荒野からやってきました ~死の支配者と荒野の旅人~   作:マガミ

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傭兵団、始まりの九連星の初期メンバーです。
最初に来た人はまだ、決めてません(殴


今際の際の記憶 獣王メコン川の話

 俺の死因? ああ、後で聞いた話で、殆ど実感は無いんだが、居住区画の空調システムが停止して、その日に起きてた有害外気の高濃度な奴を寝てる間にまともに食らったらしい。

 

 一番新しい日付を覚えているのが、やまいこさんだ。リアルからは一番後にこっちに来たから、俺が死んだっていう事故も覚えてた。まあ事故っていうか、区画整理の加速にわざとやった疑惑があって、警察が入ってあとはお得意の尻尾切りで、命令した上の連中はお咎め無しだったみたいだけどな。

 

 あの日はなんか苦しいな、と思ったら意識が途絶えた。それで起きたらゲームや動画の中でしか見たことの無かった、綺麗な空と雲と太陽を見上げて、草原の中で草の香りに包まれながら仰向けだったんだ。

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 これは夢かな、とか頬に風を感じながら、暫く寝っ転がってたよ。

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 んで、いい加減今の状態を確認しようと地面にあぐらをかいて見渡してたら、草原の向うから昔の米軍が使ってたような車が走ってきた。確かハンビーだったっけ。あれ、水素合金の電気ハイブリッドなんだよな。

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 おっと、続きか。

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 止まった車の中から、空中に浮く三本腕のロボット、エインズワースと一緒に、あのT-45fパワーアーマーを着て出てきたのが、トールっちだ。

 

『やあ、こんにちは。迷子かい? それとも旅人かな?』

 

 本人はまあ解って聞いてきてるんだが、何も知らない俺は寝て起きたらここに居たとか、まあ余計な事も喋った気がする。話しついでにお互いの自己紹介をしたと思う。

 

「MMO、ユグドラシル、プレイヤー、この言葉に覚えはあるか?」

 

 ヘルメットを既に脱いだトールっちからそれを聞いた俺は、何年も前に休止した事、仕事の状況が悪くなって連絡すらできてない事、サービス終了の日に行けなかった後悔、ギルド長にもう一度会いたい事を多分、話した気がする。

 

「俺は何人か、そちらと同じ様にこの世界に来たプレイヤーを保護している」

 

 いくつか仕事も手伝って貰っているがね、なんて言ってたが、実際、後でチグリス・ユーフラテスさんとか、たっちさんとかと再会して他の面子も来てて傭兵をやってると聞いた時は少し驚いたよ。一番驚いたのは、あのくそったれなリアルじゃない世界に来た事だけどな。

 

 で、再会した俺らは悩んだ。アインズ・ウール・ゴウンってPKKギルドだったじゃない? もしほかのプレイヤーが来て俺らの話を知ってたらどうしようかって。幸い、来た面子も自分も現れた時は人間の姿だったからその時はトールっちには知られてなかったけど、下手に異形種の姿だったら攻撃されてたかもしれないとかね。

 

 それから何年も経った。その間も現れるギルメン達を迎え入れて、俺らはモモンガさんが来るのを待ってた。

 

 正直、あの世界でユグドラシルとモモンガさんと離れてた俺らが来ていて、最後までナザリックを維持してサービス終了の日まで居たって言うモモンガさんが此方に来てないのは、何の冗談かと。ヘロヘロさんは、酒の席の度に泣いて謝ってたよ。

 

 一年も経たない間に馴染みの仲間が現れ続けたから、ナザリックと一緒にモモンガさんが現れる前の空白の二年間は、正直言って辛かった。あの人ほど、ユグドラシルにのめりこんで、皆と作ったナザリックを好きだった人は居なかったから。

 

 カルネ村に集まる予定だった日は、もしかしたら俺らが近くに居ないからじゃないかって教授が仮説立てたのと、カルネ村にはちょくちょくお世話になってたからな、皆で近況報告してカワサキさんの美味い料理食う事になってたんだよ。

 

 村が襲われるかもしれないって話を聞いた時は竜王国から戻った直後でね、移動のまともな準備もせずに焦って来たもんだ。途中、トールっちから新しくプレイヤーを見つけた、拠点も一緒と聞いたけど、聞き流してた気がする。

 

 んで、皆急いでる中、ベルリバーさんだけ詳しく聞いたら、すげぇ喜んで叫んだんだよ。

 

「モモンガさんとナザリックが来た!」

 

 移動中にカルネ村も無事な事も聞いて、トールっちとモモンガさんが交渉し、プレイヤーの保護や後見を約束させた事も聞いた。

 

「あー、俺らとモモンガさん、ナザリックが無関係だと思ってるのか」

 

 あの時は聞いた全員微妙な顔をしちまったね。トールさん、そういう以前の柵とかで争うのを回避するために頑張ってるのに、実は俺ら異形種で、モモンガさんはそのギルドの長だったなんて。ナザリックごと来てるから、交渉次第で全面戦争も不可避とか非殺傷装備でロボット軍団用意してたみたいだし。今考えると洒落になってねぇけど!

 

 ベルリバーさんが先行して話をつけると行って、俺らは少し速度を落として移動する事にした。もしかしたら、離れてしまった俺らを恨んでるかもしれないから。ベルリバーさんは、向うでの死因が他殺だったのもあって突然インが無くなったからな。

 

 その間、後ろから王国戦士長の部隊が来て、現状を伝えた。後はまあ知っての通りかな。

 

 俺らはというか俺は、恨み言一つ言わないで、迎え入れてくれたモモンガさんに頭が上がらない気持ちだ。大歓迎してくれるナザリックの配下達にだって申し訳ない気分が先に立ってた。ルプスレギナはドS設定はどこへやら、カルネ村からナザリックの居室に移ったら、ずっと抱きついて離れなかったから延々と朝まで撫でてた気がする。外見がどストライクだけにその日は我慢するのが大変だった。

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 あーなんか言いたいこと色々でとっ散らかってるな。

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 モモンガさんに伝えたい事は、一つ。お互い大人だから、ギルメンだからってまず一歩退くのがあの人だけどさ、もう少し、我儘を言って欲しいって事かな。よっぽどの事でなければ受け入れられるし。

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 繰り返して言うぜ? もっと我儘になっていいんだよ、モモンガさん。

 




何人分やるかは不明。
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