『IS学園最深部』に在るドライブピットでは新型『シグナルバイク』と量産型『マッハドライバー』製作を行っていた。
ラジオ越しに聞こえてくるチフユ先生とタバネ博士の発表を聴いて手を止めそうになりながら開発を早める。
量産型であれば適正していない人間も長時間のパワースーツを展開することは出来る。ウィリアムでもプロトタイプを維持するのに数ヵ月は時間が掛かっている。
そんなことを考えていると後ろのエレベーターの到着音と共にタバネ博士達が雪崩れ込むように入ってきた。
「…姉さん、こういう設備ですが。実家の地下にも作っていませんでしたか?」
「これはフーちゃんが作ったヤツだよ!?それよりも『IS』と『
「そうでしたね。では、取り掛かりましょう」
『ISスーツ』になり機械的な台座の上に寝転がるホウキさんに視線を向けつつ、タバネ博士から『ガンナー』系統の後継機体の設計図が送られてきた。
刀身には超圧縮されたエネルギー粒子を硬質化させたモノを取り付けており、高周波を発生させて切断力を強化していると書かれている。
作ることには賛同するが三種類の『バイラルコア』を一つに纏めて作成するのには時間が必要だからね。
「『ブレイクガンナー』や『ルパンガンナー』という元型は残ってたからね。直ぐに出来たよ!」
「鮮やかな緋色の刀身ですね…」
作られたばかりの片刃剣を振るいつつ、バイラルコアの作成を急かされる。そんな早くは出来ません。
もう少しだけ待ってください。等と考えながら刀身の情報を加えた『エッジバイラルコア』を起動させるとホウキさんの持っていた『ブレードガンナー』から刀身が『バイラルコア』へと吸収される。
「それにしても、この専用機は私の手に馴染みますね。姉さん、なにをしたんですか?」
「箒ちゃんの肉体データと戦闘記録をインプットして違和感を消しただけだよ?ちなみに『ガンナー』の中には『IS』のコアが入ってるから飛行も可能だよ?」
「なんと言うか…。至れり尽くせりですね」
「そうかな?フーちゃんの方が過保護だと思うよ?『アインハード』や『バルドヴィーノ』みたいに自立防衛機能を搭載してる訳じゃないしね!」
そこで暴露するのは止めてください。クロエやラウラに聞かれた恥ずかしいじゃないですか。
「タバネ博士、量産型ドライバーが完成しました」
「了解~っ!それじゃあ、転送開始だよ!」
転移装置の上に置かれていたドライバーがプログラム化されて世界各国の有力者達の持つシステムブホルダーへと送り込まれていく。