荒野からやってきました ~死の支配者と荒野の旅人~ 作:マガミ
追記:配備していたリバティ・プライムの各サイズを変更。10m級→12m級(原作と同じ高さ)、あとはフィート換算値を追加。
幕間・死の支配者と荒野の災厄の遠征準備
トールも無事復帰し、何か吹っ切れた顔で製作や研究に勤しむ中、ナザリック勢もまた、色々と準備を進めていた。目下のところ大きな行動と言えるのは、竜王国への遠征である。
るし★ふぁー謹製のゴーレム軍団、元陽光聖典隊長のニグン・グリッド・ルーインと副官イアン・アルス・ハイム(第一班の指揮官を兼任していた)、おまけの平隊員を竜王国に先行して派遣する。
間近でギルメン達の御業を見てきた上に、カルネのエンリ達と共に首都ナザリックで鍛錬を積んできたニグン達は、至高神たるAOGの面々に強い忠誠心と深い信仰心を抱いている。
鍛錬の結果、既に英雄の領域を超えている訳で、いかにビーストマンが集団でしかも強く、ニグン達が信仰系魔法詠唱者とは言っても、かなりの下手を打たない限りはレベル差で倒れる事も無いだろう。ニグン達への指示は、押し返しているとはいえ疲弊している竜王国の戦力、それの回復と支援である。
「至高神の主命、全力で果たす所存!」
「身構えずとも良い。貴様の今迄の鍛錬がムダで無かった事を証明せよ。期待しているぞ」
「ははっ!」
第二陣は、ヒョウガことコキュートスと、リザードマンの部隊だ。特に要請はしなかったのだが、日頃世話になっているとの事で強く申し出てきた訳で、訓練も一緒になるコキュートスが折れて編成される事となった。
冒険者仲間であるアクトことパンドラズ・アクターは今回、お忍びの皇太子という少々ややこしい立場でアインズさん達に同行する。その間の冒険者活動の替え玉には、パンドラズ・アクターが直に指導したグレータードッペルゲンガー達が任務に就く。嫌な予感しかしないが、モモンガさんとしては「任せる」と言っちゃった以上、のちの報告を戦々恐々と待つしか無い。
今回、非公式ながら竜王国との外交も兼ねる予定なので、AOGは所有するプリドゥエン改級飛行船で合流する。そのためAOG本隊の出立までにはかなり時間の余裕がある。尚、トールが艤装で色々と改造を推し進めた結果、宇宙を飛ばないだけでほぼ航宙艦クラスに魔改造されたのを誰も知らない。別途注文された二隻は要請された装備内容から大改造中である。誰も止めなかったのか。
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第三陣、始まりの九連星の本隊ことAOGの面々にトールも同行する。留守の間は、AOGの非戦闘組とアルベド、デミウルゴスが任される事になった。
アイボット+恐怖公の眷属+影の悪魔の諜報ユニット群は既に活動しており、首都ナザリックではエインズワースも加わって情報収集に集中し、今回の動きで裏に潜む勢力を釣り出す意図もある。
「…やっぱりカワサキさんはついてくるのね」
「飯が食いたい奴が居る。そういう所なら俺は行く」
「毎度の事なんで、諦めてくれモモンガさん」
「あの国は今もカツカツだろうからな、友好度上げだと思いねぇ」
トールはカワサキやウルベルトと共に、後方で裏に潜む勢力へ目を光らせつつ、支援物資の提供や家屋の補修という名の新造などを行う予定。カワサキはともかく、ウルベルトとトールが後方なのは火力過剰の為でもある。
「最近、自重止めたトールの火力の桁がやばい」
「ウルベルトさんも対抗ノリノリでぶっぱするから、一瞬で直すとはいえ闘技場や演習場が毎度修理ですからね…」
「なんだよ、可愛いもんじゃねぇか。なあ?」
「ですよ?」「だよなー?」
「「「だめだこの二人」」」
世界を荒野と化す災厄コンビ爆誕である。
カロリックストーンを使用した装備でMP上限の増加と回復速度加速がついたウルベルトは、ユグドラシル現役時代にも増して継戦能力が付与され、遠距離広範囲攻撃ではもうどこの裏ボスだよという状態である。数で押すタイプの魔法を使った日には、死ぬがよいみたいな弾幕STGもかくやという魔法弾で埋め尽くせる。
