チフユ先生から預かっていた『白式』を『バイラルコア』と結合させる。形状的には『シグナルバイク』と『バイラルコア』の一体化した物になっている。
言うならば『シグナルコア』だろう。
タバネ博士と共に『単一仕様能力』と呼ばれる必殺技を使えるように改良してある。血族関係での発現なのか。イチカ・オリムラの『単一仕様能力』は『零落白夜』だった。これにはタバネ博士も驚いているようだった。
チフユ先生は納得したような顔を浮かべながら『シグナルコア』を受け取り、シグナルホルダーへと差し込んでいた。
しかし、そんな顔は今夜で笑顔へと変わるだろう。
そう、今夜は『ゴーコン』なのである。マーヤ先生、サカキバラ先生、タバネ博士、チフユ先生もオシャレしているのだ。この四人は『ゴーコン』を経験したことが無いらしく。作法や持ちネタを携帯やネットで調べている。嘆かわしいことだ。
午後7時00分、ガチガチに固まっている『IS学園教員』と美人揃いに興奮している『ドイツ型イケメン軍団』の中間に座って話を進めていく。
チフユ先生は衣服や化粧を褒められて顔を真っ赤に染めており、タバネ博士はアタフタとしながら隣に座ってきたイケメンと話している。
サカキバラ先生はビールを注ぎつつ、ゆっくりと距離を積めている。サカキバラ先生、意外と強かなんですね。マーヤ先生は同じ雰囲気の男性と話しており、クスクスと笑い合っていた。
…よし、帰ったらクロエ達にでも報告しよう。
◆◆◆◆
無事、全員がメールアドレスや週末のお出掛けを取り付けることが出来た。どうやら男性とメルアドを交換した経験は無かったらしい。
初めてのメルアドは『ドイツ型イケメン軍団』ですね。私も張り切ってセッティングして良かったです。
「よっしゃ…!ドイツのイケメンからメルアドゲットしたぜ!」
「束さん…。ちーちゃん以外のメルアド、初めてだよ」
「ああ、私も一夏以外の男性とは初めての交換だった」
「……次の週末、もっと頑張らないと」
「「「その通りだ」」」
マーヤ先生のポツリと溢した一言に三人は同意するように頷いていた。
「それでは帰りましょうか?」
「はい!」
「頑張らねばな…」
「絶対にハートを掴み取るわよ…」
「束さん、お父さん以外とお出掛けなんて初めてだよぉ…」
覚悟を決めながら『IS学園』へと向かうモノレールに乗車する。
タバネ博士は緊張のしすぎで変なことを口走っており、サカキバラ先生はメラメラと闘志を燃やしている。これが肉食系というヤツなのだろうか?