◆けものフレンズ2×ニンジャスレイヤー◆   作:ネオイ

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【ブライトネス・オブ・ア・ニンジャ・アンド・フレンズ】#4

◆カラテとサンドスターの高まりを感じる……!◆

 

 

 

【ブライトネス・オブ・ア・フレンズ】#4

 

 

 

◆の◆の◆の◆ 1

 

「ハァーッ!ハァーッ!ブッダファック!何処だここは!インターネットが無い!フザケルナ!」ランサムは血走った目で辺りを見回した。死神と共にポータルで飛ばされた彼らは、互いのバイタルサインを目印に合流しようとしていた。「落ち着け、ランサム=サン。ひとまず合流しよう、あとはグレースケール=サンだけだ」ホワイトリーヴズが嗜める。

 

「そうだぜ、ランサム=サン。物は考えようだ、ここには若い娘しかいねェ、しかも全員オボコと来たもんだ。一時はどうなることかと思ったが、ファックし放題!サイオーホースとはこのことだぜ!」ミツリョウシャが下卑た笑いを上げる。

 

ナムアミダブツ。ミツリョウシャの後ろに転がるのは惨たらしくファック&サヨナラ行為 されたフレンズの亡骸である。服は黒く焼け焦げ、全身に打撲傷、その眼はマグロめいて光を失っている。ブッダも目を背けるほどの凄惨な現場であった……。なんたる非道行為!ブッダよ、寝ているのですか!

 

「相変わらず趣味の悪いやつだ」ホワイトリーヴズは呆れた様子で言った。しかし彼も、嘴めいたメンポの下では笑みを浮かべている。フレンズをカイシャクしたのは彼なのだ。「この辺りにグレースケール=サンの反応が……いたぞ!」ランサムが浜辺に立ち尽くすグレースケールを発見する。だが何やら様子がおかしい。

 

「グレースケール=サン!無事だったか!」グレースケールは無言である。その周囲はタールめいたどす黒い液体に濡れている。「どうしたグレースケール=サン」ランサムが彼の肩に触れようとした。その時、

 

SPLAAASH!!突如地面の液体が跳ね上がり、耳からランサムの体内へと侵入!「アバーッ!?」失神!「ランサム=サン!?」ミツリョウシャ達は目を丸くした。物言わぬグレースケールの身体へ黒い泥めいた液体が集まり一つ目の怪物を形成していくではないか!ミツリョウシャは悲鳴を上げた。「アイエエエ!?」

 

「なんのつもりだ!グレースケール=サン!」ホワイトリーヴズは咄嗟に回避を試みる。ナムサン!間に合わぬ!「グワーッ!?」怪物は二人のニンジャをワニめいた口のついた触手で拘束し、呑み込んだ。ホワイトリーヴズはグレースケールの姿が変わっていることに気づいたが彼の意識はそこで途切れた。

 

ーーーーーーー

 

 

「ここは…どこだ…」ゾッとするほど冷たいコンクリートの感触を全身で味わいながらホワイトリーヴズは目を覚まし、ムクリと起き上がった。近くには同じく目を覚まし起き上がるミツリョウシャとランサムがいる。そこは遊園地めいた空間の広場であり、大きな城が見える。外を見るとマグロやタコなどが泳いでいる。海底だ。

 

何らかの超自然的な力により海底の遊園地をドーム状のバリアが覆っている。「お前達無事だったか。確かグレースケール=サンに襲われて……」状況判断しようとするホワイトリーヴズ達の前に黒い水が集まり、一人のニンジャが現れた。

 

「ドーモ、皆さん。初めまして、ジャパリ・ニンジャ……デュプリケイターです」白髪の長い髪、頭には七色の輝きを放つ六本の角、額にブッダデーモンじみた大きく、虚無的な目玉を持つ恐るべきニンジャはぎこちない動きでアイサツをする。「まだこの身体に慣れていなくてね、手荒な真似をして実際申し訳無い」

 

 

「ジャパリ・ニンジャ……?デュプリケイターだと…貴様、何者だ……グレースケール=サンでは無いな」ホワイトリーヴズはデュプリケイターの放つ圧倒的カラテに恐怖しながら訪ねた。「グレースケール?ああ、この体の持ち主か。奴なら私が喰らったよ。ソウルもろともに」

 

 

