荒野からやってきました ~死の支配者と荒野の旅人~   作:マガミ

109 / 123
追記:スターシルバー号と、EDF世界のメカニックとその関連メカを追記


設定・メカニック紹介

リバティ・プライム(Liberty Prime):

 Fallout3、Fallout4のメインクエストにおいて、重要な要素となる対共産主義決戦兵器。設計はロブコ・インダストリーのCEOにして天才科学者、ロボット工学の権威である、ニューベガスの影の支配者Mrハウスことロバート・エドウィン・ハウス。

 

 アラスカ、アンカレッジ奪還作戦で中国軍に対して投入される予定だったが、技術的問題による建造の遅れにより実戦投入はされず、元国防総省跡地地下に格納されていた。キャピタルウェイストランドに進出したエルダーリオンズ率いるB.O.S.が発見し修復を進め、エンクレイヴとの戦いに出撃して「アメリカの後継者」であった彼らを蹴散らした。

 

 Fallout3本編終了後を描いたDLCではエンクレイヴ残党の攻撃で破壊されたが、Fallout4でB.O.S.の対インスティチュート決戦兵器としてほぼ新造といえる形で修復、Mk2として復活する。

 

 敵味方識別装置で敵と認識した対象は全て「共産主義者」であり、戦闘中は民主主義を賛美するプロパガンダを喋り続ける。民主主義バンザイ、共産主義者死ね的にメッセージを喋り続けながらアメリカの(支配者層)後継者であるエンクレイヴや、アメリカの再建を掲げるインスティチュートの人造人間を蹴散らす姿はとてもシュール。

 

 

(トール拠点の)リバティ・プライム(シリーズ):

 主に素材や動力炉の違いから前期型と後期型に設計が分かれる。元と同じ12m級、大型化した50m級、逆に小型化した2m級の3種類が存在する。

 

 前期型はモモンガさん出現前から最初に配備していたもので、基礎設計はFallout3登場のMk1そのまま。モハビにてMrハウスに手ずから技術を教授されていた為、新造できた。トールは拠点が大型化していく過程で元設計を50m級で再設計し、拠点防衛用として配備していた。当時の動力源は大型の核融合炉。物騒な背部核弾頭はサーモパリック爆弾に差し替えた。破壊力の面からすればどっちもどっちであるが。

 

 元設計のままの12m級と、フュージョンコア搭載の小型化した2m級も製造しており、拠点各所に配備していた。これらの背部投擲弾頭もサーモパリック爆弾に換装してある。頭部の即死級レーザーの他、腕力もかなり強い。

 尚、元設計のままなので、対共産主義者向けのプロパガンダメッセージもそのままである。英語なので、語学に堪能なギルメンか元プレイヤーしか意味がわからない。

 

 負傷からの復帰後、転移先で様々な技術を修めたトールが、自重無く素材や技術を突っ込んで再設計したのが後期型。50m級、12m級、2m級と全てを再設計し、素材や人工知能なども新規技術を投入してある。

 

 外見はFallout4のMk2に似ているが、内部の基礎設計や関節部構造等はMk1とほぼ同じで、上半身は追加の装甲板の装備で似せているのみ。下半身に至っては、高次特性素材の装甲で元のデザインより太くなっている。トールの居たウェイストランドでは元ゲームとは異なり(トールとの模擬戦を除いて)リバティ・プライムは一度も大破していないので、BOSがコモンウェルスに持ってきた物は外装のみが新造。

 

 50m級と12m級は対消滅炉を動力源に、高次特性素材の採用とFTL世界の対デブリシールドを搭載し、フレームと装甲全体にエナージョン関連テクノロジーを用いて全体の強度を底上げしてある。2m級は高次特性素材の採用と装甲へのシールドウィーブ技術により防御を固めている。

 

 武装は頭部レーザーの他、両腕に格納式AoAで取り付けられた収束と拡散を切り替える速射レーザーと、背部搭載のサーモパリック投擲弾頭、あと腕力。強さ的には、前期型50m級と後期型2m級が同程度と大幅に強化されている。レジェンダリ効果も付与されていて、特に後期型は複合型となっているのでかなり凶悪である。

 

 尚、元の人工知能は制御システム側に集中移転し、追加された応答プロトコルについては新規設計して自然な応対ができるようになっているが、戦闘モードに入ると元仕様のように英語で対共産主義メッセージを喋る。

 

 

 

プリドゥエン級飛行船:

