【フクロウ】
夜行性猛禽類。
夜行性のため、夜間でも空間を認識しやすいように大きく発達した眼球。
獲物の居場所を探るために良く発達した耳。
獲物を仕留めるために鋭く、長く発達した猛禽類に見られる爪。
そして、この折出救出作戦に最も向いている特徴
特殊な羽の構造による、"無音飛行"。
フクロウは獲物に忍び寄ると、爪を突き立て動きを制限すると、絞め殺す。
ただし、正面切っての戦闘には向いていない。
「それで、樋渡。上から何かみえるか?」
小型の無線を使い、敵陣地の偵察をしている樋渡と連絡を取る東下。
少し遅れて返答が返って来る。
『いや、所詮ただの仕事場だからな。迎撃システムなんかも無いだろう。当然』
「警備員ぐらいかな……そもそも折出がここにいる保証は無いけど。リーダー」
「どのみち、侵入するのに変わりは無い。内舘奈織。準備は?」
南左も無線を構えている。通信の相手は内舘姉妹だ
『いや、できてるけどさぁ!二人で潜入するの?』
「大きい声を出すな…夜で室内な事もあって、本領発揮できるかは微妙だがな…」
「妹の準備は?」
『…できてるってさ』
「じゃ、頼んだ。建物に入ったら連絡を。通信終了」
無線のボタンから指を離し、若干のノイズが入る
「リーダー…最初の作戦会議の私は待機って聞き間違いだよな?」
「何を今更言ってるんだ東下…俺は潜入向きじゃない。十分な訓練も、時間が無くてできていない。分かってるだろ。あとお前の擬態は室内向きじゃない」
「リーダーは十分訓練受けてるだろ、全く。他国の裏切りの匂いがしてからの設立だもんな…何やってんだか」
「ま、何か工作されたんだろ。結構どの国もガタガタだからな。政治」
「と、無駄話はここまでにしとこう」
「っと…正面門前まで到達…と…」
奈織は無線を取り出す
「樋渡君?二人共門まで着いたから案内頼むよ」
『おう!門から正面玄関までの距離は約30m。門を入って直ぐ右に警備員室?だ』
「人は?」
『警備員室から光が漏れてるだけだな。しゃがんで行けばバレないよ、多分』
『あとは室内に動く光源があるな。窓から見える。懐中電灯か』
「オッケー。玄関までは楽勝ね…!薬は温存ね」
『あ、それと、"敵"は当然待ってるだろうから気をつけろよ』
「何回言うのそれ…通信終了」
「行くよ、未來」
十分に一人で登り切れる高さの門を、二人で音無く登り、降りる。
右手に見える小さな警備員室の中には一人の男。二人はその小さな建物の影を通り、無事に玄関までの道に着く。
(人の気配はない…このまま玄関まで大丈夫)
二人とも息を殺し、身を低くして監視カメラに見られないように大きな自動ドアまで向かう
(これまで隠密の訓練重視にしといて良かった…)
一切の音を発する事も無く、目的地まで到着する。
("光"がある。薬使うよ…未來)
お互い、目で意思を確認し合う。
二人はポケットから小さな箱状のものを取り出し、鼻に近づける。
そして、大きく息を吸う。
二人とも、魚類だった。
【ムネエソ】
消える深海魚。
この魚は敵から身を守るため、ある特殊な特性を身につけている。
それは、鱗の一枚一枚を自分の意思で動かし、光を乱反射させ、姿を消すと言うもの。
しかし、消えて見えるのは上からのみ。この場合、人間で言う背中である
その弱点を、"二人で"補う
二人は双子だった
通常の姉妹兄弟よりも、一つ一つのDNAは少し似ている。
どういった訳か、
二人とも、ムネエソである。
最近忙しいなぁー
取り敢えずの更新