなり!?待って千沙――――――!!!!

 




あえて、かなり前の時間軸であるこの話をここに入れたのは。
以降『リング編』『未来編』の説明をかなり含んでいる重要な部分だからです。
今までは殆ど関わらなかった分、駆け足で時間が流れて行きました。
この話はその分長くなりそうです。

と言うことで空白の夏休み、あの時一体何が在ったのか!!

お楽しみください。
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