トールはまあ略。強いて言えば、高次特性素材で武器を作成したら、今迄1つの武器に2つが限度だったレジェンダリが4つ追加できる上、データクリスタルを導入できた武器ができたとだけ言っておこう。
「そういやトールさん、個人用装備の範疇で一番火力高いのって何があるんです? あ、ヌカパンチみたいなバグ技除いて」
首都ナザリックの競技場で出立準備が進む中、ペロロンチーノが物資の上に座りながら聞く。
「俺も興味あります。大抵は物理攻撃?」
デスナイトに作業を任せながら、ゆったりと休憩スペースでお茶を啜る死の支配者(幻影装備)が続く。尚、用意している物資は殆どが竜王国の支援用で、参加予定のAOG勢の準備自体はほぼ終了している。
「そうですね…、ウルさん達のお陰でエネルギー問題が解決したので使えるようになった、元はMOD武器の、仮想砲身空間圧縮破砕砲ですかね。MBH砲はまだ個人兵装としては研究中です」
「…名前だけで既に物騒な件」
「ちな、手持ち以外の最大火力は?」
「宇宙除いて広域破壊力の点なら、ブルーさんに泣きつかれて建造してないICBMですけど、ミサイルサイロを用意してませんから手で投げるのが精々なので飛距離が出ません」
嫌な予感しかしないが、聞いてみる。
「全長は?」
「20m超えだったかな? 投げても爆発半径から逃れられませんね」
「逆に逃れられたら怖いわ」
「ちょっと待って? トールさんの移動全力で逃れられない半径って事?」
「まあ、曲がりなりにも核ミサイルですからね。放り投げても2、3キロですから、流石にそこから十キロ以上の移動は無理です」
「宇宙含めるとどういうのがあります?」
「一点の火力としては、現在宇宙空間に待機させてるマザーシップの衛星軌道レーザーかマイクロウェーブ砲、あとは大気圏外から投下する質量兵器投射機でしょうか。リバティ・プライムだって破壊できますよ」
「え、あれ壊せるの?」
「なにそれ怖い」
「設計図だけは残してあるのだと、恒星レンズ砲かなぁ?」
「話だけは聞いてた、ダイソン球直結の光学兵器だっけか」
いつの間にか来ていた弐式炎雷が思い出したかのようにつぶやく。
「星単位の時点で嫌な予感しかしない。どんなのです?」
「太陽クラスの恒星のエネルギーを集約するレーザー兵器です」
「…性能というか威力は?」
「惑星間だと比較的遅い、光の速度の超重レーザーですね。地球型惑星を数十秒の照射で溶岩の塊にできる位かな」
「「「怖いわ!?」」」
「まあ、向こうで取り込んで解体したけど設計図しかありませんし、こっちの世界じゃ恒星を覆う面積の資材調達が難しいんで作りませんけど」
「資材さえあれば作れるのかよ…」
「話がずれちゃってますよ。個人装備の話でしょ」
「そうですね、さっきの話に戻ります。個人装備での最大火力は、最初にあげた仮想砲身空間圧縮破砕砲です。直線上の空間にある物体を空間ごと圧縮して破壊します。個人兵装でという縛りなら、私の手持ちで一番火力があります」
AOG勢の装備強度と存在強度からして、直撃できて数割が削れれば御の字ですがとトール。ユグドラシルのカンスト勢も大概である。
「切らない<次元断切>みたいなものか…」
「そのMOD武器って、元ネタはあったりするんですか?」
「ベクター○ャノンを個人で撃てるようにしたMODだったんですよ。適合するエネルギー不足で使えなかったんです」
ウェイストランドでは使えなかったんだよなぁと感慨深く言うトール。使えていたら大惨事である。
尚、使えなかった理由はエネルギー元である「メタト○ン」がウェイストランドに存在しなかった為だ。MODが現実化した際、いくつかの元ネタあり装備はそのままでは稼働しなかったのだが、これはその一つである。
同じく殆どがそのままでは動作しなかったMOD装備にコジマ粒子を使ったという設定があるACfa系装備群も存在している。アサルトバリアについては、光子保存技術を利用した別物として別途、作り上げた。シズ・デルタのお気に入りである。
ABはトール個人のPip-boyに組み込んであるため、バリアとしては役に立たないが、攻撃手段としては任意発動できる。
閑話休題。
「拠点にビッグエンプティの技術で亜空間エネルギーラインを繋ぐ技術を使ったお陰で使用可能に」
