ダウナー系が本当のヒーローになるまで   作:鶴クレイン

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30話:ダウナー系と職場体験〔決着?〕

 

 

 

 

「…ありがとうございました」

 

 

 

 

 

 

捕まえたマフィアを警察に引き渡して夕方。

空が赤くなり西日が強くなる頃、市は世話になったパワーク達へとお辞儀をした。頭を下げる市を見守るパワークに、微笑むメタモル、抱きつくロベレットと反応は様々だ。コスチュームをトランクを詰めて一週間ぶりの制服を着た市はロベレットにされるがままである。

 

 

 

「寂しいわお市ちゃん!心細くなったらいつでも来てね!遠かったらそっちに事務所移すから!」

「私もそうする〜!お市ちゃんはもうウチの()なんですぅ〜!!養子にするんですぅ〜!!!」

「大人気ないなパワークさん…。お前ならもっと上を目指せるだろうが、ここに来るならいつでも歓迎する」

「困った時はいつでも頼っておいで!パパ頑張るから!」

 

 

 

 

ロベレットに抱きつかれたまま、近寄ってきたパワークとメタモルに頭を撫でられた。あっという間の一週間だが、良い職場体験先だった。

 

 

 

 

 

「いつでも来てね〜!」

「うぅ……グス、私も行くぅ〜!!」

「やめんか」

「ぐえっ」

 

 

 

駅まで見送りに来てくれた3人を振り返って改札を抜ける。衝動的にこちらに来ようとしたパワークを、メタモルが襟を掴んで止めた。上司の筈なのに対応が雑だ。

結局脳無を捕らえた時も、パワークはメタモルによって「化けの皮」を纏っていたらしく銃弾が当たっても無傷の予定だったらしい。もしもの保険はそういうことか。あの時に市が動かなくても良かったなら何もしなかったのに。

 

 

 

それにしても、良いトリオだった。

 

 

 

 

 

**************

 

 

 

 

 

「…行ったか?」

「はい。職場体験でパワーク事務所に来ていた雄英生は新幹線にて帰りました」

「分かった。潜入捜査を依頼したが、無事にやり遂げてくれたようだな」

「先輩心配してましたもんね。カジノだったしパワークのじいさんが暴走するんじゃないかって」

「まあな。あいつら3人は元々警察が目を付けていた敵やチンピラだろ」

「それは知ってますけど…光堕ちというか、なんでヒーローになったんです?」

「……お前はまだ知らなかったか。これは極秘情報だが、パワーク達3人はレプリカとの接触によってヒーローになったと言われている」

「!マジっすか…だから俺らはあいつらを見張ってるんですね」

「ああ。アイツらはレプリカに恩があるからな…匿っているかもしれない」

「レプリカも素直に表に出てくれれば俺たちも楽なんですけどねー。なんだって隠れてるんだか。世間では持ち上げられてるのに、贅沢なやつ」

「うだうだ言わず仕事に集中しろ」

「へいへい」

 

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