 Fallout4中盤で登場する、エルダー・マクソンが率いるB.O.S.の硬式飛行船がプリドゥエンである。金属製の巨大な飛行船であり、4基のベルチバード離発着フックを搭載、内部に移動基地としての機能を持った空中移動拠点。登場後はボストン空港に停泊し、以後彼らの拠点として使用される。尚、東海岸B.O.S.の分派である中西部B.O.S.(またはシカゴB.O.S.)が運用したのが初代プリドゥエンであり、東海岸のものは二代目である。

 

 水素バルーンで浮力を得ているので武装は搭載していない。また、常に浮揚する為に搭載の原子炉が休まず稼働しているため、常設で冷却材の調達が申し渡されている。

 

 Fallout4本編のルートによっては水素バルーンを爆破されたり、旧式砲台で攻撃されて撃沈される。

 

 

 

 

改プリドゥエン級飛行船:

 改プリドゥエン級飛行船は、トールの介入によって元の二代目プリドゥエンとは大幅に設計が変わっており、危険を伴う水素浮力を諦め、セル化した多数のヘリウム気嚢を各所に配置する事で大幅なペイロードの増加を実現している。

 

 動力源はパワーアーマーと共通のフュージョンコアを複数用いた核融合炉を搭載。消費は激しいが安全性が高くなった。船体は初期設計から1.2倍の大型化と装甲化、それに伴う質量増加による操舵性の鈍化をカバーする追加のターボプロップエンジンが搭載された。

 

 同じく介入によってエンクレイヴからの破壊(Fallout3のDLCシナリオ)を免れたリバティ・プライムの運用母艦としての能力も付与されている。船体下部にうつ伏せ状態でリバティ・プライムを収める格納庫を持つ。空中投下も可能。船体側面にはベルチバード出撃のハッチとアームが設けられている。

 

 ウェイストランドのB.O.S.オリジナルを一番艦、トール拠点でコピー生産したものを便宜上は二番艦、AOG(るし☆ふぁー)に発注されたものを三番艦、追加生産していたものは四番艦と五番艦として記録している。エ・ランテルに派遣したものは三番艦。当時はまだ名称は未設定だった。

 

 トール拠点にも数隻存在しているが、新プリドゥエン級の就役でAOGやトールが運用する予定だった物はお蔵入りしている。トール所有のものはワークショップにより格納、設計図を残して解体予定。

 

 

 

新プリドゥエン級飛行船:

 転移実験で技術を得たトールは改プリドゥエン級では安全性に不足があると考え、自身の所有艦と発注後も預かっていた三番艦や追加発注された二隻の設計を刷新した。完全に新造だが気にしてはいけない。それ以前に宇宙艦艇用兵器を想定した設計の時点で基準がおかしくなっている。

 

 元の改プリドゥエン級と同じなのは外見デザインのみで、大きさは改プリドゥエン級の1.3倍に大型化され、重量は高次特性素材等もふんだんに使った事で半分になった。大きくなった分、施設なども充実させている。元々がB.O.S.の移動基地の為、内装は無骨を通り越して機能優先の実用一辺倒である。居住性はよろしくないが、元の設計に比べれば大分マシである。換気や空気清浄機能も搭載。電磁場や放射線防護も備え、与圧と共に気密も保たれているので、そのまま宇宙に放り出されても大丈夫だったりする。やっぱり宇宙船じゃねーか。

 

 AOGへ引き渡し予定のものは内装デザインにAOGのデザイナー畑の面々をアドバイザーとして招いた為、メインブリッジと客室や娯楽施設、食堂については元の無骨な内装とは異なり高級な旅客船のような装飾が施されている。トールはそれに触発されて、ゲーム中に飛行船を多数浮かべるMODの飛行船内部を基に、所有飛行船に適用した。

 

 メイン動力はウルデモン型縮退炉、サブ動力はウルベルト=デミウルゴス型改核融合炉。その莫大なエネルギーを使った重力制御と慣性制御装置により空に浮かび、推進する。船体横に付けられている電磁ターボプロップエンジンは主に微調整用で、通常時は予備推進力に過ぎない。二代目プリドゥエン、プリドゥエン改共に武装は搭載していなかったが、新プリドゥエン級には近近接防御システムと、レーザー砲台が搭載されている。後にテスラ・ドライブを搭載した。

 

 完成したAOGの新プリドゥエン級は「スキーズブラズニル」と名付けられた。追加発注された艦については要望を受けて設計と艤装を見直し、速度は妥協する代わりにペイロードと装甲防御を重視した大型双胴艦「フリングホルニ」と、ペイロードを少し犠牲にする代わりに装甲防御と速度を重視した高速艦「ナグルファル」として引き渡し予定である。