仮想砲身空間圧縮破砕砲は瞬間必要エネルギー量がフュージョンコアを数十個を一度に丸々消費してすら足りないせいで使用できなかったのだが、ウルベルト=デミウルゴス型核融合炉やウルデモン型縮退炉のエネルギーを使うことで解決した。
「あの殿堂入り古典ゲームの装備か!」
「でもあれ、20m近くのサイズのロボット用では?」
「え、セットすればこの状態から撃てますけど…」
「生身で撃てるの!?」
「腰に負担が来るのでパワーアーマーがあった方が楽です。照準とか動力ライン、コンデンサを調整した専用パワーアーマーを用意してあるんですよ」
生身でランディングギアを展開した所で、反動を受け止めるのが生身の骨格、特に負担がかかるのが腰である。生前、ギックリ腰に悩まされたトールとしては、頑丈な今生の体であっても、もしかしてがあるかもしれないと言う事で、生身で撃つ気は無い。そもそも生身で撃とうとするな。
「ま、今回は裏方なので撃つ機会はありませんけどね」
「俺らが素の直撃で数割削れる攻撃とか、逆に怖いわ」
「魔導皇国としてのお披露目もあるけど、トールさんのぶっ飛び具合に一周まわって冷静になった件」
「「「それな」」」
「解せぬ」
ゲーム世界の能力が現実化したユグドラシル勢に言われて、なんとも言えない顔でもにょるトール。
「所でこの、EDFって書いてあるケースの武器って?」
「ヌカパンチを封印してますので、もしもの際、数に対抗するには火器だとウェイストランド産は火力不足かなと。交流あった世界の歩兵火器を用意しました。まあ出番は無いでしょうけどね」
トールの所有する元ウェイストランド産火器は、純粋なものはゲーム中後半と同じく火力不足だ。標準のPerkをすべて適用してもそうなる。例外は格闘と近接武器、あるいはMOD産チート武器だけだ。別途、MODで追加したPerkが補って余りあるのだが。
「狙撃銃にアサルトライフルに…ええと、袋に小さい球が沢山?」
「ああそれ、小型爆弾なんで気をつけて下さい」
「物騒だな!?」
「使う時は、がばっとまとめて握ってぶん投げます」
「ほんとに物騒だな!?」
素ではまとめて食らってもAOGの戦闘メンバーでは傷一つ負わないが、爆弾類に何かトラウマがあるのか、弐式炎雷は飛び退る。
モモンガさんは<上位道具鑑定>でチェック。ユグドラシル基準で80LV相当の性能である。純ウェイストランド産の武器が(レジェンダリ効果を除いて)基準値の殆どが30LV以下の攻撃力しか持っていない事を知っているので、文字通り桁違いの性能と知ると少し驚いた。
「未だ使い慣れた形に収められないんで、原型のまま再設計した奴を用意したんですよ」
「成程、通りでどれも真新しい訳だ。でもよく、こんなに沢山の種類を入手できましたね。戦争してたんですか、その世界?」
質問に少し苦い表情になるトール。
「ええ、戦争でした。宇宙人vs地球人の絶滅戦争です」
「「「殺意高い世界だなおい」」」
「となると、提出レポート映像、見てないファイルの奴だ」
「こっちは守護者達に任せて確認してみるか」
「まあいいでしょ。準備は殆ど終わってるし」
首都ナザリックの文化用多目的ホールに移動した一行は、小規模なスクリーンに上映されるレポート映像を確認する。
「地球○衛軍って、タイトル映像から始まってる件」
「現地でもEDFって彼らは名乗ってましたからね」
近似世界の座標が固まっていた事から同じようで居て違う世界それぞれに訪れたトールは、それらの世界で戦う兵士達を積極的に支援した。いや正確には、米軍コンバットアーマーが似てたせいで初っ端から巻き込まれた。難易度はINF相当の地獄のような世界である。ナンバリングで言うならIAまたはIR、4.1と5な世界、どれも似たりよったりの理不尽に見舞われた。最初はIRな世界である。
「どでかいアリとかクモとか、生々しいから余計にキモいな…」
「俺だとまだ日が浅いから、そんなに気にならないんですよね…」
「こっちは冒険出た先で、野営中に見てたりするからな」
「ユグドラシル産モンスターだと、逆に気にならないんだけど」
