瓦礫に埋まった要救助者を引き上げて救助していると、遠くで聞こえた爆発音を皮切りに各フィールドで地鳴りと共に爆破が起こった。要救助者を搬送させている魔手には一度止まって守るよう指示を出し、私は瓦礫から救けた子供を抱いて庇う。
『
そういう事も想定しているのか。
確かに救助演習のシナリオは「
私が探知をかけた範囲にはもう要救助者はいない。近くには他のヒーロー候補生がいるので、彼らに任せても大丈夫だ。
きっとあの様子では、まず救護所にいる人を避難。その
……と考えたけれど、状況を見てから動いた方が良さそうだ。
もし
流石に要救助者の子供を抱えて空を飛ぶのはいただけないだろうという事で、魔手に腰掛けて運ばれる。こっちの方が速いから大目に見てもらいたい。
「何をしてんだよっっ!!」
要救助者を避難させているヒーロー候補生を見つけて合流しようとした時、緑谷の怒声が
一体なんだ?
緑谷が
抱いている子供に一言謝ってから、魔手に避難列に合流するように指示して空を飛ぶ。空から戦線を見ると、轟と夜嵐がシャチの
彼ら
「ヘルプに戻るか!?」
「いや待て!」
「SMASH!!」
「そっちに行くのは駄目」
地上で緑谷が
凄まじい威力だ。
あ、炎の渦が破られた。
空中から落下速度に身を任せてシャチへ突進し、高いヒールで蹴りを放つ。私と同時に緑谷も蹴りを放った。
「二人から離れて下さい!!!」
「神野ではどう、もッッ」
「(緑谷…天魔…!)」
「ぁ……!!」
「(おまえらは…どこまでも…!!)」
どちらの攻撃も片手で防がれてしまったが、両側からの相当な衝撃がシャチに響いている筈だ。緑谷は防御の腕を蹴り抜こうと力を込め、私は飛び退こうと膝を曲げた時、スタートの合図と同じ「ビー」というけたたましい音が鳴った。
『えー只今をもちまして配置された全ての
「終わった…!?」
「……ふぅ、疲れた」
緑谷と共にシャチから離れて、終わった事に安堵の溜息を吐いた。
『集計の
「……らしいけど、動けるの?」
「だっ大丈夫轟くん!?」
「…ああ、大丈夫だ。動けねえけどな」
「……っス」
「じゃあ緑谷は更衣室へ行ってて。私が運ぶから」
「え、天魔さんに全部は任せられないよ!」
「平気。運ぶのは私じゃなくてレプリカだから」
「そう…?じゃあ、頼んでも…いいかな?」
「もちろん」
「シャチョーすみません。仕事できませんでした…」
「やっぱ“
「(いや…プロテクターがなかったとしても…あの炎の渦はそれ程に見事だった。それに、乾燥によるダメージからの
市にシャチと呼ばれていたNo.10ヒーロー「ギャングオルカ」が身に着けている拘束用プロテクターは、二人の最後の攻撃によってヒビが入っていた。