 

 フリングホルニは部隊単位、加えて大型魔獣の搭載が可能だが、ナグルファルも二代目プリドゥエン級よりは戦力の搭乗ができる。スケルトンやアンデッドなら、体育座りなどで小さくなって貰う事で搭乗数を大幅に増やせる上、広域化した魔法で降下速度を制御する事で、文字通り骨を折らずにアンデッド部隊を空中からばら撒く事ができる。

 

 竜王国への遠征出撃の際はまだ、専属の人化したシモベや傭兵モンスターの雇用と教育は完了していなかった為、スキーズブラズニルのブリッジ要員には操舵にイマジナリ・ニュー、オペレーター席にナンバーズが就いている。撤収時に迎えに来る予定のフリングホルニには、教育が完了したクルーが搭乗する予定。

 

 

 

マザーシップ改:

 マザーシップはFallout3のDLC、マザーシップゼータで登場するエイリアン、ゼータ星人の母艦。荒廃した地球の衛星軌道上に浮かんでおり、大昔から地球上の生物を人間も含めて拉致して様々な非人道的実験を繰り返していた。101のアイツをいつものように拉致した事でエイリアンの運命は決定された。

 

 航宙艦であり、小柄ながら多数のエイリアンが暮らせる巨大な船。大型縮退炉の搭載とFTL航法に対応していて、内部には冷凍睡眠装置や様々な設備が存在している。ターゲットを強制的に転送するテレポート装置や、地球上を焼き払う高出力レーザー砲台などを備えている。

 

 トールは消息を絶った101のアイツを追って侵入。素手でエイリアンをしばき倒す101のアイツと再会すると、一緒になってマザーシップ内を暴れまわり、救助した戦前の人物などをコンソールも含めて自重せず治療。集めた戦力でエイリアン達を駆逐してマザーシップを乗っ取った。

 

 異常を察知して攻撃してきた他の同型艦に対しては、シールドで耐えている間にトールが単独で肉薄し、内部のエイリアン以外を救命ポッドにそれぞれ詰めて隔離して救助すると、エイリアン達が乗っていたマザーシップそのものをワークショップで格納。残された修理中の宇宙艇と何もない大型コンテナの上で困惑するエイリアン達を残して撤収。101のアイツは制圧したマザーシップのレーザーでエイリアン達を塵も残さず焼き払った。

 

 初期はプロトコルや機材などを地球人用にカスタマイズして、衛星軌道上に用事や準備が必要な際にコピー生産してそのまま使っていた。マイクロウェーブ送電システム艦などがそれの一つである。後に縮退炉の技術を得た後、原型マザーシップに搭載の大型縮退炉をその制御装置も含めて取り外して、自身のコンパクトな縮退炉を搭載して再設計したのがマザーシップ改である。

 

 設備や装備はそのままに、ペイロードに大幅な余裕ができたため、船体強度の確保と共に外装も変更。ややSWのミレニアム・ファルコン号に似たデザインのマザーシップ改として運用を始めた。拠点世界に配置していた旧マザーシップについては更新が完了している。

 

 小さくなったにも関わらず出力が大幅に増加した縮退炉と、大幅にアップデートした慣性制御装置や重力制御装置により、数キロの巨体にも関わらず内部の人間が揺れも体感する事無く、いわゆる未確認飛行物体のような無茶なジグザグ機動を行う事ができる。

 

 

 

USS コンスティチューション:

 Fallout4で登場する木造帆船。アメリカ海軍所属のれっきとした軍艦(フリゲート艦)であり、トールの生前世界では航行可能な就役艦船で最古の船である。

 2020年でも航行可能な形で残されており、Fallout4でも2077年まで現役であった模様。恐らくは核爆発の影響などで吹き飛び、銀行の上に着底している。

 

 本編では銀行の上から移動する為に、海へ向けて出港する準備をすすめるロボットの船長に協力するか、ロボットを排除してスカベンジャーに協力する事となる。核融合炉とジェットエンジンを取り付けて改造しているのだが、ロボット達に協力すると、最後に壮大な出港シーンと盛大なオチをつけててくれる。

 

 トールはネイト達の要請でロボット達に協力。原典とは異なり、破損していたロボット達を全て修復の上、下に居るクルーも回収した上で、アイアンハイド船長に安全な港への移動を提案、受理された。

 