最初のIRな世界では初戦というか前日譚になる最終戦から凄惨な戦いとなり、トールはマザーシップ跡から救助した一人の兵士を運び出すのが精々であった。
回収されるとすぐに司令部に直談判して、個人携帯のエネルギーシールド技術、シールドウィーブを含めた個人向け兵装技術を提供した。再襲撃までには配備が間に合ったのは僥倖といえる。
兵士達は皆、携帯シールド付きになった事もあり、自動回復のシールドが彼らの命を長らえさせた(死なないとは言ってない)。トールは巨大生物のビジュアルが苦手な事もあって、序盤は自前の武器を使って過剰火力で応戦。市街地戦では大抵が更地に、野山も耕された焼け野原になった。その挙げ句、どの世界でも付けられたコードが「ウェイストランド(荒野)1」である。因みにウェイストランドチームはトール一人だけ。つまりボッチ。
「チームとは一体」
「言わないで下さい…」
一応フォローすると、ライトニング(IR)やストームチーム(4.1と5)の投入される戦場によく駆り出されたので、ライトニング、またはストームチーム扱いであった。絶対にエースチーム以外と出撃させないよう本部から厳命されていたという。どの世界でも危険物扱いである。
荒野と化す破壊がもたらされれば大気の乱れて雷鳴が轟くだとか、戦場を荒野にすれば嵐が吹き荒ぶという点で、トールと彼らは似た者同士だったと言えよう。
トールの全てを更地にする弾幕に加え、兵士達は数に苦戦はしつつも油断なくアーマー値の増加改造に努めた。彼らは高まった防御力に楽観はせず、上がった生存性を生かしてよく戦い、本部のわn…幾度も窮地に陥りつつも勝利した。
「BETAの出てきた世界もそうですが、これも相当厄介な世界ですね」
「現地の人達が頑張ってたので必要以上に手出しはしなかったんですが、通信に全く応答が無いから交渉もできないし、仕方なく薙ぎ払うしか無かったんですよねぇ」
共通の敵が去ると同じ人類同士で争う可能性があるのが人間であるからして、トールは防御や建築技術と食料生産を除いて技術提供は絞った。それでも人口が大幅に減り、荒廃した地球の復興には喜ばれた訳で、見返りに天を覆う敵の技術や、人類側の機動戦艦や移動要塞や要塞空母等の技術も得ている。
特に個人向け火器についてはトールをして「イカれてる」と称賛する技術の発展具合であった。所有の弾薬と共通規格化したが、それでも火力が段違いになる謎仕様である。調査の結果、規格化した弾薬を正しく装填すると、発射時に電子励起爆薬化する狂気のような技術まで導入されていた。
「え、ウェイストランド産より素で火力高いの?」
「Perkとレジェンダリの影響下でなければ、それほどでもない筈です」
「あー、撃てるだけで職業やスキル無し状態のシズの武器みたいなもんか。それでも桁が変わるけど」
拠点世界への帰還後、使い慣れた火器にそれらの火力を付与するべく研究を重ねた結果、火力とともにレジェンダリ類を付与できた。研究でコピー生産をした際、高次特性素材が必要だった時点で「あっ(察し)」というオチまで付いた。
「あの世界の火器は、魔法的要素の産物だったんだよ!」
「「「な、なんだってー!?」」」
トールも以前は純科学技術のみによる高次特性素材の扱いは難儀していた訳だが、あの世界はそれと知らず研究を重ねて武器に応用していた。
高次特性素材の扱いにもなれたトールが自重無く試作した中に、標準的取り回しで高い単発火力を多弾倉で遠距離まで理不尽に集中できるアサルトライフルや、手元でリロード可能なバ火力連射レーザー等が完成したのは笑いどころだろうか。
他にも機動兵器も各種設計図を持ち帰ってきたので、落ち着いたら研究予定であると伝える。スクリーンに映像を出すと、ギルメン達のテンションが上がる。
「竜王国から戻ってきたら、乗ってみたいのが沢山ある!」
「首都ナザリックにも環状線とハイウェイを用意して貰いましたし、教習所行くのが待ち遠しい」
「航空機は別枠だからなー、まじで勉強しよう」
リアルではメトロや自動運転タクシーが主流なので「自分で操縦する車両のライセンス」と自家用車は、金持ちの道楽かあるいは趣味の類だ。この場にはいないたっち・みーは仕事の都合上普通免許は持っているが、自家用車は持っていなかった。そんな訳で、男子としては思うままに運転できる車両というのは、使っていない、持っていないとなると妙な憧れの念を持たれている。
