双頭の鷲の下に   作:スツーカ

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オリジナル戦術人形ってのをやりたくなって書いてしまった。続くかは未定


第1話

外部から不明なアクセスが検知されました

 

外部から不明なアクセスが検知されました

 

外部から不明なアクセスが検知されました

 

プログラムに異常な介入を検知

 

直ちにシャットダウンしてください

 

直ちにシャォ繧キ繝」繝?ウンしてください

 

直縺に逶エ縺。縺ヨ繝?繧ンして@縺セ縺励◆

 

 

……

 

………

 

アクセスは正常です

 

起動シーケンスに移行

 

システムスキャン開始

 

アクチュエータスキャン…完了 異常なし

 

センサーモジュールスキャン…完了 異常なし

 

神経モジュールスキャン…完了 異常なし

 

電脳モジュールスキャン…完了 異常なし

 

擬似感情プログラムスキャン…完了 異常なし

 

全システム異常なし

 

起動準備に移行します

 

冷却用擬似血液注入開始

 

バッテリー充電開始。

 

烙印システム異常。銃が選択されていません

 

銃の選択を確認。登録を開始

 

所有者の登録がされていません。所有者名を入力してください

 

[■■■■■■■■■■■■]

 

登録完了。起動までしばらくお待ちください

 

充電完了。起動します

 

製造番号■■■■■■■■

 

戦術人形"Mannlicher M95"を起動します

 

お買い上げありがとうございます

我々I.O.Pは自律人形であなたの新しい未来を創造します

 

 

 

 

 

 

「ん…ここは一体…なぜ起動した…?」

 

 人が居なくなって久しい廃墟の一角で目覚める。

 かつて自律人形の製造で財を成した企業の工場群はELIDや鉄血工造の反乱から回避すべく技術と科学者を抱えて遥か後方へと逃れた。

 その時、AIの不具合だからとこの建物と共に廃棄されたはずだ。だがなぜ今になって起動したのか。

 

 わからない。

 

 だがせっかく起動したのにまた眠りに就くのも癪と言うもの。埃を被った治療台から体を起こし自身の体を触り、正常にシステムが動作している事を確かめる。最後に起動した時から長い時間が経過しているが特に問題はなさそうだ。

 割れて半分欠け落ちたガラスで姿を確認する。白に近いセミロングの銀髪、右目が赤、左目が緑のオッドアイ、薄い青色の軍服、少々埃を被り汚れているが何一つ欠けていない。

 欠けることの無い、なんと素晴らしいことか。

 

 さて、衣服は整ったが肝心の半身たる自身の銃が無い。正確にはこの部屋には無い。何か役立ちそうなものがないかと漁ってはみたものの成果は無し。仕方ない、丸腰は不安だが我が半身を探しに行こう。

 烙印システムで銃と自身は結びつけられている。

 故に自分の銃がどこかに行ってもある程度の位置はわかるものだ。そう、例えば

 

「隣の部屋にあるとかな。おっ、あったあった」

 

 入ってすぐガンラックに立てかけてあるのを発見し、埃を払いある程度操作する。動きもよくすぐ使えそうだ。

 部屋の棚やロッカーを漁り回り銃の整備道具や作動油、弾薬をポーチに入れ、セカンダリの拳銃Steyr M1912を胸元のホルスターへと入れる。

 他にも作戦報告書、増幅カプセル、訓練資料、バッテリー、戦闘食糧、古びたマント、低品質なスコープ、情報端末を発見し雑嚢に詰め込んだ。

 

「さて、新たな世界へいざ出発だな」

 

 重厚な隔壁を開き外の世界へ一歩踏み出す。眩い光が差し込み思わず手で遮る。明るさに目が慣れた頃、そこに写るのは初めて見る外の世界であった。

 

 天高く聳える窓ガラスが割れた廃墟ビル、錆びた配管が張り巡らされた工場、倒壊した煙突、真っ黒に焼け焦げた車、時折落ちている薬莢、肉がほとんど無く骨だけとなった遺体……

 かれこれ数時間は付近を探索してみたが、同じ景色ばかりで徐々に飽きが来ている。いくつかめぼしい建物の中を探索するも目立った戦果は無い。

 いよいよここを離れる時が来たか、そう考え案内図を思い出しながら放棄された幹線道路へ向かおうとした。

 その時だった。

 

「……?なんだこの音は?」

 

 僅かに聞こえた多数の足音と機械の作動音。人形には無い嫌な予感というやつが電脳を駆け巡り、状況把握のため廃墟ビルを登り姿が見えないよう念入りに偽装して双眼鏡を覗く。

 

「データベース参照……あれは鉄血か」

 

 ScoutとRipperが斥候として前に散らばりGuardが前衛、Vespidを主力にJaegerとJaguarが後方で支援の準備、さらにDragoonが機動戦力として後方に控えている。

 ほう、と心の中で唸る。通常の鉄血人形はある程度プログラムされてるとは言え、ここまで完璧で隙の無い陣形を組み進軍する事は出来ない。

 ならばこれらを指揮する上位モデルがどこかにいる。だが放棄された工場になぜこんな大軍が?

 考えても仕方ない。1人で相手するには余りにも多いが、かと言って逃げ切れるだけの足はない。ライフル戦術人形の宿命である。

 1人でどこまで足搔けるか試してみようじゃないか。無意識に口角を上げ半身のマンリヒャーM1895を構える。

 最初の目標は浮遊でき動きが不規則なScout。データベースにある相手の大きさとスコープのミル数から距離を割り出し、静かに引き金を引いた。

 

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