 破損の無い状態で専用の建物と桟橋と共に船を追加するMODを適用していたのだが、停泊していた筈の船がその位置に無かった為、バニラの状態で存在していたUSSコンスティチューションをロボット達と共に移築。各所を修復した上で、核融合炉とジェットエンジンは取り外した。

 

 尚、スカベンジャー達から隠れて夜間に回収した為、ロボット達とのやりとりを見られていたネイトがジャンクを独り占めしたと誤解され、スカベンジャー達にストーキング襲撃を繰り返される羽目になった。うっかりである。

 

 セントリーボットのアイアンハイド船長は、安全な位置に移動した後も、船で出港を目論んでいるが、帆船故に必要なクルーの数が足りないため、専らクルーの募集を呼びかけていた。

 

 

 

USS コンスティチューション・レプリカ:

 MODで正しい状態で停泊しているコンスティチューションを追加するものがあり、停泊中のそれをベースにした設計図を得ていたトールが、トブの大森林にある湖に浮かべてあるレプリカ。

 

 レプリカと言っても外装は修復済みコンスティチューションそのものの設計。内部に動力炉と推進機関を設置してあり、風がなくとも航行可能。

 

 クルーとしてシンス型のロボットを常駐させていて、AOGの面々や近所のリザードマン達なら、希望すれば湖の帆船クルーズを楽しめる。また、船釣りもできるので、余暇によくウルベルトとデミウルゴス、たまに武人武御雷とコキュートスが搭乗する。

 

 武装は24ポンド長砲 30門、32ポンドカロネード砲20門、24ポンド船首砲 2門といった元デザインの火砲の姿をした砲と、格納型のタレットが搭載されている。

 

 

 

スターシルバー号:

 トールがとあるFTL時代の世界で製造した宇宙船。前部が涙滴型宇宙船で、通路を兼ねたセンターシャフトで接続された旧ソ連のロケットに似た後部カーゴがある。惑星重力圏では大気抵抗を減らすために前部と後部は合体しているが、宇宙空間では後部カーゴからセンターシャフトが伸び、航行モードになる。

 センターシャフトは内部が通路になっているが、標準的男性の身では少し狭い。宇宙空間では移動用ハンドルを掴んでそれに身体を引っ張って貰う。

 後部は客席と貨物室、予備動力炉と追加推進機関がある。標準では後部の動力炉と推進機関を使用して離着陸から航行での推進を行う。

 その世界での広域哨戒艦並の探知範囲を持ち、大型作業アーム2基、近接防御レーザー、電磁加速砲、近接歪曲拡散砲、後部カーゴに内蔵式ウェポンベイ、各種妨害装置を搭載している。ウェポンベイには対消滅誘導ミサイル、カーゴ内部に作業用ドローンを搭載した。

 

諸元:

 格納時全長59.6m 展開時全長95.6m 最大直径18m

 動力炉:縮退炉1基 核融合炉1基

 航行機能:FTL対応 重力制御 慣性制御

 推進装置:重力制御 バーゲンホルム機関 アークリパルサー

 

 宇宙英雄物語の星詠み号と、宇宙船サジタリウスのサジタリウス号の後部、それらを2001年宇宙の旅のディスカバリー号のセンターシャフトで接続した上でアウトロースターのグラップラーアームを取り付けた、キメラにも程がある構造のFTL対応宇宙船。無意味に外装へ打ち付けてあるリベットが目立つ高速艦。

 色は鈍い銀色。緑色に塗るか灰褐色で塗るか最後まで悩んだ。めちゃくちゃな外見だが、立派にFTL対応の探査宇宙船であり、対デブリシールドやトール基準での最低限の兵器も搭載している。

 前部と後部は独立した宇宙船としても運用可能で、動力炉と推進機関を持つ。前部はブリッジと生活区画を兼ねる。搭乗想定人数は6名+3名(カーゴ内客室)。無限生成コンテナと全自動調理器も備えているので、過剰気味の動力炉のエネルギー生成能力も併せて、破損しない限りはほぼ無限に航行可能。

 

 

 

歩行要塞バラム:

 フォーリナーという地球外存在の脅威に晒されている世界で、移動要塞X4を小型化した全長50mを超える二足歩行移動要塞。フォーリナーの巨大生物殲滅作戦において、移動拠点として運用される予定が、諸々の問題から計画を中断して放置されていた中、怪生物エルギヌスに対抗する為に武装も無く投入された。

 後に当初計画の武装を施したB型、レーザー砲台を搭載したレーザーフォート型等、火器を搭載したものが量産されたが、最終となるF型は火器搭載による脆弱性を排除し耐久度その他を徹底的に強化、砲撃能力を捨てた代わりに近接攻撃のみに絞ることで絶大な攻撃力と耐久性能を得ている。