「この体はいいな、ニンジャの体というのは」デュプリケイターは抑揚の無い声で無感情に言った。「喰らっただと……ニンジャを……」ミツリョウシャの声は震えている。彼は失禁していた。ランサムはマグロめいた目で立ち尽くすのみ。

 

「安心しろ、お前達を食らうつもりは無い、グレースケール=サンの記憶も私は全て持っているからな。だから君達には手伝ってほしいのだ」そういうとデュプリケイターは腕から黒い液体、セルリウムを生み出し、ホワイトリーヴズの体へと流し込んだ。「イヤーッ!」「グワーッ!?」

 

「アバッ!?アバババーッ!」ホワイトリーヴズは苦しみのたうつ!「これは君達を強くしてくれるんだ。これから君達には私の計画に協力してもらうよ、手始めに、まずは連れてきてほしい子がいるんだ。ヨロシクたのむよ?」セルリウムを寄生させられたニンジャ達は跪いて答えた。「アバッ……ハイ……ヨロコンデー」

 

◆の◆の◆の◆の◆

 

一方そのころ、キュルル一行に同行することになったフジキドは、イチロー・モリタを名乗りキュルル達の案内のもと、かばんなる人物がいる研究所を目指していた。((ネオサイタマに帰ることもそうだが。まずはニンジャだ、見つけ出して殺す。その為にはとにかく情報がいる……))

 

「結構あるいたし、このへんで休憩しましょう」カラカルが言った。「そうだね、お腹もすいてきたし休もうか」サーバルが答える。四人は近くの開けた場所に倒れた木の幹に腰かけるとキュルルがバッグから白い袋に包まれたカラフルなマンジュを取り出し、配った。

 

「これは」フジキドが訪ねる。「じゃぱりまんって言うんだよ!とっても美味しいから一緒に食べよ!」サーバルがフジキドの隣に座り、マンジュの封を開け差し出す。「いえ、私は」フジキドは断ろうとしたが腹の虫が鳴く。実際彼のニンジャ体力は限界が近かった。

 

非常食のパック・スシも尽きている。「出されたチャを飲まぬのはシツレイ」というミヤモトマサシのコトワザもある。フジキドは少し考え、サーバルからピンク色のマンジュを受け取った。「アリガトウゴザイマス」

 

「「「それじゃあ、いただきます!」」」三人はじゃぱりまんを食べ始めた。「イタダキマス」少し遅れてフジキドがじゃぱりまんを齧る。食事においてもアイサツは大事だ。これは日本人のDNAに刻まれた絶対のルールなのである。

 

「これは……!」フジキドは思わずそう呟いた。フジキドの食べたじゃぱりまんは実際、上質なオーガニックマグロスシの味そのものであった。たちまちニンジャアドレナリンが分泌され、体力が回復して行く。「でしょ?皆で食べるともっと美味しいんだよ!」とサーバル。

 

食事の席の団欒。フジキドは彼女らに今は亡き己の家族を重ねていた。ニンジャに殺された妻と子を……。((フユコ……トチノキ……この者達を巻き込むわけには行かぬ。かばんとやらから情報を得た後、必ずやニンジャを見つけ出し、非道行為を行う前に殺す!))フジキドはジゴクめいた忍殺意思を燃やし、憎悪を魂の炉にくべ、カラテを高める。

 

「それにしてもすごかったよね、さっきのモリタちゃん!とってもツヨイんだねー!」サーバルがじゃぱりまんを頬張りながら言った。「うん、すごくつよかった」とキュルル。「アンタとは大違いね」とカラカル。「ハハハ……」キュルルは苦笑する。

 

「ねぇねぇ、どうしたらそんなに強くなれるの?」サーバルが訪ねる。「……カラテだ」「からて?」サーバルは首をかしげる。「ヒトが戦う時の技…とかかな」キュルルが言う。「じゃあアンタも使えるの?その、からて?ってやつ」カラカルが問う。「僕には無理だよ……」と苦笑い。

 

「なら、モリタに教えて貰えばいいじゃない」「エッ」「アンタが戦えるようになればなにかと楽だし」「それは……」キュルルは下を向く。「何てね、冗談よ、フレンズによって得意なことは違うしね。アンタがそうゆうの苦手なことくらい知ってるわよ」

 

「さて、休憩もすんだし、そろそろ出発しましょ、この森を抜ければ博士たちの"けんきゅうじょ"が見えてくるわ」カラカルが立ち上がり、それに続いて三者も立ち上がろうとしたその時、二匹のフレンズとフジキドのニンジャ聴力は敵の気配を感じとり瞬間的に身構えた!

