私はフランツェスカ・ボーデヴィッヒです。   作:SUN'S

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第46話『白いゼロの計画とはなんなのか』

姉上とカンザシ殿と別れ、『天文台』へと向かっていると見知らぬ二人組の女と胸部装甲の無いゼアヒルドが道を塞ぐように立っていた。…成る程、タバネ殿の言っていた『アルガ・ゼアヒルド』の強化体というのは奴らだな。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒ。あとは裏切り者の『名無しちゃん』ね」

 

「名無しちゃんではないっ!私は『エルゼ・ボーデヴィッヒ』だ!!」

 

「そう、でもね?あんたの名前なんて…どうでも良いわ。殺せば覚えておく必要とか無いからね」

 

「その通りですね…。まあ、私としては貴女方と事を構える気には有りませんけどね!!」

 

二人組の女は薄茶色のタイガーストライプの模様と真っ黒なギザギザとしたトゲのようなフォルムへと変化していき、自身達の後ろに構えていたゼアヒルド達を殴り飛ばして破壊した。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒ、貴女の事は『持ち主』の記憶で知ってるから…手助けしてあげるわ」

 

「私は、貴女方と接点と呼べる物はありませんが。愛しきアドラーのためです」

 

……私は、この女の吸収した『IS』のコアの『持ち主』と関係を持っているのか?

 

「ラウ姉、どうすんだ?」

 

「緊急事態なのは変わり無い。この戦いを終えた時、持ち主の名前を押さえて貰うぞ?」

 

「お好きにどうぞ?」

 

エルゼと共に『マッハドライバー』を取り出し、腰に装着する。左右対称に『シグナルチェイサー』と『ボルトストライカー』を構える。

 

レバーを押し上げ、スロットにシグナルバイクを装填するとレバーを押し戻す。

 

SIGNAL-BIKE(シグナルバイク)!!』

 

「「変…身…!」」

 

RIDER-CHASER(ライダー・チェイサー)!!!』

 

RIDER-BVITZ(ライダー・ブリッツ)!!!』

 

二人を包み込む様に現れたホログラムは『シグナルバイク』の中に保管されていたパワードスーツであり、『IS』の量子化して保存する特殊データ領域を利用した瞬時兵装展開装置の役目を果たしている。

 

ラウラはシルバーパープルの装甲を纏っており、その隣にはサンダーパターンの刻まれた装甲を纏うガンメタルブルーの戦士が立っていた。

 

正真正銘、エルゼ・ボーデヴィッヒの為に作られた『MACH(マッハ)』と『CHASER(チェイサー)』の後継機『BLITZ(ブリッツ)』である。

 

「ラウ姉…。本当に、変身できた…!」

 

「私達の母親は天才だからな、オチャノコサイサイという奴だ!!」

 

「話すよりも『イエル』を止めるんでしょう?」

 

「全くですね、これだからお子様は」

 

二人組の女に論されてしまったが、一時休戦の間柄だからな。無視することは出来ないため、二人の言葉に頷いて『天文台』を見上げる。

 

『ヤレヤレ、お前達は最高傑作だと思っていたんだがな』

 

学園の投射機を使っているのか。映し出された映像には天文台の星座観測機が映り込んでいた。やはり、母上の言っていた場所は当たりだったな。

 

「そうか。私は貴様をブッ潰したくて堪らないよ」

 

「それには同感ですね」

 

『貴様等、コアに宿る記録データに負けた者達の言葉など聞きたくないな。直接…破壊してやろう』

 

イエルの言葉と共に『見たこと無いドライバー』を装着した『胸部装甲の無いゼアヒルド』が柱の影から出てきた。そんな場所に隠れていたのか。

 

『チェイサー、ブリッツ。お前達の母親の考えていた最初のライダーシステムとは…コレの事だ!!』

 

ゼアヒルドはドライバーに付いたネジ(?)を捻り、そのまま歩き始めた。

 

START-YOUR-ENGINE(スタート・ユア・エンジン)!!!』

 

完全なる白と例えることが出来そうな程、深い白色の装甲を纏ったゼアヒルドの姿が、そこにはハッキリと存在していた。

 

『仮面ライダーゼロ…。原点にして最強のライダーシステムだ。人間と違ってゼアヒルドはお前達のような制限を付ける必要は無いッ!!』

 

高らかに宣言しているイエルを無視するように隣で拳を握り締めているエルゼに顔を向けてから指示を送る。

 

「見掛け倒し…と言うわけでは無さそうだな。エルゼ、お前は遠隔操作を行っているイエルを叩いて来い」

 

「了解、直ぐに戻ってきます」

 

「ティガ、お前も着いて行け…」

 

「いえっさー!」

 

タイガーストライプ模様の『アルガ・ゼアヒルド』はティガという名称で呼ばれてるのか。今後、コイツらと戦う時には名前呼びになるな。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒ、早々に片付けて手伝いに行くぞ」

 

「ああ、それには同感だ」

 

 

 

 

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