 巨大故に強力だが、バラムと比較して小さい巨大生物の相手は苦手であり、地上部隊との連携が必要。また耐久性は高いが傷つかない訳では無いため、細かい攻撃を物量で受けると容易に撃破されてしまう。

 

 

 

歩行要塞バラム改:

 トールが自重無く技術や資材を投入、再設計した歩行要塞バラム。サイズは同じだが、動力炉に核融合炉、内部フレームにエンドウスチールと呼ばれる軽く強靭な金属を採用し軽量化、装甲板もフレームと起源を同じくする世界の技術で自重無く強化した上で、対デブリシールドを搭載した。

 余裕ができたペイロードで肩部分と背部にハードポイントを設置して汎用性を確保した上で、自重を物ともせず短距離飛行まで可能なスラスターを追加。これにより、強襲性能が付与された。

 尚、トールが建造した移動要塞X4内の製造プラントの複製はその世界の技術では困難だが、更新されたバラム改の製造コストは大幅にダウンした為、量産化して対フォーリナー戦線で活躍した。

 

 

 

ギガンティックアンローダー・バルガ:

 プライマーと呼称される地球外存在の脅威に晒されている世界で製造された、全高47mの巨大作業ロボット。プライマー襲撃以前に政府主導で架橋作業などを想定して開発され十数機が製造されたが、運用上の安全性やコスト面で様々な欠陥がありEDFに譲渡されたものの、倉庫に死蔵されていた。

 怪生物アーケルスを駆除するための質量兵器として投入、調整の上で戦果を上げたため、元は兵器では無いがその後もEDFで改造されながら運用が続けられた。

 黄色塗装と安全第一の文字が入ったバルガ初期型、出力と機体剛性の向上したバルガG型、戦闘向け調整がされたウォー・バルガ、最終型であるストライクバルガがあり、特にストライクバルガについては初期型の十倍の耐久力と攻撃力を持つ。

 

 

 

ギガンティックアンローダー・バルガ改:

 同じような世界で巨大二足歩行兵器の再設計を経験していたトールが、同じ様にやらかして製造した巨大作業ロボット。バラムと同じく、動力炉の交換とフレームや装甲の強化、対デブリシールドの搭載とスラスター追加による機動性の確保が行われた。

 トールは各地に存在する初期型バルガを解体してはバルガ改に改修してEDFに提供。後にEDFによってバルガ改G型、ウォーバルガ改、ストライクバルガ改も戦線に投入された。

 歩行要塞バラムとは異なり武装用ハードポイントの追加はしなかった代わりに、より人型に近いバルガの為に動作プログラムを見直し、前転やバク転、側転といったアクロバティックな動作を可能にする動作速度の向上と耐久性の確保の他、怪生物を相手取る為の投げ技や関節技の自動解析・生成プログラムを用意した。

 再びアーケルスやそれに比類する巨大怪生物が出現した際は、ラリアット、腕ひしぎ十字固め、ジャイアントスイングといった様々なプロレス技や格闘技を披露した。ただし、操縦者の安全性を確保する為、機動に耐えられない操縦者が搭乗している際は格闘技はロックされる。

 対プライマー最終決戦では激戦の末、殆どが中破しつつも全機が生き残り、戦後は修理されて復興に役立てられた。

 

 

 

バラム・テストベッド零号から伍号機:

 拠点世界に帰還後、バラム改に用いた巨大歩行兵器のノウハウをリバティ・プライムシリーズに適用しようと、ブラッシュアップをする際に製造したバラム。

 某人型決戦兵器の開発順序よろしく、ほぼバラム改と同じ零号機、高次特性素材を用いた初号機、得られたデータから量産化策定をした弐号機、先行量産型の参号機、量産型の四号機、エリート向け(?)の伍号機が製造された。伍号機が現時点での最終型で、後期型リバティ・プライムにデータがフィードバックされた。

 

 

 

バルガ・テストベッド1から3号機:

 拠点世界に帰還後、バルガ改に用いた巨大歩行兵器のノウハウをリバティ・プライムシリーズに適用しようと、ブラッシュアップをする際に製造したバルガ。

 ほぼストライクバルガ改と同じ壱号、登場者を考慮しない高性能を目指した二号、高性能をそのままに搭乗者の安全確保の為に安全措置を施した三号が製造された。三号の高次特性素材配分と格闘技術プログラムが、後期型リバティ・プライムに適用されている。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。