 

「「「ザッケンナコラー!」」」茂みから四人の前に現れたのはセルリアン!片腕が無い、先ほどのヤクザセルリアンだ!仲間を引き連れ戻ってきたのである!その数、およそ十三体!凶悪なヤクザスラングを吐きながら、チャカとドスダガーを構え四人を方位する!

 

「「セルリアン!」」三者はキュルルを中心に臨戦態勢を取る!((やはり確実に殺しておくべきだったか…!ヘルタツマキで一掃するか?…否、この距離では三人を巻き込んでしまう……彼らを守りながらではウカツに大技に頼る訳にはいかぬ))フジキドが状況判断し、ジュー・ジツを構えたその時! (((フジキド……フジキドよ……!)))「ナラク!?」(((ニンジャだ!近くにニンジャがいるぞ!このソウルは……)))

 

ブロロロロ……!フジキドのニンジャ聴力はこちらに猛スピードで近付いてくるエンジン音と強力なニンジャソウルを感じ取った!「「「スッゾスッゾスッゾオラー!」」」ヤクザセルリアンが迫る!

 

轢ーーーッ!「「「グワーッ!?」」」次の瞬間、木々を薙ぎ倒しながら、セルリアンを轢殺したのは錆び付き、古ぼけた黒黄色のバスである!そのまま三体のセルリアンをネギトロへと変えたバスは四人の前に停車!運転席から赤黒の影が飛び出す!その手には木製のボー!先端には虹色の結晶!「イヤーッ!」「アバーッ!」

 

頭部粉砕殺!着地した赤黒の影は、そう、ニンジャである!青と橙、二色の羽飾りのついたサファリハット、背中に背負ったリュック、黒いジャケットの下には鮮血めいた赤いニンジャ装束!口元を隠すメンポには「獣」「友」のポップ体のショドー!その胸は平坦であった。「かばんちゃん!?」「かばん=サンナンデ!」

 

「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」巧みなボー・ジツとオリガミ・ヒコーキ投擲により次々とセルリアンを殺すサファリハットのニンジャ!「イヤーッ!」「アバーッ!」フジキドは向かってくるセルリアンを的確にチョップ殺しながらそのニンジャの様子を目で追っていた。

 

「イヤーッ!」「アバーッ!?」サファリハットのニンジャが投げたオリガミ・ヒコーキが最後のセルリアンの目玉に突き刺さり殺す!サツバツ!一瞬にしてセルリアンどもを一掃したニンジャは四人に向き直り言った。「みんな大丈夫?」「「アッハイ」」「スゴーイ!」

 

「かばん=サン、どうしてここに」キュルルが問う。「状況判断だよ」かばんと呼ばれたニンジャは腕に巻かれたIRC端末を指差して答えた。その胸は平坦である。キュルルの左腕にも同じものが巻かれており、それは赤く点滅しBeep音を鳴らしていた。「……そのヒトは?」「モリタちゃんだよ!私たちが危ないところを助けてもらったの」「ドーモ、イチロー・モリタです」

 

「ドーモ、イチロー・モリタ=サン、かばんです。ありがとう、サーバル達を助けてもらって……」「いえ」フジキドは警戒しながらかばんを見定める。先程のイクサからわかる通り相当なワザマエの持ち主。まさかこの地にもニンジャがいたとは!

 

「モリタ=サンはかばん=サンに用があるみたいなんだ」キュルルが言った。「そうなの?」「ああ、聞きたいことが幾つかある」「それじゃあ、私のおうちで話しましょう」そう言うとかばんはバスに乗り込み四人を手招きした。五人がバスに乗り込むとかばんは腕のIRC端末を操作し、ハンドルにかざした。

 

「ラッキー=サン、お願いします」「ピガッ!マカセテ」ノイズ混じりの電子音声が答えるとバスはゆっくりと動き始めた……。

 




◆忍◆ニンジャ名鑑【ミツリョウシャ】
触れたものを超自然の力で自然発火させる危険なカトン・ジツの使い手。カラテは乏しいが常人の三倍の脚力をもち、狩りと称して弱者をじわじわと炙りながら殺す残虐な性格の持ち主◆殺◆
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