火狐使いの娘   作:初代小人

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ちょっと間が開きましたね、すみません。次の展開は思いついてたのですが少し別ゲーの方で立て込んでまして……
あとS1お疲れ様でした。私は最後の方少しサボってしまったのでダイヤモンド止まりでしたが皆さんはどのような結果でしたでしょうか?よかったら感想と合わせて教えてくださると嬉しいです(意訳:感想くださいお願いします何にもしませんから)


電脳世界作る人って割と凝り性なことが多いよね

そうして大会が幕を開けた。

トーナメント形式で行われるこれはまずBOTと呼ばれるai選手50人と出場者50人の混合100人からプレイヤーが残り25人になるまで戦う予選の後、それを4つの予選ブロックで繰り返す。

残った25人が4組で100人の精鋭たちが本戦ブロックに出場し、最後まで生存していた選手が優勝となる。

 

ちなみにチーム戦ではこれを2人ないし3人で行うため、人数が若干前後する。

 

 

 

 

───────

 

 

 

目を開ける。

見えてくるのは馴染んだ愛機のコクピット内、そして出撃のためのリニア式カタパルトレール。

 

と、目の前にホログラムで戦場のマップが表示され、そこに橙色の矢印で今乗っている飛行船の航路が映し出される。

私は迷わずマーキングし、出撃ボタンを押した。

 

 

 

訪れたのは加速。それも感じたことの無いような、いっそ嘔吐感すら催すほどの。

当然だろう。飛行船から出撃する際の速度は360km/hにもなる。そこまでものの2秒程で加速するのだから。

 

 

そして次に感じたのは最早痛みと言えるほどの冷感。そして息苦しさ。

電脳世界は嫌な程に現実に忠実だ。さすがに被弾時の痛覚は抑え気味に設計されているが、それさえも安全ピンで深く突き刺したくらいの痛みがある。

この世界を作った人はきっと几帳面な性格だったか、余程物理法則を愛していたのだろう。

 

 

 

コクピットが開き、高度7~80メートルにジェットグライダーひとつで投げ出される。

高いところが怖いだなんてことはないが、この感覚だけは何度やっても好きになれない。

 

 

とはいえここに来てやることは1つ。戦うだけである。

決意を固めたニンはジェットグライダーを操作して急降下。最高速度108km/hまで加速して目下のデパートに着地する。

 

 

この大会で使用される武器は対人武器と対メカ武器に大別される。

 

 

アサルトライフルやパルスライフルなどの銃弾を用いるものは、人体を効率よく破壊するために設計されており、人に対するダメージが大きい。

一方グレネードランチャーや誘導ミサイル等は人に対しては弾速が遅く当てづらい上、爆風に対して受身を取ればダメージを抑えることが出来てしまうため、相手が強ければ強いほど効きづらくなってしまう代わりに、的が大きくまた人よりも熱エネルギーを多く産生するため追尾しやすい上、爆風で装甲を破損させやすいためメカに対して効果が大きい。

 

 

 

もちろん例外もあり、自走ボムランチャーは炸裂時に爆風ではなく妨害電流を流すことでメカの行動を阻害したり、人体を軽く麻痺させることが出来るため双方に効くと言える。

またプラズマ砲は瞬間的に膨大な熱線を放つことでメカの装甲を貫き、更に人に対しても甚大なダメージを与えるためかなり汎用性が高かったりする。

 

 

(とりあえずグレードは問わないから対人武器を見つけないと……)

 

私は電脳世界を駆け出した。

 

 




今回そもそもが説明回だったから説明は省きます

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