M.A .R.S100   作:玉魂

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第三十二話「情報」

 

アネックス計画

 

 

 

A•Eウイルスのワクチンを作る為に火星に行く計画。

 

 

自国の利益の為に他国を邪魔していいなど、どの書類にも載っていない

 

だが、裏切り者は100%出てくる。

 

 

 

 

 

 

 

だから……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『裏切り者を殲滅する』

 

 

 

 

 

それが"日本"の東下 光"達"の任務

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んー、どうやって探るか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当然だが、部外者である東下を入れる事が出来る部屋に、重要な物があるとは思えない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁ…今日は下見だからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋の書類には何一つ手をつけずに、扉に向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ちょっと探検させてもらう)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何処行くんですか?」

 

 

 

 

 

 

 

扉は既に開いていた

 

 

 

 

 

 

 

「あー…いつからそこに?ベンノさん」

 

 

 

 

 

 

 

「今来たとこですけど、お茶持って来ました」

 

 

 

 

 

 

 

「…これはご丁寧にどうも」

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、何処に?もしかしてもう終わったんですか?」

 

 

 

 

 

 

 

「少しお花を摘みに…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「えらく古い言い方ですね、向こうです」

 

 

 

 

 

指が刺された方向を向くと、丁度今いる部屋の隣にトイレがあった。

 

 

 

 

 

 

「それじゃ少し…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうぞお気を付けて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何だあの男…気持ち悪いな」

 

 

 

 

 

 

 

どう考えても、監視されている

 

 

 

 

 

この扉を開けばあの男が居るだろう

 

 

どうせ、『遅いから心配になって』とかなんとか言う気だ

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんな時は…鉄板の"ダクト"だ」

 

 

 

 

 

 

 

流石にあの男でも女子トイレまでは入らないだろう。

 

 

 

 

 

 

(多分)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「準備完了…っと」

 

 

 

 

 

ベギッ

 

 

 

 

ベキベギンッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「映画みたいに広く無いな」

 

 

 

 

 

 

これから、時間を掛けすぎずに情報を見つけ出す

 

 

 

 

 

 

 

 

(大体30分か?女子でも長いか)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(あの女…何考えてる?)

 

 

 

 

 

 

女子トイレの前に佇むベンノ

 

 

 

 

 

 

 

 

たまに後ろを通る人の視線には気がついていない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ここの"職員"の名簿を見せろだと?何の得があるんだ?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(だが…ろくでもない事を考えてるのは分かる)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「粘着は得意だぞ……女」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(うおぉ…狭い!そして暑い!)

 

 

 

 

 

 

 

 

当然と言えば当然だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(お…光…部屋だ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(どーもー…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋の光から漏れ出す網から部屋の中を覗き込む。

 

 

 

 

 

 

「あれ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋の中は狭くは無いが、人がいなかった

 

 

見た感じではお偉い役のオフィスのようだった

 

 

 

 

 

 

 

そして、目立つ一つのPC

 

 

 

 

 

 

 

 

(ビンゴッ!警備もダメダメだな!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バキンッ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「覗かせてもらうよ〜」

 

 

 

 

中のデータをすぐに引き出せる様にUSBメモリを差し込んでおく

 

 

 

 

 

 

 

「…おや」

 

 

 

 

 

 

PCは既に起動している状態で、一つのファイルが展開されていた

 

 

 

 

 

 

 

(今まで誰か使ってたか)

 

 

 

 

 

故に、急ぐ必要がある

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、この中に探している物がある可能性は低い

 

 

 

 

 

 

 

 

(怪しそうなのを全てコピー…)

 

 

 

 

 

と、同時にファイルを片っ端から覗いて行く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…」

 

 

 

 

目に付くのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「無防備すぎんだろ…『手術』『試験者』『改良』『費用』『M.O手術』」

 

 

 

 

全てドイツ語、だから彼女が選ばれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんでこんなに…手薄過ぎるな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんなとこで何やってんです」 「か」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッッ!」

 

 

 

案の定…

 

 

 

 

 

 

(釣られた……!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれー?ベンノさんどうしてここにー?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「先に聞いたのは僕ですが…何故ならここは僕のオフィスだからです」

 

 

 

 

 

 

 

 

「へ?最初のへやじゃ」

 

 

 

 

「応接間ですけど……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー……そうですか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(しまったあああああぁぁぁ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頭を抱え込む、彼女は何処か抜けているようだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「質問に答えてください。ここで何を?しかも僕のお気に入りの椅子に座って」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやー。フカフカだねk「質問に答えろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「"次は"無い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………えー冗談ですよね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この妙な余裕…この"女"の態度が気にかかる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「道に迷って」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…何にも触らずに立って下さい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はいはい…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

扉を離れ、東下の前にある自身のPCを覗き込む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お帰りは…此方で用意いたしましょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いえ、もう呼んでます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうですか……東下さん少し太りました?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……今日初対面でしょうが…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先程まではもう少し細かったと思うんですが。顔色も少し…青いですし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「放っておいて下さい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「所で…口調が丁寧になりましたね」

 

 

 

 

 

 

 

 

ベンノが質問を連続させる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「所で…"その足から出てる"…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『触手』は何ですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少しの間、時が止まる

 

 

 

 

 

触手とは、一体どういった事か

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前…手術を受けて居るな…?」

「どうして、乗組員がここにいる?東下さん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東下のスーツの裾から出ている『触手』の様な物

 

 

 

 

 

明らかに人の物では無い

 

 

 

 

 

手術を受けた人間だと思っても不思議では無いが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スッ…

 

 

 

 

 

 

 

ベンノが机の引き出しを開け、何かを取り出そうとする

 

 

 

 

 

この位置からは良く見えないが……

 

 

 

 

『箱』だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、言い訳は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーこれはですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……!!」

 

 

 

顔に余裕が戻った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「"ペット"の……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(は?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女はしゃがみ、足に手をやる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「"海蛇"ちゃんですよ、うりうり」

 

 

 

 

 

 

 

「は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は?」

 

 

 

 

 

 

いや、無理がある

 

 

 

 

この世界の何処にベルチャーウミヘビを身体に巻き付けて出掛ける奴がいるのか

 

 

 

苦し過ぎる言い訳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、その蛇は動いていた

 

 

 

 

 

 

色は黒と青

 

 

 

 

 

 

最初と変わらない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細い、本当に生きているようだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………な、名前は?」

 

 

 

つい、"認め"てしまう

 

 

 

自分が自分に呆れる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…べ、ベルちゃん……?…かな?」

 

 

 

「さっさと帰って下さい」

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女はぶっ潰したダクトの網の事を無視して、迎えの車に乗り込む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ぶっ潰した』

 

 

 

 

 

 

 

女性が?

 

 

 

 

 

特に訓練もしていない彼女が

 

 

 

 

 

 

道具も使わず

 

 

 

 

 

 

 

できるのか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「危なかった……」

 

余裕だった顔に汗が溢れ出す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうかした?東下ちゃん」

 

運転している女性が質問する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー、ちょっとな。いや。マジ大発見だよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「帰ってからね…"手術"の事ばれた?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや、大丈夫だ。絶対」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私の"擬態"能力はピカイチだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「けど生臭いよね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ミミックオクトパス』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「聞こえるか?ベンノだ」

 

 

 

 

「これから日本人が来ても相手にするな……」

 

 

 

 

 

「探られたら……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「殺せ」

 

 

 

 




昨日、ノリで書いたのがあったので更新



いろいろ大丈夫かこれは

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