M.A .R.S100   作:玉魂

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質を向上させる事は出来ましたか…?(小声)


第二十八話「前日」

 

 

 

 

 

 

 

 

中国の班員、爆に乗っ取られた2班の高速脱出機は、アネックスに向かっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と、言っても途中で劉将軍と合流する…と思うんですが」

 

 

 

 

 

 

 

 

脱出機が向かう先は大量のTFで埋めつくされていた。

 

 

 

爆はそれでも無表情。

焦っているようではなかった

 

 

 

逆に焦っているのは捉えられた5人。

 

 

このTFをどうやってやり過ごすのか、数は100とか200程度ではない。

 

 

 

 

 

 

(無茶だ…!こんなの…!)

 

 

 

 

全員がそう思う。爆を除いてだが

 

 

 

 

 

 

「借りるよ、これ」

 

 

 

 

 

 

「あ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

第6位専用武器。

 

『膝丸』

 

 

 

 

 

 

 

爆が置いていた膝丸を手に取る。

 

 

 

 

 

 

 

「君たちだけは何としてでも連れて帰る」

 

 

 

 

 

 

「いくよ、膝丸君」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

接触。

 

 

 

 

 

 

先頭にいたTFが爆に飛びかかる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

シュカッ

 

 

 

 

 

 

 

一刀両断。

 

 

 

 

 

 

 

その次のTFもさらに次のTFも難なく処理していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(どうして…薬を使わない!?)

 

 

 

 

 

 

 

 

不完全変態手術。

彼もまた、その手術を受けた一人だろう

 

 

 

 

 

 

(戦闘向きじゃないのか?)

 

 

 

 

 

 

 

 

20体は斬っただろうか、その時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、無理だこれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボンッ‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し、間抜けた音がした

 

 

 

 

 

脱出装置。

 

 

 

 

 

 

爆が逃げたのではない

 

 

だが爆が作動させたのが間違いないようだ

 

 

 

 

 

 

脱出装置により上空に投げ出されたのは、

 

 

 

 

 

 

 

 

一人。

 

 

 

 

 

 

 

八恵子だった

 

 

 

 

 

 

 

いや、出されたのとは違うが、もう一人、いた。

 

 

 

 

 

 

「ア、アレックスゥゥゥウ‼︎」

 

 

 

 

 

「八恵子ォォォォォッ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

飛び出したアレックス

 

 

 

 

 

 

 

 

八恵子が地面に叩きつけられる前に、クッションになる

 

 

 

 

 

当然、無傷では済まない

 

 

 

 

 

 

 

「な、何で!"薬"も無いのに!」

 

 

 

 

傷だらけのアレックスを抱える

 

 

 

 

「い、生きてんのか?我ながら無茶するもんだ…いてて」

 

 

 

 

 

脱出機に置いていかれ、孤立する二人

 

 

 

 

 

囲まれる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バンッ!

 

 

 

 

 

「大丈夫…」

 

 

 

 

八恵子に模様が浮かび上がる

 

 

 

 

「あんたを守る人は…ここにもいるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この状況をどうやって切り抜ける気なのか

 

 

 

 

 

 

 

生物が危険を察知する方法は様々である。

 

 

 

 

人間を含めると事前に予測するなど

 

 

その生物特有の器官を使用することや

 

 

 

 

 

 

 

"匂い"を嗅ぐこと

 

 

 

 

 

 

 

二人に向け走っていたTFの動きが止まる

 

 

ただし、TF達はこの匂いを危険だと判断したのではなく。

 

"嫌な匂い"だと思っただけである

 

 

 

 

 

 

 

 

「八恵子…お前」

「凄い臭い」

 

 

 

 

 

 

「……」

「今の内に脱出機の後追うよ」

 

 

 

 

 

アレックスの肩を抱え、歩き出す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バシュッ

 

 

 

「え––––

 

 

 

 

 

 

 

 

何かが、八恵子の身体を貫いた

 

 

 

それは人間が生きる上で最も必要なものの一つ

 

 

 

 

 

 

 

水。

 

 

 

 

 

 

 

 

倒れた八恵子を蹴り殺そうとする復活したTF

 

 

 

 

「八恵子!」

 

 

 

庇う、

 

 

 

生身で。

 

 

 

 

 

tfの足がアレックスに当たった瞬間。

 

 

 

砕ける音

 

 

千切れる音

 

 

今度こそ、間違い無く動けない

 

 

 

 

 

 

終わり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じじょ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガシュッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

身体が二つに分けられた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TFの、身体が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで…。ここに…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「"ジョセフ"さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…愛の匂いがしてね」

 

 

 

 

「囮にされた訳か…こいつら文明の利器と女性が好きだからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫、任せて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

斬ると言う行為は。

 

 

 

 

 

 

虫、植物、魚、人間。

 

 

 

 

 

あらゆる生物に身近な行為だ

 

 

 

 

 

 

 

 

あるものは道具で

 

 

 

 

 

 

あるものは産まれ持った"形"で

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この生物はこれまで物を斬った事が無かった

 

 

 

 

 

この"蛾"は

 

少し、小さかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分が、"最強の武器"を持っているのに気が付かなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(あのTF…耳がいいな)

 

 

 

 

上空を飛んでいたTFは西上の元へ向かっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

(高いな…)

 

 

 

 

腕力に任せて岩を投げつける事も出来るが、まず当たらないだろう

 

 

 

 

 

 

 

(高い場所を探すか…)

 

 

 

 

跳んで捕まえれたら終わり。

 

 

 

 

と言っても中々見当たらない

 

 

 

 

 

周りには石や岩だけだった。

 

 

 

 

 

 

 

(放っておくか)

 

 

 

 

 

TFのスピードはそれほど速く無かった

 

 

 

 

だが、薬を使うのに変わりは無い

 

 

 

 

 

薬を取り出し、摂取しようとする

 

 

 

 

 

 

「……?」

 

 

 

 

 

 

 

何かが風と共に飛んで来た。

 

 

 

 

 

それは、登って来たばかりの太陽の光で光っていた。

 

 

 

 

 

 

 

(この鱗粉…奴のだっ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザシュッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤い

 

 

 

 

 

 

 

 

一瞬、左目が赤で埋めつくされた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何が起こった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左目が、暗い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"見えない"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だけではない

 

 

 

全身に痛みが走る。

 

 

顔を腕を足を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「–––なっ」

 

 

 

 

 

 

 

鋭く、切り傷ができていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何をしやがったッ!てめぇ……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




できませんでした…(小声)





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