「人化状態なら、トランキルレーンの睡眠学習で操縦のPerk取れますよ?」
「「「教習所通いたい!」」」
「…さよで。敷地とカリキュラムは、遠征中に用意しときます。車両は一般車から兵器まで色々あるんで、戻ってきたら一人一台プレゼントしますよ」
「「「わーい」」」
やいのやいの言いつつ、車に興味ある面子へ<伝言>等でメッセージを飛ばす。その脇で、トールはそれらを微笑ましく眺めつつ、手持ちで披露していない兵器について口を閉ざした。
(アレとかアレについては黙っていよう、うん)
トールの秘したアレ…名前に「バ」の付く歩行要塞やギガンティックアンローダーの事である。なんのこっちゃと思った人は「地球防衛軍+歩行要塞」辺りで検索するとよろしい。それらは現地に居た頃にトールの持つ技術で徹底的に魔改造された。
歩行要塞も人型クレーンも質量と体積から元の耐久度や攻撃力は高かったが、如何せん機動力が低く、また膨大な耐久度があっても数の暴力には耐えられない訳で、そこでトールは、自重を支えるフレーム部分に、戦うメック世界の星間連盟時代の「エンドウなスチール」を用いて強度を確保し、姿勢制御用の他に突撃用ブースターとホバリング用スラスターを追加、スペースデブリ用のシールドも搭載した。
これにより、動いたり殴っただけで破損していた改修前とは異なり、素早く旋回可能で、瞬時に間合いを詰めて体当たりをしつつ殴りかかり、同じような質量か艦載砲での射撃でも無い限りはびくともしない、防御姿勢を取れば衛星軌道上からの攻撃すら無効化可能な超兵器として完成した。歩行要塞の方は、元の機動要塞より機動面、防御面共に充実したと評判であった。
強さで言えば破滅の竜王を超える、ユグドラシルの90LVレイドボス程度ではあるが、あの世界においてはそれでも初期の最終型プランよりも有用な兵器として仕上がった。生産性も向上したので、元の計画の数倍の数が生産され、戦場に投入された。原典の倍以上の数の暴力で一機たりとも欠けずに作戦を遂行した。
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トールは拠点世界に帰還後、リバティ・プライムへのフィードバック目的でブラッシュアップを続けた。拠点には、Fallout4本編と同じ12m級(約40フィート)とリサイズ設計の2m級(約7フィート)と一緒に量産され、拠点防衛用の50m級(約164フィート)と共に配備されているので、それの更なる改良プランを用意する為である。
結果、高次特性素材もふんだんに用いたので、機動力はともかく一撃の重さ、そして何より耐久度は初期型(Fallout3型)の12m級リバティ・プライムより強化された巨大兵器が完成した。
これらに正面から殴り合いで力比べできるのは、初期から配備していた改修前の50m級(Fallout4のMk2を大型化したもの)リバティ・プライムか、またはナザリックの第四階層守護者ガルガンチュアぐらいである。
まあ、流石にやりすぎと解っているので、トールは余程の事でも無い限り、出撃どころかお披露目する予定は無い(フラグ)。
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先日、中核がどでかい球体の大型機動兵器が地上でドンパチをする世界に訪れた際は、戦場に突如現れる理不尽な姿(人型)をした謎の巨大兵器として、世界中を混乱させた。何してんのだろうか。
閑話休題。
「所でペロさん、竜女王についてはどうするんで?」
「ドライな話、AOGには竜王国にそれほどメリットが無い」
傭兵隊とはいえ、戦線を押し返してる時点で程度問題だが、それは横に置いておく。
「必要以上には…肩入れはしませんよ」
「血涙流しながら言う程か」
「いーんです、遠目で眺めて愛でるんです! 俺にはシャルティアが居るんです!」
尚、この言葉は竜女王から交際の申込みがされた時点で手のひらドリルとなる模様。